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【要確認】システムエンジニアがなくなると言われる理由と今後の予想

システムエンジニアは将来的になくなると聞いたけど本当?

現職のシステムエンジニアのあなたや、これからSEを目指すあなた。
このようなことを一度は耳にしたり、記事を目にしたりした事があるのではないでしょうか?

文明の進化により、今までになくなった職業は数多くあります。
これからなくなる職業も多々あるでしょう。

システムエンジニアも例外ではないかもしれません。

現役システムエンジニアとして10年以上働いている私が、「システムエンジニアはなくなるのか」という疑問にお答えします。

なくなると言われるシステムエンジニアの現在の動向

今やパソコンやスマートフォンなど、あらゆる所でコンピュータが普及しています。
それらコンピュータを動かすためのシステムを構築する技術者がシステムエンジニア(SE)です。

IT分野にシステムエンジニアは、なくてはならない存在です。
それでは、システムエンジニアという職業が現在どのような状態になっているのか、解説していきます。

エンジニアの人材不足

コンピューターは時代と共に進化・拡大しています。
それに伴い、ソフトウェアを開発するシステムエンジニアの需要も多くなります。

しかし現在、技術者の数が足りていない状況です。
何故、技術者が不足しているのでしょうか?

理由としてはIT社会の急速な拡大にあります。
スマートフォンを持っている人でしたらアプリをインストールしていない人は、まず居ないでしょう。

あなたもSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)やゲーム等、何かしらのアプリは入れているのではないでしょうか。
今では、家電量販店やドラッグストアなどの会員登録もスマホアプリが利用できます。

お得なクーポン券の配布やお店の予約など、アプリを利用できるサービスは日々増加しています。
このように、IT業界は近年急速に拡大しています。

SEの人口がIT拡大に追いついていない状態です。
ですので、現在システムエンジニアが不足してきているのです。

(出典:経済産業省の「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果)

既存エンジニアの高齢化

特に金融や保険などの基幹系システムはエンジニアの高齢化、定年退職で人口不足になってきています。
基幹系システムはIT業界の中では比較的、昔から存在していた分野です。

ですので、昔からいた技術者が高齢化してきているのです。
また、新たな担い手の少ない分野でもあります。

あなたが、これからシステムエンジニアを目指すとしたら、どういった分野のSEになりたいですか?

「基幹系システムのSEになりたいです」という人は少ないでしょう。
事務的な処理を中心に行う基幹系システムより、Webやゲーム分野が若者には人気が高く、多くの人は人気のある分野のSEを目指します。

基幹系システムを開発するより、ゲームなど面白味のある分野のほうに人が流れるのは当然と言えます。
私もこれからSEを目指すとしたらゲーム分野を選ぶでしょう。

基幹系のSE人口は減少していますが、企業にとっては大事なシステムです。
この分野の技術者不足は深刻です。

システムエンジニアがなくなると言われる理由3選

どんな職種でも、時代とともに繁栄と衰退はやってきます。
ですが、これだけ需要があるのに何故システムエンジニアがなくなると言われるのでしょうか?

未来の事は誰にもわかりませんが、まったく信憑性がないわけでもありません。
システムエンジニアの仕事がなくなると言われるのには、下記のような理由があります。

  • AIの発展により仕事がなくなる
  • 外国人システムエンジニアの増加により、仕事が奪われる
  • 海外に開発の仕事が委託される

それぞれ詳しく解説していきます。

AIの発展によりSEの仕事がなくなる

「AI(学習機能)の発展により人が職業を奪われる」という話題はよく上がりますね。
システムエンジニアの仕事もAIに奪われてしまい、なくなる職業なのでしょうか?

確かにAIの発展により、なくなっていく仕事はあると考えられます。
例えばコールセンターの対応や受付業務など、既にAIを導入している企業も出てきています。

これからもAI技術の発展で、自動化される作業が多くなるでしょう。
そのため、オペレータの人数は減る可能性があります。

しかし考えてみて下さい。AIはプログラムで動いています。
プログラムのシステム開発はSEの仕事ですので、むしろなくならないのではないでしょうか?

AIが人間並みの思考能力を持ち、万能な処理が出来るようになれば、確かにSEの仕事はなくなります。
しかし、そこまで発展するまでには、まだまだ道のりが長いと思いませんか?

SEの仕事がなくなるのはAIが極限まで進化した時の話です。
現在では逆に、AIを発展させる為にSEの仕事が必要不可欠になります。

よって、システムエンジニアがなくなる事はないという結論になります。

外国人システムエンジニアに仕事が奪われる

IT化が進んでいるのは日本だけではありません。
中国や韓国のITの発展の勢いは凄まじいものがあり、技術者も多くいます。

そういった国から技術者を募集すれば、優秀なSEを日本人より安価に確保出来るのです。
今はSE人口不足の状態ですが、外国人エンジニアが増えれば仕事の需要も埋まっていきます。

今後も同様に増えていけば、国内の仕事の需要が少なくなり、仕事の減少、価格競争により低賃金化するおそれがあります。

そう考えると日本国内において、日本人のシステムエンジニアがなくなる日が来る可能性はあります。

海外にシステム開発自体が委託される

外国人エンジニアを雇うだけではなく、システム開発自体をアジアの企業へ委託するケースも多くなっています。
セキュリティーさえしっかりしていればインターネットを通じて成果物を納品出来ます。

日本国内にこだわる必要はないのです。
わざわざ人件費の高い日本国内の企業に依頼するより、海外の安い企業に依頼したほうが費用は安く抑えられます

また技術面でも、現在では日本の優位性はそれほど高くはないのです。
韓国製や中国製のパソコンやスマートフォンの完成度は、ハード・ソフト両方とも日本のメーカーと同等か、むしろ上ではないかと私は思っています。

