仕事の疑問

【音楽家プロフィール】ひと味違う書き方と写真の撮り方【NG例も】

コンサートのチラシやプログラムに載せて、大勢の音楽家の中からあなたを知ってもらうきっかけになる音楽家のプロフィール。

いざ準備をするとなると、
いったい何を書けばいいの?
写真はどんな風に撮ればいいの?
と悩んでしまいますよね。

そんなあなたに、現在も演奏家として活動している私が、音楽家プロフィールの書き方と載せる写真の撮り方をアドバイスいたします。

音楽家プロフィールに書く「基本の8項目」と、プロフィール写真の「基本の構図」をしっかりおさえてアレンジを加えれば、他の音楽家とはひと味違ったプロフィールが完成しますよ。
例を挙げてNG行為も解説しますので、細部にまで気を抜かずに魅力的なプロフィールを作成してくださいね。

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音楽家プロフィールの書き方【基本の8項目】


あなたにはどんな音楽経歴があり、どんな音楽活動をしているのか。
まずは音楽家のプロフィール「基本の8項目」で、お客様にあなたのことを知ってもらいましょう

「名刺」代わりの音楽家プロフィール

はじめて会った人には、まず自己紹介をしまよすね。
例えばビジネスシーンなら、名刺を渡して挨拶をします。

音楽家のプロフィールはまさに、出会いを次の仕事に繋げるための「名刺の役割」を果たします。

「プロフィールって、誰が演奏するのかわかればいいだけでしょ?」
いえいえ、そんなことはありません。

コンサートの内容や曲に興味を持ってくれたお客様は、
「どんな人が演奏するのかしら」
とチラシのプロフィールを読みます。

同業者は、
「この人は誰に習ったんだろう。コンクールとか受けてるのかな」
と聴きに来たコンサートのプログラムを読みます。
(同業者目線はちょっとドキッとしますね!)

音楽家に出演を依頼したいと考えているイベント主催者は、
「この人はどんな活動をしている人なのかな。どんな経歴だろう」
とブログやSNSのプロフィールを読みます。

プロフィールを読む人は、あなたの名前だけでなく、あなた個人の人柄や経歴、師事や受賞歴、活動内容が知りたいのです。
あなたに興味を持ち、名前を覚えてもらうことができれば、新たなファンと仕事を獲得することができますよ。

音楽家プロフィールに書く「基本の8項目」

それではさっそく、あなたの音楽家プロフィールを作成しましょう。
まずは以下の「基本の8項目」をごらんください。

  1. 出身地
  2. 出身校
  3. プロフィールを読んだ人が同じ出身地や出身校だった場合、親しみを感じてもらえます。

  4. いつから音楽を始めたか
  5. 留学歴(あれば)
  6. マスタークラス受講歴
  7. 師事
  8. あなたがどんな勉強をしてきたかを読む人に伝えます。

  9. コンクール受賞歴
  10. あなたの実力を積極的にアピールします。

  11. 活動と所属
  12. 現在のあなたの主な活動をわかりやすく伝えます。

※マスタークラス…第一線で活躍する演奏家による公開レッスンのこと。

「基本の8項目」を例文ろしてまとめて書くと、こんな感じです。

北海道出身。フリーランス音楽大学、同大学院を卒業。5歳からピアノを始める。渡仏し、Freelance大学で学び首席で卒業。○○氏、□□氏のマスタークラスを受講。××氏、△△氏、◇◇氏の各氏に師事。
ジュニアコンクールで第1位、国際ソリストコンクールで新人賞など、数々のコンクールで入賞。現在、ソロやアンサンブルで演奏活動をしながら、音楽教室でピアノ講師も務める。Freelance音楽協会会員。

余談になりますが、私が今になって少しだけ後悔していることは、
「もっとコンクールを受けておけばよかったな」
ということです。

受賞歴がすべてではないですが、たくさん受賞歴を書いている人を見ると期待感が高まり、聴きに行きたいという意欲が掻き立てられます。

音楽家プロフィールの内容として、受賞歴が多いことはとても効果的です。
今からでも受けられるコンクールがあるなら積極的に受けて、プロフィールを充実させてくださいね。

音楽家プロフィール「基本の8項目」に得意分野をプラス

次は「基本の8項目」にあなたの得意分野をプラスして、プロフィールを読む人にアピールしましょう。

音楽家が「活躍できる音楽ジャンル」をプッシュ

イタリアン食べたいのにフレンチレストランには行きませんよね。
同じ料理人でもジャンルがちがうのと一緒で、同じ音楽家でも得意なジャンルは違います。

ですからプロフィールでは、音楽家であるあなたが活躍できるジャンルをプッシュして書くことが重要です。

私の例ですと、オーケストラや吹奏楽などの大編成がどちらかといえば苦手です。
そして活躍できるのはソロ、アンサンブル、アレンジものなど小編成とポップスなんです。

そうすると私のプロフィールはこのようになります。

ソロやアンサンブルを中心に活動。自身でポップスや童謡、歌謡曲のアレンジをし、幼稚園や介護施設などのイベントで演奏する。最近ではYouTube動画もアップしている。

上のプロフィールのおかげで、私はファミリー向けのコンサートや施設のイベントで呼んでいただくことが断然多いです!

