あなたもこのような疑問をお持ちでないですか?
昨今のIT業界は、プログラマーの人手不足が深刻です。
残業が多いことや給料面でネガティブなイメージがあることも一因です。
しかし昨今では働き方改革の影響もあり、このようなイメージは改善してきています。
今回は、プログラマーが不足している理由を解説します。
またプログラマーが不足していることで、雇用にどのような影響があるのでしょうか。
その一面として、未経験でもプログラマーとして働けるかどうかにも言及します。
プログラマーが不足する4つの理由
プログラマーが不足する理由は、下記の4つです。
- IT技術の急速な進歩
- IT市場の拡大
- プログラマーの3K
- 多重下請け構造
プログラマーの人材不足は深刻な問題です。
なぜこのような問題がおこるのか、その理由を順番に解説していきますね。
IT技術の急速な進歩
プログラマー不足の1つ目の理由は、IT技術の急速な進歩です。
IT技術の進歩は私達の生活を豊かにしてくれます。
Web系やIoTなどがそうです。
各企業はそれらを使った商品やサービスなどを次々に考えていきます。
プログラマーはそれらを開発するために、最先端技術を勉強するのですが、その勉強が無駄になる可能性が高いのです。
最先端技術の進歩スピードは急速で、プログラマーの成長スピードが追いついていません。
せっかく勉強したのに、また一から次の技術の勉強しなければいけないのです。
そういったことが起こるので、最先端技術に詳しいプログラマーやエンジニアが不足しています。
技術の進歩に対して、エンジニアの成長スピードが追いつかない状況となっているのです。
IT市場の拡大
(引用:総務省 IoTデバイスの急速な普及)
2つ目の理由は、IT市場の拡大です。
昨今、IoTやAIなどの最先端技術が話題となっています。
上記のグラフを見ても一目瞭然です。
IoTは家電に使われていますし、AIだとスマートスピーカーに使われていますよね。
最先端技術は私達の生活を豊かにします。
それらの技術を利用した事業を展開する企業が増え、次々に新しいものが生み出されます。
つまり、IT市場が拡大し、IT業界が発展するわけです。
そのため、発展するほどエンジニアの需要が高まりますよね。
しかし、需要があるのに、人手不足という状況になっています。
それは、IT市場が急速に拡大しているからなんです。
急速に拡大しているせいで、エンジニアの数が不足しています。
そのため、エンジニアの需要に対して、供給が追いついていないのです。
プログラマーの3K
3つ目は、プログラマーの3Kです。
プログラマーの3Kとは、「きつい」、「帰れない」、「給料が安い」です。
それぞれ英文字で表現したとき、頭文字が「K」になるので、そこから生まれました。
このようなネガティブなイメージが浸透し、IT業界への求職者が減少しています。
なぜ、このような言葉が生まれたのかを説明していきますね。
1つ目の「きつい」について。
プロジェクト終盤や急な仕様変更になると残業続きになり、ストレスが蓄積します。
そのため、肉体的・精神的にもきつくなるのです。
2つ目の「帰れない」について。
上述の通り、プロジェクト終盤になると、終電ぎりぎりまで残業することはあります。
そのため、早く帰れなくなるのです。
3つ目の「給料が安い」について。
多重下請け構造により、給料が安くなります。
多重下請け構造については後で説明しますね。
多くの企業は、開発において多重下請け構造をとっており、結果としてプログラマーの多くは給料が安いのです。
このように、3Kがネガティブなイメージを定着させています。
そのため、プログラマーが不足しているんです。
ですが、「きつい」、「帰れない」は、昨今の働き方改革と法改正により、少しずつ改善されています。
残業による疲れは、仕事の生産性を下げさせるので、企業は早く帰させてるんです。
また、プロジェクト序盤から中盤は残業がほとんどなく、終盤はそんなに長くありません。
なので、そこまで心配することはありません。
「給料が安い」については、企業によりけりです。
ですが、フリーランスとして働けば、給料を2倍以上にすることは夢ではありません。
最近では以下のツイートのようにプログラマーの3Kは過去のものとなった感があり、良い傾向なのです。
確かに、当時はコードを書くプログラマーは「IT土方」と呼ばれてたな。
