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DTPデザイナーになるには?デザイン業界のプロが教える夢の実現法

今も昔も変わらず憧れの職業として人気の高いDTPデザイナー。あなたもPhotoshopやIllustratorなどを駆使し、デザインスキルを養おうと努力されたのではないでしょうか?

近年は、インターネットの普及により、専門分野の勉強法も多様化してきました。一昔前までは、専門学校や大学に通学して勉強する方法しかありませんでしたが、今ではオンラインを通して場所や時間を選ばない自由な学習スタイルが実現しています。

DTPデザインの基礎学習も例外ではなく、個人に合ったやり方でスキルアップをすることが可能になりました。ここでは、長年デザイン業界でDTPデザイナーとして働く私の経験を元に、時代に沿ったやり方でDTPデザイナーになるにはどうすればよいか具体的に解説していきます。

また、記事の後半には、私がDTPデザイナーになった経緯を記載していますので、併せて参考にしていただければ幸いです。

DTPデザイナーになるには?

DTPデザイナーになるには、デザイン作業のための環境設備と、クリエイティブな専門技術が最低限必要になってきます。

DTPデザイナーになるための自己投資は決して安いものではありませんが、あなたの夢の実現のため、妥協のないよう計画的に進めていきましょう。

作業環境を整える

まず、デザイン作業に必要なパソコン環境を整えましょう。

これからDTPデザインに必要な機材について解説します。作品づくりに主流として使われるハードウェアとソフトウェアの詳細、および設備投資に掛かる費用は下記を参照してください。

DTPデザインに必要な機材
  • 最新OSを搭載したMacまたはWindowsパソコン
  • Illustrator
  • Photoshop
  • InDesign
設備投資にかかる費用の目安

【ハード】

  • パソコン 20万円

【ソフト】

  1. Photoshop・Illustrator・InDesign各単体
    • 年間プラン月々払い 2,480円(税別)/月
    • 年間プラン一括払い26,160(税別)/年
    • 月々プラン 3,480円(税別)/月
  2. コンプリートパック
    • 年間プラン月々払い 5,680円(税別)/月
    • 年間プラン一括払い65,760円(税別)/年
    • 月々プラン 8,980円(税別)/月

※パソコンの費用はあくまで目安です。メモリ増設やデバイスのグレードにより費用が大幅に異なる場合があります。
※上記のソフト料金は個人契約の場合です。法人や学生・教員の場合は、料金形態が異なります。

InDesignは無くても問題ありませんが、早い段階でインストールしておくことをおすすめします。特にチラシやポスター、冊子を中心に作品づくりをしたい場合は、必須項目として認識しましょう。

近年ではInDesignを使って紙媒体を作るのが主流になっています。特にページ数の多い冊子の編集はIllustratorでは限界があり、非常に効率が悪いです。

コストはかかりますが、学割など付随サービスをうまく活用しながら快適な作業環境をつくっていきましょう。

また、デザインツールの詳細は、Adobeの公式サイトでご覧いただけます。

Adobeの公式サイトはこちら

デザイン学校に通う

DTPデザインの基礎学習をするには、デザイン専門学校や美術大学に通うのが一般的です。学校は専門講師による授業が受けられるだけでなく、同志となる学生と切磋琢磨することで同時にコミュニケーション能力も身につけられます。

もしあなたが進学を希望する場合は、直接デザイン業界と関わりのある学校を選びましょう。特に専門学校は、どんな企業に何人の卒業生が就職したかが公にされています。できるだけ多くプロのデザイナーを輩出した学校を調査してみてください。

また、学校によっては、デザイン企業へ直接研修に行くカリキュラムも組み込まれている場合があります。私の職場にも、デザイン専門学校の学生さん達が社会見学の一貫として来社されることが多々あります。

この他、オープンキャンパスなど、各校で見学や体験授業を受けられるイベントも開催されているので、興味があれば積極的に参加してみてください。

オンライン・通学スクールで講座を受ける

インターネットを介して授業を受けられるオンラインスクールや通常の通学スクールは、基礎学習をするにはおすすめです。オンライン授業はWebデザインがメインですが、DTP分野も扱っているところがあるので調べてみましょう。

DTP講座を配信しているオンライン・通学スクールは下記の通りです。

  • ヒューマンアカデミーのDTP講座
  • ※無料体験セミナー・レッスンあり

  • 個別指導のKENスクール
  • ※無料で体験レッスンを受けられる

  • パソコン教室 AVIVA(アビバ)
  • ※無料体験あり

オンラインスクールは授業料も安くはありませんが、勉強するのに時間や場所を選ばないメリットがあり、仕事などで学校に通学できない場合はおすすめです。

プロから直接指導を受ける

実質職業訓練になりますが、プロから直接研修を受けることもおすすめです。報酬は発生しませんが、学校のように高額な授業料を支払うことなく技術的なスキルを体得できます。

