「会計入力のプレッシャーがきつい」
「経理として仕事をしているが、残業と仕事量が多すぎて辞めたい」
「会計の知識が難しくて、嫌で辞めたい」
そんなお悩みを持たれてはいませんか。
今回は経理を辞めたい主な3つの理由を整理して、その理由ごとの対処法を解説します。
悩みの解決はシンプルで超簡単ですので一緒に考えていきましょう。
経理職として12年間働いてきた私が、経験をもとにお話しします。
ぜひ参考にしてください。
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経理を辞めたい理由3選
あなたが経理を辞めたいと思っている理由は、どういったものでしょうか。
大きく考えると、3つの理由に分けられます。
- 経理の仕事が嫌
- 今の環境が嫌
- 知識不足
このあと詳細な理由をご紹介します。
経理を辞めたいあなたにも当てはまることがあるのではないでしょうか。
「経理の仕事が嫌」で辞めたい
あなたが経理を辞めたい理由は、「経理の仕事そのものが嫌」だからでしょうか。
経理の仕事が嫌だと思う代表例4つをご紹介します。
- 間違えられないというプレッシャー
- コツコツとした地味な仕事
- 座りっぱなしが辛い
- 勉強が嫌い
間違えられないというプレッシャー
経理は、金額の入力や勘定科目などの入力で、間違うことが許されません。
特に決算期の仕分けの入力には、後がないというプレッシャーが強くついて回ります。
私は過去に、桁違いで入力したことがあります。200,000円と入力するところを2,000,000円と入力しました。
これは、経理職あるあるのいわゆる「けたち」というもので、あなたも経験があるのではないでしょうか。
その時は、決算の締め前に気がついたので修正で済みましたが、そのまま決算の締めをしてしまっていたら始末書ものでした。
他の人も、「決算で間違った夢をみた」という人もいましたので、相当プレッシャーはきついと思います。
こうした、金額の入力間違い、勘定科目の入力間違いができないプレッシャーは、かなりきついものがありますよね。
コツコツとした地味な仕事
営業職のように花形の仕事ではなく、縁の下の力持ちとして働く経理部。
本当に、コツコツとした地味な仕事です。
実際に、ほぼ毎日同じことを繰り返します。
まるで、自分がロボットになってしまったのかと思うほど、毎日毎日仕分けの入力をします。
私も、朝から晩までずっと仕分けを入力していた時は、「意志がなくなってしまうんじゃないか」と不安になりました。
按分作業なども機械的ですので、本当にロボットになった感じがしますよね。
このように、あなたが経理を辞めたいと思うのは、毎日コツコツと同じ作業を繰り返すことがつらいからでしょうか。
座りっぱなしが辛い
経理職の仕事は、ほぼ座りっぱなしです。
営業職のように、「それではクライアントのところに行ってきます」と言って、社外に出ていくことはありません。
私は、座りっぱなしは大丈夫です。
今でも座りっぱなしの仕事をしていますが、それが苦痛になることはありません。
むしろ、立つ方がしんどいと感じるくらいです…。
あなたは、座りっぱなしの経理がつらいと感じていますか?
勉強が嫌い
税法や会計基準は毎年のように改正されるため、経理職は常に数多くの最新の情報を仕入れて勉強しないといけません。
ですから勉強が嫌いなら、つらい仕事です。
私の場合は、経理の実務と並行して簿記の勉強をしたりと、知識を付ける努力をしました。
勉強の必要性がわかっていても、正直やりたくないと思っているのであれば、それがあなたが経理を辞めたい理由かもしれませんね。
経理を辞めたい理由は「環境が嫌」
あなたが経理を辞めたい理由は、「環境が嫌」だからでしょうか。
経理の仕事が嫌だと思う、職場環境の代表例2つをご紹介します。
残業が多い、休みが取れない
経理は、月末締めで月次決算をおこないますから、月末月初が忙しくなりがちです。
月末月初は残業が多くなり、休みが取りにくくなります。
本決算の時期はさらに忙しくなり、残業だけでなく、休みがまったく取れないこともあります。
私も残業が多く、休みがまったく取れませんでした。
私が勤めていた職場は、本決算が3月末締めでしたから、法人税申告書の提出期限は5月31日です。
そのためゴールデンウィークはカレンダー通りに休んだことがありませんでした。
ひどい時は、12連勤なんてザラでした。
ここまでひどいのは別として、程度の差こそあれ、どこの職場でもあると思います。
経理に関する勉強をしたくても、時間が取れないという悩みも出てきます。
あなたが経理を辞めたいのは、残業や連勤などの労働環境が原因でしょうか。
職場の人間関係が合わない
どこの職場にも、人間関係はつきものです。
これが理由で経理を辞めたいというのは、環境が嫌ということでしょう。
私は、幸い経理職では人間関係に悩んだことはありません。
ですが、決算の時期などで忙しくなると、職場の人間関係がピリピリしてくるという経理関係者の話はよく聞きます。
