ハンドメイド大好きなあなたへ。
ハンドメイドの販売方法はいくつかありますが、この記事では委託販売について考えます。
こんな疑問や不安があることでしょう。
今回はハンドメイド品を委託販売する方法やメリット・デメリットを解説!
なお「ハンドメイド作家を目指す人」の資格については、ハンドメイド作家に人気のおすすめ資格15選と通信講座をご紹介!にて解説しています。
ハンドメイド作品を委託販売してみよう
委託販売とは、ハンドメイド作品を実際にお店においてもらい、販売を代行してもらうことです。
ハンドメイド品の委託販売は、大まかにショップに全てを委託する場合と、ディスプレイを自分でするレンタルボックスの2種類に分けられます。
委託販売の募集はどうやって知るの?
ハンドメイドの委託販売の募集はインターネット上やSNSで検索するとたくさん出てきます。
新規オープンのショップ、作家さんの追加募集など募集理由は様々です。
ショップは大都市に多くある傾向があり、通える範囲にショップがない場合も多くあります。
もし委託したいショップが県外など通えない場合、諦める必要はありません。
まずはショップに問い合わせをしてみてください。
県外からの受け入れ可能のショップがたくさんありますよ。
委託販売の応募方法は?
委託販売ではほとんどの場合、応募のやり取りはインターネット上で行います。
たとえ近くにショップがあっても、直接営業をかけるのは避けましょう。
応募の場合、まずは自分の作品や作風を知ってもらうことが重要です。
ブログやSNSがあれば、応募書類やメールに記載しましょう。
他には作家としての活動年数や価格帯、応募理由も記載するといいですね。
委託先への納品はどうやるの?
委託先が決まると、次は納品準備です。
委託先ショップの雰囲気や価格帯を考えて商品の作成、値付けを行います。
納品する場合は納品書が必須です。
ショップ指定の納品書がない場合は、自分で作成する必要があります。
委託決定から納品までの期間は、ショップによって様々です。
特に取り決めの無い場合は2週間ほどを目安に納品することをお勧めします。
ハンドメイド作品の委託販売の【メリット】4選
ハンドメイド品を委託販売するとどんなメリットがあるのか見てみましょう。
商品を多くの人に見てもらえる
委託販売では、実際に店舗に商品を置いてもらうことにより、より多くのお客さんに商品を見てもらうことができます。
さらにショップカードを商品と一緒に陳列してくれるショップも多いので、商品自体はもちろんのことブランドも知られるようになります。
また、ハンドメイドイベントに力を入れているショップも多くあります。
ハンドメイドイベントではさらに多くのお客さんが見てくれるので、認知度はさらに上がります。
ホームページ等への出品の手間が省ける
商品の写真を撮って、説明文を書いて、インターネット上にUPする。
意外と地味で時間がかかる作業のため、苦手としている人が多いのではないでしょうか。
実を言うと私はこの作業が苦手で、パソコンの前で時間ばかりが過ぎてしまうタイプです。
商品の写真をいかに魅力的に撮るか。
「欲しい!」「使ってみたい!」と思わせるタイトルや説明文はどうやって書くのか。
きちんと学べば悩むこともないかもしれませんが、作品制作の情熱を燃やしている私には学ぶ時間はもったいなく感じるんです。
委託販売では委託先が商品をショップのホームページ等にUPしてくれます。
私は初めて委託先ショップのホームページに自分の商品が掲載されたとき、すごく嬉しかったのを覚えています。
憧れのショップだったこともありますが、それ以上に作品をとても素敵に紹介してくれたのです。
写真の撮り方やタイトルなど、参考になる部分がたくさんありました。
接客や梱包は全ておまかせ
自分でハンドメイド商品を販売しようとする場合、お客さんとのやり取りに時間を取られてしまう。
発送するときに、梱包や発送手続きの時間が取れない。
そう思うことありませんか?
