美容師の仕事、あなたはどのくらいご存じですか。
お客さんと楽しくお話しながら、髪を切る。
そんな仕事の裏で奮闘するアシスタントの「あるある」を少し、お教えしましょう。
美容師人気に火が付いたテレビドラマ「ビューティフルライフ」は2000年に放送されました。
その後も2013年に「ラスト シンデレラ」が放送され、美容師に憧れる人も増えてきています。
今では美容室は女性スタイリストよりも男性スタイリストの割合が多いというところもあります。
私の知っている大阪のサロンでは、スタッフ全員が男性という美容室もあります。
答えのないヘアカットを華麗なハサミさばきで仕上げる美容師はとても格好いいですよね。
美容師は国家試験もあり、専門職で職人気質なところがあります。
よく「技術は見て盗め」と言われるのは、頭で覚えるよりも身体を動かして、先輩の真似をして、学んでいくからです。
そんな美容師も、始めは皆アシスタントという下積み時代があります。
店舗により差はありますが、2~5年はアシスタント時代を過ごします。
アシスタント時代が2年や、2年半というような早いところは、スタイリストになるために、覚える事も多く吸収するスピードが求められます。
逆に5年ほどと長いところは、いつまでに何ができるようにするか等、教育カリキュラムがしっかりしている印象を受けます。
その代わり、期間が長いからとのんびりしていると、同期に遅れを取ったり、先輩からも呆れられてしまうこともあります。
そんな忙しいアシスタント時代に経験する「あるある」を、私自身の経験をもとに解説していきます。
美容師アシスタントの誰もが通る道であり、辛いけれど避けて通れないことがあるのも事実です。
ここにあるのはほんの一例ですが、これらを理解して、スタイリストデビューまでの力にしてもらえればと思います。
- リクルートエージェント ※求人数がダントツに多い。国内最大手の転職サイト(全国対応)
- 就職Shop ※営業未経験OK。18~30歳。フリーター、既卒、高卒、第二新卒、社会人経験なしもOK。女性担当者が親切
営業中の美容師アシスタントあるある
私が勤めていたのは社員100人ほどで5店舗を展開する会社でした。
全国の美容師の数と美容室の数から計算すると、1店舗に美容師2~3人となるそうですが、そこから計算すると大きな美容室だったのだと思います。
社会人を経験してからのサロン経験でしたが、美容業界も立派な縦社会です。
最初はやはり下っ端からのスタートでした。
始めの仕事は掃除
どの会社に就職してもそうですが、入社していきなり仕事に入るということは無理ですよね。
専門職ならなおさらです。
アシスタントは最初、カットが終わったお客さんの足下を、次の施術の準備をしている間やシャンプーに行っている間に綺麗にします。
また、お客さんが席を離れた場合、セット面(鏡台)に散った毛くずなども払います。
しかし箒をセット面や椅子の脚などにガンガンとぶつけてしまってはお客さんもスタイリストもとても不快です。
慎重になりすぎると時間がかかり、クロスを替えるなどの準備の邪魔にもなりかねません。
要領と効率が求められますが、それさえ掴めれば他の仕事にも活きてきます。
入社してすぐならば大目にみてくれるお店も多いので、チャンスを見逃さずにどんどんと掃きにいきましょう。
大量にある毛くずが綺麗になると、とても気持ちいいですよ。
基本の仕事はシャンプー
アシスタントが次にする仕事といえば、シャンプーです。
予約の入り方やスタイリストの回転率にもよりますが、シャンプーしかしていないという日もあります。
主に営業終了後、スタイリストや他スタッフの時間を借りて、シャンプーの練習をします。
力の入れ加減やシャワーの向きなど、難しい面もあります。
テストで合格をもらえるとやっとアシスタントとして働けることになります。
そうすると営業中にお客さんに触れる時間ができ、会話もできます。
なにより、スタイリストデビューした時に「シャンプーが気持ちいいから」と指名してくださるお客さんは多いです。
私が働いていたお店では、「シャンプーが上手で、マッサージも気持ちよかった」から、スタイリストデビューする前から指名をいただいていた先輩がいました。
