初めて転職をする場合、誰もがぶつかる壁です。
普通の会社員と違い、転職活動に調理師ならではの方法があるのでしょうか?
今回は調理師の転職活動の方法を3つご紹介すると同時に転職する上での注意点や転職の成功率アップの秘策をまとめました。
- 栄養士人材バンク ※調理師・栄養士に特化した転職エージェント。1分で無料登録完了
- リクルートエージェント ※大手の総合型転職エージェント。求人数が多い。全国対応
調理師の転職活動3つの方法
調理師の転職活動の方法を以下3通り解説します。
- 求人情報サイトを利用する
- ハローワークを利用する方法
- 転職エージェントの利用
求人情報サイトを利用する
希望のサイトを見つけ、ユーザー登録をして職場を検索し、応募書類を作って応募するという、一般的な就活と同じやり方が一つ目の方法です。
求人情報サイト利用の流れ
- ユーザー登録
- 求人検索
- 応募
- 面接
何と言っても、自分ですべてを行うのでマイペースにじっくりと時間をかけて転職活動ができるのが一番の魅力です。
近頃のサイトはどこも使いやすく、検索機能もいろいろと自分好みの条件を細かく入力できます。
希望に沿った求人をすぐに検索することができるのです。
求人情報サイトは自分の空いた時間にチェックすることもできるし、自分のペースで転職活動を進められるので、誰かにせかされることも無くできます。
サイトに登録して、自分の希望に合った最新の求人をメールで届けてくれるなんていう便利な機能もあります。
またサイトによっては、非公開の独自の求人を見ることもできるところもあります。
- 自分のペースで活動が可能
- 便利な検索機能で希望の求人を探せる
- スカウトサービスが利用できる
- 期限がないのでダラダラ過ごすことも
- 書類作成・面接の準備を一人で行う
ハローワークを利用する方法
こちらは最寄りのハローワークに実際に行って登録をし、検索機で仕事を検索し、相談員に相談して面接に挑むという誰でもご存じの方法です。
ハローワーク利用の流れ
- 求職申込書を記入
- 求人検索
- 応募する求人を決める
- 面接
こちらのメリットはなんと言っても、相談員に自分の悩みなどを聞いてもらえることでしょう。
例えば、履歴書をチェックしてもらったりすることもできます。
自分では良いと思う履歴書でもプロの方から見た時にどこか不適切な箇所があるかもしれません。
そういう小さな悩みでも自分一人ではなく他人に見てもらえるのは大きなメリットです。
また、ハローワークでは履歴書の書き方講座や面接の練習講座を開催しています。
これらを上手く利用することで、面接により自信を持って臨むことができるでしょう。
近年では、ハローワークインターネットサービスもあり、自宅にいながらハローワークの求人が見られるようになりました。
- 地元の求人に強い
- 誰でも無料で利用できる
- 相談員に相談にのってもらえる
- 求人票が見づらい
- 面接するのにいちいち紹介状を発行してもらわないといけない
- 転職エージェントと違ってスピーディに転職活動を進められる
転職エージェントの利用
転職エージェントを利用する場合、まずは転職アドバイザーと面談(直接またはオンライン)をします。
そこで希望の職種、持っているスキルなどを詳細に話し合い、二人三脚で転職活動を行います。
転職エージェント利用の流れ
- カウンセリング
- 企業選び
- 履歴書作成・面接指導
- 面接
何と言っても、プロの方の意見に耳を傾けることができるので、一人で転職活動を行うよりも心強いです。
履歴書のチェックから面接の指導、また面接の日程調整までサポートしてくれます。
逆に気を付けたいことは、エージェントによってスキルに差があることです。
当然ながらエージェントにも新米とベテランがいます。
ベテランが担当になればその豊富な知識でアドバイスをもらえて良いですが、新米となると自分にとって不適切な意見も多いものです。
また面接を急かされたりすることもあるので、マイペースにできないのもデメリットの一つです。
- 手厚いサポートが受けられる
- 求人案件が豊富
- 何でも相談できる
- アドバイザーとの面談が必要
- アドバイザーと相性がいいとは限らない
- 自分のペースで動けない
以上から転職エージェントの利用に向くのは、書類審査の通過率を上げたい人や面接対策をして欲しい人です。
転職エージェントは広い職種を扱う大手の総合型と、飲食専門型があります。
調理師の転職エージェントの基本的な選び方