業界人から本格的な指導してもらうには、当然教官となる人を探す必要があります。もし、あなたがプロからの直接的な指導を見込めない場合は、公的な職業訓練を行なっているハローワークや一般企業などをインターネットで探してみてください。

独学で勉強する

DTPソフトのチュートリアルサイトや、書籍を使って独学で勉強することもスキルアップに繋がります。独学は時間がかかりますが、学校と違って高額な授業料が発生することなく、マイペースで学習を進められるメリットがあります。

近年は、無料か月1,000円〜2,500円程度の金額でDTPデザイナーになるための情報提供をしているサイトがたくさんあるので、自分に合った学習法を探してみましょう。

また、以下のサイトからも無料でDTP講座を受けられます。

  • Schoo(スクー)※一部有料講座あり
  • トンログ(Illustratorを学習できるサイト)
  • サルワカ(Photoshopを学習できるサイト)
  • InDesignチュートリアル(InDesignを学習できるAdobeのサイト)

ポートフォリオとなる作品をたくさんつくる

ある程度DTPデザインの基礎学習を進めたら、実際に作品を作ってみましょう。実際あなたがつくった作品は、自身の実力を示すポートフォリオとなります。

ポートフォリオは、将来就職やフリーランス活動で重要になってきますから、プロデビューしたい場合はできるだけたくさん用意しておきましょう。

プロのDTPデザイナーとして活動する4つの方法

次に、実際にプロのDTPデザイナーとして活動する方法をご紹介します。近年ではグローバル化にともない、インターネットを介した在宅ワークや契約社員など、多様化した働き方が浸透しています。

また、どこの企業にもつとめず、営業力やコミュニケーション能力をフル活用し、起業家のように自力でビジネスを確立している人もいます。

働き方は1つではありません。あなたに合った働き方を考えてみてください。

求人サイトから印刷会社や広告代理店の求人に応募する

プロのDTPデザイナーになるには、印刷会社や広告代理店へ就職するのが最も適しています。大手求人サイトやハローワークから求人情報を探し、積極的にエントリーしてみてください。

DTPは、限られた紙面でいかに情報を届けやすくするかがポイントとなります。そのため、紙媒体の作成を専門的に手がける業界は、プロとしての即戦力が養われる最適な場所と言っても過言ではありません。

DTPデザイナーとしておすすめの就職先
  • 中小企業以上の印刷会社
  • 中小企業以上の広告代理店
  • デザイン事務所
  • 出版会社

また、デザイン事務所や出版会社なども候補として視野にいれておきましょう。印刷会社や広告代理店ほどではありませんが、DTPデザイナーとしての実力を養うことは可能です。

一般企業に務めながらフリーランスとしてDTP案件を請け負う

一般企業に務めながら、フリーランスとして活動することもおすすめです。基本的には、クラウドワークスランサーズなどのクラウドソーシングを使って仕事を受注していきます。

ただし、本業の傍ら仕事を持つことは副業にあたり、副業が禁止されている会社に勤めている場合は対象外になります。

DTP業務は、デザインスペックの整ったPCとネット環境があれば、自宅でも仕事を請け負うことが可能です。

実際にクラウドソーシングでは、在宅ワーカー向けにDTP業務の求人情報が多数登録されているので、ぜひ検索をかけてみてください。

デザインの勉強をしながら委託業務で仕事を請け負う

地方では稀ですが、東京や大阪などの都心でDTPデザインの委託業務を行なっている企業が多く見られます。あなたが都心に在住していて、勉強時間を確保しながら好きな時に契約先に出勤して働きたい場合は検討してみましょう。

委託業務とは会社に常駐する雇用形態とは異なり、自ら労働時間や作業場所、報酬などを会社と交渉して決めていく働き方です。個人事業主と似たところがあり、フルタイムで働くサラリーマンと違って労働規制が掛からない特徴があります。

例えば、DTP業務を週4日自宅で行い、残り3日は契約先の会社に赴くといった自由な働き方が交渉次第で可能になります。

ただし労働規制が掛からない分、全てが自己責任となり、労災などの対象から外れる欠点はあります。そのため、病気や事故などの災厄が起きた場合、契約先の会社は一切責任を取ってくれないので注意してください。