私も何度かシャンプーしてもらったのですが、指先の力加減が強く、頭のツボをしっかりととらえていました。
頭にもツボがありますので、その勉強をしていても良いですね。
カラー剤を作りすぎる
シャンプーにもだんだんと入れるようになり、手際が良くなってくると、カラー施術にも入らせてもらえるようになります。
もちろんレッスンは大変ですが、今まで「まだダメ」といわれていたことができるようになる喜びは相当のものです。
カラー剤は色味を決める1剤と、化学反応を起こさせる2剤を決められた割合で混ぜて作ります。
ロングで全体を染める場合、ショートの場合よりも多くなるように、髪の量に応じて必要量が変わります。
また、ハイトーンや白髪染めなど、部分的に染める場合は本当に少量の時もあります。
私も、少量でいいものを多量に作ってしまうことが何度もありました。
カラー剤を作って欲しいと言われたら、まず総量がどのくらい必要なのか確認しましょう。
そこから割合を計算し、量りを使って作ります。
カラーにこだわりのあるお客さんだと1剤の割合を複数色混ぜることもあり、計算が大変になります。
慣れてくるとすぐ計算できる人もいますが、私は最初、割合の計算表を作って持ち歩いていました。
パーマの用意がわからない
「パーマの用意」とは言っても、コーム、ペーパー、ロッド、ラバーなど、必要なものは決まっています。
私が伝えたいのは、その中でもロッドの事です。
アシスタントのうちは、パーマ施術をすることはほとんどありません。
パーマはスタイリストがお客さんにカウンセリングをして、ウェーブの度合いや数を決めます。
ロッドには太さがすぐにわかるように、それぞれ色が付いています。
髪をロッドに巻いていく上で、どの部分の髪がどのウェーブになるのか、一目でわかるようになっています。
ロッドを用意する時に、スタイリストの伝え方にもよりますが、ほとんどは色で伝えることが多いです。
しかし、一つの色が一つの太さだけではないのです。
ロッドの色は隣り合う太さのロッドがすぐわかるように色相は離れています。
ですが、太さが離れればもう一度同じ色が回ってきます。
例えば、オレンジ→黄色→緑→青→紫→オレンジ→ピンク→黄色→青→紫のように。
私が居たお店では「○色~○色まで用意しておいて」と言われることが多くありました。
色の並び順がだいたい同じであったりするので、一つ取る位置を間違えると、もう一度やり直しとなります。
髪の長さ(=巻ける長さ)に応じてロッドの直径は変わるので、慣れるまでは周りのスタッフに聞きましょう。
タイマーをたくさん持つようになる
アシスタントはパーマ施術はできませんが、その後のシャンプーなどは任せてもらえます。
他にも、カラーの放置時間を過ぎた後のシャンプーなど、決まった時間に決まったサポートをする必要があります。
そうすると、あちこちでいろんなシャンプーやマッサージを持つことになります。
施術の配分や人員の割り当てを考えておかないと、カラーのシャンプーとパーマの2液付け等が重なってしまったりします。
アシスタントがたくさん居ればいいのですが、私が居たお店ではアシスタントが少なく、ジュニアスタイリストの手を借りる時もありました。
アシスタントがスムーズにスタイリストの手の合間を縫って仕事をするのが理想ですが、何年も経験しないと難しいです。
先輩アシスタントの指示を仰ぎながら学んでいきましょう。
アシスタントのことはトップアシスタントがまとめることが多いですが、場合によってはジュニアスタイリストが指示を出す時もありました。
美容師アシスタントのお昼ご飯は15分
特に土日など、ひっきりなしにお客さんが来る日は、お昼が取れないこともあります。
平日でも、タイマーをたくさん持つようになると、その合間の時間でお昼を済ませなければなりません。
アシスタントも上になるほどに持てる仕事が増えていきます。
後輩たちのできない仕事をフォローするため、より重要な仕事が多いです。
ですので、忙しい日はお昼に割ける時間はほぼありません。
私の先輩は営業開始直後にお昼を食べて、一日を過ごす事もしょっちゅうでした。
それでも辛い顔ひとつしなかったのでとても尊敬しています。
その分、後輩アシスタントは自分の持てる仕事は最大限に持ち、先輩の手を少しでも空けるように努力しましょう。
