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宅地建物取引士を独学で勝ち取った私の勉強法を余すことなく伝授

この記事をご覧のあなたは宅地建物取引士(旧:宅地建物取引主任者)の資格試験に向けて独学で挑むことを決心されたのでしょう。
いざ勉強を開始する段階になって不安や焦りを感じていませんか?
受験経験者である私には、あなたの不安や焦りが手に取るようにわかります。

宅地建物取引士資格はその人気の高さから、書店には参考書や問題集が山積みされ、ネット上では各種専門学校の派手な広告も数多く見られます。
あなたは勉強方法をしっかり考えた末、時間を柔軟に活用したい、費用を安く済ませたい、等の理由から、独学で試験に挑むことを決意されたことと思います。

宅地建物取引士試験を独学で挑んで合格した人は決して少なくありません。
ネット上では独学で合格した人の合格体験記が数多く見られますし、私自身も仕事をしつつ独学で合格した経験者でありますから、自信を持って言えます!
つまり、あなたの選択は決して無謀な挑戦ではないのです。

ですが、独学で合格できる試験は易しい試験だと勘違いしてはいけません。
過去3年間の合格率は15%台であり、20万人の受験者のうち17万人は不合格になるのですから。

今回は、私の経験を踏まえた宅地建物取引士の独学方法をあなたに徹底伝授いたします。
ぜひ参考にして独学され、宅地建物取引士の資格を勝ち取ってください!

宅地建物取引士を独学で勝ち取る方法


宅地建物取引士試験に独学で合格することは決して不可能ではありません。
しかし、試験に対するアプローチ方法を間違えると、無駄な時間と労力を費やすことになります。
では、そうならないためには一体どうすべきでしょう?

独学の心構え

宅地建物取引士取得に独学で挑むうえで勉強方法を知ることはもちろん大切ですが、さらに大切なことは試験に挑む心構えだと言えます。
なぜだと思いますか?

その理由は、しっかり心構えをしておかないと途中の挫折につながるからです。
ならば、どのように心構えをしておくべきなのでしょうか?
  

専門学校を利用しないことをマイナスに考えない

専門学校を利用すれば、効率よく短期間で合格ラインに立てるかも知れませんし、多くの情報やアドバイス等の恩恵が受けられます。
さらに同じ境遇の仲間ができて、辛い試験勉強のちょっとした息抜きや情報交換ができるかも知れません。

もし、宅地建物取引士に独学で挑むと決意しながら、専門学校を利用するメリットにあなたが終始囚われているなら、専門学校を利用することをお勧めします。
金銭的な負担は数倍かかりますが、あなたの思考が独学のデメリットばかりに支配されている状態では勉強もはかどりませんから。

しかし、必ず独学で合格を勝ち取ってやる!との熱意があなたの心の奥底に湧き続けており、独学の孤独さにも立ち向かう勇気が少しでもあるのなら、ぜひ独学で挑戦してみましょう!
私はあなたの覚悟を信じて「独学で勝ち取る方法」を伝授します。

最初から暗記を中心とした勉強方法をしない

法律の勉強というと、条文や判例を暗記する勉強だと思っていませんか?
100%間違っているとは言いませんが、その考え方では宅地建物取引士の試験は突破できません。

あなたは六法全書という言葉を知っていますよね?
試験科目に含まれる民法は日本の六法の一つであり、日本の法体系の中でもとても重要な法律です。

民法の条文を読み込むことは大切ですが、その条文の解釈や制定された背景を理解しながら読み込むことがとても大事です。
そうすることで、民法の一つの条文が他の条文や宅建業法等の条文につながっていることを理解できるようになり、応用問題にも対応できるようになります。

宅建業法は満点を狙う!民法は半分正解でもよい

  • 平成21年度以降宅地建物取引士試験問題配分の変更点
  • 宅建業法 16問⇒20問(+4問)
  • 権利関係(民法) 16問⇒14問(-2問)
  • 法令上の制限 9問⇒8問(-1問)
  • 税 3問⇒2問(-1問)
  • その他 6問(変更なし)

上記から見てわかるように、宅地建物取引士が実務上関わる宅建業法に試験の比重がシフトしたことになります。
民法は1044条(2020年4月改正民法施行)ある法律で重要な判例も数多くあります。
近年の試験問題は難易度も高くなっていて高得点を取るのは至難の業です。

それよりも、試験問題の40%を占める宅建業法に意識を集中すべきなのです。
宅建業法は民法よりも実務的な内容であり、業界関係で勤務経験がある人には馴染みが深いです。
また業界関係でなくても民法よりは理解しやすい科目なので、満点を狙って結果9割を取りましょう!