プロフィールに「強みや個性」をプラスワン

他にもプロフィールに付け加えるなら、

  • 演奏するときに大切にしていること
  • 音楽活動のモットー
  • 大好きな作曲家は誰か

など、あなたの強みや個性を書くことをおすすめします。

例えば私の知人の音楽家は、下記のようにプラスワンしています。

ある声楽の人は…
「クラシックやオペラをもっと身近に親しみやすくをモットーに活動」
クラシックの敷居を下げることで親近感をアップ。

ある打楽器奏者は…
「ドラムいらずのパーカッショニストを目指す」
打楽器のなかでもパーカッションに秀でていることをアピール。

あるバイオリニストは…
「アニソン大好き」
クラシックの象徴ともいえるバイオリンでアニメソングを弾く意外性が武器。

このように音楽家でこのプラスワンを書いている人、実は意外と少ないんです。
プロフィールに強みや個性が書いてあると、あなたの活動内容にマッチした趣旨のイベントに出演を頼まれやすいですよ。

自主公演ならプロフィールのアレンジもOK!


ソロコンサートやライブなどの自主公演なら、プロフィールの基本項目をアレンジして、もっと自分のことを書いてみましょう
ただし、くどくなったり長くなりすぎないように気を付けましょうね。

「マリンバの低音の、包み込まれるような響きが好き」
「実は音楽大学を目指すまで楽譜が読めませんでした」

など、お客様にもっと音楽を身近に感じてもらえるエピソードをいれるのも良いですね。
当然ですが、あまりにもネガティブすぎる表現はダメですよ!

音楽家のプロフィール写真【基本の構図とアレンジ】


音楽家のプロフィールには、音楽家自身の写真がつきものです。
最近は、おしゃれなプロフィール写真の撮り方をしてる人が多いです。

あなたがプロフィール写真をはじめて撮るなら、基本の1枚と、もう1枚違うカットで撮っておくことをおすすめします。

プロフィール写真「基本の構図」正面・上半身・楽器と一緒に

音楽家のプロフィール写真、基本の1枚は「正面から・上半身のみ・楽器と一緒に」撮りましょう。
なぜなら、この構図で撮った写真は汎用性が高いからです。

たくさんの人と共演するコンサートの場合、主催者側から要求される写真はこのカットであることが多いです。

「背景で変わる」プロフィール写真の印象

プロフィール写真は構図が同じでも、背景によって印象がだいぶ変わります
背景はあなた自身の雰囲気と、演奏スタイルにあわせると良いですよ。

  • 淡い色(白、うすピンク等)の背景
    明るい、光によってふんわり優しい映りになる
  • 暗い色の印象(黒、グレー等)
    シックで重厚、くっきりとした映りになる

プロフィール写真のアレンジ構図5選

プロフィール写真は基本の1枚の他に、違う構図で撮っておくと便利です。
以下におすすめのアレンジ構図を5つご紹介します。

  1. 全身カット
  2. 屋外で
  3. …ソロリサイタルでよく使われるカット。
    写真に余白を残して文字が入るようにするのがポイント。
    屋外写真は季節感が出ます。

  4. ポップな雰囲気で
  5. …ライブハウスで演奏する時などに使います。
    曲目にあわせ、はじけたポーズで撮ったりします。
    こういう撮影は楽しいので大好きです!

  6. 演奏をしているところ
  7. …とても臨場感のある写真ができます。
    大型楽器の人は難しいかもしれません。

  8. 視線はずし
  9. …最近はやっていますね。
    こなれた雰囲気が出る撮り方。

余談ですが、音楽大学在学中や卒業したてはフレッシュな魅力があります。

私は演奏家デビュー当時、背伸びをして、「笑顔とかいいんで、かっこよく撮ってください」とカメラマンさんにお願いしました。

ですが、できた写真には、かっこいいとはちょっと違うほんのり微笑んだ絶妙な表情の私が。
「せっかくだから、デビューしたてのフレッシュな感じも残してみた」とカメラマンさん。

