仕事の種類

画家の仕事と社会的な役割とは?絵を描くこと以外の仕事もいっぱい!

画家の仕事って何だろう?
役割って何だろう?

そうは言われても返答に困るな。
画家は絵を描く事が仕事なのは誰が考えても分かる。

役割なんか考えた事はないけど、いい作品ができればそれでいいかな。
とにかく、好きな絵を描き続けられれば幸せです。

あとは何もいりません。
てなこと言って、その気になって、画家になったけど大違い。

絵を描くのはもちろんだけど、その他いっぱいやる事があります。
画家としての役割も、考えるといっぱいあります。

お金もたくさん儲けたいけど、儲からない人も儲けようとしない人もいます。
葛飾北斎は少しでも長く生きて絵を描きたかったそうです。
でも絵を売る事には無頓着だったそうです。

貴方は画家の仕事や役割をどのようにお考えですか?
今回は貧乏画家の私が画家の仕事と社会的な役割について、解説します。

画家の仕事と社会的な役割

画家の仕事と社会的な役割

画家の仕事と言えば多くの人が考え付く事として絵を描き販売する事です。
絵と言っても様々ありますね。

画家を分類すると、通常は、日本画家、洋画家と分けるのが一般的です。
日本画は日本の伝統的な顔料等を用いて描く絵画、洋画は油絵の具などを使って描く絵画だと私は考えていました。

でも、私の所属美術団体だけでなく他の美術団体でも、材料だけにによる区別をしている団体を私は見た事がないです。
現代では日本画と洋画の、材料、技法等含めて区別が分かりにくくなっています。

ところで画家は絵を描くことだけが仕事ではありません。
画家は様々な社会的役割を担っています。

それも画家の仕事と言っても良いのではないでしょうか。
詳しくは次項でご説明します。

【画家の仕事】様々な材料で描いた作品を販売

画家は自分が好きな材料で好きなように描いた作品を販売する事が主な仕事です。

油絵、水彩画は一般的に誰でも知っています。
他にも数えきれない位の種類があるのです。

版画家も最近よく聞きます。
版画の中でも色々な種類があります。

木版画、銅版画、シルクスクリーン、ソーラー版画等々です。
棟方志功の木版画は超有名です。

最近では「切り絵画家」も出てきています。
このように画家の仕事と言っても多種多様なのです。

その他にも、すぐに思いだせませんが沢山あります。
鉛筆画、色鉛筆画、パステル画、アクリル画、リトグラフなどなどです。

もちろん専門分野の絵以外に複数手がけている画家は沢山います。
作品の下絵、もしくは習作として木炭、コンテなど使っていたりする画家もいます。

一つ忘れていました!
私は、「ペン画」専門で、水彩、アクリル、パステル等併用使用します。
現代では、水彩画をコンピューターソフトで描いて展覧会に展示しているグループも出てきました。

絵以外の商品を売る

自分が描いた絵を売る事だけが仕事ではありません。
有名でない限り、絵を売るだけでは生計が成り立たないので、絵を描く特技を活かして様々な事をやらなくてはなりません。

自分の絵をカレンダーにして売る、マグカップや、Tシャツに絵を印刷して売るなど商品化して収入の足しにする。
絵画教室を開いて、月謝を貰って生計の足しにする。

個展会場の中で商品化した物を販売するのもいいでしょう。
その他、考えればいくらでもあります。

商品化するにしても、関係業者との打ち合わせ、発注等の仕事も発生します。
絵筆を握ってキャンバスに向かっているだけが仕事ではないのです。

教室開催するにしても、会場探しや教材の準備、募集の為のチラシ作成等があります。
フリーランスでとして営業するならば、現代ではネットを利用してのアピールが必要不可欠になりつつあります。

インターネットでホームページやブログを利用して、自分の作品の宣伝はもとより、商品や教室の宣伝もしなくてななりません。
画家の仕事と一口に言っても、このようにやる事、覚えるスキルが沢山あります。

なお画家が収入を得る方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
ぜひあわせてご覧ください。

画家が収入を得る方法とは?個展は定番でネット活用が鍵【全て公開】画家の収入ほど、あいまいなものはないです。 絵の値段は、ハガキサイズが何円、この絵は何円とかの法律も規約もありません。 作家、も...

