調理師へ転職をしたいと思うのだけれど、いまいち良い志望動機が思いつかない。
どうしてもどこかで見たようなコピペ文章になってしまう。
そもそも志望動機ってどんな風に書けばいいの?など。
そんな悩みをお持ちのあなたに今回は、調理師へ転職する際に履歴書に記入する志望動機の書き方について解説します。
本記事では実際に転職する職場別に分けた志望動機の例文や面接時の答え方のポイントをご紹介します。
あなたの志望動機を書く際の参考になれば幸いです。
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【調理師への転職】志望動機の例文
調理師の志望動機はあなたがどんな職場を希望するのかによって変えなくてはいけません。
したがって、どの職場にも通用する志望動機というものはありません。
あったとしても、それはどこからかコピーしてきただけのありがちな言葉になってしまうことでしょう。
ここではまず調理師が主に働く職場の代表として三つの職場をピックアップして、それぞれに当てはまる例文を紹介してまいります。
レストランの場合
私は、専門学校を卒業し東京のフレンチレストランに就職したのですが、その時に書いた志望動機をせっかくですので紹介いたします。
工夫した点は、出来るだけ自分の言葉でそしてオリジナルなエピソードを入れて書いたことです。
私は以前から料理に興味がありましたが初心者だったので、調理師免許の取得を目指し調理師専門学校へ入学しました。
学校では和食、洋食、中華とジャンルを問わず様々な料理を勉強してきました。
その中でも私は、洋食の特にフレンチ料理にすごく関心を持ちました。
今まで見たことがないような豪華な料理から伝統的な田舎風な料理まで色々な料理があることを知り、自分も是非作れるようになりたいと思いました。
就学中は学校の勉強だけではなく、休日を利用して食べ歩きを行い、また本を買ってフレンチ料理の歴史なども勉強してきました。
アルバイトなどを通して実際に職場も体験しています。
貴社のお店ではイチから全てを学べると思い志望しました。
実際に貴社で食べた〇〇料理はとても美味しく感動いたしました。
貴社のお店でしっかり修業を積んで、いつか地元に個人店を出すのが夢です。
料理の道は厳しいと思いますが、一生懸命頑張りますのでよろしくお願いいたします。
今読むとまだまだ改善の余地はあります。
ただ改めて自分らしさが出ている点は良かったです。
どうしても志望動機というと固く捉えてしまって、それこそありがちな硬い文章になりがちです。
出来るだけ自分の本当の想いを書くようにしましょう。
就・転職は相手が人材を選ぶだけではありません。
こちらもより自分に合った会社を選ぶ作業でもあるのです、その点を気を付けて嘘偽りない気持ちを伝えられれば失敗しない職場が選べます。
いずれにしても、お店のオーナーには私のフレンチ料理への熱い思いは伝わったようだったので良かったです。
給食施設の場合
給食施設は普通のレストランなどと違い、大量調理がメインになってきます。
大量調理ということは、たいていはレストランよりも規模が大きく一緒に働く社員の数も多いということです。
ですから、おのずとチームワークが仕事の中でもとりわけ重要になります。
その点を頭の中に入れ、志望動機を考えるといいのではないでしょうか。
私は、小・中と9年間給食にお世話になりました。
学校では給食の時間が一番好きでした。
今思うと、毎日おいしい料理を工夫を凝らして食べさせていただき感謝でいっぱいの思いです。
現在では特に食の欧米化や個食、または孤食などが騒がれており改めてこの時期の食育を伝えていくことの重要さを痛感しています。
子どもたちに、みんな一緒に笑顔で給食を食べてもらい楽しんでもらえることが一番重要なことだと思います。
貴社では色んな食材を食べやすく工夫したり、食育に力を入れている点に非常に惹かれました。
私も、子どもたちに給食の楽しさを知ってもらえるような調理師になりたいです。
その為に、貴社の社員の先輩方と協力をし合い、一層努力していきます。
先程も言いましたが、やはり一番のポイントはオリジナリティのある志望動機です。
