資格や検定にはどのようなものがあるのか教えて欲しいです。
2011年のダンス必修化で現代的なリズムのダンスが採用され、ストリートダンス、ヒップホップダンスを主体としたダンス協会が発足されました。
それに伴い、「ダンス」が様々なシーンに浸透してきたため、ダンスのインストラクターの資格認定や検定制度も数多く誕生してきています。
今回は、ダンスのインストラクターに必要な資格と取り方について解説します。
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ダンスインストラクター資格の種類
公教育にもとりいれられることになった「ダンス」。
今やダンス教室だけでなく、福祉やレクリエーション、療育、フィットネスといったものにも幅広く組み込まれ親しまれています。
そのため、インストラクターの需要が増え、各協会で資格・認定・検定などが誕生しています。
ダンスのインストラクターの資格で代表的な種類は以下の通りです。
- ストリートダンス系
- JDAC…認定ダンス指導員、ダンス教育指導士
- JSDA…ストリートダンス検定
- 福祉・療育系
- JDACダンス介護予防指導員
- 健康運動指導士
- 学校教育・レクリエーション
- JDAC学校教育指導士
- フィットネスジム系
- エアロビクス…JAFAエアロビックダンスエクササイズ(ADI)
- ズンバ
- アルゼンチンタンゴ
- ジャザサイズ
- フィットネスフラ
ヒップホップダンスなどのストリートダンスインストラクターのほか、フィットネスジム系ダンスインストラクター 、療育系など、様々なジャンルのダンスインストラクターの資格認定や検定が存在します。
ですが、実は現在のところは資格がなくても、仕事としてダンスを教えていればインストラクターと名乗れます。
インストラクター資格の中には、受験資格に「インストラクターの実務○年、○○時間以上」というような条件が付いているものもあるのです。
ストリートダンス系インストラクターに関しては、学校教育などに携わるインストラクターの場合は教育委員会後援のJDAC学校教育指導士があるとより信頼性が増します
あなたが学校教育のダンスを指導するインストラクターへ進みたいのであれば、取っておきたい資格です。
気をつけたいのはフィットネス系インストラクターです。
資格がないとインストラクター業務ができない流派もありますし、資格によっては教える内容が制限される場合もあります。
あなたが学んでいるダンスのがどこの流派のものか、制限や決まりがあるかどうか、しっかり確認して受験や受講に挑んでくださいね。
【目的別】ダンスインストラクター資格の取り方
ここでは目的別にダンスインストラクター資格の取り方について解説します。
まずは、あなたが目指す仕事やジャンル、向いていることを探します。
あなたの現在の仕事によっても方向性は変わってくるでしょう。
大きくわけてこちらの4種類の方向性が考えられます。
- ストリートダンス系
- フィットネス系
- 福祉・療育
- 学校教育・レクリエーション
ストリートダンス系
既にストリートダンス系のダンサーとして活躍しているあなたが、インストラクターになるために資格が欲しいと思うなら、JDACやJSDAの出している資格の中でも比較的難易度の高いインストラクター資格などが視野に入ります。
ただ、実力があったとしてもいきなり難易度の高い資格を受験することはできません。
段階を踏んでステップアップして行かなければならないシステムで、それなりの費用と時間がかかります。
フィットネス系
あなたがフィットネス系の中でもエアロビクスをインストラクターとして教えていて、転職やフリーランスで独立のために資格を取りたいのであれば、JAFAエアロビックダンスエクササイズなど、有名な資格を取り入れるといいでしょう。
受験には筆記と実技があり、筆記では基本的な知識と、指導にあたる際の心得を問うものがあります。
また、実技も基礎と応用に分かれており、幅広い勉強が必要な資格です。
福祉・療育系
また、あなたが福祉や療育といった仕事に就きたいという場合はJDACのなかでも専門資格のダンス療育指導員やダンス介護予防指導員などがよりよいでしょう。
福祉や療育に関してのダンスの資格については初級資格は実技試験ありません。
この資格のメインは、福祉や療育にダンスを持ち込む際の知識の獲得です。
ですので、比較的取得しやすい資格といえます。
しかし、さらに上を目指すとなればダンスについてのさらに詳しい知識と技能、面接も加わってきます。
学校教育・レクリエーション
学校教育・レクリエーションに関しても、同じくJDACのダンス指導士の資格があります。
