洗練されたデザインのWebサイトを見るたびに「自分もハイクオリティなサイトデザインができるようになりたい」と憧れることってありますよね?
しかし、Webデザインを上達させるのは難しいのが現実。
まずデザインツールの使い方を1から学び、一通り基礎を学んだ後は、デザインスキルを底上げするための実践を積み重ねていく必要があります。
その上、Webデザイナーとして自立するために、コミュニケーション能力などのヒューマンスキルも習得しなくてはなりません。
では、Webデザインを上達させ、卓越したWebデザイナーとして成長するには具体的にどうすればよいのでしょうか?
ここでは、本職でDTP以外にWebデザインも手掛けている私が、Webデザインをメキメキ上達させる秘策について解説していきます。
Webデザインを上達させる心構えや具体的な方法、日常の習慣に至るまで私の知力を総動員してお伝えします。
プロを極めるために、ぜひ参考にしてみてくださいね。
Contents
Webデザインを上達させる方法

Webデザインを上達させるための具体的な方法をご紹介します。
Webデザインを上達させる上で大切なのは、習うより慣れることです。
Webデザインに失敗や修正はつきものですから、失敗を恐れずどんどん積極的にチャレンジしていきましょう。
他のWebサイトを模写する
Webデザインなどのクリエイティブな作業は、まず他の人が作った作品をトレース(真似る)ことから始めてみてください。
これは、デザイン分野であれば全ジャンルにおいて有効な手段です。
なぜ模写をするのかというと、使用するデザインツールの使い方を学ぶだけでなく、フォント選びやマージン(画面上の余白)の取り方、配色、情報の見せ方など、デザイナーになくてはならないスキルを無駄なく習得するためなんですね。
私が所属するDTP業界も、デザイン初心者はまず見本となる作品(折り込み広告など)を1つ選んで、模写をすることから始めます。
Webデザインであれば、企業のサイトや自分の好きなクリエイターが作ったサイトを選び、見本そっくりに作ってみてください。
ここで注意していただきたいのは、模写用の見本サイトは、今のあなたのデザインスキルに合ったレベルを選ぶことです。
見本となる作品がシンプルすぎたり、逆に複雑すぎたりすると、効率よくデザインスキルを習得できません。
「今の自分には、ちょっと難しいかな?」と感じるくらいが丁度良いので、ぜひ覚えておいてください。
職場などでWebサイト作らせてもらう
あなたの職場や知人等でWebサイトを作らせてもらえる機会があれば、関係者の人に相談してみましょう。
仕事としてWebサイトを作成できるようになると、Webデザイナーとしての実力が格段に上がります。
なぜなら、プロとして本格的なサイト作りに携わることは、デザインスキルだけでなく、コミュニケーション能力などのヒューマンスキルも習得できるためです。
Webデザイナーの仕事は、ただキレイなサイトを作ればいいわけではありません。
Webサイトには、サイト制作を依頼するクライアントと、将来そのサイトを訪れる訪問者の存在があります。
どんなWebデザインを求めているか、情報をわかりやすく伝えるにはどうしたらいいか。
クライアントやサイト訪問者の意図を的確に汲み取り、形にするのがWebデザイナーの役目であることを忘れないでください。
オンラインスクールや通信教育を受講する
あなたが本格的にWebデザインを学びたいのであれば、オンラインスクールや通信教育を受講するのもおすすめです。
オンラインスクールや通信教育にはお金が掛かりますが、学習を進めていく上でプロ講師から的確なWebデザインの指導が受けられます。
また、カウンセリングなどメンタル調整も受けられるため、途中で挫折する心配もありません。
まずは、Webデザインの教育システムはどんなものがあるのか、情報収集からはじめてみましょう。
また、下記のページでもWebデザインの教育システムについて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