また、私の場合、最初に入社した会社で「専務(社長の息子)VS 敏腕営業部長」という社内抗争があり、どちらに付いても、どちらかから嫌がらせを受けるという目に遭いました。
その時は、「人間関係が複雑なのは嫌だな」と思いました。
結局、私は転職を選びました。
今ではその選択をしてよかったと思っています。
あなたが経理を辞めたいのは、職場の人間関係が原因でしょうか。
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「知識不足が嫌」で経理を辞めたい
経理業務をおこなうためには、簿記や税務に関する知識が必要不可欠です。
あなた自身に知識が足りないことが嫌で経理を辞めたいのでしょうか。
もし全くの未経験で入社すれば、戸惑うことばかりで、専門用語が分からず逃げ出したくなりますよね。
私は、経理を担当するよう上司から指示を受けて、日商簿記3級取得のための通信教育を受けた後に実務をおこないました。
ですが、勉強を最後まで終わらせることができずに実務を始めました。
始めて間もない頃は経理の知識が不足しており、仕訳が分からず出社するのも億劫になったことがありました。
それでも我慢をしてなんとか続けて、やっと経理に慣れ始めたのは半年ほど経ってからでした。
経理実務をするなら、できれば日本商工会議所簿記検定試験3級は取得しておきたいところです。
経理を辞めたいときの対処法
あなたが経理を辞めたくなった時の対処法を、理由別に考えていきます。
経理の仕事が嫌なら「他社へ違う職種で転職」
もしあなたが、経理の仕事が嫌で辞めたいのであれば、他社へ違う職種で転職をしましょう。
私はこれまで2回、転職をしました。
1度目は、営業から小売店販売員に転職です。2度目は、小売店販売員から事務員へ転職をしました。
経理職からの転職ではありませんが、2回とも、「他社へ違う職種」で転職をしました。
職種の変更は意外とすんなり受け入れられました。
「案ずるより産むが易し」ということわざがありますが、まさにその通りだと今では思います。
なお、金額入力などのプレッシャーが少ない事務職への転職を検討する場合は、以下の記事を参考にしてみてくださいね。
職場環境を変えるために「他社へ経理職で転職」
もしあなたが、経理は続けたいけど現在の職場環境が嫌だと思っているなら、他社へ経理職で転職を考えてみましょう。
残業や休みが取れないなど、労働環境は転職することによって変えることができます。
また転職することで、人間関係もリセットできるため、新たな気持ちで仕事に臨むことができるようになります。
同じ職種ですから、業務内容は大きく変わらないので、先ほどの他社へ違う職種で転職するよりもハードルが低く、心理的抵抗も少なくて済みます。
できたら転職を考えるときに、相談できるパートナーがいると心強いです。
そんな時は、転職エージェントに登録して担当者に希望の職場環境を相談してみましょう。
おすすめの転職エージェントについては、以下の記事で詳しく解説しています。
ぜひ参考にして下さい。
簿記に関する勉強をして知識不足を解消する
簿記に関する知識不足で辞めたいと思っているあなたは、簿記・税務に関する勉強をしましょう。
知識不足は勉強をすれば良いだけなのですが、独学にするか通信教育にするかスクールに通うか、なかなか思い切りがつきませんよね。
実は、日々実務で経理をおこなっているあなたなら、日本商工会議所簿記検定試験3級は通信教育を受ければ取得しやすいです。
ちなみに、私は通信教育で3級を取得しました。
通信教育だと模試があり、添削もしてもらえますので分かりやすかったです。
ただし日本商工会議所簿記検定試験2級を取得したいのなら、できればスクールに通いましょう。
簿記2級を独学で取るのはとても難しいです。
また、仕事をしながら通信教育で取得を目指すならかなりの勉強時間が必要なので計画的に進めましょう。
まずは簿記3級を通信教育で取得したいあなたは、以下の記事を参考にしてみてください。
経理を辞めたい理由と対処法まとめ
あなたが経理を辞めたいと思った理由と対処法を、3つの側面から考えてきました。
- 経理の仕事自体が嫌なら他社へ違う職種で転職を考える。転職エージェントに相談して転職先を探す
- 残業が多い、休みが取れないこと、職場の人間関係が合わないなど、職場の環境が嫌なら他社へ経理職で転職を考える
- 簿記に関する知識が不足しているのなら、通信教育かスクールに通って勉強をする
果たして、あなたが経理を辞めたい理由はどれだったでしょうか。
経理を辞めたいと思うのには、理由があります。
ここにご紹介した以外の理由もあるかもしれません。
ただ忘れてほしくないのは、人には向き不向きというものがあるということです。
経理に向いていなかったとすれば、経理以外の仕事に変えれば良いのです。
経理に向いていたとしても、その会社に向いていなければ会社を変えれば良いのです。
あなたが輝けるよう、自分を信じてあなたらしい生き方をしていってください!
なお、経理がつまらない理由と対処法について、以下の記事で詳しく解説しています。
こちらも合わせせてご覧になってみて下さい。