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ハンドメイド品の委託販売先にカフェを選ぶ!現場を取材して分かった事とは?

委託販売を考えるハンドメイド作家の中にはカフェでの販売を考える方も多いです。
あなたもおしゃれなカフェの少しのスペースに並べてあるハンドメイド雑貨を目にしたことがあるのではないでしょうか。

ハンドメイド作家として、「カフェでの委託販売をやってみたい」と考えるあなた。
実際にカフェでの委託販売を考える際にこんな不安はありませんか?

カフェをどうやって探せばいいのだろう?

カフェでの委託販売はお金がかかりそうだな。。

わからないことが多いとなかなか踏み切れないですよね。
そこで、この記事では、カフェでのハンドメイド品の委託販売の方法や委託料金、手続きを解説します。

またカフェでの委託販売について、カフェのオーナーや、すでに委託販売を経験しているハンドメイド作家さんに取材してきました
カフェのオーナーやハンドメイド作家さんの赤裸々な現場の声は非常に興味深いものでした!

ハンドメイド歴25年以上の私がカフェでの委託販売の現場を取材して分かった事をお伝えします。

カフェでのハンドメイドの委託販売とは


委託販売とは、お店に実際に置かせてもらい販売を代行してもらうことです。
委託販売についての全般的な内容は以下の記事をご覧ください。

ハンドメイド品を委託販売するメリット・デメリット【経験者が語る】ハンドメイド大好きなあなた! 自分の作品を販売してみたいと思うことはありませんか? ハンドメイドの販売方法はいくつかありますが、...

今回はカフェでの委託販売をする場合についてみていきましょう。
カフェで委託販売をするときには2つのパターンがあり、それぞれ月額使用料が違います。

置き場所 月額使用料
店内の空きスペース 0円
店内にあるレンタルボックス 1000円~3000円程度

              
お店のレジの前などの空きスペースを利用する場合、ほとんどが月額利用料はかからず無料で商品を並べることができます。
その場合、売れた時の販売手数料のみを委託先に支払います。

カフェによっては、店内のスペースにレンタルボックスを置いていて販売するカフェもあります。
その場合は雑貨店のレンタルボックスと同様の料金がかかり、売れない場合も利用料が発生します。

レンタルボックスについては以下をご参考にしてくださいね。

  • レンタルボックスとは、決められた大きさの棚を借りて販売を代行してもらう委託販売の方法
  • レンタルボックスは月額利用料があり、棚の大きさにもよって値段が変わる
  • 小さなサイズでは1000円程度から借りられますが、売れなくても月額料がかかることがデメリット
  • 知り合いのハンドメイド作家さんと一緒にひとつのスペースを借りて出品すると安く済むのでオススメ

またハンドメイド品の委託販売には次のような手続きが必要です。

販売時の手数料 10~20%
販売するとき納品 郵送または商品を持っていく
販売時の清算方法 振込または手渡し

  
商品が売れた時には代わりに販売してくれた手間賃として販売手数料が必要です。
カフェの場合は販売手数料が安く済むところが多いのが魅力的なことです。

雑貨店など一般的な委託販売の手数料は30~50%ほどですが、カフェの場合はお店で飲食をしてくれるため販売手数料をとらなくても経営ができます。
これが雑貨店とは違うところです。

ハンドメイド作家にとって販売手数料を安く済ませることができることが、カフェでの委託販売をオススメするポイントです。

また、商品を納品するときに全国から郵送で受け付けてくれるところも多くあります。
その際には必ず納品書をつけて郵送します。

近くにあり手渡しで納品する場合も、必ず納品書を一緒につけて渡します。

自分で納品書を作成する場合、商品の写真を入れ、商品名と数量を書き、売値を記載しておくと、お店の方にも分かりやすい納品書になります。
写真と数量を入れることで、お店が在庫チェックをするときにも便利ですから必ずつけましょう。

自分で足を運べる距離であれば、定期的にお店に出向き、納品や商品の入れ替え時に清算することをおすすめします。

カフェでのハンドメイド委託販売について、カフェオーナーの助言


実際にカフェで委託販売したいハンドメイド作家にとって、不安や気になることは多くあります。

委託販売先のカフェはどう探すのが良いのだろう?

どんなものを置けばよいのかカフェに聞いてみたい!

そう思っているあなたへ。

あなたに代わって、わたしがカフェの店主にハンドメイド作家としてカフェで販売するときの探し方、ハンドメイド品の決め方など聞いてみました!