調理師の転職エージェントを選ぶ際は、巨大な大手総合転職エージェントと飲食業界に特化した小規模な転職エージェントの中から選んでいくのが鉄則。
その際、転職エージェントの担当者との相性が合わなかったときの保険として2~3ほどの転職エージェントに登録しておくのが安心です。
転職エージェントの基本的な選び方は、以下の通りです。
- 基本は飲食業界専門の転職エージェント
- 多くの求人を見たいなら大手総合転職エージェント
飲食専門の転職エージェント
飲食業界に特化した小規模な転職エージェントについては、飲食専門の強みがあります。
あなたが希望する条件をより詳細にして転職先を探すことができます。
転職活動の時間に余裕があり、こだわりを持って職場を探したいのであれば飲食専門の転職エージェントが良いです。
例えば、転職エージェントのサイトには「フレンチのお店で調理師として働きたい」などの条件がもともと検索機能として備えられています。
飲食に特化していることを、サイトからも伺い知ることができます。
もちろん、相談に乗ってくれるキャリアアドバイザーも日ごろから飲食業界に特化した転職案件を扱っていますので、転職先の事情や求職者の悩みごとに詳しいです。
ただし、大手転職エージェントのようなシステム化された機能や組織力は望めません。
また飲食分野によっては、大企業に精通する太いパイプは大手転職エージェントのほうが勝っている場合があります。
大手転職エージェント
大手転職エージェントは、やはり求人数が多いです。
多くの求人があれば希望する条件に近い事業所と出会える可能性が高くなります。
また大手転職エージェントは非公開求人を多く保有しています。
非公開求人は優良な募集が多く応募が殺到するため非公開で優良な求職者を募っているのです。
転職活動の時間に余裕はなく、多くの求人を比較検討しながら短期決戦で臨むなら、大手転職エージェントを選ぶと良いです。
飲食の専門型転職エージェント3社
調理師として転職するのであれば、飲食専門の転職エージェントは、総合型の転職エージェントよりも細かな情報まで検討できる点が最大のメリットです。
飲食業界専門なので、あなたの気持ちを理解してもらいやすく、スムーズにやり取りができることでしょう。
それでは具体的に転職エージェントを見ていきましょう。
栄養士人材バンク
栄養士人材バンクは、調理師・栄養士に特化した転職エージェントです。
求人情報サイトに出回らない好条件の非公開求人を多数保有しています。
レア求人の紹介や履歴書添削・面接対策、条件交渉などのサポートを無料で受けられます。
栄養士人材バンクの特徴は以下の通り。
- 飲食業界に精通した担当者がマンツーマンでサポートしてくれる
- 飲食業界の給料相場に詳しい担当者が年収の交渉をしてくれる
- 面接対策に力を入れており応募先に合わせた情報提供をしてくれる
栄養士人材バンクの口コミ・評判
某求人サイトに登録してるんだけどなんか感じが悪い💦
いきなりアポなしで電話かかってくるし通勤時間調べないで家から遠くの求人進めてくる😖
しかもLINE登録したのに一言も返信来ないし登録した意味ないわ😫それに比べて栄養士人材バンクさんはしっかり返信してくれて安心できる✨#転職活動
— める@委託の管理栄養士 (@ksrG8eZfWoZ3c7g) August 22, 2022
担当者とのやりとりが安心できるという口コミですね。
転職エージェントを利用する際は担当者との意思の疎通がきわめて重要なのです。
栄養士人材バンクの顔も知らないお兄ちゃんに仕事の愚痴を吐いてしまった_(:3」z)_
でもスッキリしたありがとう聞いてくれて_(:3」z)_
— しおあじえんみ🐷 (@Enn_Hathaway) April 9, 2021
愚痴を聞いてくれてスッキリしたという口コミです。
まずはしっかり求職者の話を聞ける担当者に巡り合えば転職活動はスムーズに進みますよ。
栄養士人材バンクが良いってツイート見つけて数日前に登録したら電話があって、今の状況について話したら、楽になったというか、頑張ろうって思えた。良かった。
— みりん (@nutrition_22) July 11, 2022
栄養士人材バンクに登録してみた。
担当の方と長々電話しちゃった💦
何回も転職してるのに褒めてもらえたよー😭
ありがたや〜
今の状況と今までの経歴と、諸々お話しして求人も案内してもらった。
とりあえず明日面接あるけど、他のところも面接してみてもよい…のかな?
