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DTPデザイナーのポートフォリオの作り方【プロがズバリ教えます】

DTPデザイナーを目指して就・転職活動をする際、あなたの実力や実績の指標となるのが「ポートフォリオ」です。

ポートフォリオとは、過去にあなたが作った作品を集めた「作品集」のことで、これを元に雇用先の人事担当者はあなたの力量を判断します。

しかし、ポートフォリオ関連の情報サイトを見ると様々な意見があり、どんな作品を集めれば良いのか、どの程度作り込む必要があるのか悩んでしまいますよね?

そんな悩みを持つあなたのために、プロのDTPデザイナーである私が、就活に使えるポートフォリオ作りについて詳しくレクチャーします。

また、ポートフォリオを作る際の注意点や、私が過去に転職活動で活用したポートフォリオ作成術も体験談を交えご紹介しますので、併せて参考にしてくださると幸いです。

DTPデザイナーのポートフォリオの作り方

はじめに、DTPデザイナーとして働くために重要となるポートフォリオの作り方について解説します。
冒頭にも述べたように、ポートフォリオ作りについては様々な主張がありますが、特に「こうでなければならない」という決まりはありません。

これからご紹介する方法は、最もポピュラーであり簡単にできる作り方になりますので、ぜひ参考にしてみてください。

最も評価の高かった作品をピックアップする

はじめに、あなたが過去に作った作品の中で最も評価が高かったものや、自信作と呼べる作品をピックアップしていきます。
作品数は少なくとも5点以上、10〜15点くらいを目安に集めると良いです。

少なすぎるとあなたの力量を測りにくく、多すぎると相手があなたを評価するのに時間と手間がかかるので注意しましょう。

ポートフォリオは、学生の場合は授業で作った作品、社会人の場合は過去に仕事で作った作品を用意するのがベストです。

A4〜A3までの大きさに揃えて印刷する

ポートフォリオとして提供する作品が決まったら、就活の面接時に持ち込みができるよう、適切な大きさに印刷してください。

作品は、見やすくて持ち運びに便利なA4〜A3の大きさに揃えるのがベストです。
作品が大型ものもは、写真に撮るかデータを縮小して適切な大きさに印刷しましょう。

逆にハガキや名刺などの小型サイズのものは、実寸大のデータをA4サイズの出力紙に1点ずつ印刷すると良いです。
小さな印刷物を実寸サイズのまま持ち込むと、紛失などのトラブルにもなるので極力避けてください。

ただし、ポスターなど大型のもので縮小するとコンセプトが伝わりにくい場合はB2サイズで持ち込みます。

B2くらいまでなら、女性でもぎりぎり持ち運び可能です。
以下のようなクリアフィルに収納してください。

日付・コンセプト・努力した点など作品の説明文を加える

ポートフォリオに使う作品には日付・作品のコンセプト・努力した点など、作品の説明文を簡潔にまとめて記載してください。
説明文は、作品に直接記載しても、別紙に印刷して作品に添える形でも結構です。

また、作品は自分一人で作成したのか、複数の人数が集まってグループで作成したのか、作品作りに携わった人数も明記しておくと良いです。

1点ずつ丁寧にファイリングする

作品の準備を一通り終えたら、ファイルに1点ずつ丁寧に収納していきましょう。

ファイリングは、ファイルに収納する形ではなく、実際に「作品集」として印刷・製本する形でも問題ありません。
ただし、印刷・製本となると手間やコストがかかる上、後に修正が利かないデメリットがあります。

作品集として正式に製本するのは見栄えが良いですが、紙に印刷してファイリングする方が簡単な上、後に作品の入れ替えや修正がしやすいのでおすすめです。

作品を収納するクリアファイルは以下のようなものがよろしいです。
あまり安っぽいものはおすすめしません。

絵画なども額縁で見栄えが変わったりします。
面接官が手にしたときの印象が違いますので、そこそこ良いクリアフィルをお使いください。

DTPデザインのポートフォリオ作りの注意点

次に、DTPデザインのポートフォリオ作りにおいて注意すべき点をご紹介します。
これからご紹介する内容は、作品作りに最低限守って頂きたいことなので、必ず目を通しておきましょう。

肖像権や著作権がある場合はプライバシーに配慮する

あなたが過去に作った作品に、肖像権や著作権が関与している場合は、コンプライアンス関係に気を付けてください。

例えば人の顔やクライアント先の個人情報、アニメやキャラクターなど著作権が厳しい要素が配置されている作品は注意が必要です。

このような作品を扱う場合、ポートフォリオとして使用して良いか、前職の職場や通っていた学校など、作品作りに関与した関係者へ確認を取りましょう。

過去の作品を提供できない場合は別に作品を作り直す

著作権等の問題があり、ポートフォリオとして作品を就活に使用できない場合は、別の作品を作り直しましょう。
ポートフォリオは必ずしも、仕事や授業で作ったものでなければ採用されないわけではありません。

