近年「未経験だけれどフリーランスエンジニアになりたい!」という方が増えてきています。
こんな話を聞いたことがないでしょうか?
「フリーランスエンジニアってかなり収入がいいんだよね」
「毎日好きな場所で仕事しているんだよ。フリーランスエンジニアだから。」
最近は、場所を選ばず仕事をされる方が増えてきています。
しかし、あなたが「フリーランスエンジニアになりたい!」と思っても何から手をつけていいかわからないことでしょう。
今回は、フリーランスエンジニアの私が、フリーランスエンジニアを未経験から目指すための手順を解説いたします。
Contents
フリーランスエンジニアに未経験でもなれるの?

結論からいうと「フリーランスエンジニアは未経験でもなれます」。
フリーランスエンジニアになることは簡単です。
少子化などの問題で技術者がまだまだ不足しているので未経験であってもフリーランスエンジニアになることは可能なんです。
なるのは簡単なんですが、なる前が重要です。
なる前に準備しておくことでフリーランスエンジニアになった後トラブルなく毎日幸せに過ごすことが可能となります。
その方法を次項でご説明いたします。
未経験でフリーランスエンジニアになる手順

何もわからないかと思いますので、未経験でもフリーランスエンジニアになれる手順について整理してみました。
- プログラミングについて知る/体験する
- フリーランスエンジニアがやってる仕事の種類について知る
- マークアップ言語とプログラミング言語の違いを理解する
- プログラミング言語について知る
- どんな仕事・生活にしたいか真剣に考えてみる
- プログラミングスキルを習得する
- コミュニティに参加する
プログラミングについて知る/体験する
一番はじめにすべきことは「プログラミングの体験」です。
プログラミングを体験するのに有料のものもありますが、無料で全然大丈夫です。
最近では小学生なども参加して「プログラミングとは」について学び、体験しています。
簡単なプログラミングを体験することで”向いている/向いていない”がはっきりとわかりますし、”プログラミングとは”がわかってくるとあなたがフリーランスエンジニアになっていることをイメージしやすくなります。
”向いている/向いていない”がわかるのはプログラミングを体験してみて”楽しい”と思えるかが一番の判断材料となります。
まずはプログラミングを体験してみましょう!
フリーランスエンジニアがやってる仕事の種類について知る
フリーランスエンジニアにはたくさんの種類がありますが、大きく分けて3種類に分類できます。
- Web系
主にホームページの作成やアプリを開発する - オープン系
主に会社の業務で使用するアプリ・ツールを開発する - 汎用系
主に大規模システム(銀行や保険のシステムなど)を開発する
一番人気なのが「Web系」なんです。
「一番人気なんだから今から遅いのでは…」っと思いますが、技術者がまだまだ不足していて全然遅くありません。
次に「オープン系」ですが、Web系と比べると案件数が少なく、収入が安定しづらい傾向にあります。
最後に「汎用系」ですが、基本的に通常の勤め方(常駐案件)となっていますので在宅で仕事したい場合は対象外となります。
ただ「汎用系」は若手が少なく、10代~30代まで企業から欲しがられる状況となっています。
マークアップ言語とプログラミング言語の違いを理解する
プログラミング言語について知る前に、マークアップ言語についてご説明します。
「”プログラミング言語”は聞いたことがあるけど、”マークアップ言語”ってなに?」とよく聞かれますし、そもそも「”マークアップ言語”なんて聞いたことないよ!」という方がほとんどだと思います。
「〇〇〇のプログラミング言語を勉強していたよ!」といったときに「それはマークアップ言語だから違うよ」と突っ込まれないようにしましょう!
あと、Web系に進む場合は、間違いなくマークアップ言語も習得していくことになります。
下記がマークアップ言語とプログラミング言語の違いです。
マークアップ言語 | プログラミング言語 | |
---|---|---|
種類 | HTML/CSS | PHP/Java/Ruby/Pythonなど(他多数) |
説明 | ホームページなどWeb上に文章と構造、表現方法の指定を行う言語 | データの処理を行うためにコンピュータへ命令を出す言語 |
簡単な例 | アマゾンなど商品ページの構成や文章 | アマゾンなど商品ページの”カートに入れる”ボタンの動作 |
プログラミング言語について知る
プログラミングするときに使うスキルを”プログラミング言語”と呼びます。
お仕事と関係してくるプログラミング言語は下記になります。
WEB系 | オープン系 | 汎用系 | |
---|---|---|---|
常駐の場合 | PHP/Python/Java/JavaScript/Go | Python/Java/VB.NET | Java/COBOL |
在宅の場合 | PHP/Python/Java/JavaScript/Go | Python/Java/VB.NET | なし |
現時点では「こんなものがあるんだな」程度で大丈夫です。
どんな仕事・生活にしたいか真剣に考えてみる
フリーランスエンジニアといえ、複数種類の仕事(案件)があります。
はじめから全部やろうと思っていると永遠にフリーランスエンジニアにはなれません。
あなたがどんな生活を望むのかで異なってきます。
場所を選ばずに仕事をするのであれば「Web系」の知識が必要となりますし、常駐でよければ「汎用系」も候補になります。
簡単に表にまとめてみましたので参考になさってください。
WEB系 | オープン系 | 汎用系 | |
---|---|---|---|
仕事の場所 | どこでも | 基本的に常駐 | 常駐 |
一か月の収入(実績1年) | 30~70万 | 20~40万 | 20~100万 |
案件数 | 多い | 少ない | 少ない |
プログラミングスキルを習得する
Web系、オープン系、汎用系、どのお仕事をするか決めたら系統にあったプログラミング言語を習得します。
下記は系統に関連する言語についてまとめた表ですので、参考にしてください。
(文字色が赤いのが学ぶオススメ)
WEB系 | オープン系 | 汎用系 | |
---|---|---|---|
常駐の場合 | PHP/Python/Java/JavaScript/Go | Python/Java/VB.NET | Java/COBOL/C |
在宅の場合 | PHP/Python/Java/JavaScript/Go | Python/Java/VB.NET | なし |
プログラミング言語を習得する方法として一番手っ取り早いのが”IT企業への就職”です。
収入を得ながら学べる環境があり、一番のストレスフリーで確実に学べます。
また、フリーランスエンジニアになる前に実績を得ることができ一石二鳥です。
ただ、注意しなければいけないのは”プログラミングができない仕事を選ばないこと”です。
「せっかくIT企業へ就職/転職したのに目標のプログラミング言語が学べない…」
この状況だけは作り出さないよう注意が必要です。
その他の方法として下記があります。
- 職業安定所経由で収入を得ながらプログラミングスクールへ通う
- 有料のプログラミングスクールへ通う
- 参考書などを使って独学で学ぶ
職業安定所は条件が厳しいため、すでに就職されている場合は「有料のスクール」or「独学」の2通りとなります。
なおフリーランス向きのプログラミングスクールについて、以下の記事で詳しく解説しています。
ぜひご覧になってみて下さい。