委託販売では委託先ショップの方が全てしてくれるので、お客さんとのやり取りをする必要がありません。
さらに、ショップの方はハンドメイド品販売のプロです。
お客さんの要望に応え、購買へ導いてくれます。
もしショップのホームページで商品が売れた場合、梱包や発送は委託先がしてくれます。
あなたは作品を制作することだけに集中できるのです。
個人情報を出す必要がない
フリマアプリを使用する場合、匿名配送以外の発送方法を選択すると配送伝票に個人情報を記載することになります。
インターネット上でマイショップを運営するとき、「特定商取引法」に基づいて個人情報を記載する必要があります。
管理者のページに住所氏名はもちろん、電話番号の記載も必要です。
私がマイショップを運営していた時、管理者の電話番号に自分の携帯電話を記載していました。
すると、ホームページを運営する会社からよく営業の電話がかかってきました。
一日に何度も着信がある状況が続いて、ちょっと怖い思いをしたこともあります。
私の場合はこれだけで済んでいますが、インターネット上に個人情報を掲載するのは抵抗がある方も多いと思います。
委託販売では個人情報を出さずに商品を販売することができるので安心です。
ハンドメイド作品の委託販売の【デメリット】3選
メリットがあるなら、必ずデメリットもあります。
委託販売のデメリットなどんなものがあるのでしょうか。
販売手数料がかかる
委託販売ではショップによって違いますが商品の売上金額に対して30%~50%ほどの販売手数料がかかります。
また、商品を陳列するスペース代がプラスでかかる場合もあります。
その場合、たとえ売り上げが0円でも、スペース代などの費用のリスクが発生します。
なお、売り上げは委託先のお店に請求書を発行してお支払いいただきます。
例えば、1,000円(税抜)のぴあすエコバッグが10個売れてお店の販売手数料が30%なら、7,000円(税抜)と消費税700円で7,700円(税込)の請求書です。
なお、「フリーナンス」のサービスを利用すれば、あなたが発行した請求書を買い取って即日あなたの口座へ振り込んでくれますよ。
お店があなたに支払う日はまだ先だけど、現金がすぐに必要な時に利用すると良いです。
詳しくは、以下の記事をご覧ください。
商品の発送・補充は一苦労
委託先に商品を発送する場合、商品の値付けや納品書の作成に時間を取られてしまいます。
値段は安すぎると利益が取れず、高すぎると売れないので値付けは慎重に行う必要があります。
商品の発送について、発送費用は自己負担が基本です。
委託先から商品がたくさん売れて追加の納品依頼もあれば、売れ行きが良くないので違う商品に交換してほしいと返品される場合もあります。
商品の返品の場合は送料着払いで届くことがほとんどです。
送料だけで利益がなくなることもあります。
盗難や破損の恐れがある
日常的にあるわけではありませんが、委託先で商品の盗難や破損がある場合があります。
この場合、特に保障制度はないので、盗難や破損にかかる費用は自己負担となります。
なお、ハンドメイド品の委託販売先がカフェの場合については、以下の記事で詳しく解説しています。
どうぞご覧になってください。
ハンドメイド品委託販売での失敗談
私は過去に委託販売をしたことがあります。
以前より委託先のブログを拝見し、イベント用の委託作家募集の一言に飛びつきました。
応募→委託確定→納品と準備を滞りなく終え、イベントでは売り上げを出すこともできました。
順調に委託期間を終えたと思っていましたが、委託先の方からのアドバイスのメールを見て驚きました。
私の納品した商品のうち何点かは販売地域のリサーチ不足により、販売の機会を逃していたそうです。
原因は「ブランドロゴ」の位置。
私は商品につけるブランドロゴのタグを右下に縫い付けていました。
しかし、委託先の地域ではブランドロゴは内側に付けたほうが売れ行きがいいのだそうです。
初めての委託販売で良くリサーチもせずに、自分の売りたいものを納品してしまったのが原因です。
きちんとリサーチをしていれば、もう少し売り上げが多くなっていたかもしれません。
ところで、委託販売する際に委託先やそのお客様に資格をアピールしましょう。
資格を持っている作家とそうでない作家では、受ける印象が違いますので。
ハンドメイド作家の資格については、以下の記事で詳しく解説しています。
どうぞご参考になさって下さい。
委託販売より自分でハンドメイド作品を販売しよう
