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【CAの転職理由】キャビンアテンダントの知られざる深い闇とは?

CA(キャビンアテンダント)は今も航空業界の花形職業です。
そしてCAになりたい!と思う人が多い反面、転職率が高いのも事実です。

あなたも「転職しようかな~。ほかのCAさんはどんな理由で転職してるんだろう。。」って思ってませんか。
今回は大手日系航空会社、大手外資航空会社で9年間キャビンアテンダントとして勤務している私が、CAの主な転職理由を6つご紹介します。

もしあなたがCA経験が浅いなら、まだ知らないかもしれない深い闇の部分までお話ししますので、転職を考える上での参考としてください。

CAの転職理由6選


キャビンアテンダントになることも難しい関門を突破しなければなりませんが、晴れて採用された後もキャビンアテンダントには色々な試練が待っています。
もちろん楽しいことや嬉しいことも沢山ありますが、せっかく夢が叶ってなったCAを転職する具体的理由を見ていきます。

体力的にきつい

キャビンアテンダントは何といっても体力仕事です。
手荷物をあげることも時には大変ですが、一番私たちを悩ませているのはシフト勤務です。

ヨーロッパ圏にフライトした後、2日間休んでアメリカ圏にフライトすることもあります。
体の中の体内時計が元に戻る前に、また新しい時間軸に行かなければなりません。

そして早朝まだ暗い時間に起きる事もあれば深夜に出勤する事もあります。
私自身はいつでもどこでも眠れるというのが長所なのですが、もしかしたらあなたはどこでもは眠れない人かもしれません。

長距離のフライトでの休憩時間に全く眠れなければ、目的地に着いて勤務が終了した時にはもうヘトヘトでしょう。
そして体は疲れているのにアドレナリンが出ていたり、時差のせいで寝付けないって事もあります。

いつまで経っても時差が伴う生活に慣れず眠れない日が続いてしまうと疲れが取れません。
その結果、体を壊してしまいます。

また飛行機は高度が高いところを飛んでいます。
高度が高くなると、気圧が下がっていきます。

高いところに行くと耳が詰まることってありますよね?
飛行機でもその現象が起きるので、耳鼻科系が弱い方はそれがストレスになる事もあります。

そして気圧が下がると体内の消化器官は膨張します。
地上に戻るとまたその消化器官は収縮します。

私はフライトが数日続くとよく内臓が疲れたと感じていました。
その感覚をお伝えするのはなかなか難しいのですが、CAとして働いているあなたには何となくわかってもらえるかな。

地上で働くよりは体に負担が知らない間にかかってしまっているのは事実です。
このようなことが理由でキャビンアテンダントから転職される方もいます。

人間関係がつらい

CAは上下関係が厳しいとか、女社会だとか言われています。
上下関係に関してはどちらかといえば確かに体育会系の会社が多いです。

挨拶は自分からすること、先輩を立てること等、あなたがこれまでの学生生活で経験したことがなければ辛いかもしれません。
既卒で入社しているなら、年下の先輩が沢山いることにも気を遣っているでしょう。

でも怖い人なんてどの会社にもいると私は思っています。
長年その業界にいて感じたことは、何を考えているかわかりづらい人は先輩からの目も厳しいです。

どの会社でもはほとんどの会社でCAは毎日知らない人と仕事をし、チームワークを求められます。
普段からあまり意見を言わない人や大切な話を聞き逃してしまった人がそこを突かれるなんて場面を何度か見たことがあります。

  • 主張しすぎないこと
  • 返事ははっきりすること
  • 仕事は自分で探して自発的に行うこと
  • 質問する前に自分で答えを探すこと

これは私が働くときに心がけていたことです。
社会で生きていくためには当たり前だけど、慣れとともにおろそかになりやすいことです。

そういった当たり前のことを念頭に置いて行動していると特に問題はないと思います。
外資航空会社ではまた事情が少し違ってきます。

もちろん日本人クルーの中では上下関係が同じようにあります。
しかし外国人クルーと接するときは自分の意見をきちんと主張しなければいけませんし、あまりに積極的に全部の仕事をすると自分の負担ばかりが重くなります。

