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【18年間の体験談】調剤薬局事務の仕事は大変と言われるが、真相は?

調剤薬局事務の仕事をしたいのですが、やっぱり大変ですか?

ご想像の通り、医療にかかわる仕事ですし大変ですよ。

薬が処方されなければ、あまり立ち寄ることもない場所ですよね。
調剤薬局事務の仕事もイメージしづらいかと思います。

経験者の体験談を聞いてみたいな!

今回は、調剤薬局事務の仕事のリアルな体験談をお伝えします!
この記事をご覧になると、以下のことが分かりますよ。

  • 調剤薬局事務の仕事をして辛かったこと
  • 調剤薬局事務の仕事で良かった体験談
  • あなたは調剤薬局事務の仕事に向いているか
調剤薬局事務の仕事は大変と言われますが、18年経験した私が、その真相を包み隠さずお話しします。

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調剤薬局事務の仕事【辛かった体験談】

      

まずはネガティブな情報からお話します。
正直1番気になるポイントではないですか!?

はい。とっても気になります!

ですよね!ではまず、辛かった体験談についてお話します。

とにかく覚える事が多かった

仕事は本当に盛りだくさんで、はじめは苦労しました・・

患者さんにお薬を渡す以外、ほぼ全ての仕事が出来るようになることがゴールでしたね。

参考までに、私が入社当初に書いていた覚えることリストを紹介します。

  • 受付
  • 電話対応
  • 処方せんの計算
  • ピッキング(薬出し)
  • 医薬品&備品の補充・発注・検品・入庫
  • 伝票の整理
  • 患者さんが市などに提出する書類作成
  • 使用した薬の在庫チェック
  • 処方せんの計算に入力ミスがないかチェック
  • 月に1度の請求業務
  • 薬を調剤する機械の掃除
  • 薬の配達
  • 薬剤師のサポート

そして上記の仕事を覚えるにあたり、まず勉強したのがこちら・・

  • 保険の種類
  • 薬の名前
  • 調剤報酬点数のルール

これらが分かっていないと、できない仕事だらけになってしまうんですね。
全ての仕事に繋がるベース、それがこの3つでした。

何十種類もある保険、千種類もの薬、細かな点数のルール…。
ひっきりなしに患者さんが来客する中で、これらを覚えるのは辛かったです。

なんだかきつそう・・。イヤにならなかったんですか?

はじめはイヤになりました。でも経験や知識が身についていく内に、段々と楽しくなってきたんですよ。

実際に、入社してすぐに辞めてしまった方は何人もいます。
しかし、そうでない人は全員10年以上勤めていました!

私も何度も投げ出したくなったんですが、できる仕事が増えていく度に達成感を得ることができたんですね。
辛い仕事だったからこその喜びでした。

例えばゲームなんかでも、少し難しい方が最終的にハマったりしませんか?
そんな感じで、勉強・実践・攻略を繰り返し、仕事に飽きることもなかったです。

最初は迷惑をかけたし、即戦力になれず辛かったですが、それを乗り越えてからは楽しい仕事だなと思いました。

未経験ならユーキャンなどで一通り勉強しておけば取っ付きやすいですよ。

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正確さとスピードというプレッシャー

薬局にとって正確さは絶対条件!

間違った薬や情報は、命にかかわる危険性がありますからね。

調剤室では処方せん1枚に対し

  • Aさん→処方せんを見て薬を出す人
  • Bさん→出された薬を確認する人
  • Cさん→最終確認をして患者さんに薬を渡す人

と、3重のチェックをしてミスを防いでいました。
ここでは、Aを担当することが多かったです。

しかし、問題なのはパソコン当番の日・・

処方せんの計算は、パソコン当番がひとりで確認するんですよ。

つまり、自分で入力したものを自分でチェックする。
そこに他の人の目が入らなかったんですね。

間違えてもあまり問題ないからじゃないですか?

いえいえ、そんなことはありません。
入力ミスがあれば、間違った情報を患者さんにお渡しすることになってしまいます。

ですから、入力の正確さはとても大切でした。
さらに入力のスピードも大切なんです。

薬の準備ができても、入力が終わらないと患者さんをお待たせしてしまいますからね。

正確さとスピードの両方を求められプレッシャーを感じました。
その為、入力時にパニックにならないよう日々勉強はしていましたよ。

複雑な保険や難しい処方せんが来ても、冷静にこなせるよう知識をつけました。
その結果、正確さやスピードをあげることができましたね。

このように思ってもらえたら本当に嬉しいです☝

努力を評価されたり、プレッシャーを乗り越えることができると、仕事に自信が持てるようになります。

信頼やモチベーションも上がり、どんどん仕事が楽しくなりましたよ!

