介護の仕事に就いていると、毎日色々なことがありますよね。
懸命に働いていると、ふとしたときにこんなことを思いませんか?
介護職なら誰しもが一度は思ったことがあることでしょう。
今回は、介護職を辞めたいと思う6つの理由とその対処法を解説します。
この記事を読んでいただくと、以下の事が理解できます。
- 介護職を辞めたい主な理由
- 辞めたくなった時の対処法
- 辞めたいと考えるのが当然なケース
- リクルートエージェント ※求人数がダントツに多い。国内最大手の転職サイト(全国対応)
- 就職Shop ※希望の職種が未経験もOK。18~30歳。フリーター、既卒、高卒、社会人経験なしも対象。女性担当者が親切。リクルートグループ
介護職を辞めたい理由
人によって、介護職を辞めたい理由はさまざまあります。
では、どのような理由で辞めたいと思うのでしょうか?
あなたにも、思い当たることはありませんか?
人間関係が悪い
介護労働実態調査によれば、離職した経験のある介護職を対象としたアンケートで前職の介護職を辞めた理由の常に第1位は、前職の人間関係に問題があったため、でした。
賃金の問題などもありますが最も現場のスタッフが苦しんでいるのは職場での人間関係です。— メディケアチャンネル (@MedicareChannel) January 31, 2020
どこの職場でも辞めたい理由の上位は「人間関係」です。
介護職も例外ではありません。
苦手な人と、毎日顔を合わせなければならないのは辛いです。
それならいっそ離れてしまおうと考えるのは、誰しもあることでしょう。
私も苦手な人と一緒に仕事をしたときは、気分が上がりませんでした。
互いに歩み寄るのも難しいですよね。
人間関係が悪いというのは、介護職を辞めたいと思う最たる理由の1つです。
体力、精神的にきつい
あと、介護職ってどうしても人を持ち上げないとならないから腰への負担が大きいんですよね…
普通に同じ重さの物を持ち上げるよりも遥かに負荷がでかい…
知り合いにも腰をやって介護職を辞めたって人が何人も居ます😔
開発中のパワードスーツでもあればいいんでしょうが…🥺
— 肉じゃが@オカメインコ中毒 (@Oniku_zyagaimo) March 5, 2020
介護職は体が資本の仕事です。
仕事の疲れがとれず体の限界がきてしまえば、もう辞めようと思うのはごく自然なことですよ。
私と一緒に働く若い職員が、腰を痛めてしまったこともあります。
また、精神的に辛いのが、利用者からの暴言、暴力などです。
過去には入浴が嫌で、職員を足蹴にしてしまう利用者もいました。
そんなことがあれば、介護を辞めたいと思うのは当たり前です。
給料が安い
初めての給料、10年ぶりぐらいに就職したわけだが人1人が普通に生活出来るレベルを遥かに下回っている。
分かってはいたがつらい#介護職— 介護の仕事 (@9fqiwBoVZP5wPHo) September 26, 2020
介護職は労働のわりに給料が安いと感じる職員が多いです。
給与が低いと生活にも影響がでますし、モチベーションにもかかわりますよね。
このまま続けるべきか、悩んでしまう気持ちはほんとうによくわかります。
給料があまりに安いのは、辞めたいと思う理由につながるのは当然ですね。
厚生労働省からの発表によれば、介護職の平均月収は30万を超えたとあります。(参考:厚生労働省 介護職平均給与の状況について )
しかしこれはあくまで平均で、賞与込み、控除なしでの数字です。
実際にもらえる金額はもっと低いです。
国が主導し、待遇の改善が進むことを切に願います。
施設の方針、理念と合わない
介護施設で勤務する介護職です。上司から、看護師の方が上だから下手に出なさいと注意されました。(中略)何か報告やNsへの依頼ごとなどは、何でも介護職はへりくだりなさいと。
私、それを聞いて、ちょっと今の施設は時期をみて、見切りつけたいなと思うようになりました。
(出典:yahoo知恵袋)
