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主婦が栄養士になるには?栄養士養成施設のすべてを完全ガイド!

あなたは、栄養士になるには主婦では駄目だ、と諦めていませんか。

主婦は、毎日家族のために料理を作ったり、食と健康に興味があったりと、栄養士に向いている生活をしている人が多いです。
そんな主婦が、食生活アドバイザーのプロである栄養士の資格を取得できれば、もっと社会で活躍できますよね。

栄養士の資格取得には、栄養士養成施設を卒業することが必須となります。
今回は、主婦が栄養士になるにはどうしたら良いかを、主婦ならではの問題点も踏まえて、現役栄養士の私が完全ガイドします。

料理好きのあなたが、社会で活躍する為に、本気で栄養士になる道を探してみましょう!

栄養士への最短コースが見つかる

栄養士になるには主婦も昼間通学が必要

栄養士に、年齢制限はありません。
基本的には、主婦であっても栄養士になることは可能です。

事項で栄養士になる為の方法を具体的に見ていきますが、基本的には栄養士養成施設、つまり栄養士になるための学校に通うことで栄養士の資格を得ることが出来ます
その栄養士養成施設には、社会人の入学制度がある学校も沢山あります。
当然ながら、年齢の制限もありません

このように、栄養士養成施設に入学するのには年齢に制限はありませんが、だからと言って何の問題もなく主婦が通えるという訳ではありません。
何よりの問題は、栄養士の資格は夜間学校や通信講座では取得は出来ない、という点です。
つまり、資格取得のためには、どうしても昼間に通学する必要があるのです。

主婦が昼間家を留守にすれば、当然、家事全般は行えません。
ましてや、あなたにお子様がいる場合は、その世話も必要ですので、更に昼間の通学が難しくなりますよね。

私が短期大学に通っていた頃、一緒に学んだ人の中に子育て中の主婦の方がいらっしゃいました。
彼女は、学童を利用したり、夫婦で家事を分担することによって、見事に栄養士の資格を取得しました。

学校に通うということは、夫婦共働きになるのと同じです。
家族でよく話し合い、栄養士養成施設への入学時期を決めましょう。

どうしても昼間の通学が難しいという場合は、あなたのライフステージを再考し、栄養士養成施設に通う時期をずらすのも一つの方法です。

主婦が栄養士になるには栄養士養成施設を卒業すること

栄養士になるには、主婦であっても栄養士養成施設を卒業する必要があります。
卒業しなくては、国家資格である栄養士を名乗ることができません。

では、栄養士の資格を取得するために必要なことは何でしょうか。
ここでは、栄養士の資格取得条件や方法について説明します。

栄養士の資格を取得できるのは栄養士養成施設だけ

繰り返しになりますが、栄養士になるには主婦もそれ以外の人も、栄養士養成施設を卒業する必要があります。

栄養士になる手順

栄養士養成施設に入学

⬇︎

必要な単位を取得し卒業する

⬇︎

栄養士の資格が取得できる

高校生だろうと主婦だろうと、栄養士になるためのこのルートは同じです。
ただし学生と違って、主婦の場合は、昼間の通学や勉強のための時間の確保などの努力が必要になります。

私の場合は少しでも学費の負担を減らす為に、4年制大学ではなく2年制短期大学を選びました。
本来は、4年制大学でみっちり栄養学を学ぶ所を2年で学ぶため、勉強内容がとてもハードになります。
実際、私は2年間がとても早いと感じました。

通信講座や夜間学校で栄養士の資格が取れない理由

残念ながら、通信講座や通信制大学、夜間学校では栄養士の資格は取得できません。
なぜなら、夜間や通信制の栄養士養成施設が存在しないからです。
つまり、栄養士養成施設の認可条件に、夜間学校や通信制学校が含まれていないのです。

ここで、あなたは一つの疑問を感じたことでしょう。
「通信講座で栄養士の講座を見たことがあるけど?」

確かに、通信講座にはよく「栄養士」という言葉が載っています。
ですが、その講座は栄養士になる講座ではなく、管理栄養士のための講座なのです。

では、栄養士と管理栄養士は何が違うのでしょうか?
両者の差は、簡単に言うと、以下のようになります。

栄養士 管理栄養士
資格を発行する省庁 都道府県知事 厚生労働大臣
取得方法 栄養士養成施設の卒業 国家試験の合格
栄養管理を行う対象者 健康な人 病人または高齢者等の栄養管理を必要とする人
働く場所 学校給食など 病院や福祉施設など

このように、栄養士と管理栄養士は名前は似ていますが全く別の資格なのです。

栄養士になるために必要となる条件と免許の交付方法

栄養士になるためには、二つの条件をクリアしなくてはいけません。
一つは、栄養士養成施設に入学するための条件、もう一つは、栄養士養成施設を卒業するための条件です。

入学するための条件とは、高校卒業の資格を持っていることです。
栄養士養成施設は、高校卒業程度の学力を証明しないと入学が出来ません。

卒業するための条件とは、栄養士養成施設に通い、必要な単位を取得することです。
管理栄養士と違い、卒業時に国家試験等の資格取得試験はありません。
元々は、栄養士も試験がありましたが、現在は廃止され、栄養士養成施設に入学して卒業出来れば資格取得が可能になりました。

