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画家の服装はTPOで変わる|5つのシーン別にご紹介します

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画家の服装はと言われても基本的に一般的な服装なのです。
一番象徴的に思われているのがベレー帽。

そして長髪、スモックと続くのではないでしょうか。
そのあたりはパリの服装の影響があると考えられます。

画材に入ったバッグやスケッチブックを持ち歩いていると画家風ですね。
私は画家らしい服装は意識していませんが、この記事では私自身も含めた画家の服装についてお話しします。

画家の服装はTPOで変わる

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昔から画家らしい服装というのはベレー帽だという事はお話しました。
現代の画家はベレー帽はおろか、服装には無頓着というか意識していないようです。

私も普段は町の中に溶け込んだごく標準的な服装で生活しています。
しかしながら時と場合によっては画家らしいというか芸術家らしい服装を意識します。

絵の制作の時は気にかからない動きやすい服装。
絵画教室では「この人が先生だな」と一目でわかる服装。

個展会場では絵画教室の時と同じ服装か背広。
美術館内とか審査会場には背広でいくのですが審査会の時は背広を脱ぎます。

脱いだ時の服装は、「背広を着てきたんだな」と一目でわかるワイシャツにネクタイ。
散歩や旅行の時は最初にお話したように普段着的な一般的なそれなりの服装です。

画家の私としての、こだわりのトレードマークは通販で買った「いろは頭巾」です。
これは冠婚葬祭の時、正式の場の時、邪魔になる時以外は時はいつもしています。

画家の服装はTPOに合わせながらも、画家らしいこだわりを何か持っています。
では一つ一つ詳しくお話しましょう。

アトリエでの私と画家の服装

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雑巾になってもいい服というと言い過ぎですが、汚れてもいいTシャツとか動きやすい服装を私はしています。
制作に没頭する画家の多くは「服装なんかどうでもいい、制作に邪魔にならなけりゃいいんだ」です。

服が汚れようが破れようが構わないようでなければプロではありません。
ペンキ屋さんが着るようなツナギを想像する人は現代でも多いです。

こだわりの服装もありましょうけど、動きやすく袖など引っかからないラフな服装を思い思いにしています。
まさか背広にネクタイとか、女性ならばドレスとかで描いている人はいないでしょう。

着てたら漫画の一コマになってしまいます。
かの有名な山下清画伯は下着か時には裸で制作していたと聞いています。

絵画教室での私と画家の服装

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私は自分のアトリエを絵画教室として開放しています。
生徒さんは何度も顔をみているので誰が先生かわかるのですが、あえて服装を決めています。

「大人の逸品」の通販から購入した京都の「聚光院御用」の作務衣を着ています。
夏は暑いので薄手の別の作務衣を着ています。

自分では芸術家らしく見えると思っているのと、こだわりです。
私がもうチョット若い頃通っていた幾つかの絵画教室の先生の服装を思い出してみました。

平均的に家の中かアトリエで着るようなラフな格好でした。
そして、お気に入りの服装があったような気がします。

絵画教室の先生(画家)は自分が教える人だという自覚を持つ為のこだわりの服装があるようです。
もちろん私のような誰が生徒か先生かわからないようなメダカの学校もあります。
普段使いの作務衣ならこちらが手ごろで良い感じですね。

個展会場での私と画家の服装

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個展会場での私の服装は背広にネクタイか絵画教室の時に着る京都の聚光院ご用達の作務衣です。
個展を開いている画家の知り合いの会場に行くと男性は背広姿か普段着か画家らしさを意識したオリジナルな服装かですね。

女性は高級そうな着飾った服装が多いですが、まったくラフな服装の人もいます。
最近はあまり服装は意識せず、ごく普通の日替わり服装で会場にいますね。

個展会場に来られるお客様の中に私の知らない同業の画家が時々いらっしゃいます。
同業となぜわかるかって?