「何か手伝えることはありませんか」と声をかければ、『じゃぁ、これできる?』と言われることもあります。
そこで大事なのは、できる・できないをはっきりと明示することです。
できないことを曖昧にできるように言ってしまうと、後から取り返しの付かないことにも繋がりかねません。
また、仕事の内容が把握できない時や、曖昧なときはきちんと確認をとってからにしましょう。
そうすることで二度手間を防げますし、先輩からの『この子はちゃんと理解しているな』という評価にも繋がります。
シザーケースにものがいっぱい
スタイリストのシザーケースには、シザーとコームとダッカールクリップのみということが多いです。
身一つでお客さんの所へ移動でき、そのままカットに入れますから。
仕上げのブラシやスタイリング剤などはワゴンに入れてしまえばいいんです。
最後に用意できればいいので。
ところがアシスタントには各自のワゴンなんてありません。
アシスタントにはスピードが求められる事が多く、ワゴンなども持つ必要がないのです。
ではシャンプー後に髪をとかすコームや、カラー施術の時に必要なグローブはどこにおいているのでしょう。
もちろん店内のあちこちにはおけません。
中にはカラー剤コーナーにグローブを置いていたりするかもしれませんが、すぐ他の作業に入ることも多いため、非効率です。
アシスタントはそれらの必要な道具をすべて持ち歩いていることが多いです。
アシスタントのシザーケースにはまだ鋏は入らないので、そこにペンを指している先輩がいました。
他にはコーム、ブラシ2種類、グローブ、メモ、ダッカールクリップ、などです。
カットの終わったお客さんを最後にシャンプーする時など、顔にかかった毛くずを取るフェイスブラシも持っていました。
種類と数が多くなるので、シザーケース(もしくは十分な深さのあるポーチ)は仕切りが多い方がいいです。
ですがあまりたくさん入れると何かに引っかかることもあるので、注意が必要です。
消耗品がなくなると地獄
アシスタントは最初のうち、閉店時間よりも少し早めに上がらせてくれることが多いです。
その空いた時間をレッスンに当てるためです。
営業前後の朝や夜の時間は、仕事の準備よりもレッスンに当てるように言われるでしょう。
ですので、カラー剤の納品やパーマ剤の在庫出し、他いろいろな補充などは営業中にやってしまいます。
ハイライトカラー等の時に使うアルミホイルや、パーマの時に使うペーパーやコットン等、消耗品の補充なども同様です。
ですが、お客さんが多くてチェックできなかったりすると、いつの間にか無くなっていたり、数が足りなかったりします。
そうなると「もうすぐ施術に入るのに!!」という時に急いで作らなければなりません。
朝に予約状況を見て営業中に時間を見つけて作っておくしかありません。
私はその状況になるのが怖かったので、朝一番のお客さんのシャンプーをしてスタイリストに渡したあと、次のお客さんが来るまでの間に済ませる事が多かったです。
営業時間外にありがちな美容師アシスタントあるある
営業時間外での、サロンにいる間に起こるあるあるを集めてみました。
朝と夜はレッスンの時間
先述したように、営業前後の朝夜の時間は、レッスンの時間に充てられます。
朝は営業開始前に、夜は営業終了後、掃除をしてからです。
私の居たお店では、朝は準備に忙しく、バタバタとしてしまうので、夜のレッスンがメインでした。
時間は就業規則で22時までと決まっていましたが、実質は1時間ほどしか時間がとれず、ほぼ毎日レッスンをしていました。
中には休みの日にも空いている場所を使ってレッスンをしているスタッフもいました。
いち早く技術を体得するために皆必死です。
終わりのないカット椅子の掃除
私の居たお店では年に数回でしたが、カット椅子のタイヤに絡みついた髪の毛を取る日がありました。
特にロングのお客さんが多いスタイリストの椅子はよく絡みついています。
逆に、ショートのお客さんが多いスタイリストの椅子は、絡みつくどころか、ほとんど挟まっていない事が多いです。
ですがタイヤは、髪の毛を一度巻き込むとすべて巻き付いてしまいますので、取るのに苦労しました。
年に数回という頻度の低さも関係したのでしょう。
できれば毎日、最低でも週に一度で行いたいものでした。