話を聞いたのは都内某所で小さなカフェを営む女性です。

小さなカフェでは、オリジナルの焼き菓子と共に、店主お気に入りのこだわりの食器に入れたコーヒーが味わえます。
もちろんかわいいラテアートを施したカフェラテもあり、店主こだわりの空間にやさしい時間の流れるカフェ。

そんなカフェのオーナーでもある店主にとことん質問してみました。

カフェに置くハンドメイド品の決め方

もし、カフェにハンドメイド品を置くとしたらどんなものがいいか?
これには多くの人が悩むところです。

どんなものを置いてほしいか尋ねてみると、「うちは小さな店だから」とお店のスペースを考えての答えをもらいました。

  • 手に取りやすい小さなもの
  • 店主も欲しくなるもの

お客さんが手に取りやすいアクセサリーや普段使い出来る小物なら、小さなお店でも広げずに手に取ってもらいやすいのです。
ですからお店のスペースに合ったものにしてほしいとのこと。

さらに自分も欲しくなるものだと、お客さんにも勧めやすいためです。
お店のコンセプトや雰囲気と合っていると自分の好きなものだと思うからお客さんにも勧めやすいと話していました。

自分の作品がお店とマッチしているかがポイントとなるようですね。

カフェの探し方

実際にハンドメイド品の委託販売をするときのカフェを探すときにはどう探せば良いか、カフェの店主ならではの答えを聞きました。

それは街歩き食べログを使ってお店を探すこと。

「食べログ!」と声を上げてしまったわたし、カフェ店主ならではの視点に驚きました!

さらにお気に入りのお店を見つけて店主と仲良くなって関係性をつくること、そこから話を切り出すことをおすすめしています。

これは今後のカフェ選びだけでなく人脈作りにも活かせる方法ですね。

お店のコンセプトを知る方法

カフェに合ったハンドメイド品を置くことは売り上げにつながります。
そこでお店のコンセプトを知る方法を3つ教えてもらいました。

  1. 食器についてどんなものを使っているか聞く
  2. 内装に使われているものをどうやって決めたのかを聞いてみる
  3. よく行くお店やイベント、趣味を聞いてみる

店主のこだわりやイメージが店内にはあふれているという言葉が印象的でした。
また、よく行くお店やイベント、趣味はカフェの店主の好きなことです。

あまりにもカフェの店主と自分のすきなものがかけ離れていると、お店から断られたり、カフェのお客様にとっても好みでなく売り上げになりません。

あくまでもカフェにはお店が好きで来てくれる人が多くいるので、お店のコンセプトと自分の作風が離れていないかチェックすることは必要です。

なによりもカフェの店主のことを知っていると、カフェでの委託販売も成功することが分かりました。
そのためにもカフェに一度訪れてみてから決めることをオススメします。

委託販売を経験しているハンドメイド作家の意見


わたしはハンドメイドの委託販売をしていないので、実際に委託販売をしてる方にお話を聞かせてもらいました。
話を聞いたのは、ハンドメイド品の雑貨店で委託販売をしており、ネット販売もしているベテランハンドメイド作家さんです。

わたしの気になる委託販売の不安に丁寧にこたえていただきました。

委託販売の実際の経験から委託販売のポイントまで聞きました。

委託販売先との出会い

実際にイチから初心者が委託販売先を探すのは難しいことです。
ハンドメイド作家としての活動が長くなると意外に多いのが、声をかけられるパターンです。
いわゆるスカウトです。

多くの場合がSNSを通じてスカウトされたり、知り合いのお店の人から声をかけられることが多いです。
話を聞いたハンドメイド作家さんは、それとはまた別のパターンです。

現在委託販売をしているハンドメイド作家さんは、デザインフェスタというイベント時にハンドメイド品の雑貨店のチラシを配っていた方にスカウトされました。

その後、スカウトされたハンドメイド品の雑貨店の開店と同時に、委託販売を開始。
開店から現在まで継続して約3年半もの間、委託販売をしているそうです。

イベントも出会いがあるので出店してみたり足を運んでみた方が良いことがわかりました。

デザインフェスタとはプロ・アマチュア、年齢、国籍を問わず「自由に表現できる場」として、ジャンルやスタイルを問わないアートイベントとして、年数回行われている。出展者はアクセサリー・ファッション・雑貨・絵画・映像・パフォーマンスなどを表現している文化祭のようなイベント。

委託販売の成功のポイント

委託販売を知らないわたしに、委託販売のポイントを3つ教えてもらいました。

  1. 委託販売先に足を運べるところを選ぶ
  2. すぐに売れるとは限らないことを知り、売れるように努力をする
  3. 自分からSNSを使って宣伝し、ショップには名刺を置いておく

