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鍼灸師の仕事がしんどい理由とその解決法|学会認定鍼灸師の私が解説

鍼灸師の一番の仕事は患者さんを治療することです。
ですが、実際にはそれ以外の仕事も行うことがあります。

鍼灸師の仕事ってしんどいですか?
どのくらい大変なんでしょうか。

慣れるまではしんどいと感じるかもしれません。
あとは個人の力量も関わってきます。

今回は鍼灸師の仕事がしんどい理由とその解決法について解説します。

鍼灸師を目指しているあなたに学会認定鍼灸師の私が分かりやすくお伝えいたします。
ぜひご参考になさってください。

鍼灸師の仕事はしんどいのか


鍼灸師を目指すうえで、気になるのが仕事はしんどいのかということです。
簡単にいうと、答えは「人により異なる」という一言につきます。

どうして人により異なるんでしょうか。

人によって異なる理由として、どのくらい技術を持っているかで変わるからです。
特に重要なのは臨床の技術になります。

学校で習う技術以外も必要です。
また、経験を積むことで得られる技術もあります。

なので、技術を身につけるほど「仕事がしんどい」と感じることは少なくなります。
このことが、人により異なる大きな理由になります。

鍼灸師の仕事がしんどい理由


では、鍼灸師はいつ、どんな時に仕事がしんどいと感じるのでしょうか。
それは大きくわけると4つあります。

鍼灸師の仕事がしんどい理由について、順番に説明していきます。

資格取得直後の臨床での気疲れ

「あ、この仕事しんどいな」と感じるのは資格を取って初めての臨床です。
では、なぜそう感じてしまうのでしょう。

その理由として、まず「教科書通りの症状がない」ということです。
習ったものと違うため、どうすればいいのかと悩み気を使って疲れます。

加えて、実習の時と違い何かあっても一人で対処しないといけません。

臨床では可能な範囲は一人で対処できることが必要です。

資格を取ったばかりであれば諸先輩方がフォローしてくれることもあります。
しかし、学校と違いすべて自分の責任になるので、精神的にしんどく感じるのです。

技術のなさを感じてしまう

次にしんどく感じる理由としては、他の人と比べた時に技術がないことです。
これは初めてであれば仕方のないことです。

しかし、患者さんからみれば「治療をしてくれる人」なので関係ありません。
そして患者さんからの評価が低ければ二度目の治療はなくなります。

これが積み重なると、自分に技術がないと感じてしまいます。
そして自信がなくなり仕事をすることがしんどくなってくるのです。

研修会で休みがなくなる

治療院によっては臨床の研修会を行っているところもあります。
他にも、週末に行われる学会などの研修会に参加しないといけない場合もあります。

治療院が行う研修会は時間によっては残業になることもあります。
これは治療がすべて終わった後に行うためです。

また、学会などの研修会は基本的に週末に行われます。
この場合、休みを利用して参加することになります。

治療院など勤め先によっては振替で休みを貰える場合もないわけではありません。
しかし、現状では振替で休みを貰えることはほぼありません

知識や技術を習得するために研修会は重要です。
しかし、個人任せでバックアップがないのが現状です。

これらが積み重なることで、身体を休める時間が減少していきます。
結果疲れが取れず、しんどさだけが残ってしまうのです。

臨床以外の仕事量の多さ

鍼灸師の本業は治療し、患者さんを治すことです。
しかし、それ以外の仕事があるのが鍼灸師です。

一般的な病院であれば治療は医師、会計は事務員と決まっています。
しかし、治療院では会計なども鍼灸師が行うことが多いです。

このため、治療以外にも受付や会計を行うことになります。
そうすると、お金の計算や予約の確認なども治療の合間に行うため仕事量が増えます。

特に勤めはじめた場合、治療にも慣れていないのに多くの仕事を割り当てられます。
このことで肉体面だけでなく精神面でもしんどいのです。

鍼灸師の仕事がしんどいときの解決法


しんどさを解決すれば、仕事も楽しく行うことができます。
では、これらのしんどさはどのように解決すればいいのでしょう。

解決法について、詳しくみていきましょう。

臨床に慣れる

