介護のお仕事をしていると、ほんっとに毎日いろんなことがあります。
介護職員なら誰もが同じような経験をしているはずです。
そこで今回は介護スタッフが現場で日々体験している介護職のあるあるを場面ごとに25選ご紹介します。
こちらの記事を読んでいただくと、次のことが理解できます。
- 入浴介助ならではのあるある
- 食事介助のあるある
- 介護現場の日常あるある
- 介護職のちょっと怖いあるある
入浴介助のあるある
まずは入浴介助のあるあるからご紹介します。
やはり高齢者ならではのお話が多いですね。
利用者が入浴拒否で風邪のふりをする
入浴の時になると
「風邪ひいている」
と言う利用者様😑— 介護職あるある (@kaigo_aru2) August 11, 2020
どの施設でもいるんですよね、お風呂嫌いな人が。
「風邪ひいた」は、そんな方々がよく使う言い訳です。
体温や血圧を測っているので、熱がないのは明らかなのですが。
しかもさっきまで元気におしゃべりしていましたよね?
入浴させるためあの手この手で説得する
そんな入浴嫌いの方をお風呂に入れるため、こちらも必死になります。
なんとか入ってもらうための、あの手この手がこちらです。
- 看護婦さんが入っても大丈夫だと言っていますよ
- お風呂であったまると風邪も良くなりますよ
- 風邪に効く温泉なので入りましょう
- では服だけ着替えましょう
- そして服を脱いだらその流れで浴室に入れる
冬場は4〜5枚重ね着が当たり前
脱いでも脱いでも、
まだ着てる。
タケノコみたいと、思う😅— 介護職あるある (@kaigo_aru2) November 22, 2019
たいていの利用者さんは寒さに弱く、肌着を重ね着してモコモコになります。
暑くないか心配になるくらい着こんで、脱ぐのも着るのも大変です。
脱ぐと粉雪みたく舞い散る乾燥皮膚
肌着を脱がせた時に粉雪が舞う
— 介護職あるある (@kaigo_aru2) January 19, 2020
これも冬場のあるあるです。
利用者さんの服を脱がせると、乾燥した皮膚が粉雪みたく舞い散ります。
それを見ると、ああ、冬がきたんだなぁとしみじみ。
そんな利用者さんには、お風呂上りに保湿クリームでケアしています。
介助着が濡れまくり利用者に心配される
入浴介助をするときには、専用の服に着替えています。
ですのでいくら濡れても大丈夫なのですが、かなりビショビショになりがち。
それを利用者さんが気にしてくれて「あんたえらい濡れとるが」と心配されます。
その時は「大丈夫ですよ、水着みたいなものなので」と笑顔で答えています。
入浴介助後のハンドクリームは必須
https://twitter.com/kaigo_aru2/status/1213447446421897217?s=21
そうなんです!ハンドクリームがないとダメなんです!
入浴介助以外でも手を洗うことが多いので、どうしても手荒れに悩まされます。
またあかぎれにもなりやすいので、指はばんそうこうだらけです。
ああ、冬なんてこなければいいのに。
食事介助のあるある
ご自分で食べれない利用者さんには、食事介助が必要です。
そんな現場のあるあるがこちらになります。
お茶にトロミ剤入れすぎてゼリーになる
ご飯をうまく飲み込めない方には、飲み物にトロミをつけます。
ですが、慣れないうちはトロミ剤の調整が難しい!
なかなかトロミがつかないので、どんどん足していった結果、ゼリーと化します。
ゼリー→作り直し→サラサラ→トロミ剤入れる→ゼリーと悪循環。
食事介助は時間との戦い
食事介助が多すぎて、
ゆっくり食べさせてあげられない。。。— 介護職あるある (@kaigo_aru2) September 5, 2020
介助する人が多いと、どうしても時間に追われてしまいます。
本当はゆっくり食べさせてあげたい、でもできないジレンマ。
多くの介護士が抱える悩みでもありますよね。
食事介助中に眠る利用者
これは昼夜逆転している方によく見られますね。
そういう方は、ご飯を食べている最中でも寝てしまいます。
眠った状態ではご飯がすすみません。
そればかりか、口に入れたままだとご飯をつまらせる危険も!
食事介助中に利用者がむせるとあせる
介助中にむせてしまうとかなりあせります。
まさかつまった?口に入れすぎたかな?息できてる?
食べるほうも食べさせるほうもまさに命がけ。
それが食事介助です。
【介護職】日常のあるある
利用者さんとの日常のあるあるですね。
一緒にすごす時間が長いと、それだけ色々な出来事があります。
利用者との会話が漫才
M-1王者の漫才よりも面白い会話がある。
— 介護職あるある (@kaigo_aru2) May 25, 2020
わかります!できれば撮影して残しておきたい!