だからと言って、奇抜な考え方をしろと言うのではなく、あくまでも自分の言葉で語ることが採用担当者にも一番伝わる方法です。
病院・高齢者施設の場合
病院や高齢者施設にいらっしゃる方は食事面でのサポートを特に必要とされている方々です。
塩分制限があったり、流動食でないと食べることができない患者さんたちも多くいます。
そういった方に何不自由なく食事を楽しんでもらえるように配慮することが大事になります。
その点を頭に入れて志望動機を考えていきましょう。
私は小さい頃から料理が好きでよく家族の料理を作るのを手伝っていました。
専門学校を卒業したらレストランなどに就職しようかと初めは思ったのですが、私自身体調を崩し入院したことがあります。
その時に、病院にお世話になって改めて感じたことがありました。
それは、入院されている患者さんがみんな一日の食事をすごく楽しみにしていることです。
病気の方々を食事の面からサポートする調理師さん達。
私はそれを見て病院・施設への就職に興味を持ちました。
様々な疾患で入院されている患者さんに、笑顔で楽しんでもらえるような食事を提供するよう貢献していきたいと思います。
採用担当者は、普通のレストランではなく施設に来た訳を知りたがっています。
そこの部分を明確に伝えることができれば、採用担当者も安心して採用してくれる可能性が上がることでしょう。
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調理師の志望動機を考えるにあたって
さっそく調理師への転職の志望動機を考えていきたいと思いますが、まずは済ませておくといい作業が何点かありますのでここで紹介いたします。
これらのことをやっておくと、いざ志望動機を考えるとなった時にスムーズに志望動機を作ることができるでしょう。
まず始めに考えるべきこと
いきなり志望動機を作ろうとしてもなかなか考え付かないものです。
まずは、なぜあなたは転職したいのかを改めて考えましょう。
そして、その過程で考えられることを志望動機に織り交ぜていけばオリジナルの志望動機が出来上がるのです。
まずは、下の問いを考えてみましょう。
なぜあなたは調理師を目指すのですか?
この問いにすぐに答えることはできるでしょうか?
面接でも問われる可能性は高いです。
もしただ単に今の仕事が嫌だからという理由であれば、あなたは調理師を目指すのは考え直した方が良いでしょう。
なぜなら、調理師の世界はやさしいものではなく体力的にも精神的にもきつい仕事だからです。
生半可な気持ちならやめておいた方が賢明でしょう。
あなたが真剣に調理師を目指すのであれば目指す理由もすでにあるかもしれませんね。
最も一般的なのは「小さい時から料理が好きでよく作っていた」などでしょうか。
まずは料理が好きというのは大前提となるでしょう。
その上で、あなたの熱意ある動機を考えていきましょう。
なお調理師の仕事がどんなものであるのか、またどのくらいきついものなのか確認しておきましょう。
以下の記事で詳しく解説しています。
ぜひ合わせてご覧になってください。
調理師の志望動機に正解はない
志望動機と一概に言っても人によってその内容はさまざまです。
では志望動機に正解はあるのでしょうか?
答えはノーです。
採用担当者はあなたのやる気を見ています。
ですからどんな内容でも間違いではないのです。
ただ、どこからか拝借してきたようなコピー文面などは採用担当者も常日頃から履歴書を見てきているのですぐに気づいてしまうことでしょう。
よって、どれだけ熱意ややる気があってオリジナルな文面(その人の個性が感じられるような)であるのかがポイントと言えます。
【調理師の志望動機】面接時の答え方のポイント
ここまで改めてあなたがなぜ調理師に転職したいのかを考えてもらいました。
目的は心の棚卸をしてもらうことにあります。
転職は自分を見つめ直したり知るきっかけにもなります。
改めて自分の気持ちを整理して志望動機を考えていきましょう。
ここでは志望動機について、面接時の答え方のポイントをいくつかご紹介いたします。
自分の目標や夢
面接でも必ず聞かれるので考えておいた方がよい質問があります。
あなたの将来の夢や目標は何ですか?
答えられるでしょか?
