パソコンに関するトラブル対応や操作説明などをするヘルプデスクは、メンテナンスを含めたパソコン業務全般の基礎をサポートする大切なポジションです。
あなたがパソコンがお好きなら、興味があるのではないでしょうか。
それでは、ヘルプデスクに向いてる人とはどのような人でしょう。
ここでは、社内ヘルプデスク(自社内のパソコンユーザーをサポート)経験者の私が、ヘルプデスクに向いてる人はどんな人かを解説します。
また、ヘルプデスク業務を続けた後のキャリアについても徹底解説しますのでどうぞお付き合いください。
ヘルプデスクに向いてる人とは?
パソコンのトラブル対応、操作説明など、パソコンのお助け隊とも言えるヘルプデスクに向いてる人とはどのような人でしょうか。
このあと、ヘルプデスクに向いてる人の特徴を6つ挙げますので、ぜひチェックしてみてください。
トラブル解決に喜びを見出せる人
ヘルプデスクの業務に共通するのは何らかの問題や課題を解決する仕事だということです。
忙しくても難しくても、一つ一つの案件を解決するたびに充実した気持ちになれます。
トラブルを解決することそれ自体を楽しめる人には、ヘルプデスクはやりがいのある仕事です。
検索して解決策を導き出せる人
私自身はサポート未経験でヘルプデスク業務に携わったため、最初の半年は毎日が知らないことばかりでした。
そんな私の強みは、「検索が大好きなこと」です。
検索のキーワードを変え、組合せを変えて、可能性のある情報を得られるまで探します。
ほとんどの場合インターネット上に答えがあります。
へこたれずに検索ワードを工夫し、解決策を導き出きだせる人は、ヘルプデスクに向いてる人です。
好奇心旺盛な人
私が勤めていた会社では、ヘルプデスクはそれぞれ複数の案件を抱えて平行して対応する必要があり、常に時間との闘いでした。
テンプレートやマニュアルの作成も業務に含まれます。
ヘルプデスク用の業務マニュアルは、作業効率と私自身の勉強も兼ねて経験のなかったマクロやVBAを取り入れてみました。
このように業務改善に新しい事を取り入れる好奇心は、煩雑なヘルプデスク業務の効率を上げるのに役立ちます!
コミュニケーション能力が優れている
「ヘルプデスク」を検索すると、必ず「コミュニケーション能力が必要」と書かれています。
では、具体的にはどのようなコミュニケーション能力が必要でしょうか。
私がヘルプデスクで学んだコミュニケーション能力とは?
難しい問題をその場で対処する事にこだわると、慌てたり不安になったりと、こちらの気持ちが相手に伝わってしまいます。
自分の能力を適正に把握し、難しい案件はすぐ「改めて連絡する」という選択をすることです。
そうすると、相手とも適切な距離を取ってスムーズなコミュニケーションが取れるようになります。
取捨選択の意思決定が迅速
社内ユーザーから「明日出張に持っていくノートパソコンの調子が悪い」という問い合わせがあったとします。
この問題を解決する方法はざっくりと二種類あります。
- パソコンを直す
- 代替機をセットアップする
最終目的はパソコンを直すことではなく、出張にノートパソコンを持っていくことです。
これを素直に受け入れ、取捨選択できる人はヘルプデスクに向いています。
感謝されることに喜びを感じる人
知り合いからパソコンやスマホの操作についてよく聞かれる、という人がたまにいます。
相手から感謝されること自体に喜びを感じる人なのだと思います。
私自身、他の人のパソコンの不調を率先して対応していました。
それを見た上司が、ヘルプデスクを紹介してくれたのがきっかけで業務に就くことになりました。
ヘルプデスクに向いてる人のキャリアパス
それでは、ヘルプデスクに向いてる人にはどのようなキャリアパスが考えられるでしょうか。
ここでは、社内ヘルプデスクのキャリアパスを解説します!