美容師アシスタントはカットやカラーの練習台になる
先輩アシスタントのカラーやパーマの練習に、またはスタイリストデビューを控えた先輩のカット練習に、モデルになる事も多いです。
私はサロンに就職して初めてカラーとパーマをしてもらったのですが、そこからがすごく楽しくなり、毎月のようにこちらからカラー施術をお願いするほどでした。
新しいカラーがでた時にも試せますし、同期のスタッフが髪色を変えたのを見ては「私も次はあんな色にしてみたい」と思っていました。
そのヘアカラーをきっかけに、お客さんが「こんな髪色にしたい」と言ってくださる事もありました。
スタイリストもアシスタントも、そのサロンの看板でもあるのです。
クセの強いスタイリストに翻弄(ほんろう)される
よく専門職の人は、その人にあったお客さんが付くと言われています。
しかしお客さんと一言で言っても、その性格や生活状況、癖や信条、100人に100通りある訳です。
私の居たサロンではスタイリストが7、8人居ましたが、見事に皆違うタイプでした。
野球好きで静かな人、運動が好きでジム通いをしている人、アニメが好きな人等、十人十色の楽しいサロンでした。
そんなスタイリストにそれぞれ合ったお客さんが付くのです。
それはカットの最中などにお話をして、何よりもお客さんに楽しんでくつろいでいただくためです。
時には寡黙なお客さんもいて、あまり話をしない事もあります。
それでもどこからか必ず話し声が聞こえていました。
そんなスタイリスト達と週に多くて6日、特に営業時間外に直接、接することになります。
ですが、スタイリストは私達アシスタントには合わせてはくれません。
レッスンを受けている時でも、揚げ足をとる人や「どうしてそうなったん、なんでそうするん」などと否定的な言葉を掛けられたりもします。
そしてスタイリストは自分を曲げません。
自分の芯がなくなってしまうとお客さんが逃げてしまうからです。
「なぜあの先輩はああいった物言いしかできないのか」、「なぜいつも理不尽なことしか言われないのか」など、思う事も出てきます。
しかしそれらはスタイリストの信条でもあって、簡単には曲げることはできないのです。
それに、「自分と合わない」人はどこに行っても一定数居ます。
2:6:2の割合というのをご存じでしょうか。
どのグループにおいても、優・良・可のランクになる人が2:6:2の割合で居るというものです。
他にも、私が通っていた美容学校の先生は、「どんな社会やグループでも、嫌われる人が居なければ回らない」と言っていました。
取り除いたとしても、また発生するのです。
それは他の人員がまとまるために必要なものなのだそうです。
とは言え、心が病んでしまっては元も子もないので空いた時間にアプリでアルバイト探してます。
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美容師アシスタント自身のあるある
美容師を志し、美容室に勤めてから起こる自身の変化についてのあるあるです。
あなたも当てはまるようになるでしょう。
手荒れ
私は肌が強い方で、手荒れは無縁だと思っていました。
ですので、刺激が強いパーマ剤1液でも素手で触ったあとは水でさっと流す程度でした。
ところが入社して半年ほど経った頃、指と指との間、水かきの部分に白く皮がめくれ始めているのに気がつきました。
その頃はちょうどシャンプー施術にもたくさん入るようになった頃で、ほぼずっと水やお湯を触っているような頃です。
入社して半年ほどの10月頃は日常でも乾燥が気になってくる頃です。
そこにシャンプーのお湯や薬剤の刺激などがあり、あっという間に荒れていきました。
最初は「少し痒いな」というほどでしたが、次第に赤い斑点が出たり、痒みが引かなくなっていきました。
お湯を触る事で乾燥がより進むので、乾燥が気になる頃だけでなく、年中、ハンドクリームを塗っておくことをおすすめします。
仕事中に塗ってもまた流れてしまいますので、帰り道に塗る習慣をつけましょう。
乾燥が気になりだしたら、夜寝る前にもう一度塗ります。
私はNIVEAの青缶がおすすめです。綿製の手袋をはめて寝ると、朝とてもしっとりします。
私は、いつもAmazonで買っています。