施設の考えと合わないと、どうしても不満はつのります。
不満がつのるとやる気もなくなり、そこで働き続けたいとは思わなくなります。
確かに働く以上、その施設の方針に従うのが道理ではあります。
しかし受け入れがたい方針だと、もやもやを抱えながら仕事をしなければなりません。
労働環境が悪い
介護士ですが人手不足酷すぎてやめたいです。(中略)職員数は減る一方、なのに入居者は常に満床目指して新しい人が来る。1年目の私ですら「これおかしくない?」と思うほどです。ベテラン勢なんてボロくそ言ってます。
そんな方針のせいでさらに職員減ります。悪循環。
(出典:yahoo知恵袋)
これは厳しいですね。
働く人が少ないとそれだけ負担が増え、労働環境は悪くなっていきます。
そんな状態では、仕事を辞めたくなるのも当然と言えます。
私も一時期、自分とパートさん二人のみで働いていたときがあります。
その時は本当に人手不足の大変さを痛感しました。
労働環境の悪さは、辞めたい理由につながっていきます。
業務内容が合わない
介護といっても業務によって内容は変わっていきます。
その業務内容が自分の適性に合わないと、辛くなってしまい辞めてしまうのです。
当施設には、特別養護老人ホーム・ショートステイ・ケアハウス・訪問介護・デイサービスが併設されています。
そして部署の間では、たびたび人事異動があります。
その人事異動で、私と同じ部署で働いていた方が異動先で辞めてしまったのです。
理由を尋ねたところ、仕事内容が合わなかったと言われました。
介護職を辞めたい時の対処法
あなたが介護職を辞めるべきか悩んでいるのなら、一緒に対処法を考えてみませんか?
私も何度か辞めようと悩みましたが、今日まで同じ施設で10年勤めてきました。
少しでも力になれれば幸いです。
人間関係に疲れたときには
どの仕事でも、人間関係に悩んでいる方はいます。
私も苦手とする人がいたので、その気持ちはとてもよくわかります。
そんな時には、私はあえてその人に笑顔で接しています。
相手もつられて笑顔にできれば大成功!
決して媚を売るわけではないのですが、苦手な人と無理に仲良くなるわけでもありません。
苦手な人に笑顔を向けるのは難しいかもしれません。
ですが試してみる価値はあるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
体力、精神的に辛いとき
介護では、利用者を移乗するときに腰に負担がかかります。
何度も移乗を行うとその結果、腰を痛めてしまい、体力が削られてしまいます。
ボディメカニクスとは、体に負担がかかりにくい介護技術です。
私の働いている施設でも、研修で取り入れられました。
他にも様々な場面でボディメカニクスは活用できますので、あなたに合う方法を探してみてくださいね。
結果、他の職員も同じように暴言を受けていたことがわかりました。
決して私が憎いから言ったわけではなかったのです。
それからは、ひどいことを言われても受け流しています。
もちろん要件があるときや話を聞いて欲しいときには、ちゃんと向き合っています。
辛いと感じたら、まずは誰かに話をしてみてくださいね。
みんなで話し合えば、きっと解決方は見つかりますよ。
給料が安いと感じたら
給料を上げる為には、まず資格を取得することをおすすめします。
私の働く施設では、資格を取得すれば一時金がでます。
また資格の数だけ資格手当も支給されます。
さらに生活相談員になれば、役職手当を受け取ることができます。
現在は国の政策で処遇改善手当があり、少しずつですが、介護職の報酬引き上げが進められています。
施設側と意見が合わない場合
施設の中には、独自の方針があったり、決め事があったりします。
それが受け入れがたいと、後々大きな不満になるかもしれません。
私が働き始めたころ、朝礼でなぜか早口言葉を言う決め事がありました。
その場に施設長も参加するので、職員は早めに出勤しなくてはならなかったのです。
ですが、その時間が無駄ではないかという声が上がり、ついに朝礼自体がなくなったのです。