正社員の場合
あなたが正社員でヘルプデスクに配属されたのであれば、実務経験を積んだ後、IT関連部門でヘルプデスクを教育や管理をする立場になる道があります。
私も正社員のヘルプデスク管理者と一緒に仕事をしたことがあります。
その方はしばらくヘルプデスク業務を経験後、ヘルプデスクと管理者を兼任するようになったそうです。
教育や管理の他、他チームと連携をとるときはヘルプデスクの代表としてミーティングに参加するなど、頼れる取りまとめ役でした。
社外からの出向の場合
派遣社員や、エージェントを通してフリーランスで社外から入っているヘルプデスクは、契約終了の際にタイミングが良ければ正社員や契約社員登用の可能性があります。
この場合、ヘルプデスク業務も含め他の業務での打診も考えられますが、良い話が聞けるでしょう。
ここでも、さまざまな部署に訪れて対応していることが強みです。
社員の急な退職で即戦力が必要な場合でも、社内システムと人間関係を熟知しているヘルプデスクはどの部署へ行く時も安心して受け入れて貰えるのです。
実際に私がヘルプデスク業務をしている中で、他部署に正社員登用された方の対応をする機会がありました。
その方は、部署のトラブルを一度取りまとめてから問い合わせてくれたりと、ヘルプデスクの強い味方になってくれます。
例えば、ネットワークやサーバーの大きな障害が起きた時など、メール問い合わせができないので電話での問い合わせが主になります。
トラブルに気づいたユーザーが各々電話をかけてくるため、ヘルプデスクが電話対応に追われて通常業務ができない状態になってしまいます。
そんな時、複数のユーザーの話を聞いて代表して電話をかけてくれるのです。
また、周辺部署に直接周知してくれたりと、ヘルプデスク業務を軽減する手助けをしてくれたので、大変頼りになりました!
※親会社等の正社員で出向している場合は、上述とは異なります。
ヘルプデスクに向いてる人のキャリアプラン
ヘルプデスクの業務をある程度こなしてくると、次のキャリアについても考えるようになります。
ヘルプデスクに向いてる人にはどのようなキャリアプランがあるでしょうか。
エンジニアを目指す
IT系のヘルプデスク業務に携わっている場合、開発、ネットワーク、サーバーなどのエンジニアと連携をとる機会が多くあります。
パソコンに関係する基本的な知識は既に持っているので、興味を持てる分野の勉強をしてエンジニアとしてキャリアアップを目指すこともできます。
ハードウェアのメンテナンス技術を習得する
ハードウェアのメンテナンスもヘルプデスクが担っている会社もありますが、別部隊の会社や、リース契約やメーカー保証など外部に任せている会社など様々です。
もしあなたがハードウェアのメンテナンス業務が含まれないヘルプデスクなら、ハードウェアの仕事にステップアップを目指してみてはいかがでしょう。
パソコンメーカーの修理部門など、ヘルプデスク業務以外の道が見えきます。
パソコンメンテナンスでフリーランスを目指す
ソフトウェアとハードウェア両方の対応を学んだ後は、独立してフリーランスになるという選択肢があります。
パソコンの調子がものすごく悪いのに、我慢して使っている人は意外と多いのです。
メーカーに問い合わせても、保証期間外だと想像以上の料金がかかります。
そこで、需要があるにも関わらず取りこぼされている層をターゲットにしたマーケティングを展開していきます。
そうすれば、あなたのパソコンメンテナンスのスキルは、商売として成り立っていくのです。
現在私は子育ての傍らフリーランスでパソコンのサポートの仕事をしています。
私自身はハードウェアの部門に移動する直前に妊娠出産と引っ越しが重なり、キャリアアップすることができませんでした。
ですから、パソコンの症状によっては他の業者に依頼することもあります。
逆に、修理業者はパソコンの操作は教えてくれないものです。
ソフトウェアとハードウェア両方の知識と技術を持っているヘルプデスク経験者は、確実に需要があるのでフリーランスとして生計を立てることができます。
ヘルプデスクに向いてる人のまとめ
パソコンの業務を支えるヘルプデスクに向いてる人と、その後のキャリアについてお伝えしてきました。
- ヘルプデスクに向いてる人とは?
- トラブルを解決することと感謝されることが好きで、そのために様々な対応を考案する人
- 自分の能力を適正に把握し、最善の対応方法を取捨選択できる人
- ヘルプデスクに向いてる人のキャリアパス
- 正社員の場合は、IT関連部門の教育や管理の方向
- 派遣やフリーランスは、正社員や契約社員の可能性
- ヘルプデスクに向いてる人のキャリアプラン
- エンジニアやハードウェアのメンテナンス業務を目指す
- ソフトウェアとハードウェアの知識と技術を習得してフリーランスを目指す
ヘルプデスクのお仕事はトラブルも多く大変ですが、トラブル解決に喜びを感じる人や、人の役に立つのが好きな人には大きなやりがいのある仕事です。
このお仕事に興味を持っているなら、思い切って飛び込んでみてください!
なおヘルプデスクで働くための方法については、以下の記事を参考にして下さい。