技術面でもコスト面でも、海外の企業にシステム開発を依頼するメリットがあるのです。
ですので、海外にシェアが奪われ、日本国内でのSEの仕事が減る可能性があります。

ただし、国内仕様のシステムや、海外に情報を流出したくない仕事もあります。
そのほとんどが日本国内において非常に重要なシステムです。

よって、海外にシステム開発が依頼されるようになっても、日本国内のSEの仕事がなくなる事はないと言えます。

システムエンジニアはなくなるのか【今後の予想】

SEを目指しているあなたも、現役SEのあなたも、今後仕事の需要があるのか気になる所ですよね。
いくらスキルアップしても需要がなければやっていけません。

システムエンジニアという職業が今後どうなっていくのかを予想していきます。

現段階での需要は多い

現段階でSEの数は不足気味です。
前述しましたが、IT分野の拡大と技術者の高齢化により、SE人口は足りていない状態です。

試しに求人検索サイトで「システムエンジニア」のキーワードで探してみて下さい。
求人の多さがわかると思います。

リーマンショックで求人がほとんどない時期もありました。
現在は当時では考えられないくらい求人があります。

給与面も、そんなに悪くはありません。
技術者の数は短期間で増える事はないので、暫くは需要面では安泰と言えます。

今後もIT化は拡大する

あらゆる業種でIT化が進んでいますし、今後もIT化が拡大してく事は容易に想像できます。
身近な所で例をあげるとネットショッピングが拡大しています。

今後も出品者が増え拡大するでしょう。ネットショップのサイトにも在庫管理や売上管理等のシステムが組み込まれてます。
IoT(Internet of Things)という言葉が最近使われるようになりましたが、インターネットと通信する家電が増えています。

今後、IoTでこういった商品が出来たら良いなと思う事はないでしょうか?
「車の自動運転」、「家政婦ロボット」…etc

あなたが思い浮かべる商品の殆どはAI技術が必要なものでしょう。
近い将来、家のほとんどの電化製品や家具にIT技術が使われ、拡大する事が予想できます。

SEが将来なくなるなら目指す価値はあるのか

将来SEはなくなるなら目指す価値はあるのか?
現職SEもこのまま続けていくべきなのか?
不安になりますよね。

ですが、システムエンジニアになりたいという意志があるなら、是非目指してほしいと私は思います。
なぜなら、SEを目指すメリットには、このようなものがあるからです。

SEを目指すメリット
  • 人材不足で現在の需要は多い
  • システムエンジニアの需要が近い将来(10年~20年)でなくなる可能性は低い
  • IT業界は今後も拡大する

SEとしての仕事は単に設計書を作成したりプログラムを組んだりというだけではありません。
顧客の要件(ニーズ)を聞き取り、それを取り込んでシステム構築をします。

場合によっては、要件をシステムに取り入れるだけではなく、より良い方法を顧客に提案します。
AIは学習機能により人間の作業を短縮化させる事は出来ます。ですが、新しい事を発想し応用的な作業をさせるのは難しいのです。

また、顧客のニーズを聞きシステムを提案するためには、直接現場に行き意識合わせをする必要があります。
この工程がないと、SE側の提案がなかなか顧客側に伝わらないのです。

また、セキュリティの観点からも海外と遠隔でやりとり出来ない仕事は沢山ありますので、その点でも国内のSEには優位性があります。

時代が変化するにつれシステムエンジニアとしての仕事内容も変わっていきます。
専門的スキルを高め、新しい環境に順応する応用力と創造力を身につける事ができれば、これからシステムエンジニアを目指す価値は十分あると考えられます。

SEがなくなると言われる理由と今後の予想まとめ

システムエンジニアという仕事は将来なくなるか、現在の状況と今後の予想を含めて解説してきました。
あなたがシステムエンジニアになりたいと思っていても、職業の将来に不安を抱えていると目標を見失ってしまいますよね。

不安を抱えたままでは、スキルアップしようとする意欲も失ってしまいます。
以下のように、あなたが現役として働いている間には、システムエンジニアという仕事はなくならないという事がお分かりいただけたと思います。

要点まとめ
  1. システムエンジニアの現在の動向
    • 人材不足で現在の需要は多い
  2. システムエンジニアは今後なくなるのか
    • AIが発達しても、苦手分野があるので取って代わられる可能性は低い
    • 外国人エンジニアが増加すると、需要が減り低賃金化の可能性はある
    • 外国への開発委託も増える可能性があるが、重要なシステムは国内で開発される
  3. IT業界は今後も拡大するため、SEを目指すメリットがある

ただし、時代の変化とともにSEの仕事内容も変わっていくと予想されます。
今後、人工知能の発展により自動化出来る処理が大幅に増えます

それにより開発方法も変わり、SEとしての仕事内容も変化していくことが予想されます。
世の中から要求される内容も変わります。

会社から与えられた仕事をこなしているだけでは、スキルアップは望めません。
また、今後の変化に対応するためには、意欲的に新しい事を学び、変化に順応できる適応力が必要です。

現役システムエンジニアのあなたも、これから目指すあなたも、新しいスキルや適応力を得るために安心して前に進んでいきましょう!

なおこれからシステムエンジニアを目指そうと思っているあなたがSEに向いてるかどうかを知りたいなら、こちらの記事を参考にセルフチェックをしてみてくださいね。

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ヤナギ
現職のシステムエンジニアです。 オフはだらっと趣味を満喫して過ごしてます。 趣味:バラエティ番組、映画、格闘技、ゲーム 万人に有用な記事を書けるよう模索中
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