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看護師を辞めたいと思ってる新人さんへ。経験7年の私がアドバイスします!

働き始めて悩みが多くなり、もう辞めたい!と思っている新人看護師さんへ。
最近あなたは、どんなことで悩んでいますか?

学生の時と全然違うんだけど

先輩看護師、怖すぎない?

課題やレポート、実習、看護研究、国家試験の勉強。
看護学生って、やらなければならないことが多いですよね。

そんな多くの試練を乗り越え、国家試験に合格して、晴れて看護師になることができました!

ですが、いざ看護師として働いてみると、理想と現実のギャップに苦しむ新人看護師は多いです。
思っていたのと違った、先輩看護師が怖すぎて話しかけられない、などの悩みを抱えてしまうのです。

そこで今回は、新人看護師が辞めたいと思う理由、辞めたいと思ったときの乗り越え方について、私の体験談も踏まえてアドバイスします。

この記事をご覧になることで、以下の内容を理解することができます。

  • 新人看護師が辞めたいと思う10の理由【体験談あり】
  • 辞めたいと思ったときの乗り越え方
  • 耐えられなくなったとき、新人看護師がとるべき行動
看護師経験7年の私が、新人看護師だった頃を振り返って解説いたします。どうぞご参考になさってください。

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新人看護師が辞めたいと思う10の理由【体験談あり】


ここでは、新人看護師が辞めたいと思ってしまう理由について、私の体験も踏まえて説明します。

先輩看護師が忙しそうで、話しかけにくい


先輩看護師が忙しそうにしていて、話しかけたいけど、話しかけられない。
これは、新人看護師ほぼ全員が体験する悩みではないでしょうか。

わからない、どうしよう!先輩看護師に聞きたいけど、なんか忙しそう。話しかけにくいな…

実習ではやったけど、就職してからは初めての看護技術。
何回か実施したけど、でもやっぱり自信が持てない看護技術。

患者さんから聞かれたけど、なんて答えたらいいのかわからない。
あるいは、自分なりの答えはあるけど、これで合っているのか不安。

わからないし、すごく不安になる。
患者さんを待たせているし、焦る。

先輩看護師に聞きたい。
でも、忙しそうで話しかけにくい雰囲気が。

どうしよう…。

私も同じ悩みを抱えて、毎日泣きそうになっていました

忙しそうにしている先輩看護師を見ると、本当に話しかけにくいですよね。

実習との違いに戸惑う

看護学生のときの実習、本当につらいですよね。
記録用紙の山で、帰宅してもずっと記録を書いて。

そういや、徹夜で記録書いてたな

あれだけ頑張って実習を乗り越えた。
国家試験もがむしゃらに勉強して合格できた。

でも、実際に看護師として働き始めると、なんか違う。
あんなに頑張ったのに、なんで?

私も、実習ってなんだったの?と悲観的になってしまうことがありました

実習で学んできたことと、看護師として働く上で必要なことって、求められることが全然違いますよね。
この、実習と現場の違いに戸惑ってしまうことが多いんです。

情報収集に時間がかかる、必要な情報がわからない

新人看護師のときって、カルテからの情報収集に時間がかかってしまいますよね。

勤務始まる1時間前に来て情報とっているけど、正直しんどいな

そもそも、新人看護師は慣れていないので、情報収集に時間がかかるものです。
ですが、お給料が発生しないこともあるのに早く来て情報収集するのは、なかなか気が進まないですよね。

情報収集の時間を短くしてみても、必要な情報が何かわかっていなくて、勤務を開始してから情報不足で困ってしまう。
あなたも、情報収集にかかる時間や、情報収集する内容に関して、悩んだ経験があるのではないでしょうか。