6年くらい前プログラマーは3k(給料やすい、キツい、帰れない)って言われてた。
それが今や違う意味で3k(給料高い、カッコいい、帰れる)っぽい言われようになったよねw(「定時で帰れる」は会社による) https://t.co/zIIIHs4GRw
— 進撃する人 (@mikasa_program) December 24, 2019
多重下請け構造
4つ目は、多重下請け構造です。
多くの企業は開発をする場合、この構造をとっています。
「サービスを作って欲しい」という依頼が来たとき、元請け企業は依頼元と契約します。
契約した企業は、下請け企業(二次請け)に開発の一部を回すんです。
さらに、三次請けに回していきます。
このように、開発を回していくのが多重下請け構造です。
なぜ、このような構造をとっているのか。
それは、エンジニア不足だからです。
自社のエンジニアが足りないので、下請け企業に開発を回します。
これを行うことによって、開発に必要な人材を確保するわけです。
ここで、上述の「給料が安い」に繋がるのですが、下請け企業ほど単価が安くなります。
例えば、元請けが、単価100万円/月で受注しました。
ですが、二次請けに回すとき、90万円/月と単価が低くなります。
これを繰り返すことで、同じ仕事量でも、給料に差が出るのです。
さらに、納期は変わらないので、回ってくるまでに時間がかかり、スケジュールが厳しいなんてこともあります。
そのため、プログラマーの3Kが定着してしまい、IT業界への求職者が減少しているわけです。
プログラマー不足なら未経験からでもPGになれる?
結論を言えば、未経験者であってもプログラマーになれます!!
IT業界の人手不足は深刻な問題ですが、チャンスでもあります。
理由は、先に述べた「IT技術の急速な進歩」と「IT市場の拡大」です。
この2つの要因で、プログラマーの需要に対して、供給が追いついていません。
そのため、未経験者を採用する企業が増えているのです。
なので、未経験者でもプログラマーとして働けるチャンスはあります。
プログラマーが不足していることで、雇用される側にとっては極めて有利な状況になっているんですよ。
何より、IT業界はまだまだ発展していきます。
プログラミングを習得すれば、手に職を持った状態です。
様々な経験を積めますし、フリーランスであれば一気に給料を上げることもできます。
ただし、知識もスキルも持ってなくてもいいわけではありません。
プログラマーとして働きたいなら、求められるスキルの習得が必須です。
プログラマー不足のまとめ
以下に、プログラマーが不足している理由と、未経験でもプログラマーになれる理由をまとめました。
- IT技術の急速な進歩
- 次々に新しい技術が生まれる
- 技術の進歩スピードに対して、プログラマーの成長スピードが遅い
- 勉強した時間が無駄になる
- IT市場の拡大
- 最先端技術を利用したサービスなど、次々に新しいものが生み出されていく
- IT市場が拡大すれば、エンジニアの需要が高まる
- エンジニアの需要に対して、供給が追いついていない
- プログラマーの3K
- 3Kとは「きつい」、「帰れない」、「給料が安い」の頭文字「K」からとったもの
- 「きつい」は、肉体的・精神的にきついという意味
- 「帰れない」は、残業で早く帰れないという意味
- 「給料が安い」は、多重下請け構造により安くなるという意味
- 最近では3Kは「給料高い」「カッコいい」「帰れる」と言われる
- 多重下請け構造
- 元請けが下請けに開発を回していくのが多重下請け構造
- 下に行くほど、単価が低くなる
- プログラマー不足なら未経験からでもPGになれる?
- 「IT技術の急速な進歩」と「IT市場の拡大」でエンジニアが不足している
- 未経験者を採用する企業が増えている
いかがでしたでしょうか。
プログラマーの人手不足がどれほど深刻であるかを、理解していただいたでしょうか。
IT業界の発展は、私達の生活に大きな恩恵をもたらしてくれます。
一方で、プログラマーの人手不足とプログラマーに対する過去にあったネガティブなイメージが問題となっています。
ですが、同時にチャンスでもあるのです。
IT業界は、まだまだ発展していきます。
未経験であっても、プログラマーとして働けるのです。
様々な経験を積み、自分の市場価値を上げれば、給料アップできます。
是非プログラミングを習得し、プログラマーとして働いてくださいね。