Webデザインを上達させるための心構え

Webデザインを上達させるために必要な心構えについてご紹介します。
Webデザイナーとして確実に実力を養っていくには、内面的なアプローチも必要不可欠です。
ここでは、Webデザインにおいて特に重要となるポイントを3つに分けて解説していきます。
才能よりも努力が大切ということを知る
Webデザインなどのクリエイティブな仕事は、生まれ持った才能の有無ではなく、自分のデザインスキルを底上げするための努力や、良いものを作ろうとする向上心が何よりも重要です。
そもそも本当の才能とは、先天的な遺伝子情報ではなく、努力によって後付けされる実力だと私は感じています。
どんなにデザインセンスのある人でも、最初からハイクオリティなWebデザインができるわけがありません。
才能のあるWebデザイナーほど、自分には持っている力が少ないことを知っており、日常的に多くのWebサイトからたくさんのことを学んでいるのです。
他者からの指摘や批判は肯定的に受け止める
Webデザインをはじめ、クリエイティブな仕事は批判や否定がつきものです。
あなたが作ったWebサイトに対して、否定的な反応を示す人は少なからず出てくるでしょう。
自分の作品が他者からネガティブな評価をされたとき、あなたは相手の反応をどう捉えますか?
ただの悪口ですか?それとも、あなたへのフィードバックとして認識しますか?
このとき、他者からの評価をただの批判や難癖として捉えてしまうと、あなたが今後Webデザイナーとして成長することは難しいでしょう。
他者からのネガティブな反応は、裏を返せば「改善点」をあなたに示していることもあります。
「今の出来は悪いけど、ここをこうすればグンと良くなる」といったメッセージが込められていることもあるのです。
他者から自分の作品を否定されたら、「この人は何故批判してくるのか。どういう意図があって私の作品を否定するのか。」一度客観的に自分の作品を見直してみてください。
批判されても平常心を保ち、自分の作品を俯瞰して見ることができれば、一人前のWebデザイナーになることも夢ではありません。
最初はデザインの質よりも作る量を意識する
Webデザインに限らず、クリエイティブな作品づくりに慣れていない時は、質よりも作る量を意識してみてください。
理由は、最初から作品の良し悪しに囚われてしまうと、手が止まってしまい行動ができなくなってしまうためです。
はじめから「デキの良いWebサイトを作る」なんて考えないでください。
今のあなたがベストだと思うデザインでWebサイトを作り、その後にWebデザインに長けている人からフィードバックをもらう方が、格段に成長スピードが上がります。
作品作りと問題箇所の修正を繰り返していくことで作業要領が掴めるようになり、デザインスキルも向上していくはずです。
Webデザインを上達させるための日常的な習慣

最後に、Webデザインを上達させるために、ぜひ取り入れていただきたい日常的な習慣についてご紹介します。
これからご紹介する方法は、昼休みや通勤・通学時間など、スキマ時間を利用してできることばかりです。
どれもシンプルな方法ですが、やるとやらないとでは将来格段に実力の差がついてくるので、毎日1時間でもコツコツと継続していきましょう。
お手本となるWebサイトを観察する
あなたのデザインスキル向上のために、日頃から参考になるサイトをたくさん見つけて、じっくり観察する習慣を持ってみてください。
シンプルでシックな作りの企業サイトや、膨大な商品を見やすいレイアウトで紹介したショッピングサイトなど、世の中には見習うべきハイクオリティなWebサイトが多々あります。
上質なWebサイトを研究し続けることにより、「キレイだな」といった単純なビジュアル視点から、次第に「訪問者の心を掴む仕組みは何だろう」といったデザインの本質を捉えようとする視点が養われてくるはずです。
人気Webサイトの共通点を見つける
アクセス数の高い人気サイトには、多くの共通点が存在します。
デザイン的な要因はもちろん、トレンドを追った最新情報の掲載など、訪問者が飽きないための工夫がされているのです。
大手ショッピングサイトや、ニュースサイトなど、連日多くの訪問者が訪れる知名度の高いサイトをじっくり見比べてみてください。
隅々までチェックしていくと、人気サイトならではの共通点をたくさん見つけられるでしょう。
Webサイトのメッセージ性を考える
Webサイトを作成するときは、自分たちは訪問者に何を伝えたいのか、サイトのメッセージ性を意識する習慣を持ちましょう。
メッセージ性とは、サイトを作成・運営する側にとって、サイトの方向性を示す羅針盤のようなものです。
メッセージ性が曖昧なままだと、方向性のズレた意図が全く伝わらないサイトに仕上がる危険性もあるので、覚えておきましましょう。
Webデザインが上達する秘策まとめ

Webデザインは、一朝一夕で上達できません。
デザインスキルを習得し、Webデザイナーとして自立するためには、クオリティの高いWebサイトからたくさん勉強させてもらう必要があります。
最後に、Webデザインを上達させるために重要なポイントをおさらいしておきましょう。
- Webデザインを上達させる方法
- 見本となるWebサイトを模写する
- 職場などでWebサイト作らせてもらう
- オンラインスクールや通信教育を受講する
- Webデザインを上達させるための心構え
- 才能よりも努力が大切であることを知る
- 他者からの指摘や批判は改善策として肯定的に受け入れる
- 最初はデザインの質よりも作る量を意識する
- Webデザインを上達させるための習慣
- 見本となるWebサイトを観察する
- 人気Webサイトの共通点を見つける
- Webサイトのメッセージ性を考える
自分が作った作品を客観的に見る姿勢や、他者からデザイン指導を受ける謙虚な姿勢、クライアントやサイト訪問者の意図を汲み取る姿勢も忘れないようにしてくださいね。