私も、新人看護師時代は早めに職場に行って情報収集をしていました。
ですが、情報収集すべき内容がよくわかっていませんでした。

そのため、情報収集に時間がかかる上、必要な情報をとれていないこともありました。

勤務開始後にまた情報収集したりと、効率悪い働き方をしていました。

新人看護師にとって、情報収集は時間もかかりますし、本当に難しいですよね。

先輩看護師に、同期と比べられながら怒られる

あなたも、先輩看護師に同期と比べられて、落ち込んだ経験があるのではないでしょうか。
職場によっても違いますが、新人看護師の教育には、看護技術のチェックリストがあったり、病態や治療、看護の勉強リストがあったりしますよね。

チェックリストや勉強リストに対して、なぜか他の同期と比べられてしまい、落ち込む新人看護師は多いです。

私も、その1人でした

私の職場では、新人看護師の看護技術のチェックリストが、休憩室の壁に貼り出されていて。
誰が見ても、どの新人看護師が1番早く習得していて、どの新人看護師が遅れているのか、一目でわかってしまいます。

貼り出されるのがつらいと先輩看護師に相談すると、病棟全体で新人看護師の技術習得の進捗を把握したいから、休憩室に貼っていると言われました。
たしかに、休憩室に貼れば病棟全体で把握できるかもしれません。

ただ、私にとっては他の同期と比べられているようで、すごくつらかったです。
遅れているのがわかってしまうので、悔しくて頑張ろうと自分を奮い立たせていましたが、やっぱり精神的にきつかったです。

自ら同期を比べてしまい、劣等感を抱く

周りの視線も気になりますが、あなた自身が周りと自分を比べてしまうこともありますよね。
同期はもう採血が1人立ちしているのに、自分はまだ見守り下でしかできないし、遅れているのかな、など。

勉強に関してもそうですよね。
提示された課題に対して、同期の進み具合がついつい気になってしまって、焦ったり不安になったり。

私も、周りの評価をすごく気にする性格なので、つい自分と同期を比較して、私はダメだ…と悲観的になっていることが多かったです。

看護師を続けていけるのか不安、自信がなくなる

看護師には、患者さんの命を預かっている責任があります。
そうはいっても、看護師も1人の人間です。

人間ですので、ミスを全くしない看護師はいません。
ミスをしていいわけではないですし、ゼロにする努力は必要です。

ですが、努力してもミスをしてしまったときは、インシデントレポートを記載しますよね。
インシデントレポート、必要なのはわかっているのですが、やっぱり書いていると憂鬱な気分になりますし、逃げ出したくなることもあります。

私も、インシデントを起こしてしまい、レポートを記載するたびに悲しくなっていました。
私は本当に看護師に向いているの?もう辞めたほうがいいのかな、と帰宅してからよく泣いていました。

職場の人間関係に馴染めない

これは職場によって異なりますが、新人看護師は配属先が決まると、プリセプターやチューターなど先輩看護師が教育係として担当についてくれることが多いです。

勤務の都合もあり、毎日必ずプリセプターやチューターと一緒に勤務というわけではないですが、できるだけ勤務が同じになるように勤務表が作られます。

そうすると、プリセプターやチューターとの相性がよければよいのですが、相性がイマイチだった場合、ちょっと苦痛だったりしますよね。

新人看護師はわからないことが多いですし、曖昧なことは先輩看護師に確認してからでないと行動できません。

私を担当してくれる先輩看護師、聞きにくいし苦手!嫌だなあ。

プリセプターやチューターとの相性がよくない場合は、新人看護師は相談したいことがあっても、先輩看護師に聞きづらいです。
聞きたいのに聞けないって、本当にストレスが溜まります。

このように、職場の人間関係に馴染めない場合、新人看護師は辞めたいという気持ちがどんどん強くなってしまいます。

患者さんとのコミュニケーションが難しい

病態によっては、病態による影響で患者さんが怒りっぽい性格に変わってしまうことがあります。
そうではなくても、病気になったことでストレスが溜まり、看護師にきつくあたってしまう患者さんもいます。

