これもCAには比較的融通が効く休みの制度があるからなんですよ。
この記事では、CAの休みの日数から取り方・過ごし方まで解説します。
CAの休みの日数
月間10日程度(年間126日)。年次有給休暇、リフレッシュ休暇、懐妊・育児休職など、各種休暇・休職制度あり
(引用:ANA 募集要項)
これはANA社のキャビンアテンダントの募集要項です。
大体どこの日系航空会社も休みについての規則はこのような感じです。
月間10日程度というのも、月によって休みの日数は多少前後してきます。
具体的にどのような決まりがあるのか見て行きましょう。
国内線の場合
国内線のみをフライトするCAのシフトは4勤2休の6日間のサイクルになっています。
4日間フライトして、2日間休みを繰り返します。
月間の休み日数は約10日となります。
国内線のみを乗務するCAとは国内線のみを運航している日系航空会社のCA、大手日系航空会社でも国際線に乗務する訓練を受けていないCAがこれに該当します。
私が経験した日系の2社はこれに該当しましたが、もしかしたら国内の会社でもこれ以外にシフト勤務という会社があるかもしれません。
しかし週5で働いている方達からすれば休みが多くて羨ましいなあと思われるかもしれません。
CAは人によって休みのサイクルが違うので、
「今日何日目ですか?」
「まだ初日です⤵︎」
なんて会話をよく耳にします。
この4日間の勤務に関しても時間帯はバラバラのシフトが組まれることもあるので、4日目のシフトが夜11時終わりなのに、2日間の休みを挟んで次の1日目が早朝3時起きなんてこともあります。
睡眠時間を考えると実際休み1日じゃない?と思ったことは何度とあります。
逆に4日目の仕事が昼に終わり休み明け1日目が夕方発のラッキーパターンもあるのでシフトが出るのをCAは毎月楽しみにしています。
国際線の場合
国際線の休みにはサイクル等の決まりはありません。
フライト時間が長い地域から帰れば3日間休みが付きますし、近いところであれば1日しか休みがないこともあります。
ひと月の全体の休みの数や取得しているその月の有給を考慮した休みになっています。
シフト例
- 羽田ー福岡/福岡ー羽田
- 羽田ーソウル/ソウルー羽田
- OFF
- OFF
- 成田ーニューヨーク(現地泊)
- (現地泊)
- ニューヨークー成田(8日着)
- (成田着)
- OFF
- OFF
- OFF
これは一部抜粋したひと月のシフト例です。
国際線をフライトするCAは国内線と国際線がミックスしたシフトとなります。
時差の関係もあり、外国からの出発日と日本の到着日が異なるので、国内線のみのCAよりは休みが多いように思います。
CAの有給休暇
これも会社により異なります。
外資航空会社に働いていた時は年間30日でした。
30日が最初の私の社会人の基準になってしまったのでその当時は何も思っていませんでしたが、今思えば普通に月10日は休みがあり、プラス30日なのでかなり多いですよね。
シフト勤務により体に負担をかける分、休日の制度は手厚くなっています。
大手日系航空会社では入社時20日あり、毎年1日ずつ増えていくというものでした。
これは日本の一般的な企業でもよく見られる規則なんじゃないかなと思います。
また友人や家族の話を聞いていると、有給って毎年余っていって繰り越していくものなんだと働く前はイメージしていましたが、CAは全員がシフト制なので融通が比較的効きやすく有給は使い切ることも可能です。
ただ病欠を有給に振り返る場合には使い切ってしまうと欠勤になってしまうので注意が必要です。
CAの休みの取り方
CAの休み(公休)はシフトが出ないとわかりません。
国内線CAは4勤2休と決まっているので、自身で数えることで翌月の休みがわかります。
では希望の休み(有給休暇)はどうやって取得するのかですが、これは会社によって異なります。
私が体験した3パターンを今回はお伝えします。
外資航空会社
- 年2回長期休暇があり、すべての休暇は社内ウェブサイトから申請
- 他のCAとシフトの中の行き先を交換することが出来る
- 月に100ポイントを所有していて、そのポイントを使って就航地や休日に掛ける