と思うくらいの面白い会話がよくあります。
その一つがこちらの会話です。
- 利用者(90代女性)「ここはジジイばかりで若い男がおらんなぁ。いい男がいたらすぐとびつくのに」
- 職員(20代男性)「やだなぁ、ここにいるじゃないですか」
- 利用者「ほんとにいい男がおらんわ。誰かおらんかね?」
- 職員「・・・・」
申し訳ないですが、笑ってしまいました。
その場にいるともっと面白いですよ。
懐メロがいつの間にか歌える
昔の歌謡曲に異常に詳しくなり
ふとした時に口ずさんでしまい、カラオケで歌う曲も古くなる。— 介護・福祉あるある (@fukushiaruaru) October 11, 2020
自分が生まれる前に流行った曲が歌えてしまいます。
ちなみによく聞く名曲がこちら。
- 青い山脈
- りんごの歌
- 憧れのハワイ航路
- 王将
- いつでも夢を
どれもこの仕事を始める前は知らない歌ばかりでした。
今は音楽を聴かなくてもアカペラで歌えます。
方言・口癖がうつる
利用者さんの方言に
影響されて
同年代の友達に比べて
訛りがひどくなる— 介護職あるある (@kaigo_aru2) March 7, 2019
これ自分ではなかなか気付かないあるあるですね。
耳に残る口癖は知らず知らず使ってしまいます。
知らない方言でも、話をするうちに自分でも使っています。
逆に利用者さんが今時の話し方をされることも(笑)
年齢差があっても、楽しくお話をすることができると実感しています。
70歳を若いと感じる
介護士あるある川柳
「まだ若い 若いと感じる 70代」
高齢者福祉で働いていると年齢感覚がズレてきます。
例えば、ある利用者さんの年齢を話してる時に「へー、◯◯さんって75歳なんだぁ。若いねー!」という会話をします。
75歳。。。若いか?
比較する対象が80代や90だからね(笑)— 介護士あるある川柳「ソケイ部」 (@4Fx4YI2Odb4CxW9) September 28, 2020
これとほぼ同じ会話を最近しました(笑)
年配の芸能人の年齢を聞いて、この人まだこんなに若いんだと思ってしまいます。
100歳に近い利用者が一番元気
100歳を超えた人に限って凄く元気。
入院して流石に帰って来れないかな?
って思ってたら
入院前より元気になって退院して来たりする。— 介護職あるある (@kaigo_aru2) December 29, 2019
これはすごくわかります!
最高齢でも、誰よりも足腰がしっかりしていることがあるのです。
なぜかは私も疑問なのですが・・・。
身体の調子に年齢は関係ないのかもしれませんね。
想像より早く歩く利用者
ほとんどの利用者さんはゆっくりと歩かれます。
しかし中には早く歩かれる方もみえます。
あれ?私より歩くの早いのでは?
と思うこともしばしば。
同じ話をエンドレス&リピート
よく聞きませんか?
高齢になると同じ話ばかりするようになると。
ええ、その通り、毎日体感しています。
しかし「その話はもう聞きましたよ」とは言いません。
同じ返事ばかりではなく、たまに答えかたを変えると違う反応が返ってきたりします。
そんな会話も、この仕事の楽しみの一つです。
あの匂いで犯人捜しがはじまる
誰か臭う…誰だ!!
と、捜索が始まる— 介護職あるある (@kaigo_aru2) March 14, 2020
どこからともなくただようあの匂い・・・え、誰から?
そんな感じで匂いの主を探しはじめます。
さりげなく後ろに回ってみたりして、発見すると即お手洗いに誘導します。
ときには、他の利用者さんから教えてもらうこともありますよ。
ちょっとした物音に反応する
聞き慣れない音がすると、誰か転んだ?と反応してしまいます。
しかし、中には音もなく移動する利用者さんがいます。
え?いつの間に!?とおどろかされることも。
ときどき忍者かな?と思ってしまいます。
休日でも見知らぬ高齢者を目で追いがち
外出先で杖をついたお年寄りや
シルバーカー押してるお年寄り見ると
ついしばらく見守ってしまう☺️— 介護職あるある (@kaigo_aru2) April 24, 2020
この仕事をしていると、つい高齢者に目がいってしまいます。
特に一人で歩いている方には。
休みなのに見守りしてしまう・・・職業病ですかね?
認知症で徘徊してるのでは?と心配してしまうのです。
介護職のちょっと怖いあるある
ここでは介護ならではの、ちょっと怖いあるあるをご紹介します。
怖い話が苦手な方は、とばしていただいても大丈夫ですよ。
怪奇現象が普通におこる
利用者は寝ているのにセンサーが反応するとものすごく怖い。
夜、利用者寝てるのに不意にエリーゼが流れたときは怖かった・・・。 #介護— 介護あるある (@kaigoaruaru_bot) September 17, 2020
ホラーが苦手な方からすれば、最悪なあるあるですね。
病院ではよく聞くと思いますが、介護施設でもあるのです。
私の施設でもありますよ。
誰も入っていないトイレの水が、勝手に流れてしまうことが。
気が付くと流血している利用者
利用者さんは、ご自分でも気づかないうちにケガをされることがあります。
痛みを感じにくいので、いつの間にか血だらけになっていることも。
思わず叫びそうになります。
爪がはがれる瞬間を目撃
爪がもろくなると、はがれてしまうことがあります。
入浴後はとくに爪がやわらかくなるため、はがれやすいです。
想像するだけでゾッとしませんか?
ご本人は痛みを感じていないので、平気そうなのですが・・・。
リアルな戦争体験を聞かされる
利用者さんから戦争の話はよく出てきますね。
体験者から語られることは、とてもリアルで重みがあります。
例えば、空襲警報が鳴り響くなかでの避難の話など。
寝息が聞こえないとかなり不安
ベッドで休まれている利用者さんあるあるです。
ピクリとも動かず、寝息も聞こえないと不安になります。
え?こんなに静かに眠っているけど、大丈夫かしら?
まさか、いや、そんなはずは・・・。
介護職あるあるのまとめ
実際に働いてみないとわからない、介護職のあるあるをご紹介してきました。
以下、簡単にまとめておきます。
- 入浴あるあるは冬場の出来事が多い
- 食事あるあるは命がけが多い
- 日常あるあるは面白いことが多い
- 怖いあるあるは慣れることが多い
まだまだ他にも紹介しきれていないお話があります。
ここまで楽しく読んでいただけたなら幸いです。
なお、介護職を辞めたい理由と対処法を以下の記事で詳しく解説しています。
どうぞあわせてご覧になってください。