CADオペレーターとして仕事をしている、またはこれからCADオペレーターになろうとしているあなたは、いずれ在宅で仕事をしたいと思っているのではないでしょうか。
あなたのそれまでのCADオペレーターの経験を活かし、技術や能力を発揮して自分の時間を有意義に使える在宅ワーク。憧れますよね。。
私が在宅で仕事をもらえる様になる為に準備を始めたのは実際にCADオペレーターとして在宅勤務になる約3年前からです。
この記事では、妊娠出産を機に約1年間在宅でフリーランスのCADオペレーターとして働いた私が、CADオペレーターが在宅で仕事をするのに必要な準備について選りすぐって4つご紹介します。
またCADオペレーターの在宅での働き方の種類について、それぞれの特徴を解説します。
CADオペレーターが在宅で仕事をするのに必要な準備4選
フリーランスのCADオペレーターとして、現場事務所に勤務していた私は、妊活をしていました。
その段階でいずれは通勤が出来なくなることはわかっていました。
ですから、CADオペレーターとして在宅で仕事をさせてもらえるかどうか、まず仕事先に確認をしました。
それが、いざ在宅勤務が始まる3年前です。
仕事先にはOKをもらえましたが、それ以前にCADオペレーターの仕事を在宅でする為には準備が必要になります。
その必要な事とは何なのか、ご説明いたします。
CADオペレーターとしての経験を積む
正直、CADオペレーターとして経験を積まなければ在宅で雇ってもらえる事は厳しいです。
求人を見ていると、なかなか在宅での求人は少ないからです。
しかし、週に1回は打合せに参加して、あとは在宅可としている会社も時々見かけます。
それに、半年間勤務した後、在宅勤務を認める会社もあります。
ですから、そういった求人を見つけて応募し採用されれば在宅で仕事をすることが可能になります。
そこで採用されるために必要な事は、何でしょうか。
やはり実務経験がどのくらいあるのか、CADの技術はどのくらいあるのかという事が問われます。
その為には当たり前ですがCADオペレーターとしての実務経験は多い方がいいのです。
そして、私の場合ずっと働いてきた会社では、常に現場に常駐していたのでわからければ実際に現場も確認出来ましたし、聞くことも出来ました。
素早い対応が出来たわけです。
在宅となるとそうはいきませんね。
そこでどうしたかというと、その練習をしました。
現場事務所にいながら、見に行けない場合はどうするのか。
聞けない場合はどうするのか。
職場の方と何度もシュミレーションをしました。
そうすると、どのタイミングで確認をすれば最低限のやりとりで済むのか、依頼する側の負担にならないのかなどが少しづつわかるようになりました。
妊活という終わりのない準備期間の間に実際は半年程である程度のやり取りのペースが掴むことが出来ました。
しかし、私の場合は在宅に向けて雇う側がとても協力的であったおかげです。
もし、あなたが今働いている会社に在宅で働きたいという意思を話し、在宅で働かせてもらえる様に掛け合うことが出来る実力を持っていれば、相手側も戦力を失うよりは、その後も働いてもらえるよう必ず協力してくれるはずです。
その為にも、やはり実務経験は必須です。
在宅で仕事が出来る環境を作る
いざ、在宅でCADオペレーターとして仕事が出来る会社に就職出来たとします。
その場合は、会社からパソコンやCADソフト、プリンターなどを支給してもらえると思います。
そして、メールでのやり取りが大部分を占めますので、ネットの環境は必須です。
自分の自宅に仕事が出来る環境を作る訳ですから、図面を広げるスペースや書類を保管する場所、パソコンを常時置く場所、A3のプリンターを置く場所など部屋の広い部分が占領されることになります。
猫、犬、子供がいる環境での在宅ワークはなかなか大変ですよ。
ペットを飼っている方などは作業中にパソコンの上に乗ってきたりなどのお話を良く聞いたことがあります。
図面を描く作業とは非常に集中力が必要になる作業です。
作業中はゲージに入れておいたり別の部屋などに居てもらったりする必要があります。
子育て中のママは、そうゆうわけにもいきませんね。
実際私がそうでした。
最初の5か月くらいまでは、まだ寝かせて泣かないうちは2,3時間はどうにか作業時間が取れましたが、ハイハイなどで動くようになってからは無理でした。
結局なかなか思うように仕事が出来なくなりとうとう子供が9か月の時保育園に預ける決心をしました。
そういった環境作りも在宅で仕事をするには必要になります。
スクールに通ったり資格を取得する
基本的に私自身はCADオペレーターとして仕事をするに当たり、スクールに通っていません。
では、なぜスクールに通う事や資格の取得をお勧めするかといいますと。
何も無いよりいいからです。
使えないより使えたほうがいいからです。
何だ、そんなことか。
と思うかもしれませんが、通わない人より採用されます。
先程、実務経験を積まないと在宅では厳しいとお話ししましたが、いきなり実務経験を積めるところを探すこと自体なかなか厳しいです。
何故かというと、雇う側も経験者を優遇するに決まっていますね。
ですから、未経験から始めたいと思っている人はスクールに通う事をお勧めします。
何にもやったことがありません、でもCADオペレーターになりたいです。
という方もいると思います。
求人には未経験者歓迎と書いてあるところもありますが、実務の未経験を言っている訳で、基本的なCADの操作は知っていなければ採用されません。
ですから、スクールに通ったり、資格を取得する事はとてもいいことです。
時間の使い方のコントロールを身に付ける
在宅で仕事をしていると、徐々にメリハリがなくなってしまう人がいます。
誰も監視する人がいないのですから自分自身で気を付けなくてはなりません。
- 朝がだんだん遅くなってしまった
- 昼頃眠くて昼寝をしたら夕方だった