委託販売先に郵送で送れるところはありますが、自分で行ける委託販売先の場所を選ぶことは、思い通り作品を並べられるメリットがあります。
自分で委託先に足を運ぶことで作家の世界観を表現できるのです。

また、すぐに売れないと撤退してしまう作家さんも多いと聞きます。
しかし、売れないなら売れるような努力をすることが大事です。

具体的には、ディスプレイを工夫し、まずは3か月は同じ箱で続けること。
理由は、季節やタイミングで売れ筋が違うためです。

私たちが何か洋服を選ぶときに季節ごとに色を変えたりするように、ひとつの季節ごとに検討して商品を入れ替えることも必要です。
ハンドメイドの委託販売でもネットショップの販売でも同じことが言えますが、なによりも継続することが大事ですね。

そして、Twitter、Instagram、ブログなどのツールを使い、宣伝することが必要です。
納品したときや新作は宣伝効果の高いことなので、とにかく宣伝をすることがポイントです。

ものを売るには市場調査が大切です。
それとともに、宣伝費をなるべくコストをかけずに行なうことも大切なポイントでSNSは使い方次第で集客のツールとなります

名刺にも工夫が必要です。
ネットショップのURLやSNSのアカウント名やQRコード、ハンドメイドの資格、連絡先メールアドレスを記載し、おしゃれなフリー素材でもステキな個性的な名刺にすることができます。

実際にわたしが作った名刺はCanvaというサービスで作った名刺ですが、おしゃれに名刺も作ることができます。
それだけでなくチラシやSNSの投稿もデザイン性のあるテンプレートが多くあるのでオススメです。

Canva
ポスター、カード、ロゴ、名刺、パンフレット、招待状、バナーをPCサイトやアプリ上で簡単に、そして楽しくデザインが作成できるサービス。

なお、あなたがハンドメイドの資格を持っている場合は、アピールできるすべての場所で資格を明示してください。

資格を持っていればハンドメイド作家として、強みの1つになります。
ハンドメイド作家に人気の資格については、以下の記事をご覧になってください。

ハンドメイド作家に人気のおすすめ資格9つと通信講座5選を解説! そんな疑問をお持ちではないでしょうか。 ハンドメイド作家は、資格を取得しているととても有利です。 ハンドメイド品を販売す...

カフェでの委託販売が難しい理由

つぎに質問したのは、カフェでの委託販売をしたいかどうかです。
すでに雑貨店での委託販売をしているハンドメイド作家さんは次のように答えています。

  • 毎月の委託料金と販売手数料の金額をふまえて検討が必要
  • 割の合わない場合は積極的に利用したいと思わない

これを聞いたわたしは今の委託販売先がとても理想的なんだろうなと感じました。
そこでさらに質問を加えてみました。

現在の委託販売と同じ、もしくはそれより月額料金や手数料などの良い条件で、自分好みのカフェや行きつけのカフェが自分の行動範囲内にあった場合はカフェでの委託販売をしたいと思いますか?と。

これには「カフェという場所にそんなに行かないので参考になるか分かりませんが」と前置きをしてから、こう答えてくれました。

  • 月額利用料や手数料があっても、客足ががあるかどうかで決める
  • 自分の作品を店舗の雰囲気に合わせるより自分の作品に合う店舗に置くことが重要
  • 本当に作りたいものが作れなくなるため、自分の作風に合うかどうかでお店を決める

これを聞いたときには本当に自分の作りたいものを作っている作家さんなのだと感じました。
これぞ、ハンドメイド作家のあるべき姿!

委託販売先を決める際に、売れるかどうかの決め手である客足があるかどうか?というのは、重要なポイントです。

カフェは一般的にお茶を目当てにお客さんは訪れるため、ハンドメイド品を買うための場所ではありません。
カフェの目的のモノはカフェのメニューやカフェの空間であり、ハンドメイド品の購入は「ついで」や「目についたから」というカフェの目的外であることが一般的です。

以上のことからもカフェでの委託販売を成功させることはハードルの高いことだと分かりました。

また、自分の作品を店舗の雰囲気に合わせないというのは、ハンドメイド作家として成功するためにも重要なポイントです。
店舗に合わせて作品を作ってしまった場合、自分のハンドメイドブランドのイメージやコンセプトを崩すことになります。

自分のハンドメイド作家としての想いと店舗が一致した場合にのみ委託販売をすることをオススメします。

ハンドメイド品を委託販売しているカフェの実例


実際に委託販売してくれそうなカフェを探してみました。

一軒目は、委託販売をしていたと知人のハンドメイド作家さんから聞いたことのあるカフェです。
はじめて入るカフェということもあり、外から様子をうかがっていると、目が合った店主が微笑んでいました。