こちらも初級資格は講習のみで、その後、教育面に力を入れているものと実技指導メインのものと分かれていきます。
あなたが学校教育に携わりたいと思っているなら、まずは初級資格を取得し、教育面と実技指導メインのどちらに向いているのか、方向性を考える材料にしてみてください。
なお、JDACの資格講座については「BrushUP学び」のダンス教育振興連盟JDACの通信講座をご覧下さい。無料で資料請求もできます。
インストラクター資格が必要なダンスジャンル
既に少し触れましたが、フィットネス系ダンスのインストラクターの中には、資格を必要とするジャンルがあります。
代表的なものがこちらになります。
- ズンバ…最短1日で取得可能
- アルゼンチンタンゴ…2種類の資格認定合格でインストラクター資格認定
- ジャザサイズ…年一回インストラクター試験あり
- フィットネス系フラ…講師資格取得スクールあり
ズンバに関しては1〜2日で取得できる資格もあります。
協会から音源や振付動画などを購入することもできるので、比較的独立しやすい資格です。
そのほかアルゼンチンタンゴやジャザサイズのようにテストに合格してインストラクター資格取得というものや、フィットネスフラのように、取得に向けてのスクールを開催しているところもあります。
こういったジャンルは、勝手にインストラクターを名乗ることができず、資格取得が必須になりますので注意しましょう。
ダンスのインストラクターは資格よりも実績?
ダンサーという職業は資格というよりはスキル重視の傾向にあります。
それでは、ダンスのインストラクターも資格よりも実績なのでしょうか?
実は、これはダンスジャンルによっても変わってきます。
例えば、ストリートダンス系は資格等がなくても既にダンスの指導をするインストラクターが多数いるジャンルです。
ですので、バックダンサーやステージダンサーの経歴、オーディションの実力に左右される場合もあります。
一方、前述のフィットネス系ダンスのインストラクターの資格のように、無資格では教えることができないものもあります。
あなたがどういうダンスジャンルのインストラクターを目指すかによって、資格重視か、実績重視かが変わってきます。
方向性を見定めることが大切なのです。
ダンスのインストラクター資格があると有利なこと
一方、資格があると有利なこともあります。
ダンスのインストラクターとして仕事を取っていくとなると、履歴書に書ける実績ならびに資格や認定などといったものは、クライアントやお客様の信頼獲得に繋がる大事な要素なのです。
あなたがどのような方向を向いているのかを知ることは、クライアントにとってもとても重要です。
例えば、あなたが持っている資格の種類で、今までどんな勉強をしてきたのか、クライアントはうかがい知ることができるのです。
また、資格を取ることで、教えるために必要な知識が身につくことも大切なポイントです。
さらにあなたの能力の証明にもなりますので、あなた自身をアピールする材料として、資格を取得することは有利に働いてくれます。
ダンスインストラクターになるための資格まとめ
ダンスインストラクターの資格は様々ですが、どの資格を取るのかは内容をよく確認する必要があります。
あなたが必要とするインストラクター資格を探さなくてはいけません。
- 各協会によって資格・認定・検定があり、講習だけのものから実技の難易度の高い物まで様々。
どのようなジャンルのインストラクターになりたいかが重要 - ダンスに関する資格の取り方
- ストリートダンス系…難易度の低い資格から高い資格へステップアップ
- フィットネス系…資格がないと指導できないジャンルが複数あるため注意
- 福祉・療育…講習だけの資格もあり
- 学校教育・レクリエーション…講習だけの資格もあり
- 仕事にインストラクター資格が必要なダンスジャンル
- ズンバ…最短1日で取得可能
- アルゼンチンタンゴ…2種類の資格認定合格でインストラクター資格認定
- ジャザサイズ…年一回インストラクター試験あり
- フィットネス系フラ…講師資格取得スクールあり
- 資格があると有利なこと
- 履歴書に書ける実績や資格、認定は、クライアントやお客様の信頼獲得に繋がる大切な要素
これからますます一般に浸透していくのが予想されるダンスというジャンルは、私たちの仕事や生活と切っても切れないものになってきています。
ぜひ資格取得をして、あなたのインストラクターとしての活躍の場を広げていってください。
なお、ダンスインストラクターの仕事に関しては、転職エージェントのキャリアアドバイザーが、資格も含め相談に乗ってくれますよ。
あなたの立場に合った転職エージェントの選び方について、以下の記事で詳しく解説しています。
ご参考になさって下さい。