休みが取りにくい

私が勤めていた薬局は慢性的に人手不足でした。

また平日午前勤務のパートさんが多かったので、午後の業務や土曜日などは事務員が正社員の私ひとりということも多かったです。

頼れる人がおらず、仕事が3つ4つ溜まっている状態はよくあることでしたね。

患者さんが来局すると通常業務に戻り、時間が空いたら途中だった仕事をこなし・・
常に時間に追われていました。

それは大変ですよね・・

確かに大変でした。ですが、良かったこともあります。

私の場合、自分のペースで仕事ができる点は良かったです。
ひとりで任されているから、干渉されないし、気も使わない。

また自分のやり方で仕事できる点も良かったですね。

複数人で仕事をするより、早く終わることもありましたよ。

しかし、このような業務体制だった為、休むということに非常に罪悪感を感じました。
そもそも人手が足りていないので、休むと他の従業員の負担が増えるんですよ。


これ分かりますね~!
実際に病気や冠婚葬祭以外で休んだことは、ほぼありませんでした。

それってブラックなんじゃ・・

ただ土曜日は午前勤務だけですし、祝日は休みなので割と連休もあるんですよ

さらに私の職場では休憩時間がとても長かったです。

クリニックが12時30分から、午後診療を開始する16時まで閉まるので、その間は私たちも休憩時間でした。
ですから、お昼の休憩をゆっくり取ることができましたよ。

銀行や市役所なども普通に行けますね。

軽いショッピングやお昼寝なんかもできましたし、ランチも慌てることなく楽しめます。
有給は取りにくかったですが、平日はゆったりした休憩が毎日あるんですよ。

他の職種では味わえない醍醐味だと思います!

月1の請求業務は重責を感じる

調剤薬局では、毎月10日までに調剤報酬の差額分を各機関に請求するという大切な業務があります。

簡単に説明すると、窓口で患者さんに支払ってもらったお薬代の、残りの割合分を所定の機関に請求する仕事です。

例えば窓口で3割分支払ってもらっていたら、残りの7割分を請求するということですね。

請求業務はパソコンからオンラインで行います。

私、この仕事苦手でしたね~!
とても責任を感じるからです。

なぜなら、調剤薬局にとって主な収入源はこの時に請求する調剤報酬だからです。

ですから「ここでミスったら赤字を出してしまう・・」と緊張しました。
でもこれは性格上の話かもしれません笑

実際に、特に緊張しないという社員もいましたよ。

確かにしっかりとしたソフトがありますし、きちんと確認すればまず失敗はありません。
ただ扱う金額の大きさに怖気づいてしまうんですね。

謎のフリーズ!
私も経験ありましたよ~

アクセスが集中するのか、時々こんなことがありましたね。
こんな時は、なんで!?とひとりで冷や汗ものでした!

調剤薬局事務の仕事【良かった体験談】

さて、辛い体験談をお伝えしましたが、もちろん良かったこともあります!
こちらも4つの体験談をお話しますね。

気分を変えていきましょう!

パソコンスキルがなくても大丈夫

私、パソコンスキル全くないんですよ。

え?事務員なのにそれで大丈夫なんですか?

調剤薬局専用のソフトさえ覚えれば大丈夫でしたよ。

さらにソフトのサポート会社がいるので、トラブルが起きてもすぐに対応してくれました。
パソコンが苦手な私にとって、これはかなり心強かっです。

入社前は、パソコンの知識がないことが不安でした。
さらにタイピングもろくにできない有り様。

それなのに、学生時代に取得した簡単なワープロ検定を履歴書に書いてしまったんですよね。

しかし入社してみると、専用ソフトしか触らないのでパソコンの知識がなくても全然問題ありませんでした。
長い文章を入力することもほぼなく、タイピングの方も特に問題なかったです。

結局18年間勤めて、パソコンスキルのなさが問題になったことは1度もありません。
また、ワードやエクセルなどのオフィス系ソフトに触れることもなかったです。

パソコンの知識より、専用ソフトをきちんと覚え、間違えずに入力することの方が重要でしたね。

接客のストレスはなかった

調剤薬局事務をしていて、患者さんとたくさん会話をしたという記憶はあまりないです。

でも、受付業務ありますよね?

はい。全く話さないということはないですよ。

ただ、受付の時に言う言葉はほぼ決まっていますし、接する時間も短いですから、接客のストレスはあまりなかったですね。

患者さんと会話をする時間は、事務員より薬剤師の方が圧倒的に多いです。
当然薬局に来る目的は薬をもらうことですし、患者さんが知りたい情報も薬のことが多いですからね。

もちろん話しかけられることもありますし、保険のことを聞かれたら答えるのは事務員です。
ただ、接客が仕事の重点ではなかったと私は感じていました。

実際に薬局で「事務員とよく話したな~」という経験はほとんどないでしょう?
主に薬剤師と話すことの方が多いですよね。

ですから、薬剤師を見ていて「大変そうだな・・」と思うことはよくありました。

それに比べたら事務員の接客の負担は少なかったですね。

薬や病気の知識がついた

薬剤師は患者さんにお薬を渡す時に、服薬指導をします。
簡単に説明すると処方薬についての情報提供です。

この時の会話がとても勉強になりました!