栄養士養成施設を卒業後は、そのまま免許の発行手続きに進みます。
住んでいる都道府県に必要書類を提出し、申請が通れば栄養士名簿に登録され、免許交付となります。

また、栄養士の免許は1度交付を受ければ免許更新の必要はありません。
入学・卒業の条件をクリアして交付を受ければ、あなたは栄養士として働くことが出来ます。

栄養士養成施設でかかる学費

栄養士になる為の方法は、分かりました。
ですが、主婦にとっては、学費がどのくらいかかるのかも気になりますよね。

かかる学費は、残念ながら一概に言える金額ではありません。
専門学校と大学等の学ぶ学校による違い、短大と大学等の通う年数による違いがあり、選んだ栄養士養成施設によってかかる学費は様々です。

例として、私が短期大学でかかった学費をご紹介いたします。

短大でかかった学費
  • 入学金として20万円程度
  • 1年目は年間120万円、2年目は年間110万円
  • 2年間の合計で、約250万円が必要でした

また、上記の学費以外にも包丁や白衣、教科書代などの教材費も別途必要となります。

主婦が通うには、これはやはり大きな金額ですよね。
ですが、厚生労働省の教育訓練給付金制度を活用すれば、厚生労働省から学費の補助金を受けることも出来ます。

教育訓練給付金制度を受けるには、様々な条件もあります。
あなたが給付対象となるかどうかは、最寄りのハローワークで相談すると良いでしょう。

なお、手軽に取得できる民間資格「食生活アドバイザー」について以下の記事で詳しく解説しています。
あわせてご参考にどうぞ☟

ユーキャン食生活アドバイザー講座の口コミ
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栄養士の主婦が活躍する職場とは

栄養士が働く現場は、病院、福祉施設、給食施設などがあります。
勿論、他にもスポーツ関連施設での栄養管理、食に関する研究職など、栄養に関わる職業が現場となります。

とはいっても、主婦が栄養士になって働くのですから、家庭と職場の両立が求められますよね。
そんな場合は、様々な雇用形態がある職場を選びましょう。

正社員やパート・アルバイト、派遣社員、副業・在宅など、近年は様々な雇用形態がありますよね。
また主婦の場合は、フリーランスで働くのも一つの手段です。

主婦の強みは、なんといっても実際の職場で家庭での経験が生かせることです。
主婦として毎日家族のために料理を作っているため、家庭での調理の経験を、そのまま仕事に生かすことが出来ます。
限られた予算内でどれだけおいしく工夫や調理ができるかということは、大量調理でも家庭の料理でも共通した考え方ですよね。

また、栄養士は女性の割合が多い職種の一つです。
実は、栄養士養成施設となっている大学の多くは、女子大学が多いのです。
その為、栄養士の資格を有する人も女性の割合が多くなります。

そんな女性が多く働いてる現場ですので、主婦であるあなたも、自分に見合った雇用形態の企業を見つければ栄養士として活躍できますよ。

主婦が栄養士になる方法のまとめ

栄養士とは、国家資格です。
資格を取得するには、国指定の栄養士養成施設に通学・卒業する必要があります。

主婦であるあなたが栄養士の資格を獲得するには、昼間の通学に関する問題学費に関する問題に直面するでしょう。
ですが、その二つさえクリアできれば、主婦であっても栄養士になることは可能なのです。

主婦にとっては、時間と学費の問題は中々高いハードルになるかもしれません。
ですが、その先に待つ栄養士の世界は、あなたの主婦としてのスキルが活かせる場所です。
家族ともよく話し合い、あなたの進む道を考えてみてください。

まとめ
  1. 栄養士になるには主婦でも遅くないが問題もある
    • 基本的には主婦であっても栄養士になることは可能
    • 資格取得するためには、昼間に通学する必要がある
    • 家族の協力が必須となるので、よく話し合って入学を決めること
  2. 栄養士になるには主婦も学生も同じ手順を踏む
    • 栄養士養成施設入学の条件は、高校卒業資格を有すること
    • 栄養士養成施設卒業の条件は、国認定の栄養士養成施設を卒業すること
    • 卒業時に資格試験の受験はないので、卒業後に申請すれば栄養士になれる
    • 通信教育や夜間学校の栄養士養成施設はないので、必ず昼間に通学する必要がある
    • 学費は通う栄養士養成施設によって様々
    • 教育訓練給付金制度の対象となる可能性があるのでハローワーク等で確認を
  3. 栄養士の主婦が活躍する職場とは
    • 栄養士が就く職場は、医療施設や介護・児童施設、行政機関、学校などの職場
    • 主婦の場合は家庭との両立が可能な雇用形態を選ぶと良い
    • 栄養士は女性の比率が高く、主婦でも十分に活躍の場がある

主婦が栄養士になることの強みは、なんといっても家庭での経験が活かせることです。
あなたが毎日台所で作る料理は、家族だけでなく世間の多くの人の役に立ちます。

勿論、主婦から栄養士になるには、色々な困難があるでしょう。
ですが、それらを乗り越えた先には、あなたの力を活かせる世界が待っています。

家族の理解や、協力を得られるのであれば、主婦であっても目指す価値があるのが栄養士という資格なのです。

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ABOUT ME
きら
栄養士として病院や保育園に勤務しています。 今まで、栄養バランスの良い献立を考えたり子どもやお年寄りに食事指導やクッキングなどをしてきました。自分の栄養士としての経験をライターの仕事で活かしていきたいです。[その他]料理、ゲーム
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