また韓国人クルーは年齢を重んじているので、先輩後輩関わらず年長者であれば呼び捨てを嫌いますし、尊敬の念を持って接しなければなりません。
外国人と共に働くということは、相手の文化や宗教などもきちんと理解しておかなければいけません。

このように日系であっても外資であっても周囲の方との人間関係が辛いと感じ転職される方もいます。

会社の社風が合わない

航空会社にはそれぞれ細かい規則があります。
身だしなみに関して言えば、髪の毛だけではなくネイルやまつ毛またカバンなどについても細かく決められています。

その規則があなたにとってはストレスかもしれません。
また航空会社によってはキャビンアテンダントの雇用形態やキャリアアップの方法が異なっています。

一便の飛行機の中でのキャビンアテンダントの責任者をチーフパーサーと言います。
私の勤めていた会社では、チーフパーサーになるまでの期間が短く若い方もどんどん責任のある仕事を行なっていきます。

自分自身がまだ未熟なのにチーフパーサーとしての重責がプレッシャーだと感じている方もいました。
そしてその会社では常に自身の目標をフライト前に書き、その日どのポジションでどの業務を行いたいかをリクエストします。

フライト後には、周囲の先輩に自分が立てた目標のどこを達成できて次の課題は何かということを話しアドバイスをもらいます。
社歴が上がってくるにつれ自身のできることが増えるのでこのようなストレスは減ってきますが、このような社風が辛く転職されてしまう方もいます。

なおキャビンアテンダントの髪型については、以下の記事をご覧下さい。

キャビンアテンダントって髪型に決まりある?【現役CAが回答します】あなたは飛行機に乗った時にこんな風に思ったことはありませんか? 「キャビンアテンダントってみんな同じような髪型だな」 「キャビンアテ...

勤務のベースが日本ではない

私もこれが理由で転職をしたことがあります。
私の場合は中東に約2年半住んでいました。

これがアジア圏内ならまた話が違ったのかもしれないなと今でも思います。
中東圏は多くの方がイスラム教を信仰しています。

ですので本当に文化が全く違います。
加えて砂漠の国だったので夏が長く、非常に暑いです。

ずっとこの国に住むということをきちんと考えた時に、やはり日本に帰りたいなと思いました。
日本はご飯も美味しいし、家族や友達もいます。

また中東から日本までは約10時間飛行しなければいけません。
手軽に日本に帰れないことも転職を決めた理由でした。

その他外国に住まわれている日本人キャビンアテンダントの中でも定住される方は1割くらいかなという印象です。
将来を考えた時に日本に帰国される方が多いですし、それまでの外資航空会社での経験が日本でCAに転職する時に強みにもなります。

キャリアアップをしたい

先ほども少しお話しましたが、会社によりキャビンアテンダントのキャリアアップ方法が異なります。
外資航空会社では日本人CAはチーフパーサーには就くことが出来ないとあらかじめ決まっているところもあります。

日系では基本的に問題がなければ、社歴が上がればみんな同じように新しいサービスを学んでいきます。
中には推薦された人だけがチーフパーサーになれる為、なりたくてもなれないという会社もあります。

一般の会社に比べると、会社から自分が評価されることや給料を実力で上げることは難しい環境です。
周囲のCA仲間と話す時にいつも話題に上がるのは、キャビンアテンダントは手に職がない仕事だということです。

細やかな気遣いに関しては洗練されて行きますが、将来この仕事が何かの役に立つかなと考えた時にあなたも不安になったことがあるかもしれません。
そして業務の中でパソコンを使用することもあまりないので、WordやExcelなどのソフトを使いこなせる人も少ないです。

