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鍼灸師の資格を取るのにかかる費用のすべて【学校から免許登録まで】

あなたが鍼灸師になるにはまず資格を得る必要があります。
そこでは学費などの出費があります。

また、資格を得た後にも費用が発生することがあります。

どんな時に費用が必要になるんでしょうか。

学校関係の費用がまずかかります。
負担を軽減するための制度もあります。

また、試験後にも費用は発生します。
これは免許登録関係の費用になります。

今回は鍼灸師の資格を取るのにかかる学校から免許登録まですべての費用について解説します。

鍼灸師を養成する学校で教員経験のある私がお伝えします。
ぜひご参考になさってください。

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鍼灸師の資格にかかる費用

鍼灸の資格にはどんな時に費用が必要になるのでしょうか。

まずひとつは学校です。
この場合、トータルで数百万円の費用が必要になります。

もうひとつは国家試験前と免許取得後です。
こちらは数千円から数万円の費用が必要になります。

学校の費用については負担を軽減することもできます。
ただし、それでも多額の出費は必要になります。

【鍼灸師の資格】学校の費用と支援制度

鍼灸師になるために通う学校では様々な費用が発生します。
一方で、負担を軽減するための制度も多く存在しています。

どんな費用がどういう時に発生するのですか。
あと、負担軽減の支援制度にはなにがありますか。

入学金と学費

学校で必要になるのはまずは入学金です。
これは入学手続きをするときに納付します。

入学金は学校によりますが、大学のほうが少々高くなります。
大学では30万円、専門学校では20万円くらいがひとつの目安です。

また、学費は年に2回、1回数十万円ずつの納付になります。
これを大学では4年、専門学校では3年続けていきます。

学費も学校により異なりますが、大学では4年で700万円以上必要です。
専門学校では3年で450万円程度必要になります。

なお、大学院は大学よりは学費は安くなります。
それでも、1回につき60万円程度、1年で120万円の納付が必要です。

学費は年に2回納付します。
納付の時には基本的に一括で、分納は手続きが必要です。

入学金は最初の学費と一緒に納付します。
学校によっては入学金と学費で計100万円近いこともあります。

教育訓練給付制度

学費の支援制度のひとつとしてあるのがこの制度です。
一定の条件を満たしていると受けれる制度です。

ただし、どの学校でもこの制度を使える訳ではありません。
この制度の運用が許可された学校でのみ使用できます

この制度を利用する際、気をつけるのは出席状況です。
約3ヶ月に一度、制度利用者の出席状況を確認しなければいけません。

実際には担任教員が出席状況を専用の書類に記入し提出します。
この際、出席、早退、欠席が書類に反映されます。

欠席が多いとその後の制度利用が難しくなることもあります。
なるべく出席するようにしましょう。

  • 制度利用時はしっかりと授業に出席する!