そんなとき、新人看護師は患者さんに怒られたり、きつくあたられてしまって、精神的に参ってしまいます

また、職業柄、患者さんとのお別れの場面に遭遇することもありますよね。
お別れの場面に遭遇すると、これまでの患者さんとの関わりを覚えている看護師はつらくなって、時には涙してしまうことも。

とくに新人看護師の場合、患者さんとのお別れの場面に遭遇するのは初めての体験ということもあり、受け止めきれなくて戸惑ったり、取り乱してしまう人もいます。

初めての患者さんとのお別れ、結構きついな

私も、はじめて患者さんとのお別れを体験したときは、我慢していたのですが涙が溢れてきて止まらなくなりました。
ご家族と一緒に、号泣してしまったのを今でも覚えています。

泣いたらダメとよく言われますが、我慢しても涙が出てしまうこともあるんです。

怒りっぽい患者さんとの関わりや、患者さんとのお別れの場面。
何度経験しても、もっとこうすればよかったと後悔することも多いですし、患者さんとの関わりは難しいですね。

残業や夜勤で体の疲れが蓄積する

慣れない業務の中、早めに職場に来て情報収集する。
また、業務後に振り返り用紙を記入しないといけないので、帰宅時間が遅くなってしまう。

そんな新人看護師は多いですよね。

今日もまた残業、もうほんとにしんどいんだけど

私自身も、情報収集にかかる時間が長く、勤務前の準備もあったので前残業は約1〜2時間。

振り返り用紙を書いたり、先輩看護師との1日の振り返りをする時間がだいたい2時間ほど。
そんなこんなで、日勤だと7.5時間勤務でしたが、実際の勤務時間は10時間前後。

夜勤だと受け持ち患者さんが多くて、勤務前の準備をするのに日勤より時間がかかりますよね。
そのため、夜勤は16時間勤務でしたが、実際の勤務時間は20時間前後。

患者さんの急変などで看護記録が終わっていないときは、勤務時間終了後に記録を記載していました。
そんなときは、夜勤の実際の勤務時間が24時間を越えてしまい、日勤の先輩看護師に苦笑されてしまうことも。

あなたも、同じような体験をしたことはないでしょうか?
私は本当に要領が悪くて、何をするにも時間がかかるタイプの新人看護師でした。

ここまで実際の勤務時間が長くはなくても、定時通りに出退勤する新人看護師はほぼいないです。
私の場合は休憩時間も、下手すると20分ぐらいになってしまうことも時々ですがありました。

そんな毎日ですので、体が疲弊して疲れ切ってしまうのは当然ですよね。
私が新人看護師だったときは、毎日勤務表通りに、休まず出勤するので精一杯な毎日を送っていました。

課題があり、プライベートの時間がとれない

新人看護師には、病態や看護技術などに関する課題がたくさん出されます。
課題以外にも、担当した患者さんのメインの病態は勉強したけど、その他の病態に関してはまだ知識不足で、帰宅後に勉強しないといけないこともあります。

必死で業務をこなして疲れ切っていても、明日の受け持ち患者さんの病態の知識がなければ、勉強するしかないです。
また、先輩看護師から出された課題に関しても、期限があることもありますし、できるだけ早く仕上げないといけないです。

しんどくて、気分転換に遊びに行きたいけど遊びに行く元気もない。
次の勤務に向けて勉強しないといけないし、課題の提出期限も迫っている。

追い込まれた気分で、休みも返上で勉強を頑張っている新人看護師は多いです。
私も、仲良くなった同期といい意味で競争しながら、休みの日に課題を少しずつこなしていました。

そんな日々ですので、なかなかプライベートの時間をとることができなかったです。
新人看護師ですし、まだ修行の身だから仕方ないと自分に言い聞かせて、毎日頑張っていました。