- 提出の前の日に徹夜して仕上げることになった
恥ずかしい話ですが全て私が経験したことです。
時間のコントロールが出来ないと、結果的にミスが増えます。
理由は単純です。
時間に余裕がなくなって慌てて作業をすることになるからです。
在宅ワークと言えば、やはり自分の好きなように時間を使えるところが魅力的です。
しかし、やりたいときにやるを余りにもしてしまうと、なかなか作業が進まなかったりします。
先程話したシュミレーションの件ですが、依頼者とコンタクトを取るのはやはり世の中の勤務時間内です。
そして、CADオペレーターの仕事は正確さとスピードと依頼者の意図をいかに正確に反映できるかです。
そのことを考えた時に、深夜にやったり、集中力がなくなるような時間にやることはお勧めできません。
1日である程度のタイムスケジュールを組むといいでしょう。
私の場合は朝起きて家事を済ませてから保育園に送り、家に戻ってから午前中3時間作業をします。
昼食を食べてから、2時間作業して保育園に迎えに行くようにしていました。
ほとんど、通勤していたころと作業をしている時間は同じです。
今は、現場に復帰して通勤していますが、在宅で仕事をしていた時はタイムスケジュールを守ってやっていました。
結局、依頼先も動いている時間である昼間の時間にやることが、少ない時間でもミスの少ない集中力を保てる時間帯だと思います。
あくまでも、私の主観なのでもちろんあなたが在宅でやりたい時間にやることが一番いいです。
その中で自分なりの時間の使い方のコントロールをしてください。
CADオペレーターの在宅での働き方の種類

CADオペレーターの在宅での働き方は主に3種類あります。
それぞれの特徴についてご説明します。
会社勤めのリモートワーク
会社に出社せず、自宅など自由な場所で仕事をする働き方のことをリモートワークといいます。
リモートワークは、テレワーク、在宅勤務などの呼び方もありますが、会社以外で仕事をする働き方です。
最近はインターネットの普及により、自宅やカフェなどでの仕事が可能になってきました。
働き方改革により、リモートワークを取り入れる企業も増えているそうです。
フリーランスで在宅CADオペレーターをする
フリーランスで在宅で仕事をするには、自分でパソコンやCADソフト、プリンターなどを用意しなくてはならず初期費用が掛かります。
仕事を依頼してもらうにも実力と営業努力が必要です。
在宅CADオペレーターとしてだけで仕事をしていくのは厳しいと思います。
相応の実力と人脈を持っていれば話は別です。
逆に狭き門であるが故に、引く手あまたで多くの仕事を受けることが出来る人もいます。
しかし、一人で出来る量は限られているので限界があります。
なお、CADオペレーターがフリーランスになるための詳しい解説は以下の記事をご覧ください。

副業としてのCADオペレーター
他に会社員の仕事を持っていながら、副業としてCADオペレーターをする場合です。
土日祝日などの休みの日や、夕食後の時間帯などを利用して、本業とは別に空いた時間を利用して仕事をします。
まず、働いている会社に副業が認められているかをしっかり確認して下さい。
そして、あなたの会社のルールを把握してください。
もし、副業が禁止だった場合や会社が定めたルールに対して違法行為があった場合、大事な本業を失ってしまうことになりかねません。
副業がOKだった場合ですが、それでもパソコンやCADソフトは使用許可は出ないと思ってください。
- 企業の情報を流出する
- 個人で会社の備品を使用する
- 本業の勤務時間内に副業をする
会社で定めたルールを守れるのであれば副業での在宅CADオペレーターは可能でしょう。
CADオペレーターが在宅で仕事をすることのまとめ
CADオペレーターの仕事は、作業的にはとても地味な仕事です。
在宅でその地味な作業を黙々とやるのにはかなりの集中力が必要になります。
自宅の場合はいろいろな誘惑もありますね。
テレビを見てしまったり、ペットと遊んでしまったり。
最近はカフェやワークスペースなどで仕事が出来る場所もとても増えてきました。
パソコンとネットの環境があれば、会社に通勤しなくても在宅ワークがしやすい環境は以前よりは整ってきました。
しかし、やはり簡単ではないことがわかっていただけたでしょうか。
以下にまとめましたので、改めてCADオペレーターが在宅で仕事をするのに何が必要か確認してみてください。
- CADオペレーターが在宅で仕事をするのに必要な準備4選
- 実務経験がどのくらいあるのか、CADの技術はどのくらいあるのかという事が問われる為、CADオペレーターとしての実務経験は多い方がいい
- 設備的な事だけでなく一緒に暮らす家族やペットとの兼ね合いも考えて仕事が出来る環境にすることが必要
- スクールに通ったり資格を取得することは、しないより絶対いい
- 自分なりの時間の使い方のコントロールを身に付けることが必要
- CADオペレーターの在宅での働き方の種類
- 会社勤めのリモートワークは近年働き方改革により取り入れる企業が増えている
- フリーランスで在宅CADオペレーターをするには仕事をもらう実力と営業努力が必要
- 副業としてのCADオペレーターは、その会社が副業を認めているのか、またその会社のルールを守れるのかが重要
CADオペレーターを在宅で仕事が出来るようになる道は、いくつかあります。
その中であなたに合った道を探してみてください。
現実的にちょっと厳しいことを言ってしまいましたが、本当になりたい気持ちがあれば実際にはCADオペレーターの需要はあります。
在宅で依頼内容をすぐ理解してくれて作成・修正してくれるCADオペレーターがいれば、それはどこの企業も求めています。
ですから、ぜひ実務経験を積み、必要とされる人になってください。
そうすれば、あなたが望んだCADオペレーターになることが必ず出来るはずです。