独学のタイプ別勉強時間

国家試験に挑むうえで最も大事なことは、如何に勉強時間を捻出するかです。
宅地建物取引士試験に合格するには、平均で250時間が必要だと言われています。
  
250時間はあくまで平均時間であり、宅地建物取引士業務に実際携わっている人とそうでない人、また今まで体系的に民法の勉強をしたことのある人とそうでない人では合格に必要な時間は当然違います。

下記のカテゴリでは、社会人、主婦、学生等の職業別カテゴリではなく、試験科目に直結する知識の取得が経験者か未経験者で区別しています。
つまり、忙しい社会人や主婦の場合でも、下記の勉強時間を捻出できるなら十分合格は可能なのです。

宅建業界従事者、民法学習・宅地建物取引士受験経験者

(合格に必要な時間を220時間で計算)

勉強開始時期 1日の平均勉強時間(月4日休日)
試験1年前 0.7~1時間/日 0.7時間×26日×12か月
試験半年前 1.5時間/日 1.5時間×26日×6か月
試験3か月前 2.8~3時間/日 2.8時間×26日×3か月

宅建業界未従事者、民法学習・宅地建物取引士受験未経験者

(合格に必要な時間を280時間で計算)

勉強開始時期 1日の平均勉強時間(月4日休日)
試験1年前 1時間/日 1時間×26日×12か月
試験半年前 2時間/日 2時間×26日×6か月
試験3か月前 3.5時間/日 3.5時間×26日×3か月

私の勉強時間体験談

私の勉強時間もどうぞ参考にしてください。
大学時代は法学部でしたので、民法は体系的な学習経験がありました。

私の試験勉強時間
民法学習経験者で3か月前から勉強を開始
平日は仕事終了後2時間、土日は5~6時間
合計で230時間~250時間程度

タイプ別勉強時間や私の体験談はあくまでも目安です。
また、これより短時間で合格された人も確かにいますが、レアケースと捉えた方が無難です。
なぜなら、より多くの勉強時間を確保することであなたが合格する確率は必ず高まるからです。

独学の勉強法

独学の勉強法で必要なものをご紹介します。

本2冊(テキスト・過去問)

これだけで十分です。
これ以上のものは買わないでください。

不合格を繰り返す受験者の特徴にあれこれ教材を増やしすぎることにあります。
様々な教材を1~2回するより2冊の教材を5回やった方が合格の可能性は高まります。

ここでネット上のおすすめ教材(テキスト・過去問)を参考に各3冊ずつ紹介しておきます。

なお、テキストと過去問は必ず同じ著者のシリーズを購入してください。
その理由は、テキストと過去問の内容がリンクしている場合が多いからです。

ちなみに、私が使用したのは住宅新報出版シリーズの2冊だけです。

勉強方法の流れ

  1. テキスト1読目(試験科目全体の概略を理解)
  2. 過去問1読(問題と解答の精読のみで問題の解答は不要。問題の論点や意味を理解)
  3. テキスト2読目(1読目より過去問を意識しながら精読)
  4. 過去問1回目(問題の解答)+各選択肢の理解度をチェック
  5. テキスト3読目(過去問1回目で間違った箇所を集中して精読。理解が及ばない点はネットで確認)
  6. 過去問2回目(問題の解答) +各選択肢の理解度チェック
  7. 過去問3回目(1回目、2回目で正解した問題+各選択肢の理解ができている問題は解答不要)
  • 過去問全体を解くスピードを回数ごとにアップ
  • 過去問は必ず3回以上解答
  • 各選択肢の理解度も必ずチェック
  • 過去問を3回以上解いた後、知識の定着が悪い箇所を重点的に暗記
  • 過去問を3回以上解いた後、サブノートを作成(要点整理)

※サブノートは早くから作成せず要点整理のみ
 早くから作成しない⇒時間の無駄な浪費を防ぐ
 要点整理のみ⇒試験直前の見直しに役立つ

市販の予想問題集に挑戦する

試験に必要な教材は本2冊(テキスト・過去問)と記しましたが、余裕があれば市販の予想問題集を1か月前、2週間前、1週間前の段階で挑戦してみてください。
私の場合、時間の余裕がなかっため予想問題集は使用しませんでした。