なるべく長く勤めたいしな〜— しのぴ (@sng3561) June 15, 2022
親身に相談に乗ってくれたという口コミです。
しっかり話を聞いてくれる担当者なら安心して任せられますね。
悪い口コミもあるようです☟
栄養士人材バンクが既読無視かましてきててキレそう。
聞いた求人取り扱って無いなら無いで何かしら反応くれ— RYOmk913 (@fategnn00) July 21, 2022
既読無視されると、感じは良くないですよね。
どこの転職エージェントでも返信が遅い担当者はいるようです。
早く返事が欲しいときは、電話をするとすぐに対応してもらえるので試してみてください。
求人の職種 | 調理師・栄養士・管理栄養士 |
---|---|
主な転職先 | 病院・クリニック、介護・福祉施設、給食委託会社、保育園、一般企業 |
対象年齢層 | 全年齢 |
対応地域 | 全国対応 |
拠点 | 東京、名古屋、大阪、札幌、仙台、千葉、大宮、横浜、京都、神戸、広島、福岡 |
運営会社 | (株)エス・エム・エス(東証プライム市場上場) |
※調理師免許があると求人案件が多い
※登録すると非公開求人を紹介される
itk(アイティーケー)
こちらの転職エージェントは、仕事を探している人に真摯に向き合っている印象を受けます。
なぜなら365日年中無休で営業をしているところに求職者に寄り添う並々ならぬ決意が現れています。
転職したい人はお正月も返上で転職活動をしています。
筆者である私にもそんな時期がありました。
明日の生活がありますから、無職の期間は心が休まる時がないのです。
お正月も転職のことで悩んでいる人はいるのです。
その点、こちらの転職エージェントは求職者の気持ちに理解があるように感じます。
あなたもご自身の目で確かめてみて下さい。
- 【アイティーケー】 ※外食産業・飲食店に特化した転職支援サービスを行っている(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)
エフジョブ
エフジョブは、求人サイトを見ても分かりますが「飲食から飲食へ」の転職に強みがあります。
キャリアコンサルタントは飲食業界出身が3人に2人とのことですから、調理師の気持ちに寄り添った対応ができるのは言うまでもありません。
転職実績は料理長(候補)をはじめ、居酒屋や焼き肉店の店長(候補)まで幅広くあります。
調理師にこだわらず飲食業界というくくりで転職を希望するなら、おすすめの転職エージェントです。
調理師におすすめの総合型転職エージェント2社
リクルートエージェント
国内で最大級の総合型エージェントは、リクルートエージェント。
リクルートエージェントは大手企業の求人に加えて、転勤無しの求人案件が多いです。
そんな企業なら、地元で腰を据えて就業できるということです。
このことから、多店舗展開している事業者だけでなく、地域に根差した人気店での勤務を希望するあなたに向いている転職エージェントと言えます。
ワークライフバランスを考える上でも転勤がないということは最優先とすべき項目です。
安心安定の暮らしをしていくには、仕事と生活を調和させることが大切ですよね。
- リクルートエージェント ※無料で登録すると非公開の優良求人を確認できる
マイナビエージェント
マイナビエージェントにおいて、特筆すべきは、未経験可の求人案件が多いということです。
ですので、調理師未経験でもやる気があれば給料をもらいながら調理師を目指すことができます。
調理師学校に行く必要もなく、逆にお金を稼ぎながら技術を手に入れられることほどコスパの良いものはありません。
- マイナビエージェント ※首都圏・関西圏、20~30歳代の未経験者の転職に強みがある
転職の成功率をアップさせる方法
せっかく新しい職場に転職をするのですから少しでも良い職場に転職したいですよね。
それを叶えるためにちょっとしたことを心がけるだけで結果ががらりと変わってくるのです。
ここでは、その方法を紹介したいと思います。
転職ですべてが改善されるわけではない
自分の希望する条件をすべて満たす案件を探すのは大変です。
それに実際に職場で働き始めたら、「違った」などズレが生じてくるものです。
自分の中で譲れないことと、妥協できることを整理しておきましょう。
例えば、収入は今より絶対にアップしたいけど、労働条件は少しは目をつぶろうなど。