私の勤めていた薬局では、お薬のことだけではなく、病気の原因や生活習慣の改善までとても丁寧に指導していました。

その指導が耳に入ってくるので、自然と知識がついていくんですね。
さらに疑問に思ったことを薬剤師に質問すると丁寧に教えてくれました。

最終的には処方せんを見たら、どんな病気なのか分かるようになりましたよ。

さらに薬の強さや病気の進行度なども、およそ読み取れるようになりました。

その上で、生活改善をしてお薬を減らすことのできる患者さんや、逆にどんどん増えていってしまう患者さんを目の当たりにして、日頃の生活習慣が体に及ぼす影響を実際に見ることもできました。

ここで得た知識は実生活でも役に立っていますし、一生の財産になりましたね。

景気に左右されにくく安心できる

実体験として、日本がどのような状態でも患者さんが減ったことはありませんでした。
それを特に感じたのはリーマンショックの時です。

日本が経済的に打撃を受け、私の周りでも仕事の減った人が何人もいました。

そんな中、「この薬局も影響を受けるのだろうか・・」と日々案じられましたが、結果は特に変化はありませんでした。

その時、医療系は景気に左右されにくいと実感しましたね。

私たちが生きていく上で、健康であることはとても必要なことです。
しかし人間生きていれば、ひとりでは対処できない病気やケガに見舞われることもあるでしょう。

その為、医療系の仕事は必ず必要とされます。
仕事をする上で、安定したニーズや収入があることはとても心強かったです。

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調剤薬局事務の向き不向き


さて続いては、私が思う調剤薬局事務の向き不向きについてお伝えします。

調剤薬局において最も大切な、患者さんに正確なお薬と情報を提供することを念頭に置いて考えてみました。

向いていない人

  • 確認の大切さを実感できない人
  • 指示されないと動けない人
  • パニックになりやすい人

調剤薬局ではとにかく正確さを重視します。
その為、確認を安易に考える人は最も向かないでしょう。

さらに接客業でもある為、スピードも求められます。
そんな時に、指示をされないと動けないようでは効率が悪いですし、他の従業員の仕事の妨げになります。

そして、忙しいとパニックになってしまう人も向かないですね。
ミスを生じる危険性が高まるからです。

向いている人

  • 薬剤師に負けない責任感のある人
  • 臨機応変に動ける人
  • 分からないことを勉強できる人

何度も言いますが、調剤薬局では正確さが非常に大切です。
ひとつのミスが命にかかわる危険性があるからです。

法律上、調剤の最終責任は薬剤師にあります。
ですが、事務員であっても同じぐらいの自覚を持てる人は向いているでしょう。

ですから薬剤師に負けないくらい責任感のある人は向いていると言えます。

それから、接客業なので予測できない事態もあります。
想像以上に来客があったり、薬剤師が服薬指導から戻れないことも多々あります。

そんな時にすべきことや優先順位を臨機応変に考えられる人は向いていますね。

また、分からないことを教えてもらわなくても自ら勉強できる人も向いています。
新しい薬や保険制度など、事前に勉強できていると正確さやスピードを上げられるからです。

調剤薬局事務の仕事の体験談まとめ

調剤薬局事務の仕事に興味のあるあなたは、この仕事をやってみたいと思われましたか?
最後に記事をまとめます。

まとめ
  1. 調剤薬局事務の仕事をして辛かったこと
    • はじめは覚えることが多い
    • 正確さとスピードを求められプレッシャーを感じる
    • スタッフが少ないため仕事が多く、また休みづらい
    • 請求業務に責任を感じる
  2. 調剤薬局事務の仕事をして良かったこと
    • パソコンスキルがなくてもよかった
    • 接客のストレスがあまりなかった
    • 薬や病気の知識がついた
    • 景気に左右されにくい職種
  3. 調剤薬局事務の向き不向き
    • 確認をおろそかにし、指示されないと動けず、忙しいとパニックになってしまう人は向いていない
    • 責任感があり、臨機応変に動けて、分からないことを勉強できる人は向いている

調剤薬局事務は、辛いこともあります。
特にはじめは分からないことだらけです。

しかし、私自身は「この仕事をして良かった!」と心から思っています。
スタッフ一丸となり、忙しい日を乗り越えた時の充足感は爽快だからです!

追伸:最後の患者さんを送り出した後、みんなで飲むお茶は本当においしかったですよ。
まるで学生時代の部活動のような青春を感じました。

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ABOUT ME
Sasuke
元調剤薬局事務員。食べること・動物が大好き。趣味はYouTube鑑賞(主に教育系・考察系・モチベ系)、読書。悩みが深まるとタロットカードを1枚引き、自問自答します。「読みやすい」「役立つ」「力になる」記事が書けるよう日々勉強中。
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