理学療法士が転職活動をする際には、自分で病院のホームページから求人情報を探す方法もありますが、転職サイトに登録し、キャリアアドバイザーに相談しながら転職先を探すことで転職を有利に進めることができます。
この記事では、理学療法士の転職サイト大手3つの特徴についてご紹介します。
また転職サイトを利用するメリット、デメリットについても解説しますので、それぞれの転職サイトを利用する際の参考にしてください。
理学療法士として老健で勤務している私が過去に転職サイトを利用した経験をもとにお伝えしますので、あなたの転職活動に役立ていただくと嬉しいです。
理学療法士に強い転職サイト・エージェント3選
理学療法士が転職サイトを利用するとき、一般の転職サイトよりも専門の転職サイトを利用する方が有利です。
それは、求人情報の数の違いだけでなく、業界専門の担当者がサポートしてくれるので、的確なアドバイスを受けることができるからです。
ここでは知名度の高く、リハビリ系に特化した転職サイトを3社ピックアップし、比較していきます。
メドフィット
本社は東京にありますが、全国の求人情報を取り扱っており、求人情報だけでなく、キャリアアドバイザーのサポートを受けることができます。
また求人情報数は業界最大規模で、非公開求人も多く扱っており、登録することで非公開求人の情報も見ながら転職先を探すことができます。
運営会社 | 株式会社Genten Links(ゲンテンリンクス) |
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対応職種 | 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士 ※無資格は不可 |
対応エリア | 全国 |
公式サイト | https://medfit-gl.jp/ |
求人情報の紹介、履歴書の添削、面接指導だけでなく、給料や条件面などの突っ込みにくい質問を志望先にしてもらうなどのサポートを受けられます。
また実際の採用面接への同行、円満退社のアドバイスや就職後のフォローなど手厚くサポートしていただけます。
私も転職活動をしているときに一度、面接に同行してもらったことがあります。
面接へ同行してもらえると、緊張してうまく自己アピールができないときに、フォローしてくださったり、とても心強いです。
以下のメモに面接への同行・面接時のフォローの様子を記載しておきます。
面接日程をエージェントに調整してもらい、現地で待ち合わせをして面接会場に一緒に入っていただき、面接に臨みました。
私は自己アピールが苦手で、自身の長所をうまく話すことができませんでした。その時に第三者の目線で私の性格や仕事に取り組む姿勢をアピールしてくださいました。
面接担当者もエージェントが話す、第三者からの意見も参考にしており、良いアピールになったと思います。
以下の公式サイトから登録して転職アドバイザーに希望を伝えると条件に合った求人案件を紹介してもらえます。
- メドフィット:実践的な面接指導や面接への同行支援に定評がある
マイナビコメディカル
また、マイナビコメディカルでは、担当者が実際に病院や施設に足を運び、ヒアリングを行った求人情報が掲載されていますので、紙面だけのやり取りではない、信頼できる情報を得ることができます。
運営会社 | 株式会社マイナビ |
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対応職種 | 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士 ※無資格は不可 |
対応エリア | 東京・神奈川・千葉・埼玉・群馬・栃木・茨城・岐阜・静岡・愛知 ・三重・奈良・京都・大阪・兵庫・和歌山・滋賀・広島・岡山 |
公式サイト | https://co-medical.mynavi.jp |
理学療法士の求人は非常に多くあり、ひとつひとつ見比べていくのは時間や労力がかかる作業です。
私が転職を決意して、転職サイトを利用する前に自力で求人情報を探した時期がありました。
求人情報をもとに病院や施設のサイトを見たのですが、リハビリテーション科の情報が充実しているサイトは少なく、実際に見に行かないとわからない、という状況が多くありました。
マイナビコメディカルでは優良な情報を紹介してもらえるので、効率よく転職先を探すことができます。