自分の中で絶対に叶えたい条件と叶えられたらいいかなぁと思う程度の条件を分けて考えるべきなのです。
転職で全てが解決するわけではないことを肝に銘じておきましょう。
複数の転職方法を併用する
ここまで、3つの転職方法を紹介しましたが、何も一つに絞って活動をする必要はありません。
それぞれ良い悪いがありますので、複数の転職方法を同時に進めることでそのデメリットを補うこともできるのです。
私も、実際求人情報サイトだけではなく、ハローワークにも足しげく通って転職をしました。
複数の転職方法を試すメリットは何と言っても自分の選択肢が増えることです。
失敗しがちな人の中には、求人を1社に絞ってしまう方も多いです。
1社だけの場合、面接も必然的にそこだけになりますので、失敗の可能性が上がります。
本命の求人があるなら尚の事、2、3社他を受けてから受けることもおすすめします。
面接に慣れるという意味でこの方法は効果的です。
転職活動をするに至った理由を考える
心の棚卸をしてみましょう。
つまり、「なぜ今の職場を異動したいのか?」です。
ただ漠然と転職がしたいと言っても、その理由が明確でなければ、転職活動をしてみても失敗に終わるでしょう。
転職したいのには必ず理由があるはずです。
主だったものを挙げるだけでも、「人間関係や職場が肌に合わない」「長時間労働がきつい」「低給料だから」「やりがいを感じられない」「理想と現実が違った」などなどたくさんの理由が挙げられます。
転職事由を改善するために転職をするわけですから、まずは転職理由を明らかにしなければ始まりません。
もう一度、自分の心の中を整理し、転職活動に備えましょう。
以下に調理師が転職をしたい理由を記事にまとめました。
ぜひ合わせてご覧下さい。
調理師が転職活動する上での注意点
調理師が転職活動をする上で注意すべきこと、それは仕事を辞めずに転職活動は行うことです。
人によっては仕事を辞めてさっぱりしてから決めたいと思う人もいるかもしれませんが、あまりおすすめできません。
なぜなら、仕事を辞めてしまうと収入が無くなってしまい、焦りやプレッシャーなどから職場を妥協して決定してしまうこともあり得るからです。
また、最悪決まらないと一時的とはいえブランクができてしまいます。
その間は収入もゼロになりますし、プレッシャーもより一層募ってくることでしょう。
ブランクも1ヵ月くらいならまだいいですが、3カ月または半年と長引いていってしまいますと、担当者に良い印象を持たれません。
ですから、転職活動をするなら必ず辞める前に行ないましょう!
また、ほとんどの職場では、辞める〇カ月前に申し出ること等が決まっています。
そこで定められた日数以前に退職の意思を伝え、内定先とうまく連携させましょう。
また、退職理由もきちんと考えておく必要があります。
ただ、「一身上の都合で退職します」というのも一つの手ではありますが、誰もが聞いて納得するような退職理由を考えておくとトラブルを避け、円満に退職することができます。
こういったことは、非常に大事なことですので覚えて置いて下さい。
早く次の職場に移りたい気持ちはわかりますが、今までお世話になった職場に対しても一定の節度を持って対応することが必要です。
調理師の転職活動まとめ
調理師が転職活動する際の転職方法と注意点、転職の成功率を上げる方法を紹介してきました。
以下にまとめます。
- 求人情報サイトを利用する
- ハローワークを利用する
- 転職エージェントを利用する
- 転職の成功率をアップさせる方法
- 複数の転職方法を同時に進めることが効果的
- 転職活動をするに至った理由を考える
- なぜ自分は転職したいのかを明確にすることが大事
- 調理師が転職活動する上での注意点
- 今の仕事を辞める前に転職活動すること
今回は調理師が転職活動をする方法とその注意点また、転職成功率をアップさせる方法を中心に紹介しました。
まずは、自分の転職したい理由を明確にすること、これが一番大事です。
自分のことを知っていると、面接での対応も自然に行うことができます。
必ず、心の棚卸をしてください。
その上で、自分に合った転職方法を見つけて納得のいく転職を成功させましょう。
あなたの転職がうまくいくことを祈っております。
なお、転職時の志望動機の書き方については、以下の記事をご覧になってください。