そうはいっても、寝落ちしてしまう日もありましたが。
わからないことがたくさんあり、課題も多い。

新人看護師は本当に時間がなくて、必死ですよね。
そのため、もう嫌だ辞めたい!と考えてしまう新人看護師は多いのも納得です。

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新人看護師が辞めたいときの乗り越え方


次に、新人看護師が辞めたいと思ったときの乗り越え方について説明します。

とにかく先輩看護師に話しかける

忙しそうにしていて、話しかけにくい雰囲気がある先輩看護師。
そんな先輩看護師に囲まれていると、話しかけたいのに話しかけられなくて、困っている新人看護師は多いです。

実際、私自身も本当に悩みましたから。
ですが、話しかけないと何も解決しないですし、患者さんに迷惑をかけてしまうことがあるのも事実です。

ですので私自身の体験から、嫌がられてもいいので、先輩看護師に話しかけてみることを勧めます
ときには、頑張って話しかけたのに無視されてしまうこともあります。

それでも、患者さんは待っていますし、わからないことや曖昧なことを放置してしまうとインシデントに繋がります。
インシデントをしてしまい、先輩看護師に報告すると、「なんで早く報告相談しなかったの!」「あなたは報告連絡相談ができていない!」と余計に怒られてしまいます。

そんなことにならないように、嫌がられてもいいので、とにかく先輩看護師に話しかけてみましょう。
話しかけにくい雰囲気であっても、意外と声をかけてみると応じてくれることがあります。

後で、と言われると、先輩看護師怖い…と思ってしまうこともあるでしょう。
私もそうでしたから。

そんなときは、看護記録を書きながら先輩看護師を観察して、タイミングを見計らって再度話しかけたらいいんです。
インシデントを起こしてから先輩看護師に怒られるのに比べたら、そこまで怖くないものです。

悩んでいるあなたも、明日からぜひ、少し勇気を出して先輩看護師に話しかけてみてください。

周りも同じように悩んでいることを認識する

新人看護師って本当にいろいろな悩みや不安を抱えてしまいますよね。
課題や残業多い、人間関係がうまくいかないなど。

ただ、そんな多くの悩みを抱えているのは、周りも同じです。
大丈夫と言っていたり、悩んでなさそうに見えている新人看護師も、実は悩んでいたり、不安だったりします。

みんな同じようなことで悩んで不安になっています。
新人看護師同士で愚痴を言い合って、なんとか乗り越えていくものです。

自分1人だけがつらいわけではなく、みんなつらいんです。
1人じゃないということを認識するだけでも、心持ちが変わってきます

上手に情報収集している先輩のやり方を真似する


情報収集について、あなたも悩んだ経験がありますよね。
新人看護師ほぼ全員悩むのが、情報収集です。

そもそも、何を情報収集したらよいかわからない。
そんなときは、上手に情報収集している先輩看護師のやり方を真似してみるとよいです。

どうやって?と思うかもしれませんが、意外と簡単です。

申し送りの際や報告連絡相談をする際に、先輩がメモしているワークシートなどをさりげなくチラ見します。
先輩看護師が何を書き込んでいるのか確認し、それをあなたも実行してみたらいいですよ。

私の場合の情報収集の仕方をお伝えします。
これが正解というわけではないですが、参考までにどうぞ。

  1. 入院時の記録(医師と看護師両方)、ここ2・3日の記録
  2. 今現在治療している主な疾患
  3. 飲水制限などの指示の有無
  4. 自分が担当している時間帯の検査の有無(内視鏡など)、検査があるなら同意書があるか、家族から回収し忘れていないか、署名や印鑑の抜けはないかの確認を必ずする
  5. 解熱剤などを定期的に投与している患者さんの場合、その薬剤が次に何時に使えるか、あと何回使えるか(次の勤務帯のことも考慮して)
  6. 採血データ(CRPなど)→記録を書きながら情報収集するのもあり

