「美大もしくは専門学校に行かないと3DCGデザイナーにはなれませんか?」
「3DCGデザイナーになるために必要なスキルとは何ですか?」
そんな声をよく耳にします。
3DCGデザイナーは、なかなか内情を知りえない職種と捉えられている向きもありますね。
はじめにお伝えしておきますが、3DCGデザイナーの仕事は簡単ではありません。
3DCGデザイナーは、魅力的なものを世に出すために勉強の日々です。
どんなベテランデザイナーも常に勉強しています。
ですが3DCGの基本知識と、魅力的なものを作るための勉強する意欲があれば、就職できますし3DCGデザイナーになれます。
あとは、会社業務を通して、キャリアを積みセオリーを学んでいくだけです。
今回は現役3DCGデザイナーの私が、3DCGデザイナーになるためのルートと習得すべきスキルについて解説します。
3DCGデザイナーになるのに学歴は関係ない
私は、美大を中退して3DCGデザイナーになりました。
どうして、美大を辞めてしまったと思いますか?
学費が本当に高かったんです。
毎年130万超必要なのです。
アルバイトして学費を払っていた私は、とうとう体を壊してしまいました。
それでも、私は、学歴を気にして中退する事をためらっていました。
ですが「CG業界に学歴は関係ない。」と仲の良かった3DCGデザイナーの方からお言葉をいただき、中退をする決心をしました。
でも今こうして私は3DCGデザイナーをしています。
私が証人です。
自信をもって、3DCGデザイナーになるのに学歴は関係ないと言えます。
さらに深掘りします。
繰り返しますが、3DCGデザイナーになるのに学歴は関係ないです。
何故かと言うと実力社会だからです!
良いものを作るのに学歴を求められることはありません。
そして、この業界には別の業種から転職して3DCGデザイナーになっている方々が沢山います。
私の知り合いには、某保険会社の営業マンだった人や、エンジニアだった人や、ガラス細工職人をしていた人など様々です。
皆さん、学歴も様々です。
3DCGデザイナーになるには美大・芸大に行くべき?
「とはいえ、美大・芸大に行った人の方が優遇されるんじゃないの?」という声もありましょう。
お答えします。
正直、求人を出している会社からは一定の需要があります。
美大・芸大卒の人を雇いたいという会社は多く存在するのは事実です。
ですので、こちらが会社を選ぶ選択肢が増えるという点はメリットですね。
美大・芸大を卒業すると、3DCGデザイナーになれるかは別として、なり易いと言えます。
アートを学べる基礎カリキュラム
ほかに、美大・芸大に通うメリット何なのか?
それは色・形・構図など、1からアートを学ぶことができるということです。
仕事を通して学ぶ事もできますが、アートの基礎が分かっている人の成長速度は、とても早いです。
同じ夢を志している人との出会いがある
大学での出会いは、学びへのモチベーションを上げてくれます。
当時の私は、3DCGを目指している人との出会いが無かったので、大学に入学した時は本当に嬉しかったです。
同じ夢を志している人がそばにいる環境はお金で買えない貴重なものです。
学内でお互いの作品の批評ができる
文化祭や大学のイベント等で、ジャンルの違う人からの批評をしてもらえる機会があります。
ジャンルの違う人からの感想は、クリエイティブな感想が多くとても参考になりました。
作品作りをしていると、必ず迷うことが増えます。
そんな時に、気軽に作品や作品以外の事でも相談ができる環境はとても助かります。
学生の身分をフル活用
学生であれば、3DCGソフトや制作に必要なモノが無料で利用できます。
3DCGソフトはとても高額で、ライセンスで契約するものが多く、月払いをしなければいけません。パソコン・ペンタブレット・スキャナー・レーザーコピー機など、家に揃えるにはお金がかかりすぎます。
ですが、学生であれば、アカデミックライセンス契約で無料でソフトが利用できます。
また、学外/学内で無料で施設や設備を利用する事ができるので、学費以外の初期費用をグッと抑える事ができます。
ただしソフト以外の利用できる施設や設備に関しては、各大学によって違います。
美大・芸大に行く一番のメリット
美大・芸大に行く一番のメリットは、情報網や人脈が広がりやすい所です。
3DCG業界はとても界隈が狭く、また知り合いの繋がりで仕事を貰える場合も良くあります。
3DCGデザイナーの枠に収まらず、色んなジャンルの方と繋がることができるのは貴重です。
ここで、こんな疑問があるかもしれません。
「SNSでもネットでも、繋がれるのでは?」
その通りです。
ですが、私はひざを突き合わせて意見の交換ができるのは、教育機関に通うメリットだと思うんです。
デザインの微妙なニュアンスって、お互い近い距離でのライブ感があってこそ伝わることも多いからです。
そんな濃い交流は、その後の人脈形成にも役立つはずです。
3DCGの人材養成スクールを利用するのがデザイナーへの近道
3DCGデザイナーになるのであれば、デジハリ・オンラインスクールの講座を受講するのが近道です。
デジハリ・オンラインスクールには、以下のような講座があります。
- 3DCG・映像クリエイター講座
- 3DCGクリエイター講座 [Maya]
- 3DCGクリエイター講座[3ds Max]
私は、クラスのアシスタントティーチャーとして短期間ではありますが所属していました。
デジタルハリウッドという人材養成スクールには、沢山の専門分野に特化したクラスがあります。
その中に、CGデザイナー専科とCG/VFX本科があります。
ここでは、現役の3DCGデザイナーが基礎を教えてくれます。
また、業界への斡旋もあります。
3DCGが上達すれば、そのまま業界へ入ることも十分可能です。
このスクールは、専門士は取れないので、実質学歴にはならないのですが、デジタルハリウッドは業界で知らない人はほとんどいません。
学費の支払い方法が多数あり、金銭面においても優しいスクールです。
なおデジタルハリウッドの評判・口コミについては、以下の記事をご覧になってください。
3DCGデザイナーになるために最低限必要なスキルとは?
