女性なら、素敵な服を買ったり友達と旅行するなど、素敵なライフスタイルを思い描いているのではないでしょうか。
理想のライフスタイルがかなうと思えば、仕事に対してのやりがいにも繋がるものです。
収入は生活基盤の要です。
仕事を選ぶときには誰しもが気になります。
そして「年収が高い仕事に就きたい」というのが本音でしょう。
SEの仕事は高収入といわれるけど、女性のSEも同じなの?
実際いくらもらってるの?
SEを目指す女性にとってライフスタイルにも影響する年収は知りたいところですよね。
今回は、SE歴25年の私が数々の経験をもとに女性SEの年収の実態について解説いたします。
記事の後半では、私のリアルな収入歴も公開しますので参考にして下さい。
SEの女性って年収いくら?
システムエンジニアはシステム開発の職人さんです。
技術職であり専門職でもあるので、収入は一般職に比べでやや高めになっています。
どのぐらい年収が高いのか比較してみましょう。
女性SEの収入は一般職の女性より高い
まずは、SE女性と一般事務職女性の年収を比較してみました。
一般事務職女性の平均年収は約300万円です。
SE女性の平均年収は420万円です。
一般事務職女性に比べて約1.4倍とやはり高めです。
SEの年収は男女の差が少ない
次に、男女の収入の差を日本人の平均年収とSEの平均年収でそれぞれ比較してみます。
日本人の平均年収は約425万です。
男女別にみると、男性の平均給与は517万、女性は258万となります。
(参考:2019年厚労省資料「賃金構造基本統計調査」・国税庁「民間給与実態統計調査」より)
男性の収入は女性の約2倍となっていてかなり男女差がありますね。
システムエンジニアの平均年収は約500万円で、日本人の平均年収よりやや高めです。
男女別にみると、男性の平均は532万、女性の平均給与は420万です。
また、男女の収入の差額が約100万円の違いがありますが、日本人の平均年収の男女差に比べると差が少ない事がわかります。
女性システムエンジニアは男性に引けを劣らない収入を得ることができると言えます。
SEとしての収入を得られるのは30代から
SEの給与が高い事はわかりました。
しかし、最初から高い収入が得られる訳ではありません。
初任給を比べてみましょう。
大学新卒女性の初任給は月給約20万、システムエンジニアの初任給は月給約21万円となります。
差がありませんね。
20代のうちはSEの平均年収と日本の平均年収はあまり変わりません。
これは、SEとしての実績・経験が少ないからなのです。
女性の場合、システム開発歴5~8年ほどの実績・経験があればSEとして認めてもらえるのが一般的で、収入が高くなるのは30代に入ってからになります。
女性SEの平均年収は30代で約420万、40代で約530万、50代で約600万と50代で年収のピークをむかえます。
このように、SEとしての収入はSEの実績と経験が必要で、仕事を続けて経験を積めば女性でも高収入を得られるという事なのです。
女性の職業の中でもSEの収入は高いと言えます。
SEとしての実績・経験を積むまでに時間は必要ですが、男性に引けを劣らない収入を得ることができる職業なのです。
派遣社員は女性のSEでも高収入
仕事をするには企業と雇用契約が必要で、主な雇用形態は正社員、派遣社員、パート・アルバイトとあります。
パート・アルバイトのSEの仕事がない訳ではありませんが、正社員、派遣社員がSEの一般的な雇用形態になります。
派遣社員と正社員で収入が違う
正社員の給与と派遣社員の報酬で大きく違うポイントを挙げてみます。
正社員とは期間の期限のない労働契約を結んで雇われている方の事です。
給与は会社の給与規定に準じます。
資格を持っていれば資格手当、スキルがあれば職務手当などを会社が決めますが、年齢や継続勤務年数が重視されることが多いです。
派遣社員は雇用契約を結んだ会社とは別の会社で働く方の事です。
報酬はクライアントが提示する案件ごとの報酬になります。
職歴はもちろんですが、対応したシステムや使用できる言語、経験した作業工程などスキルが必要とされます。
収入について、35歳開発歴11年(ブログラマ3年/SE8年)の正社員の場合と派遣社員の場合で比較してみます。
正社員のSE平均年収は約450万です。
派遣社員で月60万の案件を期間1年出向したとすると単純に600万の年収になります。
派遣社員の報酬金額は高額であることが多く、月報酬額50万以上はよくある話です。
正社員で高額収入を目指すには役職に就く事が重要になり、女性が役職に就くことは難しいのが会社の現状です。
それに比べ、派遣社員に役職は関係ありません。
スキルが重視されるため男女の区別もなく、報酬で仕事を選ぶことも可能と言えます。
女性でもSEのスキルを持っていれば、派遣社員で高額収入を得ることが出来るのです。
なお女性SEの転職先については、以下の記事を参考にして下さい。
一人前のSEになってから変わった収入【体験談】
実際に私がSEの仕事で得た収入のお話しをします。
20歳で正社員としてシステム開発の会社に就職たときの初任給は月19万円でした。
22歳の時、職場環境の変化もあり正社員から派遣社員に転職。
SEとしてのスキルは不足していたためSEの報酬額としては少ない方ではありましたが、月34万の報酬になりました。
大きく収入が上がったのは26歳の時です。
一人前のSEと認められつつあった事と勤務が激務だった事から派遣会社に金額を交渉したところ、月48万の報酬になりました。
29歳の時、派遣先の開発案件が一段落したところで派遣会社を変えました。
開発歴9年(プログラマ歴2年/SE歴7年)の私に次の派遣会社が提案してきた案件の報酬額は、月55万でした。
一般的に月50万以上の収入は高額です。
開発歴9年のSEスキルと派遣社員だったことから高額収入を得ることができたのです。
11年続けたSEの仕事を生活の事情から一度辞めましたが、8年後に派遣社員でSEに復活することになりました。
8年ものブランクがあるのでリハビリも兼ねて比較的楽な案件から始めたのですが、月48万の仕事に就く事ができました。
一人前のSEであれば、女性でも収入は高くなります。
特に派遣社員の仕事は女性SEの高額収入も夢ではないのです。
SEの女性の年収まとめ
女性の社会進出が進み収入も上がってきているとはいえ、男性と同じまで収入を得るのはまだ難しいのが現実です。
ですが、女性の職業の中でシステムエンジニアは高収入であることに間違いありません。
システムエンジニアは専門職であるため、スキル重視で評価される職業です。
そのスキルを活かした仕事選びをすることで、女性でも高い収入得ることができるのです。
ここで、これまでに解説したSE女性の収入をまとめてみました。
- 女性SEの収入は一般事務職に比べて1.4倍と高い
- SEの年収は男女の差が少ない
- 女性SEの収入は30代から高くなり、ピークは50代
- 女性SEでもスキルがあれば派遣社員で高額収入も可能
ライフスタイルが充実している女性は魅力的です。
しっかりとした収入があれば気持ちにもゆとりができます。
仕事もプライベートも充実した魅力ある女性SEになってください。
なお女性SEの転職方法については、以下の記事を参考にして下さい。