同期などに、自分の気持ちを話してみる


ついつい、頑張りすぎてしまう新人看護師は多いです。
看護学生時代も、レポートや実習などを頑張って、国家試験に合格して。

努力しないと、看護師の資格はとれないです。
ですので、頑張りすぎてしまう新人看護師は多いんですね。

頑張りすぎてしまって、気づいたらやる気がなくなってしまった。
そんなときは、同期・同僚・家族など、あなたの信頼できる人に今の気持ちを打ち明けてみましょう。

誰かに聞いてもらうことで、自分の心の中のモヤモヤを整理することができます。
すぐに解決に繋がらなかったとしても、少し心が軽くなり、また頑張ってみようと思えます。

私の場合は、仲のいい同期に恵まれたので、その同期と定期的に会って晩ご飯を食べながら愚痴大会を開いていました。
こんなことで怒られた、インシデントを起こしてしまったなど。

あの先輩にまた怒られてしまった

この間、別の先輩に同じことで怒られたよ

心の中のモヤモヤを全て吐き出すと、すっきりします。
同期・同僚にそういった人がいない場合は、家族に話してみましょう。

同業者でないと、なかなか気持ちがわかってもらえないこともあります。
ですが、同業者じゃないからこそ客観的な意見をもらえて、冷静になることができたりします。

話すことって意外と大切です。
あなた1人で悩みや不安を抱えないで、誰かに話してみましょう。

頑張りすぎてしまう新人看護師は、誰かに迷惑をかけないようにと抱え込んでしまうことがあります。
しんどいときは、誰かを頼ってもいいんですよ。

あなたに余裕ができたときに、聞いてくれた人に恩返ししたらいいんです。
遠慮しすぎずに、周りの誰かに自分の気持ちを話して、すっきりして、また気持ちを新たに明日を迎えるようにしましょう。

プライベートの時間を確保する


新人看護師は、業務に慣れていないので前残業・後残業が発生してしまうことが多いです。
また、病態や看護技術についてなど、課題も山積みです。

ですので、休みの日も頑張って課題をこなしてしまい、プライベートの時間がなくなってしまうこともあります。
ただ、頑張りすぎてしまうと、次第に頑張ることができなくなります。

ときには休息しないと、頑張り続けることはできません。
私自身の反省の意味もこめて、あなたには1日1時間は絶対に自分の好きなことに時間を使う、などとプライベートの時間を確保することを勧めます。

読書でも、ショッピングでもなんでもいいんです。
看護師であることを忘れる時間を1時間でもいいので作るようにしましょう。

そうすれば、日々の疲れやストレスが癒えて、また仕事に向かうことができます。

私は、頑張りすぎて吐き気がすごくて病棟で座り込んでしまい、薬を飲んでも顔色が真っ青で、早退させてもらったことがあります。
本当に恥ずかしかったですし、自己管理ができていない自分を責めてしまいました。

あなたには同じ思いをしてほしくないので、プライベートの時間を1日何時間と決めて、必ずプライベートの時間をとるようにしてください。

看護師を辞めずに続けていけば得られること


ここでは、看護師を続けていけば得られることを3つ、順番に説明します。

人間として成長でき、自信が持てるようになる

患者さんとの関わりから、1人の人間として生きる生き様を垣間見ることができます。
多くの患者さんの人生に触れることで、人生勉強になります。

また、看護師として働く中で他の職種の人と関わる経験から、嫌なこともたくさん経験し、1人の人間として強くなることができます。
看護師として、これだけ頑張って働くことができていると、自信を持てるようになります。

患者さんや、患者さんの家族からお褒めの言葉をいただくこともありますよね。
そういった経験が自分自身への自信に繋がり、今後生きていく上での糧になることもあります。

突然怒られたり、患者さんとのお別れの場面に出くわしたり。
看護師は決して楽な仕事ではありません。

ですが、だからこそ学びになることはたくさんあり、自分自身を成長させてくれます。

時間の使い方が上手になる

看護師を続けていくと、時間の使い方が上手になります。
なぜなら、仕事上、限られた時間で多くのことをこなす必要があるので、効率よく行動するにはどうすればいいかを常に考えて動く癖がつくからです。

