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FP2級を取得するメリットは?仕事や生活に役立つ実例まで解説

FP2級は人気のある国家資格だけど取得して本当にメリットあるの?

FP2級はあまりメリットなしとネットでは書かれているけど実際のところどうなの?

FP2級は国家資格ですが、合格率の高さや独占業務がないことからあまりメリットがないと思われています。
あなたも同じようにFP2級のメリットに疑問を抱いていませんか?

資格取得のメリットとしてよく語られるのが、就職・転職に有利、職場内待遇や給料のアップです。
確かに、その点でFP2級のメリットが低いことは否めません。
しかし、資格を取得するメリットは果たしてそれだけなのでしょうか?

私はFP2級を取得するメリットは以下の3点と考えます。
この記事では、それぞれについて解説するとともに、生活に役立つ実例もご紹介します。

  1. 幅広い業界で役立つ知識が得られる
  2. マネーリテラシーが向上する
  3. マイライフプランニングを実践できる
「目先の利益」だけでFP2級のメリットを判断してはいけませんよ。
金融機関に勤めている、FP2級取得者の私がお伝えします。

FP2級3つのメリット

FP2級では給料アップや就職に有利とは言い切れない。
実際のところ、私はFP2級保有者ですが資格手当はもらっていません。

しかし、FP2級にメリットがないとの結論は大きな間違いです。
はじめに述べましたとおり、あなたにFP2級のメリットを以下で詳しくお伝えします。

幅広い業界で役立つ知識の習得

FP2級試験で試験機関が求める出題範囲は以下の6分野になります。

  1. ライフプランニングと資金計画
  2. ライフプランニングと三大資金計画(教育・住宅・老後)
    社会保険(医療保険・介護保険・年金保険)

  3. リスク管理
  4. リスクマネジメント
    私的保険(生命保険・損害保険・自動車保険・傷害保険等)

  5. 金融資産運用設計
  6. 株式投資・債券投資・投資信託等の金融商品
    ポートフォリオ運用

  7. タックスプランニング
  8. 所得税、法人税、消費税等の税制理解

  9. 不動産
  10. 不動産の売買・賃貸や不動産に関する税金、不動産の活用方法

  11. 相続・事業承継
  12. 相続税・贈与税、事業承継対策等

FP2級試験の最大の特徴は、出題範囲の広さにあります。
そして、この6分野に共通しているテーマはマネー(お金)なのです。

人が社会的な生活を営むうえでマネーは欠かせないものです。
FP2級試験では、人が誕生してから死亡に亘るマネー事情(教育・住宅・老後・保険・税金等)について広く浅く学ぶことができます。

この知識は金融、保険、証券、不動産等業界に携わる人たちに大きく役立ちます。
さらに、全くそのような仕事に携わらない人たちにも役立つのです。

なぜなら、マネーは「社会の血液」と言われています。
マネーの働きを理解することは、社会そのものを理解することに繋がります。

これが、FP2級が関係業務に携わる社会人だけでなく主婦や学生等幅広い層に人気がある理由なのです。

マネーリテラシーの向上

マネーリテラシーとは、「マネーの知識を持ちうまく活用する能力」のことです。

FP2級最大のメリットはマネーリテラシーの向上です。

金融マンはマネーに対する知識が一般人より当然詳しくなります。
でも、たとえ金融マンでも膨大な金融業務全般を網羅的に理解することは容易でありません。

ところが、FP2級試験では金融業務全般の基本部分を効率的に理解できます。
もちろん深い理解ではないですが、自力で調査し活用する能力が身につくのです。

【マネーリテラシーの恩恵は資産運用と同様】
資産運用で大事なことは、時間の分散つまり長期運用です。
期間が長いほどリスクをリターンに変える確率が高まります。
マネーリテラシーも同様で、身につけた期間が長いほど活用チャンスが増え恩恵を受けられる確率が高まるのです。

あなたの一生涯を通してみれば、単に給料アップや就職に有利等に匹敵するほど多くのメリットが得られるのです。

最近、日本社会の先行き不安を煽るゴシップ記事が目につきます。
FP2級の知識を通してゴシップ記事に騙されない処世術を身に着けられることはとても重要なのです。

マイライフプランニングの実践

独立系FPは、クライアントのライフプランニング相談を請け負うことが主な業務になります。
ですが、FP2級では独立系FPとして生計を立てている人はわずかです。

FP2級を取得しマネーリテラシーを得たあなたは、独立系FPでなくとも社会実務を通してライフプランニングのノウハウ蓄積はできるのです。

つまり、その実践ノウハウはクライアントに対してだけでなくマイライフプランニングにも大いに活かされるのです。

マイライフプランニングであなたが生涯必要とするマネーがはっきりします。
あなたに将来発生するお金の出入りについて理解でき、漠然とした不安がかなり軽減されることになるでしょう。