なんとなく画家らしい服装に画家らしい風貌でわかるといいましょうか、オーラというか雰囲気でわかるのです。
記帳してくれている時に伺うと殆ど合っています。

画家が他の画家の会場に行く時は画家としての服装とか意識するのかも知れないですね。
「私もあなたと同業者なんだよ、わかってよね」という声が聞こえてきそうです。

美術館で見かける画家の方もほぼ同じです。
そこで次の見出しにつなげていきましょう。

美術館での私と画家の服装

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上の写真の大きいのは私の作品です。左から2枚の作品は著作権の観点から白く塗りつぶしてあります。
ルーブル美術館の中にあるカルーゼルデュルーブルです。

私が美術館や他の画家や仲間の個展会場に出向く時は、普段着なのですが、微妙に芸術家らしい服装をします。
私の美術団体のバッジを付けたハンチング帽子をかぶっていったり、ハイカラな頭巾をかぶっていったりします。

あるいはスケッチバック、もしくはそれに似たカバンを持っていったりとかもします。
前項の見出しにあった「私もあなたと同業者なんだよ、わかってよね」って感じ。

どの職業でも一緒でしょうけど、同業者意識というものが働いているのですね。
そんな事を考えたり思ったりするのは私だけなのかもしれません。

私の所属の美術団体は審査会場として定期的に都立美術館地下3階を使います。
審査会での私の服装はその時のシーンや状況によって変わってきます。

出品者に私のお弟子さんや賞に入ればいいなという人がいた場合は背広姿です。
特に思いがない場合はジーパンに派手でないシャツにブレザーです。

私のトレードマークである頭巾はどのシーンでもしています。
審査会が終わり、お弟子さん達の表彰式の時は背広姿にネクタイです。

但し、美術館でのお役目が終わった後、東京見物を兼ねている時は背広とかではなく普段着よりチョットだけいい服装かな。
現代の画家の服装は美術館だからといっても意識されていない方が多いです。
   

いつもの私と画家の服装

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では、まったく画家としてではない普段の服装はどうなのかという事をお話しさせて頂きます。
なんて言い方しましたが、一般人と変わりません。

一般人と、というと芸能人みたいですが、私の場合おじさんです。
ある時は漁師のような恰好だったり、またある時は農作業の時のような恰好だったりです。

犬の散歩の時は汚れてもいいような厚手のジャンバーとか何日か同じ服装です。
私には画家としてではないこだわりの服装もあります。

12年以上横浜で空手道にも専念していました。
当時の流派のマークが入っているジャンバーやトレーナーやTシャツを今でもよく着ます。

誰でもそういうところって画家でなくても心当たりがあるのではないでしょうか?
私以外の画家や絵を描く人も普段は何も意識していない標準的な服装の人が多いです。

でも中には画家である自分をアピールしたいのか、何時会っても画家風な同じ格好をしている人もいます。
この服しか持ってないのかと考えたりします。

画家の服装はシーンによりその人の意識の持ち方で変わってくるようです。

画家の服装のまとめ

私の画家としてのシーによる服装と仲間の画家のシーンによる服装を交錯させながら、お話を進めてまいりました。
画家であろうと特別なシーンでない限り服装は皆様とそう変わるものではありません。

画家の服装
  1. 画家の服装は絵の制作中、教室で指導中、個展会場、美術館、普段とTPOで変わる
  2. 絵の制作中は動きやすいお古の服装で、なりふりかまっていない
  3. 絵画教室等での指導中は画家の先生らしい服装を意識する
  4. 個展会場では画家らしく先生らしくと意識した服装をする
    女性画家は着飾っているか個性的な服装
  5. 美術館や審査会での画家の服装はその時その時のシーンによる
  6. 普段の画家の服装はシーンによりその人の意識の持ち方で変わってくる

私は幼稚園の頃から画家らしいものを目指していました。
頭の中に浮かぶ画家の映像はベレー帽をかぶったスマートな服装でした。

時代とともに画家のイメージや服装は変わっていきました。
山下清の下着姿はある意味、衝撃的でした。

自分が画家に近づいていくにつれ、画家のイメージが見えてきました。
ベレー帽はもう頭の中に浮かんでくることはありません。

令和以降の画家の服装はシーンによってどんどん変貌していく気配を感じます。
令和の貴方の服装もシーンによって場所によって変貌してみては如何でしょう。

人生が楽しくなりますヨ。
ほかにも以下の記事を公開しています。
どうぞご参考になさってください。

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ABOUT ME
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画家(ペン画家)として活動中です。個展やネットで絵を販売したり注文制作もしています。絵画教室を自宅アトリエで開催しています。所属団体は国際現代美術家協会(ima)です。代表理事と広島支部長を勤めています。パリSNBA正会員です。主な賞歴としてはimaでの文部大臣奨励賞、パリSNBA銅賞、パリSNBAシャルルコッテ賞です。毎年SNBA正会員としてカルーゼルデュルーブルに絵を展示しています。ニューヨークのエクスポにも出展しています。武蔵野美術短期大学中退。日本デザイナー学院(横浜校)グラフィックデザイン科卒業
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