たとえば、病室からナースステーションに患者さんに必要な薬剤を取りに行くついでに、ぬるくなっている氷枕を一緒に持って行く。
氷枕を新しく作り変えて、薬剤をダブルチェックした上で調達し、パソコンに溜まったゴミを捨てて綺麗にしてから患者さんのもとに戻る。

こうすれば、1度で3つの用事を済ませることができますよね。
このように、できるだけナースステーションに戻る回数を減らして、1度にできることを全て終わらせることができれば、時間が節約できます。

節約できた時間を患者さんとのコミュニケーションの時間にあてたり、足浴などのプラスアルファのケアをすることもできます。
最初はなかなか難しいですが、慣れてきたら1度に多くのことをこなせるようになってきます。

すると、必然的に時間の使い方が上手になるんです。
これは、看護師人生だけではなく、プライベートでも活かすことができます。

一生の付き合いとなる同期が見つかることも

新人看護師として入職すると、同期や同僚と一緒に入職することが多いですよね。
必ずしも、あなたと気が合う同期や同僚に出会えるとは限りませんが、あなたが心を許してもいいなと思える同期や同僚が見つかることもあります。

私の場合、一緒に入職した新人看護師は20名ほどでした。
その中で、とくに気が合う同期が1人見つかりました。

お互い休みの日、またはお互い日勤のときなどに、一緒に晩ご飯を食べに行って語り合っていました。
配属された病棟は違ったのですが、新人研修で新人看護師が集まったときに話をして、仲良くなることができたんです。

私とその同期は職場近くに住んでいたので、家も近く、頻繁に語り合っていました。
その同期とは、今でも仲がいいですし、一生の付き合いになりそうです。

あなたにも、そんな同期や同僚が見つかるかもしれませんよ。

新人看護師が辞めたいとき、とるべき行動


なんとか頑張って看護師を続けていて、ついに限界がきてしまったとき。
そんなときは、次の3つの行動をとってみてください。

涙がとまらないなら、まずは休んでみる

看護師を辞めたいと思って、帰宅してからいろいろ悩んでいる。
そんなとき、涙がとまらなくなってしまったら、まずは休んでみることを勧めます。

もう無理。涙がとまらないし、憂鬱な気分

もちろん、職場には休むことを連絡しなければなりません。
ですが、きちんと連絡さえすれば、休むことは可能です。

突然休んだら迷惑をかけてしまうだろうなと思って、無理やり出勤する新人看護師も多いでしょう。
しかし、あなたの身体は1つしかありません。

あなたの心身の健康があってこその、看護師という仕事です。
心身の健康が脅かされているのに無理して出勤すれば、何か病気を発症してしまう恐れもあります。

涙がとまらないようになってしまったのであれば、あなたの身体からのなんらかのメッセージかもしれません。
せっかく苦労して看護師になったのですから、無理しすぎて辞めてしまっては本末転倒です。

人手不足の職場が多いですが、あなたが1日休んでも、なんとか現場はまわります。
涙がとまらないなど、心身の不調が顕著なときは、思い切って休んでみることを勧めます。

信頼できる人に相談する

看護師を辞めたいと思っていることを、あなたの周りの信頼できる人に相談してみましょう。
同期・同僚・家族・知人、あなたが信頼を置いている人なら、誰でもよいですよ。

あなたが思っていること、考えていることを第3者に伝えてみることで、客観的な視点が得られます
そうすることで、今の職場でもう少し頑張ってみようと思えるかもしれません。

あるいは、もっとあなたに合った職場を探してみることを勧められるかもしれません。
どちらにしても、あなた1人だけで考え込んでしまうと、偏った考えになってしまう可能性があります

信頼できる人にいろいろな意見を聞いて、その上で今後どう行動していけばよいのか、あなたなりの結論が出ます。
聞いてもらうだけで安心することもあります。

私も、仲のよい同期や家族に相談し話を聞いてもらっていました

あなたは決して1人ではありません。
支えてくれる人が必ずいます。

頑張りすぎずに信頼できる人に相談して、一呼吸おいてみましょう。

転職を視野に入れてみる

有給休暇を使って休んだり、あなたが信頼できる人に相談しても状況が変わらない場合は、転職を視野に入れてみましょう。
今あなたが勤務している職場以外にも、看護師として働ける場所はたくさんあります