中に入り、調理をする店主の前のカウンター席に座りました。

ドリンクを頼んで、知人がこの店で委託販売をしていたことを話すと、なんと店主が先月交代したばかりだとか!
知人のことは知らない店主に代わっていました。

少ししょんぼりしながら、店主がこの店を切り盛りする話を聞いたりと、親睦を深めようと心がけます。
私がハンドメイド作家とライターを兼業していることを話すと、店主がこう提案してきたのです。

「うちの店内でハンドメイドの教室やりませんか?」

この言葉にはびっくりしました。

前述したカフェのオーナーの教えの通り、店主と仲良しになるということを試してみると、確かに人脈ができました!
個人事業主としての勉強会や他の個人事業主さんとのコラボの教室も開いているとのこと。

勉強会もいろんな業種の方がやっているそうです。

ハンドメイド作家としてカフェの使い方は委託販売だけではなく教室を開くことができることを知りました。
名刺交換をして、SNSでもつながった店主とわたし。

出会いは思わぬところから生まれるので、街歩きはオススメします。
必要なのは「自分をさらけ出すここと」と「相手を知りたいという想い」が大事だと気づきました。

次に訪れたのは近所の個人経営のカフェです。
おいしい焼き菓子と淹れたてのオリジナルブレンドのコーヒーだけでなく、食事も絶品のこだわりカフェはワンちゃんも入店可能な人気のカフェです。

このお店に入った理由はハンドメイド品が置いてあったことを記憶していたからでした。

そのハンドメイド品は店員の方の作品のみで、委託販売をしてはいませんでした。
しかし、お店の雰囲気と作品がマッチしており、店員としてバイトをして、ハンドメイド品を置いてもらうということもひとつの戦略と分かりました。

街歩きをしていると、思わぬところでハンドメイド品が売られていることを知ります。

それは小さな町のお米屋さんの店先!
これには非常にびっくりしました。

店主にお話を伺うと、近所の知り合いからの委託販売だということ。
委託販売先というと美容室や雑貨店、カフェなど人の集まるところが中心です。
しかし、実際に作品を見てもらいたいならば場所を選ぶ必要はないのです。

口コミでハンドメイド品が広がることもあります。
まず作品を見てほしい人にとっては店舗の業種を絞らず、なじみの店に置いてもらうことも選択のひとつに入れてみてはいかがでしょうか。

ハンドメイド品の委託販売先にカフェを選ぶことのまとめ


カフェのオーナー、委託販売をしているハンドメイド作家さんから実際にお話を聞き、また委託販売をしてくれるカフェを探した結果さまざまな発見がありました。
ハンドメイド品のカフェでの委託販売のポイントは以下の通りです。

カフェでの委託販売のポイント
  • カフェを探すときは食べログを使い、街歩きをしてカフェの店主と仲良くなるのが近道
  • 実際にお店に出向き、店に合ったサイズとイメージの品物を並べる
  • 自分のコンセプトを曲げると作風に影響が出るため店選びを慎重に行なう
  • 客足のある店舗での委託販売は成功する
  • ショップカードやSNSを利用して宣伝をし、売るための努力は必要
  • カフェでは委託料金は安く済むが、雑貨店より売り上げは少ない
  • カフェは委託販売のほかにも教室を開くこともできる場所
  • カフェ以外にも売る場所をお願いしてみることも可能

カフェでの委託販売は売り上げに直接結びつかないことも多いです。

何より自分の作風に合うカフェを探すことは実際に店舗を見てみる必要があります。
しかし、カフェを探す中で、人脈作りとして色々な人に出会うことも重要です。

カフェは委託販売だけでなく、教室を行なうこともできることがわかりました。

なお現代においては、委託販売と同時にネットでの販売も欠かせません。
初心者がネットでハンドメイド品を販売する方法については、以下の記事を参考にしてみてください。

【ハンドメイド販売】初心者におすすめの方法5選|売り方のコツも解説初心者のあなたがハンドメイド品を販売するときどんなことを考えますか? どうやって売ったら良いのかな。。お金がかかるんじゃないの?そんな疑問について本記事では、ハンドメイド品を販売するおすすめの方法、お金をかけない売り方のコツやかかる費用について解説します。 ...
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スガカオル
ハンドメイド作家で駆け出しライターのスガカオルです。 ハンドメイド歴25年以上、ミシンや編み物を特技とし、手芸や洋裁を幅広く行ない活動しています。 布小物の作成やバッグや刺繍でのアクセサリー作りなどをしています。 趣味は読書とギターを弾くこと、特技はバスケットボールをすることです。
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