ここでは3DCGデザイナーに最低限必要なスキルをお伝えします。
そんなに難しいスキルではありませんよ。
学び続ける姿勢
新しい技術がどんどん出てくる3DCG業界です。
使っていたソフトが数年後には使えなくなったりします。
常に、業界についていくためには学び続けなければいけません。
いつまでも同じ事をひたすら続けるだけなら、誰でもできます。
しかしそんな人材が欲しい会社がどれくらいあるでしょうか。
日々勉強する姿勢は基本的なスキルです。
知りたい情報がすぐ検索できて、情報を精査できる
会社に入ると、当たり前ですがみんな忙しいです。
いつでも質問ができる環境という訳ではありません。
自分で分からないことは調べられるという能力が必要です!
当たり前ですが、キーワードが分からないと、ほしい情報には辿りつきません。
日ごろから、キーワードを記憶する癖をつけることをお勧めします!
また、近頃は情報過多です、どの情報が正しいのか精査する能力も大切です。
デッサン力(見たまま作れる力)
デッサン力は大切です!会社に入ってからもこの能力は活かされます。
面接の際にデッサンの提示を求められたりします。
会社は、あなたが忠実にモノを見る力があるかを知りたいのです。
デッサンができれば、ある程度のモノを見る力があると判断してくれます。
あなたにしか無いスキル
上記の3つのスキルを全員が持っていれば、あとはオリジナリティーもしくは他のスキルで差をつけるしかありません!
これだけは誰にも負けないというものを持っており、会社が求めている枠にはまれば、あなただけのポジションが生まれ、良いお給料をもらえる可能性があります。
オリジナリティーを出すのはやはり大変です。
オリジナリティーは無い、という3DCGデザイナーさんも沢山います。
そういった方はテクニカルな技術があったり、誰よりも作業が速いなど何らかの得意な手技を持っていらっしゃいます。
あなたも、あなたにしか無いスキルを編み出して下さい!
3DCGデザイナーになるためのルートまとめ
3DCGデザイナーになるためのルートや習得すべきスキルをお伝えしてきました。
以下にまとめておきます。
- 3DCG業界に学歴は関係ありません
- 3DCG業界は実力社会なので、学歴は関係ありません
- 他の職業からの転職者も多い
- 美大・芸大に行くメリットも十分ある
- アートを学べる基礎カリキュラムがある
- 同じ夢を志している人との出会いがある
- お互いの作品の批評ができる
- 学生の身分であれば、無料でソフトと施設と設備が利用できる
- 情報網や人脈が広がりやすい
- 3DCGの基礎を学ぶには以下のスクールがおすすめ
- デジハリ・オンラインスクール ※8ヶ月で初心者から、CG映像制作のプロを目指せる
- 3DCGデザイナーになるために最低限必要なスキルとは?
- 学び続ける姿勢
- 知りたい情報がすぐ検索できて、情報を精査できる
- デッサン力(見たまま作れる力)
- あなたにしか無いスキル
何度も言いますが、3DCGデザイナーは簡単なお仕事ではありません。
ですが、どの職業よりもやりがいがあり、自分の大好きな作品に携われる機会もきっとあります。
誰にでもできる簡単な職業では無いからこそ、魅力的な職業です。
あなたも、諦めずに3DCGデザイナーを目指して下さい!