せっかく覚悟を決めて転職するのですから、信頼できる情報を得ることは重要なポイントです。
- マイナビコメディカル:取材した者にしかわからないナマの職場環境を教えてもらえる
PTOT人材バンク
非公開求人も多く、日々求人情報が更新されており、登録することで最新の情報を得ることができます。
運営会社 | 株式会社エス・エム・エスキャリア |
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対応職種 | 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士 ※無資格は不可 |
転職希望エリア | 東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県、大阪府、兵庫県、愛知県 |
公式サイト | https://www.ptotjinzaibank.com |
サポート体制も充実しており、ほかの転職サイトに比べて連絡がマメにあり、採用試験までにしっかりと転職先の状況の把握、条件面の確認、面接対策などを行うことができます。
また、転職後のサポートも充実しており、転職してから条件が違う、などの場合にも対応してもらえます。
転職した際にはやはり新たな環境に身を置くことになるので、ストレスがかかります。
実際に私も転職した後に新たな環境になれるまでにストレスがかかり、転職したことを後悔した時期がありました。
私は病院勤務から介護老人保健施設に転職をしました。
病院とは規模も仕事内容も大きく異なり、やっぱり自分には向いていないんじゃないか、病院で働いていた方が良いんじゃないか、と考えました。
私は幸い、職場の同僚に相談することで乗り切ることができましたが、そんなときに相談に乗ってもらえる第三者がいることはとても心強いと思います。
- PTOT人材バンク:登録直後からサポートが手厚い
多くの理学療法士が転職サイトを利用している
理学療法士は転職経験者が多い職種だといえます。
私も新卒で病院に入職し、同期が4人いましたが、今も病院に残っているのは1人だけで、みんなそれぞれ新天地に転職しました。
転職先でも10人の同僚のうち、9人は転職経験者です。
このように、理学療法士が転職を考えることは珍しいことではなく、むしろ、キャリアアップのため、積極的に転職をする理学療法士が多いのも事実です。
そんな中、多くの理学療法士が転職サイトを利用しています。
PTOT人材バンクによると、年間1万人以上の登録があるとうたっています。
(参考:PTOT人材バンク)
これは日本理学療法士協会の会員数の約1割程度の人数です。
このように、多くの理学療法士が転職サイトを利用しており、転職を成功させています。
理学療法士が転職サイトを利用するメリット
転職活動を進めていくうえで、転職サイトを利用することで様々なメリットがあります。
- 求人情報の収集が簡単にできる
- 職場の雰囲気など、詳細な求人情報を得ることができる
- 専門の担当者によるサポートが受けられる
- 自分ではしにくい給料・待遇面の交渉などを請け負ってくれる
求人情報の収集が簡単にできる
もし、転職サイトを利用せずに転職活動をする場合、自分で病院や施設のサイトにアクセスし、求人情報を探すことになります。
私も実際に求人情報を探したことがありますが、かなり骨の折れる作業でした。
また、自分の知っている施設しか検索できないため、狭い範囲で探すことになり、なかなか希望の転職先を見つけることは難しかったです。
転職サイトに登録すると、登録した情報に沿った求人情報を閲覧することができます。
自分で探しているときには見つからなかった求人や、思ってもみなかった転職先が見つかり、選択の幅がかなり拡がります。
職場の雰囲気など詳細な求人情報を得られる
職場の雰囲気などの情報を得ようとしたとき、実際に施設に見学に行く方法もありますが、日々の業務もあり、すべての施設に見学に行くことは困難です。
転職サイトでは、担当者が実際に施設を訪問したときの感触や、施設職員からのヒアリングの内容などの情報もあり、転職先を検討することができます。
専門の担当者によるサポートが受けられる
転職サイトに登録すると、担当者から連絡が入り、改めて詳細な希望条件を話し合うことになります。