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腰痛
最近のサロンではバックシャンプーや「夢シャン」と呼ばれるシャンプー台が多くなってきました。
これらはお客さんの真後ろからシャンプーをするので、顔に掛けたガーゼが外れても、真正面から顔を合わせることはありません。
しかし、シャンプー台は高さを変えられないのが難点です。
背の高いスタッフを以前見ましたが、腕の高さを合わせるためにひどく屈んでいました。
その姿勢を10分ほど続けるので、さすがに辛いでしょう。
また、最近は少なくなっていますがサイドシャンプーという、以前からの寝そべる形のシャンプー台も、あるところにはあります。
背の低いお客さんなどはこちらの方がシャンプーがしやすいです。
サイドシャンプーでは腰を90度横にひねってシャンプーをするので、こちらも腰痛を引き起こしやすいです。
サイドシャンプーとバックシャンプーの利点を合わせたものが「夢シャン」だと言えます。
お客さんはゆったりと寝られますし、スタッフは後ろからシャンプーができます。
しかしシャンプーボウルが大きいので、後ろからお客さんの頭まで少し距離があるのも事実です。
「夢シャン」では椅子が付いており、座るスタッフも多いのですが、私は座ると手が届かないので、立つことが多く、自然と屈んでしまい、結局腰痛を引き起こしてしまいました。
日頃からのストレッチと、足腰を鍛えておくことが大事ですね。
ただ、ひどい腰痛を繰り返したので、いったん美容師業を離れて体に負担のないお仕事を経験してみるのもアリかなって思うきっかけにもなりました。
とくに20代なら、広い職種で転職しやすいので転職サイトで確認してみてください☟
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自分を出せない
スタイリストはそれぞれのお客さんが付くため、自分(自我)を出すことができます。
猫が好き、洋服が好き、お酒が好きなど、お客さんと話しが合えば良いのです。
ですがアシスタントとなると、すべてのお客さんと触れる機会がありますので、それがかないません。
それこそ、スポーツに興味の無い方にサッカーの話をするといった具合です。
そして自我が強いと、お客さんから「あのアシスタントは外してちょうだい」などと言われてしまうこともあります。
そうすると仕事ができない訳ですから、他のアシスタントの仕事の割り当てにも頭を使うようになります。
すべてのお客さんに対応できるように、自我は抑え、お客さんの話を引き出す技術も要求されます。
そこで自分の知らない分野があると「詳しく教えてください」等聞き出すこともできますし、気になったら休日に調べてみてもいいのです。
先輩の中に一人、「アシスタント一年目の休日は話題作りにどこかしらに必ず出かけていた」という人がいました。
本当に話題が豊富で、何でも話を振ると盛り上がったので、スタイリストデビュー後もとても人気がありました。
美容師アシスタントの帰宅は深夜
夜に1~2時間でもレッスンをすると、終わるのはだいたい22時頃になることが多いです。
私は1時間かけて帰りましたので、23時帰宅です。
また、時々先輩や同期とご飯に行く事もあるので、帰宅時間は更に遅くなります。
実家暮らしでしたので、洗濯や掃除は家族が手伝ってくれましたが、同期はほとんどサロンの近所に住んでいました。
実家を出て一人で暮らしていたので、掃除や洗濯もすべてこなしていたのかと思うと、凄いなと思います。
通勤時間がずっと短いので、その分余裕もあるのでしょうね。
実家から通うのなら家族の理解と手伝いが必要不可欠となります。
一人暮らしをするのなら、近所にスーパーがある所がいいです。
休日にまとめて食材や日用品を買うためです。
なお、少しでもご飯にかける時間を節約したい場合は、下記のような冷凍弁当をストックしておくといいですよ。
時間がないときにレンチンするだけで食べられるんで。
- nosh(ナッシュ) ※糖質制限弁当の配送サービス。自分でメニューが選べる
nosh(ナッシュ)の評判については、以下の記事が参考になります☟
ナッシュの口コミを検証!nosh利用による意外な3つの収穫物とは?
