就職や転職に役立つ資格として簿記2級の取得を考えているあなたに伝えたいことがあります。
簿記2級の取得を目指そうとしているあなたは、きっとこのような悩みをお持ちと思います。
そこで今回は、簿記2級を取得するための対策を解説します。
おおまかには以下の内容をお届けします。
- おすすめの本
- 勉強のスケジューリング
- 直前対策
簿記2級の対策におすすめの本
簿記2級の勉強に限った話ではありませんが、使用するテキストと問題集は1つに絞る方が効率的です。
ただ、これから勉強を開始するあなたはどのテキストと問題集を使用したらいいのかわからないはずです。
だから、これから私が紹介するテキストと問題集を参考にしてください。
テキストはTAC出版「合格テキスト日商簿記2級」
簿記2級を勉強しようと本屋さんへ行くと、かなりの数の参考書が置いてあり、どれを選んだらいいのか迷ってしまいます。
私が、お勧めするテキストはTAC出版の「合格テキスト日商簿記2級」です。
なぜなら、このテキストで私は合格したことと、合格するための知識が網羅されているからです。
他にも、読みやすくて簡単な書籍はありますが、正直合格に必要な知識が網羅されているとは感じられません。
問題集はTAC出版「合格するための過去問題集 日商簿記2級」
合格テキスト日商簿記2級の問題集である「合格するための過去問題集日商簿記2級」を合わせて購入することをお勧めします。
なぜなら、テキストを読んでいくと、ここまで読んだら該当する問題集を解こうと指示がでてきます。
だから、テキストとセットとなっている問題集を使用する方が勉強をすすめやすいからです。
また、問題集を解いて間違った箇所の復習をテキストに戻って勉強する際もセットとなっている方がやりやすいです。
簿記2級から勉強開始する方におすすめの本
私は、簿記2級から勉強を始めましたが、合格できたのはある本のおかげだと思っています。
その本は、公認会計士の山田真哉さんが書かれた「世界一感動する会計の本」です。
この本は、難しい仕訳の話はいっさいでてきません。
簿記という世界を簡単にわかりやすく説明されているので、無理なく読み終えることができます。
なお、簿記2級を通信講座で学習する場合は、以下の記事をご参考になさってください。
【簿記2級の対策】勉強のスケジューリング
テキストと問題集を買ったら、さっそく勉強を始めたいところですが、その前に大事なことがあります。
それは、「何のために勉強をするのか」です。
これは、簿記2級を取得するためだけではなく、他の事にも当てはまることですが、目的を常に意識して行動するのとしないのとでは、モチベーションの維持のしやすさが変わってきます。
モチベーションを高く維持することができれば、合格を勝ち取ることも難しくないはずです。
だから、簿記2級を何故取得したいのか考えましょう。
簿記2級を勉強する目的を設定する
私が簿記2級を勉強した目的は、仕事に活かすためでした。
中小企業の方と接することが多かったこともあり、会社の決算書を読めるようになりたかったからです。
だから、いつも勉強していた時は、実際に仕事でどう活かせるかを考えていました。
なので、この分野はあまり仕事に活かせなさそうなところは、最低限だけに抑えてあまり深入りしすぎないようにしていました。
簿記2級合格に必要な勉強時間を確認する
簿記2級に必要な勉強時間は、一般的に200~300時間と言われています。
私は社会人だったため平日2時間、土日で5,6時間勉強していましたので、合格まで約3か月かかりました。
学生の方ならもっと勉強時間を確保することはできるかもしれませんが、社会人の方なら、おそらく私と同じくらいの時間を確保するのがやっとだと思います。
勉強期間が長くなるとモチベーションを維持することが困難になるので3か月くらいで取得するのが丁度よいと思われます。
試験日から逆算して勉強スケジュールを立てよう
簿記2級の試験日は年3回と決まっています。
試験日は、2月、6月、10月となっています。
自分が受ける試験日から逆算して、1日何時間勉強に割り当てなければならないのかを考えましょう。
その時、きつくなりすぎないようにスケジュールを立てた方が良いです。
私も、ハードなスケジュールを立てて挫折してしまった経験がありますので、ある程度休むことも考えてスケジュールを立てましょう。
簿記2級試験の直前対策
簿記をたまに数学のように難しい公式をたくさん覚えなければいけないと勘違いをされている方がいますが、そんなことをありません。