【画家の仕事】様々な社会的役割を果たすこと

有名画家の方で、仮に絵を描いて売るだけの仕事で不自由なく生計を立てる事ができているとします。
おそらく、それだけでは満足してはいないと思います。

画家といえども社会人の一員なのです。
「自分の仕事が、社会的にどんな役割を果たしているのだろう?」と考えるでしょう。

お金儲けだけではなく、画家としての社会的存在価値を考えます。
絵を買ってくれた人に「癒しになる」と喜んで応接間に飾ってもらえれば、画家の役割を全うしたと言えるでしょう。

それだけではなく、他にも様々な役割を考えて仕事を実行しています。
例えば絵画教室がそうです。

絵を教える事を通して若者の人間教育に携わることで、教育者の一員としても社会に貢献しています。

「画家の仕事とは何か」
「世間の人は画家にどんな役割を求めているのか」
常に考えながら多種多様の仕事をしたいと常日頃から考えています。

絵を描くこと以外の画家の仕事

絵を描くこと以外の画家の仕事

画家の仕事はいつやってもいいわけですが、チャンと生活設計を立ててなければチャランポランになってしまいます。
作品の納期、つまり個展の時期とかに間に合わなくなったり、追い詰められた状態にいつの間にかなってしまいます。

1日の生活設計はもとより、会社で言えば、事業計画も自分で立てなくてはいけません。
私の場合、作品制作は毎日午前9時~正午までとしています。

正午から13時までは食事休憩です。
午後からは殆どパソコンにへばりついて、自分のホームページやネット通販の更新、クラウドソーシングの仕事等しています。

2019年度年間事業を極秘公開します。(主なものだけです。)

4月 絵画教室の募集方法見直しと新規生徒募集
6月 グループ「集」広島県立美術館
8月 パリSNBA出品作輸送
10月 絵画教室秋の写生旅行(宮島)
11月 ニューヨークエキスポ作品出品準備
12月 パリSNBA開催
1月 2020年パリSNBA作品制作開始
3月 国際現代美術家協会展審査会

計画にはない仕事も沢山あります。
毎日作品を描き続けるのはもちろんですが、先を見て仕事の計画性を持たなければならないのです。

屋外での仕事も結構あります。
作品を描く為のスケッチに行ったり、取材したりの活動が必至です。

屋外での仕事と一口に言っても、様々な目的があります。
例えば、海を見ながら釣りをする、市の催し物に参加するなどもそうです。

それって仕事か?と言いたいのでしょうが、自分の感情コントロールの為に外部から刺激を貰うのも大切な画家の仕事だと思っています。
自分の感情表現をする画家にとっては、仕事のやりがいの維持の為にも、野外活動は必要なのです。

やる事やりたい事、すべてが画家の仕事だと考えています。

画家の仕事をしていることを広くアピールしよう

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ネットが発達してきて、これからも伸びていく時代では、自分の仕事をネットでアピールすることが必至です。
ブログ等の宣伝のみならず、作品の販売までも通信販売しています。

絵に興味のあるなしに関わらず、ランダムに多くの人に自分を知ってもらいたいのです。
そして共感を得てもらえれば、個展にも来てもらえるようになるのです。

もちろん、新聞雑誌等の掲載によるアピールも行うことがありますが、時間やコストがかかりすぎです。
昨今は海外で作品販売したり、海外コンクールで賞を狙うなど、海外に目を向けてアピールしている画家が増えてきました。

海外出品時に自分のホームページをみてもらう仕組みを作り、後日の制作注文依頼を狙ったりもします。
但し、かなりの費用がかかるので赤字覚悟でやらねばなりません。

このように、貴方がしている画家の仕事をアピールするには、ネットのスキルも大きくかかわってきますので日々勉強しましょう。

画家の仕事スキルを活かして他の仕事にもチャレンジ!

imaペン画館

画家の仕事は、やる事がいっぱいあって結構忙しい事は、お話させて頂きました。
画家も、個人事業主のようなもんですから、雑務は探せばきりがありません。

画業以外に勉強しなければならない事もたくさん出てきます。
様々な事に首を突っ込み、勉強して身に着けていく。

これも大事な画家の仕事です。
多くの雑務を経験し、画家のスキルと合わせれば、絵に関連した様々な仕事も十分にこなせます。

パソコン作業も覚えましょう。
絵のスキルを生かしてのネット利用はこれからも増えてきます。

絵や図案をデジタル化して提供できるようになれば、クラウドソーシングなどで、絵のスキルを活かした仕事をしてみましょう。

ネットでの仕事に夢中になりだしたら、「画家でなくてもいいや、デザイナーになろうかなあ」なんて考えそうです。
画家の仕事に追われているとデザイナーをやりたいと思う人は少なからず出てきます。