病院だけでなく、施設、クリニック、訪問看護、企業など、看護師の職場の種類はたくさんあります。
病院だけでもたくさんありますし、施設、クリニックもたくさんありますよね。

1つの職場に最低3年は、とよく言われます。
私もその言葉を信じて、3年は絶対に辞めないと決めて頑張っていました。

ですが、その言葉通りに頑張らなくてもいいんです。
私の同僚にも、看護師1年目で前の職場をやめて、看護師歴約半年で、私が勤めていた職場に転職してきた新人看護師もいました。

転職してきたら、人間関係がうまくいったようで、前の職場よりいいから頑張れると話していました。
このように、たとえば新人看護師歴半年で転職してもいいんです。

絶対に3年、とこだわらなくてもよいです。
あなたがあなたらしく看護師を続けていけるように、転職を視野に入れてみるのも1つの方法です。

もしあなたが、自分1人で転職先を探すのは不安という場合は、以下の記事も参考にしてみてください。

看護師の転職サイトは使わない方がいい?【経験した私だから言えること】ネット上では看護師転職サイトの口コミをよく目にします。口コミの中には「看護師の転職サイトを使わない方がいい」という意見もあります。今回は看護師の転職サイトを利用するメリットデメリットを検証し、本当に使わない方がいいのかを看護師歴9年目の私が解説します。...

新人看護師が辞めたいと思うときのまとめ


新人看護師が辞めたいと思う理由、乗り越え方、とるべき行動についてお伝えしました。
なかなか職場に馴染めない、先輩看護師が怖くて話しかけられないなど、新人看護師が辞めたくなってしまう理由はたくさんあります。

ですが、あなたは1人ではありません。
ときには周りの助けを得る勇気も必要です。

新人看護師辞めたいのまとめ
  • 新人看護師が辞めたい主な理由:実習との違いに戸惑う、職場の人間関係に馴染めない
  • 辞めたいときの乗り越え方:信頼できる周りの人に自分の気持ちを打ち明ける、プライベートの時間を確保する
  • 看護師を続けたら得られること:1人の人間として成長でき、強くなれる
  • 耐えられなくなったときにとるべき行動:まず休んで周りに相談する、転職を視野に入れてみる

過酷な実習を頑張って乗り越えて看護師になることができても、実際に働き始めてみると思ったより大変で、辞めたくなってしまいますよね。

ほぼ全員の新人看護師が、1度は看護師を辞めたいと考えています。
せっかく頑張って看護師の資格をとったのですから、なるべく続けていけるように、まずは休んだり周りの人に相談することを勧めます。

ただ、あなたの身体は1つしかありません。あなたが心身ともに健康でなければ、患者さんの看護をすることは難しいです。

あなたの心身の健康を1番に考え、このままもう少し頑張ってみるのか、一旦休んでみるのか。
転職を視野に入れるのか、看護師から離れるのかを周りの意見も参考にしながらゆっくり考え、あなたなりの結論を出してみてください。

後からやっぱりこうしたらよかったと悔やまないように、たくさん悩んで考えてから、続けるのか辞めるのかを決めるようにしてくださいね。
あなたが、あなたにとって最善の選択をして、あなたらしい人生を送れるよう願っています。

看護師の仕事が辛い理由と対処法をほかの観点から書いた、以下の記事もあわせてご覧ください。

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看護師経験7年の潜在看護師です。市立大学を卒業後、約400床の総合病院で7年間、看護師として勤務しました。その経験を活かし、現在は販売業務に携わっています。副業として、ライター業務を始めました。看護師の経験を多くの方にお伝えし、少しでもお役に立つことがあればと、執筆活動をしています。
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