職場選びはあなたと職場のマッチング作業でもあると言えます。
ですからあなたが今現在持つ未来のビジョンとその志望している職場のビジョンとがうまくはまれば、採用担当者もこの人なら長く働いてくれそうだななどと考えてくれるのです。
このことは何も採用側だけが考えることではありません。
あなたも職場を選ぶこと、それが面接なのです。
どんなに有名店でも自分のビジョンと合わない職場に決めてしまったら、勤めて一、二年で辞めてしまうことも考えられるからです。
自分の将来のビジョンを考えておくことは大切な作業なのです。
なぜその職場で働きたいのか
あなたはなぜうちの職場で働きたいのですか?
この質問も調理師の転職において定番の質問です。
先程も言いましたように、この質問もあなたと職場のマッチング作業の一つと言えるでしょう。
採用担当者は「なぜうちがいいのか?」あるいは「なぜうちじゃなきゃダメなのか?」を知りたがっています。
この質問に対して、口ごもっていしまったりするとこの人はただ給料がいいからうちにしたのかあるいは、うちじゃなくても給料が良ければどこでもいいんだななどと勘繰られてしまいます。
この質問にスムーズに答えるためにはある程度その職場のことを調べておく必要があります。
必要なら事前に食べに行くのもいいでしょう。
私の場合、フレンチレストランに就職を決めるまで実際に面接以外で二度ほどお店に行っています。
お店のオーナーさんの立場からしたら、うちの料理を食べてもいないのに就職をしようとするなんてと思われてしまいます。
いずれにしても、勤めてから料理のイメージが違ったなどという事態になってしまっては手遅れです。
一度は食べに行ってみると良いでしょう。
その時に、出来ればお店のイメージをつかんでおくと良いでしょう。
面接や履歴書にあの料理がおいしかったので感動したとか、従業員の接客に心を打たれたのでここに決めましたなどと書きやすくなるからです。
「なぜその職場がいいのか?」改めて考えるためにも迷っているのなら来店されてみることを強くお勧めします。
経歴や資格
あなたの特技や資格を教えてください
これも調理師を目指す方には考えていてもらいたい質問です。
前職までに料理とは全く関係ない職であったとしても、意外に調理師界においても役立つ資格もあるものです。
例えば、事務職の方でパソコンの資格であるMOSオフィスマスター(ワード・エクセル)などを持っているなど。
一見、調理師の仕事では役に立たないようにも見えますが、調理師の仕事は料理だけが全てではありません。
お店の経営も大事な仕事の一つです。
そのお店の帳簿をつけるのにエクセルが使えれば難なく作業することができるのです。
また、高校や中学時代にテニスやサッカーなどスポーツを一生懸命に取り組んでいました。
これも重要なアピールポイントになります。
スポーツができるということはある程度体力に自信があるという事、またガッツも人並み以上にあるということです。
志望動機の欄に是非書くべきあなたのポイントです。
このように、一見調理師とは何の関係もないような事があなたの強力なアピールポイントになります。
私は中学・高校の時にテニスをずっとやって来ました。
ですから体力は誰にも負けない自信があります。
料理の経験はありませんがその分、体力やガッツでその面を補って頑張りますのでよろしくお願い致します。
このように、一言プラスアルファで付け加えて置けば、料理経験はなくとも熱意は感じられる志望動機が出来上がります。
採用担当者も安心して採用してくれるのです。
なおMOSの資格の取り方について、詳しくは以下の記事を参考にして下さい。
調理師への転職の志望動機まとめ
今回は調理師の転職活動に欠かせない志望動機について考え解説してきました。
一番大事なことは採用担当者に自分の言葉で熱意とやる気を伝えることに尽きます。
そのために、今一度なぜ調理師を目指すのかを考え、また自分の目標を定めてください。
その上で、その職場でなくては成し遂げられないことやあなたの今までの経験を織り交ぜて志望動機を書ければオリジナルな良質のものが出来上がるはずです。
- 調理師の志望動機例
- 調理師の志望動機を考えるにあたって
- 調理師の志望動機のポイント
志望動機は職場によって違うものを用意すること
あなたはなぜ調理師を目指すのかを考えること
もう一度、自分の気持ちを整理しよう
ご自分に合った職場を見つけられることを祈っております。
なお転職先は、転職エージェントを利用すると効率よく探すことができます。
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なお、調理師の転職活動について、以下の記事で詳しく解説しています。
どうぞ合わせてご覧になってください☟