このような理由で将来を不安に思い転職される方もいます。

結婚・出産

キャビンアテンダントを続けていく中でもちろん結婚や出産を機に転職する方もたくさんいます。
キャビンアテンダントは宿泊を伴う仕事です。

多いときは月の1/3以上自宅に帰ることが出来ません。
ですのでご主人の転勤や転職に伴い辞めてしまうこともあります。

また妊娠をするとキャビンアテンダントは妊娠が判明した日から仕事を休むことになります。
産休の制度はどの会社も女性が多いので整っていますが、出産後は子供と離れてしまう日が多くなります。

実家が所属する空港の近くだという方は家族からのサポートを受けることもできますが、地方出身の方は働きたくても子供を預けるところがない為に退職を余儀なくされてしまうこともあります。

このようにライフステージが変わったことを機に転職される方もいます。

CAの転職先の探し方


CAが転職先を探す時、まずは違う会社のCA職を探している人が多いでしょう。
私自身は3社でキャビンアテンダントをしていますが、私のような人も珍しくありません。

あなたが違う会社のCAに転職したいという場合は、どの会社になぜ入りたいのかを明確にしてみましょう。
色々な会社を経験して思うことは、一度CAになるとCAへの転職は格段に難易度が下がります

会社によっては経験者枠というものが用意されています。
特に国際線経験者のCAは一通りのサービスを仕事の中で経験しているのでどこの会社でも即戦力となり働くことができます。

他社のCAへの転職を考えているのであれば一度募集状況を確認してみてください。
エアラインスクールのHPはどこも比較的わかりやすく募集状況を載せています。

外資航空会社の中には数年に一度しか日本人を募集しないことも多いので、もし入りたい会社の募集がタイミングよく出ていればまずはエントリーしてみることをオススメします。
また、あなたが転職先を考えるときは上記に示した転職をする理由によっても異なってきます。

CA職以外の転職先で多いのがマナー講師や秘書、会社受付等です。
航空会社の別の職種なども経験を活かして働くことができるでしょう。

CAをされている人はエネルギッシュな人が多いので、退職後起業されている人もいらっしゃいます。

転職先は転職エージェントに登録して、キャリアコンサルタントに相談すると給料面の交渉もスムーズです。
以下の大手転職エージェントに登録して、お仕事を探してみて下さい。

CAの転職理由まとめ


キャビンアテンダントが転職する理由どのように感じました?
マイナスなお話が多かったですが、私自身はキャビンアテンダントは素敵な仕事だと思っています。

人間関係に関しては確かに難しいなと思うことも多々ありますが笑
あまり一つ一つを深く考え悩まないタイプの方にキャビンアテンダントは向いています。

CAの転職
  • 時差、気圧、シフト勤務が体力的にきつい
  • 女社会であり色々なタイプの先輩がいて人間関係が難しい
  • 会社の規則が細かく、自分のやりたくないことも求められる
  • 外国に永住することが難しく、日本に帰ってきてしまう
  • 昇進、出世、給料UPが自身が仕事を頑張っても直結しない
  • 結婚、妊娠により宿泊を伴う勤務が難しくなる
  • CAからCAへの転職は就職面接の難易度が下がる
  • CAの転職先の探し方

キャビンアテンダントは色んなところに旅行に行けて楽しそうとか、外国に住めるなんて羨ましいとか思う人が多いかもしれません。
もちろんそういった経験は楽しく、刺激的ですが、CAの苦労はこれを読んでいるあなたも沢山知っていますよね。

また手に職はない仕事かもしれませんが、接客のプロとして色んなお客様と接し成長していくことは可能です。
転職される方は非常に多いですが、同じ業界内で転職される方も多く、一度CAになると辞めれなくなるという一面もあります。

転職しようかなと考え始めた時には周りの同僚や先輩に話して様々な意見を聞いてみることも大事ですよ。
あなたが転職したいと思っている理由は、周りのCAさんも思ったことがあるはずですし、きっと参考になるからです。

これからのあなたの人生がより素敵なものになるよう願っています。

ABOUT ME
mare
大学卒業後、中東の航空会社でキャビンアテンダントになる。その後日系航空会社で2社キャビンアテンダントとして勤務。 [趣味]旅行 [好きな都市]ニューヨーク
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