休日も休めない
朝から晩まで仕事以外のことができないので、休日は趣味に充てると言う人が多いです。
しかし実際のところは睡眠時間が6時間未満になることも多く、休日にはお昼まで寝てしまうこともあります。
そうなってしまうとお昼からは日用品のチェックやごはんの作り置き、食材の買い出しなどになることが多く、あまり趣味の時間はとれません。
私の場合は家族がしてくれていましたので、自分の必要なものや犬の散歩など、リラックスする時間に充てていました。
先述した先輩はそんな中できちんと計画を立ててお出かけをしていたのですから、とてもしっかりしていたのでしょう。
それも一人暮らしをしていたので、相当なものだと思います。
また、定休日を利用して複数店あるサロン全体での練習会や講習会もあり、実質的に休日は他の企業などよりも少なくなります。
貴重な休日なので、計画をしっかり立てることをおすすめします。
タオルたたみのプロになる
美容室では毎日、たくさんのタオルを使います。
毎日洗濯をして、乾燥機に掛けて一晩干したあと、営業開始前にたたんで準備をします。
夜にまとめて洗濯するのではなく、ある程度の数が集まったら営業中に洗濯してしまいます。
時間が無い朝に畳んで準備するので、次第に畳むスピードもあがり、仕上がりも綺麗になっていきます。
その要領で自宅の洗濯をすると、タオルだけ畳むのが早くなっている、ということに驚くでしょう。
私服もモノトーンになる
美容室で制服がある場合、上は白シャツである所が多いです。
そして下は黒。靴も黒。
美容室は法律上、衛生的に保たなければならないということもあり、服装にも清潔さを求められます。
オシャレをしてはいけないということではないですが、その中で合わせようとすると靴下やスカートなどもどうしてもモノトーンの組み合わせになってしまいます。
そんな洋服を買っているので、数少ない休日におでかけしようとしても、シャツや黒ズボン、黒スカートとなることが多いです。
「たまにしか出かけないし」「かわいい洋服を持っていても着る機会がないし」と服を買う機会がなければますますクローゼットがモノトーンになっていきます。
美容師アシスタントの「あるある」まとめ
美容師(スタイリスト)はお客さんのために働く仕事です。
そんなスタイリストをサポートするのがアシスタントです。
「誰かのためになる仕事」をしたい方にはぴったりの仕事だと思います。
自分の仕事で目の前の人が喜んでくれる。
これほど嬉しい仕事はありません。
自分を犠牲にしがちなアシスタントですが、修行期間を終え一人前としてデビューすると、それは楽しいものでしょう。
また、そこで学ぶこともあり、自分に返ってくるものもあるので、素直で感謝を持てる心構えが必要です。
- 仕事の基本は掃除!綺麗を保つことが大事。
- アシスタントはシャンプーマン。
- カラー剤は失敗して覚える。
- 消耗品は逐一チェック!
- 朝から晩まで考えるのは仕事の事。
- 専門職は身体が資本!身体の不調にはすぐに対処を。
アシスタントの間は、お客さんがスタイリストと気持ちよくお話ができるように、最初のご案内でご機嫌取りをする事もあります。
そこでスタイリストの足を引っ張ったりするようなことがあってはいけません。
また、どこから指示が飛んでくるかわからないので、常にフロアを見渡しておく必要もあり、忙しい日は特に気が張っています。
裏方作業のようにも思えますが、私は実はアシスタントこそ主役だと思っています。
それはアシスタントが少ない場所で働いたからということもあります。
カットの予約が沢山入っている日は、スタイリストはカットとパーマに集中します。
そうするとアシスタントにはシャンプーの他、カラー、パーマ2液付けやトリートメント、先輩アシスタントになるとブローまで任せてもらえることもあります。
これほど沢山の仕事を任せてもらえれる喜びは他にはありません。
スタイリストになる事を夢見て始まるアシスタントです。
修業時代は一心不乱に頑張りましょう!
なお美容師アシスタントの期間については、以下の記事を参考にして下さい。