奨学金制度

学費の支援制度としてよく知られているのが奨学金制度です。
いくつか種類がありますが、その場での負担を軽減することができます。

しかし、奨学金制度は受給できる年数が限られます。
なので、留年すると自己負担で学費を納める必要があります

奨学金を利用できなくなると学校を辞めてしまう人もいます。

加えて、日本の奨学金制度はいわゆる借金です。
卒業後には返済しないといけず、これは途中で学校を辞めても同じです。

鍼灸師の養成機関でも当然ながら奨学金は利用できます。
しかし、若い頃は返済で生活が厳しくなりやすいのが現状です。

奨学金は将来返済できるか確認してから使いましょう。

なお、大学院では論文の数など研究業績によっては返済額が減額される場合もあります。
大学院進学を考えている場合は減額制度があるかどうか確認してみましょう。

  • 奨学金を使う時は留年せずに卒業しよう。

学校独自の制度

学校によっては独自の支援制度を設けていることもあります。
その種類は様々です。

学校独自の奨学金制度であったり、特待生などもその一つです。
特待生の場合、学費の減額や免除といった支援があります

特待生は成績優秀者やスポーツ選手などに適用されます。

これら学校独自の制度は学校案内に記載されていることが多いです。
また、学校によっては寮の用意や食事の補助をしてくれることもあります。

自分が特待生の対象になるかどうか、あらかじめ確認しておきましょう。

鍼灸師資格を取るための国家試験と免許登録の費用

鍼灸師の資格を得るためにかかる費用は学校だけではありません。
国家試験を受ける時にもお金が必要です。

また、試験合格後も免許登録関係でいろいろな費用が発生します。

どんな時にいくら必要なんですか。

国家試験の受験料

まずひとつは国家試験の受験料です。
鍼灸師の国家試験は「はり師」と「きゅう師」に分かれています。

受験料は1試験1万4400円なので2試験ぶんの2万8800円が必要になります。
願書には6cm×4cmの証明写真を貼り付けるので、写真代も必要です。

このため、受験料としては合計で3万円弱必要になります。

願書は学校でまとめて送るので、郵便代の用意はいりません。
ただし、受験料の払込は各自で行います。

免許の申請

国家試験に晴れて合格したら免許を申請します。
申請し発行されないと、鍼灸師として働けません。

国家試験に合格し新規に申請するときは医師による診断書も必要です。
この診断書の費用は病院により異なります。

加えて、1免許あたり5600円の手数料と9000円の登録免許税がかかります。
2免許だと手数料と登録免許税で合計2万9200円かかります。

これに返信用切手代が210円必要です。
なので、新規申請には診断書を含め3万円強の費用がかかります

免許情報の変更

申請後に結婚して苗字が変わったらどうしたらいいですか?
費用はかかるんでしょうか。

苗字や本籍地の変更手続きが必要です。
この時にも費用が発生します。

鍼灸師の免許証には名前と本籍地の都道府県が記載されています。
結婚などで変更があれば情報の更新が必要で、ここでも費用がかかります。

1免許あたりの手数料は3100円、登録免許税は1000円です。
2免許だと8200円で、これに返信用切手代140円分が加わります。

なお、免許の申請方法に関しては東洋療法研修試験財団が解説しています。
ぜひ参考になさってください。

免許保有証の申請

鍼灸師にはクレジットカードくらいの大きさの免許保有証というのがあります。
実際の免許は持ち運びしにくいので、その代わりに持ち運ぶものです。

この免許保有証の申請に必要なのは住民票、証明写真、免許の写しと申請手数料です。
あわせて本人確認書類を添付します。

主な費用としては本人確認書類と免許のコピー代金、住民票の手数料があります。
証明写真はパスポートサイズで、撮影代も必要です。

申請手数料は4000円なので、合計で6000円程度かかります
この免許保有証があることで、鍼灸師と証明できるので申請をおすすめします。

鍼灸師の資格にかかる費用まとめ

今回は学校に通う際にかかる費用と試験や免許登録関係の費用についてみてきました。
これをまとめると以下のようになります。

鍼灸師費用に関するまとめ
  1. 学費と支援制度
    • 学校:入学金と学費が必要
    • 教育訓練給付制度:使用できる学校に限りがある
    • 奨学金制度:将来の返済が必要
    • 学校独自の支援制度:適用には条件あり
  2. 国家試験、免許登録関係の費用
    • 国家試験:受験料で3万円程度必要
    • 免許申請:手数料等で3万円程度必要
    • 免許情報更新:苗字などの変更で更新費用が発生
    • 免許保有証:5年更新で申請手数料が必要

これらの費用は免許情報の更新など一部を除いて必ず発生するものです。
学校関係の費用は学校により違いはありますが、高額になります。

あなたが実際に鍼灸師を目指すうえで必要となってくるこれらの費用。
しっかりと支払ができることを確認したうえで資格を取得していきましょう。

なお鍼灸師になる方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
どうぞご参考になさってください。

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てっちゃん
学会認定鍼灸師、登録販売者。 コツコツとやっていくのが得意で、大学や専門学校で6年間鍼灸師育成に携わる。 また、データ収集や統計解析を通じ定期的な学会発表も行っている。 趣味や鉄道を利用した旅行。特技はアイススケート。埼玉西武ライオンズファン。
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