コミュニティに参加する
コミュニティって聞くと難しく思ってしまいますが、そんなことはありません。
プログラミングを体験するときに参加した”プログラミング体験会”のお手伝いからはじめるでもいいですし、プログラミング勉強会に参加して講師の方と仲良くなったり、フリーランス同好会に参加するなど、いろいろな参加方法があります。
実際に私もプログラミング勉強会・フリーランス同好会に参加した経験があり、フリーランスになる前も後もお世話になりました。
同じフリーランスの仲間がいれば大変心強く、仲良くなればなるほど相談などもしやすくなるのでメリットが大変大きいです。
ぜひ参加してみてくださいね。
未経験からフリーランスエンジニアになるための準備
現在お勤めの場合でもフリーランスエンジニアとして働き始めること自体は、特段なにも手続きは必要ないんです。
順を追って説明しますね。
役所への申請書類
個人事業主になるには税務署への申請が必要ですが、申請前からフリーランスエンジニアとして働くことは可能なんです。
いつかは提出しなければなりませんが、あなたが決める開業日しだいです。
ただ、青色申告承認申請書は申請した方が税制面でお得になりますので、できればはじめに提出した方が忘れないので良いです。
具体的には下記を提出します。
- 開業届(事業開始の事実があった日から一ヶ月以内に提出)
- 青色申告承認申請書(青色申告を行う事業年度の3月15日まで)
名刺は必要?
常駐でお仕事されるのであれば名刺はあった方がいいのですが、在宅だとコミュニティに参加した時ぐらいしか渡す機会はありません。
ただ、たまたま出会った人に名刺を渡したい場面が結構あるので作っておいたほうがいいです。
急なチャンスを逃したくありませんよね。
ポートフォリオサイトってなに?必要?
”名刺に記載しきれない情報をWebに公開したサイト”と思っていただけるとわかりやすいかと思います。
名刺は小さいため最低限の情報(自己紹介)しか載せられませんが、Webサイトであれば実績や得意分野といったアピール箇所を書くことが可能です。
最近では名刺にポートフォリオサイトのアドレス(URL)をのせて渡すのが主流です。
仕事を受注しよう
コミュニティなどに参加していくと簡単なお仕事を受注できる時があります。
簡単な仕事でも実績になり、たくさんの実績を積んでPRしていくことで受注範囲も大きくなっていきます。
フリーランスエンジニアが仕事を受注したいときに案件紹介サイトも複数ありますので活用していくと早く安定していきます。
フリーランスエンジニアを未経験から目指すための手順まとめ

未経験からフリーランスエンジニアになるために必須なのは「プログラミングスキルの習得」です。
場所を選ぼうが選ばなかろうが、必ず行う作業は「プログラミング」です。
1つのプログラミング言語だけでいいので基礎学習だけ終えてください。
仕事を受注できれば、納品するために自己学習・自己解決していかなければ終わりませんので実際にお仕事しながらあなたが成長していきます。
- プログラミング体験会で手軽にエンジニア体験
- エンジニア体験でイメージをつかもう
- 小学生でも大人でも参加できる体験会がある
- フリーランスエンジニアのお仕事は3種類
- 一番困らないのはWeb系の仕事
- 会社へ通勤したいなら汎用系もアリ
- オープン系はあまり仕事がないので経験者向け
- オススメのプログラミングを習得しよう
- Web系なら、PHP or Java
- 汎用系なら、COBOL一択
- オープン系なら、Python or Java
- コミュニティに参加して仲間や依頼主を探そう
- 困ったときに相談できる環境になる
- フリーランスエンジニアになったとき受注範囲が広がる
- フリーランスエンジニアになる準備
- 開業届と青色申告承認申請書は忘れずに申請
- 名刺は作ったほうが困らない
- ポートフォリオサイトを作ってプログラミング練習
走り始めたときは辛いと思うこともあるかと思います。
私もはじめは辛いと思うことがありました。
ですが、未経験でも一つ一つ着実に進んでいくことでフリーランスエンジニアになれます。
みんなプログラミング未経験からはじめて一人前になるんです。
「フリーランスエンジニアになりたい!」と思った気持ちを忘れず、目標・夢を目指していってください!
なお未経験からフリーランスエンジニアになった後のエージェント活用については、以下の記事を参考にして下さい。

またフリーランスエンジニアにおすすめのエージェントについて、以下の記事で詳しく解説しています。
どうぞご参考になさってください。