これまで、ハンドメイド作品を委託販売する上でのメリットとデメリットを見てきました。
実際にハンドメイド作品の販売経験がない場合、まずは自分で販売してみることをお勧めします。
ここからは、自分でハンドメイド品を販売する方法を紹介します。
ショップのホームページを作る
インターネット上にマイショップのホームページを作って販売する方法があります。
人気ネットショップの開設費用を比較してみましょう。
初期費用 | 月額費用 | 特徴 | |
---|---|---|---|
BASE | 無料 | 無料 | 操作が簡単で初心者向け |
minne | 無料 | 無料 | ハンドメイドマーケット最大手 |
STORES | 無料 | 無料 | 海外からの決済に対応している |
カラーミーショップ | 3,240円 | 900円~ | ECサイトが作成できる |
BASE
BASEは、ネットショップ開設サービスで、様々なジャンルのネットショップを開設することができます。
費用は商品が売れた時に支払う販売手数料と売上金の振込手数料です。
手軽に簡単にネットショップが開設できるところが魅力です。
minne
minne(ミンネ)は、ハンドメイドに特化したマーケットの最大手です。
費用は商品が売れた時に支払う販売手数料と売上金の振込手数料です。
購入者の声がレビューとして残り、ショップの信頼度を上げてくれます。
出品はプロのハンドメイド作家が多く、作品はもちろんですが商品ページに余念がありません。
ハンドメイド初心者には少し敷居が高いようです。
STORES
STORESは、BASEと同じでネットショップ開設サービスです。
決済方法が豊富で、楽天ペイなど最新の決済方法が利用できます。
またショップのデザインが豊富なので事由にショップをカスタマイズすることができます。
手っ取り早くマイショップが欲しいという人におすすめのサービスです。
カラーミーショップ
カラーミーショップは、運営費用が有料で、予算や売り上げの目標に合わせて3種類の料金プランがあります。
ネットショップに必要なサービスが一通り揃っていて、本格的なネットショップの開設を目指している人におすすめです。
月額費用は必要ですが、売り上げに対する販売手数料はかかりません。
またInstagramやFacebookと提携しているので、SNS広告を出すことも可能です。
フリマアプリに出品する
フリマアプリは簡単に商品の売買ができるため、ハンドメイド品の販売に利用する方が多いです。
お試し感覚で出品できるので、ハンドメイドを始めたばかりの方はチャレンジしやすいと思います。
- スマートフォンを使って簡単に出品することができる
- フリマアプリの運営会社が仲介してくれるので安心
- メルカリ・ヤフオクフリマ・paypayフリマは匿名配送ができる
クラウドソーシングで作品作成に応募する
クラウドソーシングサイトのクラウドワークスやママワークスでハンドメイド品作成を受注する方法です。
アクセサリーの作成やミシン縫製など、企業から募集のあるお仕事に応募する形です。
指定商品の製作を委託される側になるので、内職在宅ワークのイメージですね。
スキル販売サイトを利用する
ココナラではハンドメイド作品だけでなく、スキルやノウハウを出品という形で販売することができます。
初期費用や月額費用は無料で、取引金額に応じて販売手数料のみかかります。
またココナラでは「オリジナルグッズ販売」のカテゴリーでハンドメイド品を販売できます。
ただし完成品ではなく、オーダー注文を受けて作成し販売するスタイルです。
※ココナラではハンドメイドの完成品販売のサービスは終了しています。
- ココナラ ※自分の得意や強みを出品して収入が得られる。オンラインのみ。登録、出品ともに無料
ハンドメイド品を委託販売するメリット・デメリットまとめ
ハンドメイド品の販売方法には委託販売と自己販売の2種類があることを紹介してきました。
最後に簡単にまとめておきます。
今回ご紹介したどちらの方法も、自分の作品を世に広めていくことに変わりはありません。
違うとすれば、販売する人が自分か他人かというところです。
もしあなたが自分で販売することにためらいを持っているのであれば、委託販売はハンドメイド作品を販売する第一歩となりえるはずです。
なお、ハンドメイド品が売れて収入がある場合は、確定申告をしないといけない可能性があります。
ハンドメイド作家の確定申告については、以下の記事で詳しく解説しています。
ぜひ参考にして下さい。