担当者は提示した条件に沿って、サイトにも載っていないような求人情報を紹介してくれることもあります。
また、履歴書の添削や、面接の練習、施設への同行など、転職する際に不安に感じることに対してサポートが受けられます。
なお面接を受ける際のコツなどについては以下の記事で詳しく解説しています。
ぜひ合わせてご覧になってください。
給料・待遇面の交渉を請け負ってくれる
給料や休みなど、待遇面の交渉はなかなか自分では難しい部分があります。
転職サイトを利用すると、エージェントの担当者が交渉を請け負ってくれるため、希望の条件での転職を有利に進めることができます。
また、転職理由や、実際に見学に行ったけど、条件が合わず断らないといけない場合も、エージェントを通して連絡ができるため、精神的な負担がかなり軽減されます。
理学療法士が転職サイトを利用するデメリット
一方、転職サイトを利用することで生じるデメリットもあります。
- 頻繁に連絡が来る
- エージェントの担当者と相性が合わない
- 強引に転職を進めようとする
頻繁に連絡が来る
転職サイトに登録すると、担当者から連絡が入ります。私も登録してから、はじめは毎日のように電話連絡がありました。
また、求人情報が掲載されたメルマガも送られてきますが、メルマガに掲載されている情報は希望条件に合わない求人も多く掲載されているため、読まずにスルーしてしまうことも多かったです。
エージェントの担当者と相性が合わない
エージェントの担当者は転職サイトに登録すると自動的に割り当てられます。
うまくサポートしてもらえる担当者に当たれば良いのですが、もし、担当者と話が合わなかったり、担当者が自分の思いで話を進めていく場合、転職活動がうまく進められない場合があります。
そのような場合には、担当者の変更を依頼することも可能ですが、依頼しても変更できない場合もあります。
強引に転職を進めようとする
転職サイトは、転職希望者を施設に紹介し、紹介料をもらうことで運営しています。つまり、転職が成功しない限り、転職サイトの運営会社には利益が生じないため、強引に転職を進めようとすることがあります。
転職を検討し、転職サイトに登録したけど、希望の条件がなかなか見つからない…という場合でも、条件の緩和を要求されたり、とりあえず、といって施設見学の話を進められることもあり、しっかり断ることが大切になります。
理学療法士の転職には専門の転職サイトの利用が有利
転職サイトに登録することで得られる情報やサポートが多くあり、転職活動を有利に進めることができます。
特に、求人情報に関しては、自社でホームページを持っていない事業所も多くあり、転職サイトでしか得られない情報も多くあります。
また、エージェントの担当者のサポートが受けられることも、とても心強いです。
養成校から新卒で就職する場合には、養成校の教員や職員のサポートを受けることができますが、転職となるとそのようなサポートをしてくれる人は近くにはいません。
転職エージェントの担当者は求人情報の紹介だけでなく、履歴書の添削や面接指導などのサポートもしてくれるため、利用していない理学療法士よりもかなり有利に転職活動を進めることができます。
理学療法士に強い転職サイト・エージェントまとめ
理学療法士が転職活動をするときに有利に進められる、転職サイトを紹介しました。
転職サイトに登録することで、求人情報が効率的に入手でき、面接や書類作成のサポート、自分では交渉しにくい給料・待遇面の交渉など、様々なサポートを受けることができます。
- 転職サイトを利用すると、転職活動を有利にすすめることができる
- メドフィット:実践的な面接指導や面接への同行支援に定評がある
- マイナビコメディカル:取材した者にしかわからないナマの職場環境を教えてもらえる
- PTOT人材バンク:登録直後からサポートが手厚い
- 求人情報が効率的に入手できる
- 面接や書類作成のサポート、給料・待遇面の交渉などのサポートが受けられる
ここで紹介した、メドフィット、マイナビコメディカル、PTOT人材バンクはどれも理学療法士の求人に特化した、信頼できるサイトです。
各サイトで特徴があるので、ご自分に合ったサイトに登録することで受けたいサポートが受けられます。
一方で各転職サイトには十分な数の求人情報がありますが、より効率的に条件に合った情報を見つけるためには、ここで紹介した複数のサイトに登録することをおすすめします!