デザイン、イラストレーター、パース、はたまた街頭での似顔絵描き、探せば貴方が画家から鞍替えしたい仕事はあるでしょう。
画家の仕事の幅を広げていくうち、何でも屋になっていたりします。

貴方も絵のスキルを活かして、他の仕事にも挑戦してみましょう。
画家にこだわらず絵の仕事に就けたのであれば、それはそれでいいと思います。

友人の著名ソーラー版画家に仕事観を聞いてみました。

最後に私の親友的画家仲間の一人から、「画家の仕事」についてどう考えておられるのか知りたくなって聞いてみました。
自称200歳の女性ソーラー版画家みやち治美先生です。

みやち先生からご返事
貴方は尾道の市宝で、私は瀬戸の島で鳥になって青い海の色をひたすら見つめています。
抽象画のようなご返事でしたので考えてしまいました。

画家の仕事は人それぞれ、深く考えないで自分らしく生きる事ですと言いたいのかな?
画家の仕事とは、と考える事は今までなかったような気がします。

後ほど、みやち先生からこのようなメールが送られてきました。
文章の解釈は人それぞれあると思いますが、原文のまま、途中までですがここに掲示させて頂きます。

みやち先生自身の随筆だだそうです。
みやち先生は随筆家でもあり、本も数多く出版しておられます。

「自分の目に映った美しいものを皆に伝えたい」と、絵筆を使ってキャンバスに叩きつけたのが、画家だろう。
なかには、虐げられた人々の魂の苦悩や、反戦を叫んだ画家もいる。

「美術は死という制限を越えるのだよ」と、画学生の頃、教授に言われ、なるほど、名作は時代を越えて、人々を感動させるのだと、美術館で頷いたが、魂の解放を老師は教えていたのだと、今になって分った。
文章の場合より、絵の受け取り方は、幅が広くなるのではないか。

だからより高度に、時の権力者や征服者にレジスタンスが出来たのだと思う。
言い逃れの奥の手もあるという都合のよさも大きい。

文は簡単に大衆を煽ることに利用できるが、魂を揺さぶらす絵は、祈りに向かうのではないか。

以下省略

(出典:みやち治美先生のHP)

画家の仕事と社会的役割のまとめ

 

どんな仕事でも様々な裏仕事があります。
様々な仕事をしていく中で、スキルや知識をつけて本業の肥やしにするのです。

世の中の変化に伴い仕事の役割も変わってきます。
常に今の自分の役割って何だろうと考える事が大事です。 

まとめ
  • 画家は自分の好きな絵を好きなように描いて、その作品を売り収入を得るのが仕事
  • 画家は絵を売るだけでなく、教育者としての役割も担っている
  • 画家の仕事は自由な生活の中で自分が好きな時できるが、生活設計を立てて実行していくべき
  • 画家は仕事を貰うために色々なアピールが必要
  • 画家の仕事スキルを活かせば、他の仕事に十分応用できる
  • 仲間の作家と仕事の事を話し合ったり、様々な意見や考えを聞く事も大事な仕事

画家の仕事は自由ゆえに、うっかりしていると納期に間に合わなくなってしまいます。立てた計画の通り邁進する強い意志が必要です。
技術、スキル以前の問題としてフリーランスに向いた性格でなければ、計画通りに仕事が進みません。

画家の収入はかなり不安定ですから不安に陥りやすいです。
副業かフリータをしながら、画家の仕事をする方は多いです。

まず生活の不安をなくして、個展等の資金を貯めて万全の準備をしたうえで画家の仕事に専念してください。
画家の仕事をしたところで金にもならない、などと言わず、絵だけは留まることのない努力を死ぬまで続けてください。

画家の仕事が無くなっても、画家として幸せな日々を送っている人は大勢います。

なお画家とイラストレーターの違いについて、以下の記事で詳しく解説しています。
ぜひあわせてご覧になってみて下さい。

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画家(ペン画家)として活動中です。個展やネットで絵を販売したり注文制作もしています。絵画教室を自宅アトリエで開催しています。所属団体は国際現代美術家協会(ima)です。代表理事と広島支部長を勤めています。パリSNBA正会員です。主な賞歴としてはimaでの文部大臣奨励賞、パリSNBA銅賞、パリSNBAシャルルコッテ賞です。毎年SNBA正会員としてカルーゼルデュルーブルに絵を展示しています。ニューヨークのエクスポにも出展しています。武蔵野美術短期大学中退。日本デザイナー学院(横浜校)グラフィックデザイン科卒業
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