自分にはない観点から撮ってもらったその写真は、お気に入りの1枚になりました。
あなた好みではないイメージ・構図の写真が、結果とても良い写真になる場合もありますよ。

最近では、「写真を撮って欲しい人」と「写真スキルを持っている人」のマッチングサービスがあります。

写真スタジオで写真を撮ってもらうと、いくらお金が掛かるか不安ですよね。

その点、以下のマッチングサービスなら定額料金だし、出張してきてくれるのですごく助かりますよ☟

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ダメ絶対!音楽家プロフィールでのNG行為


音楽家のプロフィールを作る時、してはいけないことがありますので覚えておきましょう。

音楽家プロフィールのNG行為2例

以下の2例は、あなたが音楽家としての信用を失うレベルのNG行為ですので、絶対にしないでくださいね。

  • コンクールの順位を盛る
  • 入賞していないのに入賞したとか、3位だったのに2位とか。
    コンクールの順位を盛ることは経歴詐称にあたり、たくさんの人を騙すことになります。

  • 師事していない先生の名前を書く
  • 習っていない先生の名前をプロフィールに書くことは、失礼極まりない行為です。
    場合によっては訴えられる可能性も。

プロフィールでの虚偽が発覚すれば、その後の音楽活動の障害になります。
嘘をついてでも自分をよく見せたい気持ちは手放して、等身大のあなたで勝負しましょう。

師事した先生はどこまで書くべき?

「1回だけレッスンを受けた先生は、プロフィールに書いてもいいのかな?」
と悩んでしまうこともありますね。

「師事」に書く場合は、基本的に自己申告であることがほとんどで、明確な基準があるわけではありません
師事とは「先生として尊敬し教えを受ける、音楽観や人徳に影響を受けること」です。

1回のレッスンでも劇的に自分を変えたり、音楽のスタイルを確立するほどであったなら、書いてもいいでしょう。

しかし礼儀としては、やはりその先生に許可を戴いた方がよいです。

そして、プロフィールに師事した先生の名前を書くのであれば、その先生に失礼のない演奏を心掛けるのが当然です。
師事という言葉には責任があります。

自分の演奏のせいで「あの先生はこの程度しか指導できないのね」なんて言われてしまったら嫌ですよね?

私の場合、マスタークラス以外で1回だけのレッスンを受けた場合、その先生のお名前は師事に書いていません。
もちろん曲の解釈や演奏のアプローチなどたくさんの発見はありましたが、根底にある音楽観におよぶ劇的な変化はなかったからです。

長期に渡るレッスンで、音楽家としての私を形成してくださった先生方のお名前は、プロフィールに書かせていただいています

魅力的な音楽家プロフィールの書き方まとめ


それでは最後に、音楽家プロフィールの書き方と、プロフィール写真の撮り方をまとめます。

魅力的な音楽家プロフィールの書き方まとめ

音楽家プロフィール【基本の8項目】

  1. 出身地
  2. 出身校
  3. いつから音楽を始めたか
  4. あれば留学歴
  5. マスタークラス受講歴
  6. 師事
  7. コンクールの受賞歴
  8. 活動と所属

プロフ内容をアレンジするなら…

  • 活躍できるジャンルをプッシュ
  • 強みや個性をプラスワン

音楽家プロフィール写真【基本の構図】

  • 基本の構図「正面から・上半身のみ・楽器と一緒に」
  • プロフィール写真の印象は背景で変えられる

プロフ写真をアレンジするなら…

  1. 全身カット
  2. 屋外で撮影
  3. ポップな雰囲気で撮影
  4. 演奏シーン
  5. 視線はずし

プロフィールを書くときのNG行為

  • コンクールの順位を盛る
  • 師事していない先生の名前を書く

音楽家のプロフィールは、あなたの名刺代わりです。
読むのは必ずしも音楽に精通している人だけではない、ということを念頭に置きながら、プロフィールを作成しましょう。

音楽家のプロフィールは、基本にそって書くだけなら簡単です。
基本のプロフィールを使い回している人の方が多いのも事実です。

だからこそ、あなたの演奏を聴いてみたいと思ってもらえるような、オリジナリティのあるプロフィールで自己アピールしましょう
たくさんの人にあなたの存在を知ってもらうことができれば、音楽家の世界はどんどん広がり、出演の機会も増えていきますよ!

ところで、音楽家も副業をする時代になっています。
以下の記事では、音楽家におすすめの副業について詳しく解説しています。
どうぞご参考になさってください。

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ムジカ
フリーランスのマリンバ奏者とレストランのソムリエの2つの顔をもつ。 分野はちがえど、お客様に幸せな時間を過ごしてもらうことがモットー。趣味は着物。
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