- 100ポイントの使い方は自由で、休みや行き先に使うことができる
- ポイント数が高ければ通る確率も高くなるが、絶対通るというものではない
- 例:大阪とニューヨーク4連休が欲しい場合
大阪路線に50ポイント
ニューヨーク路線に25ポイント
4連休に25ポイント
国内線運航航空会社
- 4勤2休で1年間変動しない
- 有給の申請はマニュアル的で毎月掲載される表に記載する
- 有給は取れる人数はそれぞれの日毎に人数が決まっている
- 特定の日に有給取得可能人数以上に申請したCAが多かった場合はあみだくじで決定
- 休みの交換が他のCAと可能
国内大手航空会社
- 全ての休暇は社内ウェブサイトから申請
- 半年間の確約された休みが上期と下期の事前に発表される
- 月間の休みの何日かがこの時に発表される
- 長期休暇が上期と下期に一度ずつ決められた日にある
- 自分で申請できる長期休暇が年間一回ある
CAの休みの過ごし方
CAが休日にしていることで特別なことは旅行です。
航空会社に勤務していると、優待航空券を使用することができます。
CAの使える優待航空券は、航空会社により異なりますが国際線を就航している会社であれば国際線も利用できます。
休みの融通が効くこともあり、長期休暇には海外旅行に行くCAが多いです。
私も外資航空会社に勤めている時は沢山行きました!
旅行の仕方も独特で韓国とか近距離なら日帰りで美味しいご飯を食べに行くなんてこともあります。
北海道の新千歳空港は北海道グルメの宝庫なのでオススメです!
海外で珍しい所だと、ヨルダンやバーレーン、ジンバブエ、ノルウェーなどにも行きました。
↑これは私が世界一綺麗だと感動したアブダビのモスク、シェイク・ザイード・グランド・モスクの中です。
あなたも何かで見たことあるかもしれませんが、外観も本当に感動的です!
↑これは同期とエジプトにピラミッドを見に行った写真です。
日本からだなかなか遠くて行きにくい場所に沢山行かせてもらいました。
海外旅行によく行く人ならわかると思いますが、知らなかった文化や習慣を知ることって最高に面白いですよね。
そしてCAとして飛行機で働く中でその経験が活かせることも多く、お客様との会話の糸口にもなります。
CAになる人はそもそも旅行好きな人が多いこともあるので、長期休暇は海外に行く人が一番多いでしょう。
その他には普段の休みであれば、女子会や飲み会はもちろんですが、習い事に休みを使う人が多いです。
ヨガや、アメリカ発の暗闇キックボクシングやトランポリン、サイクリングはCAの間でとても人気です。
暗闇キックボクシングに関しては、ごく最近羽田空港にもOPENし空港関係者が沢山いるそうです。
またプライベートジムに通っている人も多く、CAの多くが体型維持やモチベーションアップの為にアクティブに休日を過ごしています。
CAの休みまとめ
CAの休みについてお話ししてきました。
休みは一般の会社よりも多いと思いますし、有給の取りやすさはCAの仕事の魅力の一つです。
もちろん休みの取りやすさは会社にもよりますが。
それではCAの休みについて簡単にまとめおきます。
- 基本的に月間の休みは10日前後
- 国内線CAは4勤2休のパターン化されたサイクルで働いている
- 国際線CAはシフト勤務により不定休
- 有給休暇は会社によるが20〜30日保有している
- 有給休暇の取り方は会社により異なる(大手航空会社は社内ウェブサイトから申請)
- 休みの過ごし方は旅行や習い事
- 旅行は優待航空券を使用できる
CAの醍醐味は毎月のシフトの発表でもあります。
今月はどこに行けるんだろう。
今月は連休多いかな。
そんなことを毎月考えるのはとても楽しいです。
また休み以外にもスタンバイという自宅に滞在しなければいけない日もあります。
CAになりたての頃は一人の時間が多く寂しいなと思ったこともありましたが、CAとして健康で働き続ける為には、オンとオフの切り替えをしっかりして一人の時間を大切にできることが大切です。
なお休みの多い外資航空会社への就職については、以下の記事で詳しく解説しています。
どうぞご参考になさってください。