就職先の人事担当者も、ポートフォリオとして提供できない作品があることは承知のはずです。
やむを得ない事情がある場合は、「機密漏えいの問題があり、別に作品を用意しました」と面接時に相談すれば承認してくれるでしょう。

どうせバレないからと、クライアントの身元が特定できる個人情報が晒された作品などを、就活時に持ち込むのはおすすめしません。
万一無断使用が発覚した場合、作品作りに携わった人を傷つけるだけでなく、個人情報を不当に扱ったとして、あなた自身の信用を失う危険性もあるので注意してください。

就活の際はできるだけ紙版で提供する

ポートフォリオはデジタルで提供することもありますが、就活など対面で面接官と接触する場合は紙版を用意するのが得策です。

紙版だと、ファイリングした作品をすぐに見せられるので、手間も時間もかかりません。
デジタル版は、あなたが遠方にいるクライアントとオンライン上で取引きする場合には適しています。

雇用先との面談が対面かオンラインかによって、紙版とデジタル版を使い分けると良いでしょう。

なお、このパートでお伝えしたことで迷うことがあれば、転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談する良いです。
あなたに合った最適解を教えてくれますよ。
転職エージェントについては、以下の記事をご参考になさって下さい。

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【体験談】私が転職時に活用したポートフォリオ作成術

最後に、私が現職の印刷会社に転職する際、面接に合わせて活用したポートフォリオ作成術についてご紹介します。

当時私が用意したポートフォリオは、印刷もデザインセンスも決してハイクオリティと呼べるものではありませんでした。

それでも、無事内定をもらうことができたので、あなたも「絶対良いものを作る!」と力みすぎるのではなく、どんどん気軽にポートフォリオを作ってみてください。

私は、前職で作成した作品を10点ほど印刷してポートフォリオを作りました。
前職は、大手居酒屋の事務所でPOPやメニューを作成する仕事でしたので、販促用に使用したPOPや新聞の折り込みチラシ、グランドメニューなどを作品としてピックアップしました。

ちなみにグランドメニューはB3を三つ折りにした大きさだったので、90%くらい縮小をかけて印刷し、面接時に持ち込んだ記憶があります。

ポートフォリオに使用した印刷物は、すべて家庭用印刷機で出力したもので低画質でしたが、デザインの雰囲気は伝わったようなので、特に審査上の問題は無かったです。

先述したように、ファイリングするタイプのポートフォリオは修正ができます。
選んだ作品が気に入らない場合は後に作品の入れ替えもできますので、完璧主義になって行動を止めるより、失敗しても前進する形で作品づくりに挑んでくださいね。

DTPデザイナーのポートフォリオ作りのまとめ

DTPデザイナーのポートフォリオ作りは、人によって意見や価値観が異なります。
ポートフォリオ作りに、コレと言った決まりや正解があるわけではありません。

完璧なものを目指して力みすぎるのではなく、「後で修正すれば良い」といった軽いフットワークでオリジナルの作品集を作ってみてください。

ここで、DTPデザイナーのポートフォリオ作りについて、ポイントをおさらいしておきましょう。
あなたも素敵なオリジナル作品集をどんどん作って、就活に活かしてみてくださいね!

  1. DTPデザイナーのポートフォリオの作り方
    • 最も評価の高かった作品をピックアップする
    • A4〜 A3までの大きさに揃えて印刷する
    • 縮小するとコンセプトが伝わらない場合はB2でもそのまま持ち込む
    • 日付やコンセプトなど作品の説明文を加える
    • 1点ずつ丁寧にファイリングする
  2. DTPデザインのポートフォリオ作りの注意点
    • 肖像権や著作権などプライバシーには配慮する
    • 過去の作品を提供できない場合は別の作品を用意する
    • 就活時はできるだけ紙版で用意する
  3. ポートフォリオは製本より修正の利くファイリングがおすすめ
  4. ポートフォリオは完璧を目指さない

なお未経験者がDTPデザイナーとして働く方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
どうぞご参考になさってください。

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Masuko Kagawa
DTPデザイナーとして印刷会社に勤務しています。2019年で勤続年数16年。冊子やペラものなどの紙媒体の作成が得意です。このほか、イラストレーターやWebデザイナー、Webライターとしても活動中。 いたるところにアンテナを張り巡らせて世の中の動きに注目し、皆さまに魅力溢れる情報をお届けできるよう精進してまいります。
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