簿記はスポーツと同じです。
一通りテキストを読んだら、あとは問題集を中心に勉強をするのが効率の良い勉強の仕方です。
もちろん、全く覚えなくても良いというわけではありませんが、同じ問題を何度も解いていると自然に頭にはいっているという感覚です。
そして、試験日が近くなったら過去問題集を何度も反復練習を行うことで合格に近づくことができます。
試験日2週間前が一番のびる時期
私は試験日2週間前が一番点数がのびる時期だと考えています。
実際に私もそうでしたが、15点くらい点数がアップしました。
だから、この時期にどんな勉強をするかが大事になってきます。
私が実際におこなったのは、過去10回分の過去問題を制限時間の半分で満点取れるまで繰り返し解きました。
問題文を読んだら頭で考えるよりも手が勝手に動くといったレベルを目指しました。
毎回、過去10回分も過去問題を解いていると数字だけが違うだけで同じような問題は出てきます。
本番で、そのような問題が出た時瞬時に解くことができれば、残りの時間で見たこともない難しい問題に余裕をもって時間を使うことができます。
過去問題集は満点取れるまでやりこむ
過去問題を満点取れるまでなんてできないと思った方もいるかもしれませんが、3回くらい同じ問題を解くと、大抵の方はほぼ満点をとれることができます。
しかも、解く時間も半分くらいで解くことが可能になっています。
本番で、見た瞬間解き方が分かれば精神的にも余裕がでるので、落ち着いて難しい時間に取り組むことができます。
この時点で合格にかなり近づくことができるのです。
【簿記2級対策】試験会場で最終確認する内容
いよいよ試験当日を迎えたあなたはきっと、かなり緊張していることでしょう。
本番で、今まで頑張ってきた成果を出すためにも、試験本番の前にやっておくべきことがあります。
それは、緊張をほぐすため試験が始まるまで確認しておくべきことを決めておくことです。
試験直前に確認しておくべき内容
最終確認しておくべきことを自分でまとめるのもいいですが、そこまで余裕がない方もいると思います。
そこで、そんな方にお勧めなのが、TAC出版「あてるTAC直前予想」です。
予想問題を眺めるのもいいですが、この本には頻出仕訳カードがついています。
私はこの頻出仕訳カードを試験が始まるまで確認していました。
緊張をほぐすために
私はとても緊張しやすい性格なのですが、緊張をほぐすために頻出仕訳カードを確認することを選びました。
頻出仕訳カードを確認するのは試験本番にこの中の仕訳が出て点数がのびるわけではなく、試験前のウォーミングアップには丁度いい頭の体操です。
この頭がほぐれると不思議と緊張がましになり試験に臨む体制に入れるのです。
あなたも、試験本番で自分の力を十分に発揮できるにはどうしたらいいのか一度考えてみてください。
簿記2級の対策まとめ
転職や就職に人気のある簿記ですが、仕訳はどこかとっつきにくく敬遠されているイメージがあります。
それは、おそらく効率良く勉強を進められていないからです。
この記事を読んだあなたは是非以下のポイントを意識して勉強してください。
きっと、合格をつかみ取れることができるはずです。
- テキストを一冊に絞る
- 手が勝手に動くまで問題を解く
- 過去問題を満点取れるまで解く
日商簿記2級の試験対策として一番大事な事は、テキストを一冊に絞りしっかりと過去問題を反復練習することです。
テキストを読み込むのではなく、問題集中心に間違ったところの知識を確認するためにテキストを使用するのです。
そして、試験2週間前には過去問題集に集中しましょう。
問題を見て考えるのではなく、考える前に手が勝ってに動くぐらいまで仕上げましょう。
過去問題を満点取れるまで解きまくりましょう。
間違いなく類似問題が出題されます。
過去問題集に取り組むまでに自分の中でしっくりこない点がでてくるかもしれません。
それでも、立ち止まってはいけません。
なぜなら、あなたは簿記の学者を目指しているわけではないからです。
簿記の試験に受かって仕事や就職に活かすためです。
知識を深めたいなら試験に合格してから深めればいいのです。
転職や就職に役立てれることが目的です。
この記事があなたの簿記2級の取得に役立てたら幸いです。
これからのあなたのご活躍を願っています。
なお簿記を取得したあとの転職については、以下の記事で詳しく解説しています。
どうぞご参考になさってください。