予想問題集を利用する理由は、時間配分の確認弱点部分把握のためです。
1回分50問で編成された本試験と同じ形式の問題集を使用しましょう。

本試験の試験時間は2時間ですが、1時間50分(平均1問2分で解答)で解くことをお勧めします。
そうすることで、試験当日あなたは10分間の余裕をもって試験に臨むことができるのです。

予想問題集に挑戦するのに大切なことは、得点結果に一喜一憂しないことです。
合格ラインの得点が取れてもそれはあくまで模擬問題集の結果です。

本番で得点ができなければ意味がありません。
仮に合格ラインの点が取れたなら、勉強の仕上がり状況に自信を持つことと更なるハイスコアを目指しましょう。

逆に合格ラインの得点が取れなくても全く問題ありません。
気にならないと言えば嘘になるでしょうが、結局のところ本番で逆転すればいいだけですし、本番前に弱点がわかっただけラッキーと思ってください。

宅地建物取引士の資格を独学で取得するメリットとデメリット


宅地建物取引士取得を独学で挑戦するメリットとデメリットは一体何でしょうか?
具体的に検証してみましょう。

独学のメリット

教材費以外に費用がかからない

これに尽きると思います。
これだけの教材だけで大丈夫か不安になると思うでしょうが、大丈夫です!

宅地建物取引士の試験は過去問を中心に出題されますが、問題の傾向を変えて出題がされます。
つまり、応用力をつけることが必要であり、それはテキストと過去問を考えながら繰り返し解くことで養われます。
この地道な努力を徹底できるかどうかが合否の分かれ道と言えるでしょう!

自分のペースで勉強ができる

これも大事なポイントです。
専門学校を利用するには大きく分けて通学と通信教育があります。

通学では学校へ通う時間が決まっていて時間の自由が効きません。
また、通信教育ではある程度時間の自由は効きますが、教材が次から次へと送られてきて全く自分のペースというわけにはいきません。
教材が溜まると、勉強のペースの遅れを感じ、より不安感が増すことにもなります。 

但しある程度強制的に勉強をする環境を作ることは非常に重要です。
その覚悟がある場合は、通信講座の受講も選択肢の一つです。

以下の通信講座の宅建講座は受講者が多く実績があります。
受講する際は、比較してあなたに合う講座を選んでください。

なお、スタディングの評判について、以下の記事にまとめました。
どうぞ参考にされて下さい。

スタディング宅建講座の評判|圧倒的な安さの裏にあるデメリットとは?スタディングの宅建士講座って、安いだけで中身が薄いのでは?受講料は他の通信講座と比べ圧倒的な安さを誇っていますが、その裏にあるデメリットが気になるところです。そこで今回はスタディングの宅建講座について、気になる「評判」を検証し、解説していきます。...

独学の達成感からより積極的な人生に挑戦

宅地建物取引士試験に独学で合格する最大のメリットは一体何でしょうか?
試験に関する費用が安く済んだことはもちろんですが、それ以上にあなたの気持ちに劇的な変化が生じることです。

独学で合格率15%台の試験を突破したことは、あなたがこれから生きていくうえで大きな自信になります。
自分の力でここまで成し遂げたという独学ならではの達成感です。

その自信は、今度のあなたの人生をより積極的かつ前向きなものにします。
あなたの気持ちの大変化は、宅地建物取引士の資格を取得した以上に大きな意味を持つようになるでしょう。

独学の4つのデメリットとその克服法

独学のデメリットとして以下の4つが挙げられますが、それらは決して克服ができないものではありません。
ここでは、独学のデメリットと無理なくできるデメリット克服法をご紹介します!