一般企業に務めながらスキルシェアサイトで自分を売りこむ

イラスト作成やフォトアートなどの創作活動が得意であれば、インターネットを介して自身の強みを売り込む方法もあります。

スキルのシェアサイトとして知名度の高いココナラでは、多くのデザイナーが自分の得意分野をアピールし、多くのファンを獲得しています。

例えばTwitterのアイコンを作成したり、クライアントの似顔絵を作成したり、人によって提供しているスキルは千差万別です。

現在サラリーマンで将来的に自分の得意分野で独立を考えている場合は、最もおすすめできる働き方です。最初は副業としてスタートし、徐々にクライアントを増やしながら最終的に独立を目指していくと良いです。

私がDTPデザイナーなった経緯

最後に、私がDTPデザイナーになった経緯をご紹介します。私は現在、印刷会社に勤務していますが、将来私と同じくデザイン業界に就職したい場合は参考にしてみてください。

居酒屋の事務所でポップ作りを経験

私は芸術短大を卒業してすぐに、地元の中小企業でDTPデザインの業務に携わりました。

新卒で就職した先は大手居酒屋チェーンの事務所で、飲食用メニューやイベント告知のポップ、販促用のチラシなどを作成していました。

使用したソフトはIllustratorとPhotoshopのみで、画像加工や印刷物のレイアウトを独学で勉強し、試行錯誤を重ねていたことを覚えています。

事務所でデザイン業務ができるのが自分だけだったので、ほぼ手探りの状態で約2年間の業務を全うしました。

2年後に地元の印刷会社へ就職

居酒屋の事務所を退職したのち、地元では知名度の高い印刷会社にDTPデザイナーとして入社しました。

印刷会社の面接時に、居酒屋で作成した印刷物をポートフォリオとして提出しました。当時の作品はどれも素人レベルのクオリティでしたが、当時面接官だった元上司が寛容的な人だったこともあり、すぐに採用が決定します。

入社後、最初の2年間はパートとして勤務しました。その後正社員に昇格し、今に至ります。2019年8月時点で勤続年数が16年になりますが、今では学校の記念誌や月刊誌など大物の印刷物を手がけられるようになりました。

私は、決してデザインセンスに優れているわけではありません。過去につくったポートフォリオも初心者レベルで、駆け出しだった頃はプロのデザインスキルには到底及ばない状態でした。

それでも、努力を継続することにより、今ではプロのDTPデザイナーとして十分通用しています。あなたも決して諦めず、自身の目標に向かって頑張ってくださいね!

DTPデザイナーになるためのポイントまとめ

DTPデザイナーになるには、基礎的な技術を習得し、デザインに必要な作業環境を用意する必要があります。技術を養うのも、作品をつくるための機材を揃えるのも、手間やコストが掛かるため最初は苦痛に感じるでしょう。

しかし、それをクリアしてしまえば無限の可能性が広がり、様々な場所で活動していくことができます。

ここで、DTPデザイナーになるためのポイントを復習しておきましょう。

DTPデザイナーになるためのポイント
  1. デザイン作業に必要な環境設備を整える
  2. DTPデザイナーなるにはまず技術的な能力を身につける
    • 専門学校に通う
    • オンライン・通学スクールで受講する
    • プロから職業訓練を受ける
    • 独学で勉強する
  3. プロのDTPデザイナーとして活動する
    • 求人サイトから印刷会社や広告代理店の求人を探す
    • 本業の傍らフリーランスで仕事を受注する
    • 本業の傍らスキルシェアサイトで自分を売り込む
      • SKIMA ※個人間でイラストやデザインを売買できるサイト
      • ココナラ ※自分の得意や強みを出品して収入が得られる。オンラインのみ。登録無料、出品無料
    • 勉強をしながら業務委託で仕事を請け負う

自分を自由に表現するもよし、学んだことを武器にプロとして世の中に貢献いくもよし。どんなDTPデザイナーになるかは、あなた次第です。

専門的な技術を体得するのは厳しい一面もありますが、その分醍醐味も備わっています。あなたの夢が叶えらることを、心から願っています。

なおDTPデザイナーの年収について、以下の記事で詳しく解説しています。
どうぞご参考になさって下さい。

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Masuko Kagawa
DTPデザイナーとして印刷会社に勤務しています。2019年で勤続年数16年。冊子やペラものなどの紙媒体の作成が得意です。このほか、イラストレーターやWebデザイナー、Webライターとしても活動中。 いたるところにアンテナを張り巡らせて世の中の動きに注目し、皆さまに魅力溢れる情報をお届けできるよう精進してまいります。
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