臨床に関しては、「慣れる」ことが重要です。
言葉にすれば簡単ですが、ではどう慣れればいいのでしょう。

まずはその日の臨床を振り返ることです。
振り返って、何が足りなかったのかを知ることから始めます。

そのうえで、それらを毎日リスト化していきましょう。
これを繰り返していけば足りない部分が消えていきます。

また、経験を積んでいくことで、自分にあったやり方が見えてきます
そのやり方を見つけたうえで、足りない部分を消していくのです。

そうすることで、自分らしい臨床技術を確立できます。

  • 振り返りリストを作り見直す。
  • 経験を積んで自分のスタイルを確立する。

知識と技術を身につける

臨床に慣れるのとあわせて必要なのは知識と技術です。
それらはどのように身につければいいのでしょうか。

まずひとつは研修会への参加です。
しかし、前述したように休めなくなるというデメリットがあります。

なので、まずは学会に入会し学会誌を読むことをおすすめします。
学会誌には論文以外にも症例報告が載っています。

症例報告を読めば「この症状にはこの方法が効く」というのがわかります。
これを積み重ねていくことで、臨床の知識が増えていきます。

また、学会などでは実技のDVDを販売していることがあります。
技術についてもこれらを活用することで身につけることが可能です。

学会誌を読んだりすることは家で行えます。
できるだけ身体を休めたいという場合にはおすすめです。

鍼灸の業界で一番有名なのは全日本鍼灸学会です。
一度入会し、学会誌を読むといろいろな知識が身につきます。

知識を身に着けたい場合の最初の選択肢としておすすめです。

必要かどうかを見極める

知識や技術を磨くには研修会への参加が重要です。
また、治療院が「この勉強会に参加しなさい」と言う場合も中にはあります。

しかし、それらすべてがあなたにとって必要なものかどうかは分かりません。
中には全く必要のない内容の研修会であることも少なくありません。

必要ない内容であれば参加しなくてもいいです。
必要な内容の研修会だけ参加しましょう。

やみくもに参加しても疲れるだけでいいことはありません。
あなたに必要なものは何かをしっかりと見極めましょう

転職や独立を考える

技術や知識を向上させたり、臨床に慣れたとしてもきつい場合もあります。
中には休みが少なく身体が休めないという場合もあります。

そんな場合に取れるのは他の治療院への転職や独立です。

転職の場合は即戦力として歓迎されます。
独立すると自由な働き方で、仕事のしんどさを軽減できます。

鍼灸師の転職や、独立してフリーで働く方法については以下の2つ記事に記載しています。
どうぞご参考になさってください。

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鍼灸師の仕事がしんどい理由と解決法まとめ


鍼灸師の仕事のしんどさとその解決法についてみてきました。
これらをまとめると以下のようになります。

要点のまとめ
  1. 鍼灸師の仕事のしんどさ
    • 慣れない臨床と技術のなさ
    • 研修会で休みが少なくなる
    • 雑務などで仕事量が多い
  2. しんどさの解決法
    • 経験を積んで臨床に慣れる
    • 知識と技術を身につける
    • 必要なものを見極める
    • 他の治療院への転職や独立をする

学校では分からないことも多くあります。
実際に働くことで「しんどい」と感じることも多いでしょう。

そんなしんどさにも解決法は多くあります。
あなたにあった解決法を見つければ仕事は楽しくなります。
今回の記事を参考に、どうか解決法を見つけてください。

なお鍼灸師が活躍する就業場所については、以下の記事で詳しく解説しています。
あなたに合った職場で活躍されることを祈っております。

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てっちゃん
てっちゃん
学会認定鍼灸師、登録販売者。 コツコツとやっていくのが得意で、大学や専門学校で6年間鍼灸師育成に携わる。 また、データ収集や統計解析を通じ定期的な学会発表も行っている。 趣味や鉄道を利用した旅行。特技はアイススケート。埼玉西武ライオンズファン。
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