あなたも方針や決め事に不満があるときは、仲間と一緒に訴えてみてください。
労働環境や業務内容に不満がある
ですから、環境の改善を施設側に訴えることが大切です。
それでも動きが無ければ、こちらから見切りをつけても良いでしょう。
最終的に人員不足で困るのは、施設側なのですから。
業務内容の向き不向きは、大なり小なりありますよね。
問題は、不向きな点が致命的かどうか?になります。
あなたらしく働ける場所を、ぜひ目指してみましょう
どうか、介護の仕事自体が嫌になってしまう、その前に。
- リクルートエージェント ※求人数がダントツに多い。国内最大手の転職サイト(全国対応)
- 就職Shop ※希望の職種が未経験もOK。18~30歳。フリーター、既卒、高卒、社会人経験なしも対象。女性担当者が親切。リクルートグループ
辞めたいと思うのが当然のケースと対処法
辞めたい理由の中でも、すぐにでも動くべきケースがあります。
ここではそんな理由とその対処法についてまとめてみました。
思い当たることがあれば、ぜひ参考にしてくださいね。
残業代を支払ってくれない
サービス残業ばかりさせる、いわゆるブラック企業です。
介護業にもそんなブラック企業が存在しています。
まずは施設側に残業代の支払いを求めましょう。
もしも、いくら訴えても改善されなければ、勤めている施設に「労働組合」があるか確認してみましょう。
ある場合は加入することで、不当な扱いについて団体交渉することができます。
無ければ、あなたのお住まいの地区で「ユニオン」を探してみましょう。
みんなのユニオンは、労働者ならば誰でも加入できる「労働組合」です。
ネットで加入もできますので、一度チェックしてみてはいかがでしょうか?
施設側が利用者を軽視する
ここの施設は利益重視で利用者を大切にしていない、そう感じてはいませんか?
たとえば、経費削減で利用者の食事がお粗末だったり、エアコンや明かりは必要最低限しか使わないなど。
他の施設で、衛生管理が悪く、オムツ交換も最低限の回数しか行わないという話も耳にしたことがあります。
想像するだけでとても悲しくなりました。
訴えても改善の余地がなければ、迷わず転職することをおすすめします。
劣悪な環境にあなたが慣れてしまう前に。
違法行為を強要する
介護で働いていると、利用者に対して処置を行う場合があります。
中には医療行為に当てはまるものもあります。
- 摘便をする
- 褥瘡の処置(消毒など)を行う
- インシュリン注射の自己投与を行う
- 無資格で痰吸引を行う
これらの行為が違反だということは、必ず知っておいてください。
実際に違法行為を行い、検挙されている例もあります。
もし施設側から強要されるようなことがあれば、すぐ退職してください。
知らなかったでは、すまされないのです。
なお、お仕事を探す際の転職サイト選びついて、以下の記事で詳しく解説しています。
どうぞご参考になさって下さい。
介護職を辞めたい理由と対処法のまとめ
介護職で働いていると、誰もが一度は辞めたいと考えることがあると思います。
実際に介護職の離職率は高い水準を保っています。(参考:厚生労働省 介護労働の現状)
最後にもう一度、介護職を辞めたい時の対処法をまとめておきます。
- 人間関係が辛いなら笑顔で相手を穏やかにする
- 体力には技術で、精神面では仲間とカバーする
- 収入UPを目指すなら資格をとる
- 施設の方針に不満なら他の職員と声をあげる
- 労働環境が悪いなら施設に訴える
- 仕事内容が合わないなら自分向きな業務を見つける
- ブラック企業だと感じたら「労働組合」へ
- 利用者軽視の施設は改善なければ見切りをつける
- 違法行為を強要されそうなら即退職する
同じ介護士として、あなたの悩みが一つでも解消されることを願っています。
なお、介護職に向いている人の特徴について、以下の記事でご紹介しています。
辞めたいと思ったとき、今一度振り返ってみてください。