日本の学校教育ではマネーについて詳しくは教えてくれません。

マイライフプランニングで得た知識と経験は、あなたの大事な人たちにも伝授できます。
つまり、これがFP2級のコスパの良さを最も象徴している点なのです。

【FP2級のメリット】生活に役立つ実例


私がFP2級を取得して得た具体的なメリットをご紹介します。

マイホーム購入時にフル活用

マイホーム購入時にFP2級の知識は存分に活かされます。
私の場合、新築の分譲住宅ではなく、ネット上で取引される中古物件の購入を狙ったため、相当の不動産関係知識が必要でした。

FP2級試験で得られる不動産に関する知識は、不動産取引、不動産に関する法令上の制限、不動産取得時の税金、住宅ローン控除等です。

私はFP2級のみでなく、宅地建物取引士も保有しています。
結果的に、不動産ディーラーの口車に乗せられることなく、冷静な判断で不動産取引を成功させることができました。

FP2級等の知識なく判断したなら多額の資金が必要だったこともあり、私的にはFP2級が最大級に活かせた実例になりました。

金融商品(外貨・外債・投信)への挑戦

私は金融マンでありながら金融商品への挑戦は積極的ではありませんでしたが、FP2級取得がその挑戦を後押ししてくれました。

金融業務に携わっている外貨預金や投資信託等の基礎知識はあったのですが、FP2級取得により保有メリットを意識できるようになったからです。

挑戦した結果を述べますと、投資タイミングがアベノミクス始動前だった幸運もあり、アベノミクスの追い風を受けて利益を得ることができました。
その挑戦から得た経験が日頃の金融業務にフィードバックされ活かされる好循環を生んでいます。

しかし、ここで誤解しないでください。
FP2級の知識は、決して投資テクニックを教えてくれる試験ではありません。

あなたが投資アドバイスを受ける相手は、FP資格の有無ではなく、投資実務の実績で判断することをおススメします。

無駄な保険商品の見直し

日本の公的保険制度は非常に充実した制度になっています。
民間の保険制度を活用しなくとも、最低限の生活を送れる設計になっています。

民間保険については、個々の人生設計の考え方がとても影響します。
貯蓄性保険で資産を運用したいと考えるなら必要な商品です。

私自身のマイライフプランニングを作成した際には、「民間保険は最小限に」の観点で整理しました。
将来、無駄に支払う保険料を防いだ点で金銭的なメリットがあったと言えます。

FP2級のメリットまとめ

FP2級って人気ある国家資格だけど本当にメリットあるの?
ネット上のネガティブな評価を目にしてあなたも疑問に思っているかも知れません。

でも、FP2級の評価を決して目先の判断だけでしてはいけません。
その理由と実例を以下のとおりまとめてみました。

FP2級のメリット
  1. FP2級3つのメリット
    • 幅広い業界で有効な知識の習得が可能
    • マネーリテラシーの向上でリスク管理力アップ
    • ライフプランニングの実践でノウハウ蓄積
  2. FP2級取得者の実例メリット
    • マイホーム購入時にフル活用
    • 金融商品(外貨・外債・投信)への挑戦
    • 無駄な保険商品の見直し

FP2級試験は金融(マネー)に関する幅広い分野から出題されますが、専門性は決して高くないため、マネーを理解するには最適です。
そのため試験問題も過去問に類似した素直な問題が多く、合格率も高いです。

FP2級で独立FPとして生計を立てるのはかなり困難ですが、教育、住宅、投資、保険、不動産、相続と幅広く知識を習得しマネーリテラシーを向上できます。

その知識と経験はあなたの仕事上の業務だけでなく、あなた自身のライフプランニングにも活かせ、その期間が長期に及ぶほどあなたのマネー循環が好転するのです。

なおFP2級を取得するための講座については、以下の記事で詳しく解説しています。
どうぞご参考になさってください。

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金融関係の仕事をしつつ、ピリ辛な記事が書けるライターを目指しています。アジア大好き人間で、趣味の旅行、写真、小説、語学がすべてアジアに絡んでいますが、アジア以外にも幅広く記事を書いていきたいです。 写真は全国規模のフォトコンテストで入賞経験あり。また、経歴・資格では 10年間の法律実務、FP2級、宅地建物取引士等。
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