  1. 挫折しやすい
  2.   勉強方法やペース配分に指導がないと挫折してしまう人は結構多いです。

  3. 質問ができない(調べるのに時間がかかる)
  4.   独学では指導者がいないため、誰にも質問ができません。
      自分で調べても結構時間がかかり時間のロスと思えることがあります。

  5. 教材を選ぶのが難しい
  6.   書店に溢れる教材で自分に合ったものを探すのは難しい判断です。

  7. 法改正に対応できない
  8.   法改正に無知で涙を呑むケースもあり、疎かにできません。

しっかりとした心構えを持つことで挫折を防げる

これは独学のデメリットとしてよく挙げられますが、あなたの中で試験に対する心構えがしっかり確立されているか否かが問われます。
心構えが確立されていれば、独学による挫折は理由にならないと思いませんか?
逆を言えば、心構えが確立されていなければ、独学でなくても挫折するということです。

例えば、あなたが宅地建物取引士に合格しなければ、会社をリストラされると決まっていたらどうですか?
あなたは試験勉強に挫折するなどと言っていられない状態になると思います。
結局のところ、独学だから挫折するとは元来心構えが足りなかったのだとも考えられます。

質問ができなくてもネット検索で解決できる

現代は素晴らしい時代でインターネットで大抵のことは解決できます。
宅地建物取引士試験のことはyoutube等で多く配信されており、過去問は無料で配信解説があります。

このような解説を利用することで、書籍ではあなたが解決できない部分もかなりの部分がカバーできます。
また、ネット上の宅地建物取引士に関する交流サイトを利用して疑問を解決するのも有効な手段です。

教材を選ぶのが難しいとき

ネット上でおすすめの教材から何冊かランダムに選んでください。
それをもとに本屋で選んだ本を実際に手に取り、あとは直観で決めてください。

ネット上で推薦されている教材は、試験対策用として最低限のレベルは超えていると判断できますが、他人が勧めるものが必ずしもあなたの好みに合っているとは限りません。
本屋で装飾など実物を見てから決めるのがおすすめですが、本屋に実物がない、そもそも本屋が近くにない、本屋に行く時間がない、などの場合はよく比較しながらネット通販で買って下さい。

法改正の情報収集をすること

テキストや過去問は、必ず法改正に対応した最新のものを使用してください。
また、それでも最新の改正を知りたいときは、試験直前に発売される市販の予想問題集に最新の法改正が掲載されているものがあります。

またネット上で法改正に対応した解説がないか調べてみましょう。
しかし、テキストと過去問で最新法改正対応のものを利用すれば過度に恐れる必要はありません。
あとは試験直前に発売される市販の予想問題集で最新の法改正をチェックすれば十分です。

宅地建物取引士の独学方法まとめ

宅地建物取引士試験に独学で挑戦するあなたに、私の合格体験を踏まえた宅地建物取引士を独学で勝ち取る方法を解説してまいりました。
最後にまとめておきます。

まとめ
  1. 宅地建物取引士を独学で勝ち取る方法
  2. 【独学の心構え】

    • 専門学校を利用しないことをマイナスに考えない
    • 最初から暗記を中心とした勉強方法をしない
    • 宅建業法は満点を狙う!民法は半分正解でもよい

    【独学のタイプ別勉強時間】

    • 宅建業界従事者、民法学習・宅建受験経験者220時間
    • 宅建業界未従事者、民法学習・宅建受験未経験者280時間
    • 宅建受験合格者平均勉強時間250時間

    【独学の勉強法】

    • 本2冊(テキスト・過去問)
    • 過去問は各選択肢の理解も含めて3回以上必ず解答
    • 市販の予想問題集に挑戦する
  3. 宅地建物取引士の資格を独学で取得するメリットとデメリット
  4. 【独学のメリット】

    【独学のデメリットとその克服法】

    • 独学には4つのデメリットがある
    • 心構え次第で独学でも挫折しない
    • 質問事項はインターネットを活用
    • 教材は本屋で実物を見て直観で決める
    • 法改正は最新の教材と直前予想問題集でチェック

独学は確かに大変ですが、私も結果を出せましたから、あなたにもぜひ同じ喜びを味わっていただきたいです。
宅地建物取引士は、活用次第であなたの人生を変えていける価値のある資格です。
ぜひ、あなたも独学で合格を勝ち取り、今のあなたがまだ体感していない合格後の世界に足を踏み入れてください!

なお宅建資格を取った後の就職については、以下の記事をご覧ください。

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金融関係の仕事をしつつ、ピリ辛な記事が書けるライターを目指しています。アジア大好き人間で、趣味の旅行、写真、小説、語学がすべてアジアに絡んでいますが、アジア以外にも幅広く記事を書いていきたいです。 写真は全国規模のフォトコンテストで入賞経験あり。また、経歴・資格では 10年間の法律実務、FP2級、宅地建物取引士等。
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