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習字教室を開くには?【有利な免許/準備/場所】を徹底解説!

パソコンやスマホの使用頻度が高くなり、字を書く機会が少なくなりましたね。
しかし、そんな時代だからこそ、手書きの価値が上がっており、実は大人の習い事で「習字ブーム」が到来しているのをご存知でしょうか?

かくいう私も、幼いころに習字を習っていて、子どもの部では最高位の段も取得しました。
高校受験のときに一旦は習字を辞め、社会人になって「また習いたいな」と思い立ちました。
実は、御祝儀袋に自分の名前を書いたときに、「私ってこんなに字下手だったっけ…」と落胆したことがきっかけです。

通い始めた教室の先生は、私のクセや苦手な部分を細かく指導してくれました。
うまくできたときは「よし、壁越えたね!」と一緒に喜んでくれ、学習意欲がどんどん高まっていきました。
そのうち、私も自分の習字教室を持ちたいなって思うようになっていました。

あなたも上手に書くことができるようになると「習字教室開いてみようかな」という思いが湧き上がって来たことでしょう。
今回は、そんなあなたに習字教室を開くにはどうすれば良いかをお話しいたします。
具体的には有利な免許、準備、場所や指導者の資質について徹底解説しますので、ぜひ参考にして下さい。

習字教室を開くにはどうすれば良い?


習字教室を開くには、意外かもしれませんが、実は必要な資格や免許はありません。
誰でも開くことができるのです。

特別な資格や免許は要りませんが、「習字を人に教えられるほどのスキル」というのは、しばしば書歴や所持免許が、スキルの証明となります。
ですから、書歴が長い、あるいは師範の免許を取得していることが、開業の近道です。

教室を開くことができても、あなたに「字を書く」技術がないと、生徒は集まりません。
先生は手本として、生徒の前で実際に書いて見せることが多くあります。
とめ、はらい、はねなどの基本技術の他、筆の持ち方や姿勢など360度生徒から見られています。

また、美しく正しい字を書くことができても、あなたに「字を教える」技術がないと、生徒は離れてしまいます。
習字には、筆の運び方や力の抜き加減など、きちんと口で伝える必要があります。
「ここでシュッ!」「スーッと引く!」と言ってみても、生徒はチンプンカンプンで伝わっていないのです。

習字教室を開く先生が持っていると有利な免許

必須ではありませんが、習字教室を開く先生が持っていると有利な免許があります。
前項で少し触れましたように、それは自分の流派の師範の免許です。
そのためにはまず、どこかの流派の習字教室に所属し、その中で級や段を上げていきます。

その流派にもよりますが、実技や理論の試験などに挑戦し、師範の免許を取得してください。
師範はスキルがあることの証明となる資格です。習う生徒側からすれば信頼度がぐっと高くなるでしょう。

流派は「自分の目的」と「自分が好きだなと思う作風かどうか」で選ぶことをおすすめします。
実は私、幼いころに習っていた流派と、大人になって通い出した流派が異なります。
私は、師範の免許が取得できるいくつかの習字教室を見学し、その中から自分に合う習字教室、流派を選びました。

習字教室を開くために必要な準備

書道用具

書道道具一式、机、ゴミ箱などが必要です。
書道用具は、筆、硯、墨、墨汁、半紙、文鎮などがあります。

半紙や筆、墨汁などの消耗品は、補充できるようにストックしておく必要があります。
ストック用の棚があると、整頓できてとてもいいですね。

準備資金

主な費用は、書道用具と場所代です。
その他、ストック用の半紙や筆、墨汁の備品代も必要になってきます。

生徒募集の広告費として、チラシ印刷代、看板・ホームページ制作代がかかる場合もあります。
特に、開業場所次第で、準備資金が大きく違ってきます。
下記、開業場所別に記載しましたのでご覧ください。

習字教室を開くのに適切な場所


生徒数が増えるまでは赤字になる可能性もあります。
そのため、収入と支出のバランスを見て場所を決める必要があります。

自宅

メリットは、家賃・光熱費のみであまり費用がかからないこと、通勤の必要が無いので時間の節約になるなどです。
デメリットは、駐輪場や駐車場など広い場所が必要になる、話し声など近所への騒音対策が必要になる、部屋や洗い場が墨で汚れるなどが挙げられます。

公民館や地区会館

メリットは、駐輪場や駐車場など広い場所がある(親が送り迎えがしやすい)こと、人が集まる・通いやすい場所であるなどです。
デメリットは、施設の利用費や賃貸費がかかることです。候補施設の比較検討が必要ですね。

習字教室を開くには生徒に合わせた指導ができる師となれ


誰でも教室を開くことができると分かっても、「自分はまだまだ人に教えるほどの実力がない」とお思いの方もいるでしょう。

生徒の「わからない」「できない」に対し、自分の指導でそれに応えていかなければなりません。
また、生徒によって「手本を見せてぱっと理解できる人」「筆の入れる角度など理論やルールからまず聞きたい人」などまちまちです。

特に子供の場合、集中力も短いため、正座をして長時間書き続けることは難しいです。
習字を嫌いにならないために、ある程度自由に書かせることも大事な指導法だと私は思います。

教室に来る生徒の字を見るだけで、そのときの精神状態が現れているように感じます。
例えば、息を切らしながら急いで教室に入ってきた生徒の字は、やはりどこかぶっきらぼうな字なのです。
気持ちが焦っているので、「とめ」など要所要所がいい加減です。
しかし、そんな状態のときにあ~だこ~だ指導しても、うまくできるわけがありません。
「今日は気持ちを静めて帰ってね」そんな気持ちになります。

習字教室を開くには生徒に合わせた指導ができる資質を持つ師であるべきです。
先生になっても、学び続ける必要がありますね。

「習字教室を開くには?」まとめ

習字教室を開くには、必要な資格や免許はなく、誰でも開くことができるのは意外ですよね。
最後にこの記事のまとめを記しておきます。

習字教室を開くには
  • 必要な資格や免許はなく、誰でも開くことができる
  • どこかの流派の習字教室に所属し、その流派の師範の免許を取得する
  • 書道用品や資金を準備する
  • 開業場所は、自宅もしくは公民館や地区会館などがある
  • 生徒それぞれに合わせた指導法が必要である

最初は生徒数2~3人から始めましょう。
また、生徒1人の月謝を5千円として、習字教室1本で生計を立てるには長い時間がかかるかもしれません。

少人数から教えていき、生徒数が増えるにつれ、指導力も次第についていくものだと思います。
どうか、生徒に習字の楽しさを教えていってください。

なお習字教室を開いた後も仕事を探す努力は必要です。
なぜなら収入源は複数あったほうがいいからです。
仕事の探し方については、以下の記事を参考にして下さい。

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印刷ディレクター、イベント運営企画・司会、秘書などを経験。 好奇心旺盛なため好きなことが多い。習字(師範)、ヨガ(6年)、ヨーグルト作り、スマホのRPG系ゲーム、車の運転、ひとりが好き(カラオケ、海外旅行、カフェ、ショッピング)
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