病院で医療事務員として働いているあなたも、このような不安を感じたことがあるのではないでしょうか。
医療事務の仕事量は膨大なうえに、患者さんの個人情報を流出させることが絶対に許されない職種です。
尚且つ一緒に働く医療事務員や看護師は、忙しくてピリピリしてる方が多いです。
この記事では医療事務に向いてない人の特徴をご紹介いたします。
と同時に医療事務に向いてない人のタイプ別に解決策まで解説。
今は医療事務に向いていないと思っていても、解決策を知って実践すれば、きっとあなたは「医療事務に向いてる人」になれますよ。
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医療事務に向いてない人の特徴5選
医療事務に向いてない人には、主に下記のような特徴があります。
- 気が弱い人
- メモを取らない人
- デスクの整理整頓ができない人
- 何度も同じミスをする人
- コミュニケーションが苦手な人
このような人はなぜ医療事務に向いてないのでしょうか。
それぞれ解説していきます。
気が弱い人
病院勤めの人間は、常に仕事に追われて余裕がありません。
そのような状況の中、勤務を継続することができる職員は基本的に気が強いです。
- 患者さんの命に係わる治療や診断をする医師
- 医師と患者さんの間に立ち、多くの業務をかかえる看護師
- 受付や電話応対と並行して、事務仕事をこなす医療事務員
この中に気の弱い医療事務員が入るとどうなるか想像してみてください。
あの人に聞きたいことがあるけど今忙しそうだから後で聞こうかな…と考えていると、聞くタイミングを逃しがちです。
その結果、仕事が滞ってしまい悪循環となります。
あなたの仕事が滞ると周りの職員にも迷惑ですし、残業時間が増えてしまうこともあります。
残業時間が多いと上司から注意を受ける可能性もあります。
このように気が弱い人は医療事務に向いてないと言えます。
メモを取らない人
部署にもよりますが医療事務の仕事の種類は多岐にわたります。
そのため、仕事を覚えることは新人にとって一番の難関とも言えるでしょう。
中には一度教えられれば完璧に覚えられる人もいます。
ですが、そうでない人が先輩から教えてもらったことのメモを取らないとどうなるでしょうか。
医療事務員はとても忙しいです。
あなたの教育係となる先輩も例外ではありません。
多数の仕事を抱えており、少しでも自分の仕事を進めたい中、あなたの教育に時間を割いてくれています。
「この仕事はどのように処理するんでしたっけ?」と以前やり方を教えてもらったことを質問し直したとします。
これが許されるのは3回までです。
『仏の顔も三度』という言葉通りで、どんなに優しい人でもそれ以上聞かれると気を悪くしてしまいます。
あなたはメモを取って仕事を覚える努力をしていますか?
メモを取らずに何度も質問し直して先輩に注意されているとしたら、医療事務に向いてないと言われても仕方ありません。
デスクの整理整頓ができない人
医療事務の仕事で最も気を付けなければいけないことは患者さんの個人情報を絶対に漏らさないことです。
もし、個人情報流出などということになれば、病院そのものの信頼が失われるからです。
医療事務の仕事の中には、受付や電話対応で患者さんの来院履歴を確認する作業もあります。
その際多くの事務員は下記のような情報をメモに記録して、パソコンで検索します。
- 患者さんの氏名
- 患者さんの生年月日
- 患者さんの電話番号
- 患者さんの住所
では、そのメモをそのまま受付に放っておくとどうなるでしょうか。
まず、受付には不特定多数の患者さんが行き交います。
悪意のある人がそのメモを持ち去ってしまったら…なんて考えるだけで恐ろしいです。
たった一枚のメモの扱いでも神経を使う仕事なのです。
このように、メモ一枚でも気を使う仕事なのですが、デスクが常に汚い人がたまにいます。
病院で扱う書類のほとんどが個人情報と言っても過言ではありません。
そんな大事な書類が雑に積み重なってるのを見ていると、こちらが冷や冷やしてしまいます。
また、デスクが汚い人は自分に必要な書類やカルテを「この中にある筈なんだけどな~」なんて言いながら探していることが多いです。
探す時間が勿体無いのでデスクは常に整理整頓して欲しいものです。
あなたは書類を探すのにいつも手間取ったり、必要以上に時間が掛かったりしていませんか?
デスクの整理整頓ができないのであれば、医療事務には向いてないと考えるべきです。
何度も同じミスをする人
『仏の顔も三度』まで、と先にも書きましたが、同じミスが許されるのは多くても3回までです。
同じミスを繰り返す人の特徴は、先輩が「この仕事、一人でできる?大丈夫?」と確認すると、「はい!大丈夫です!」と自信満々に返事をしている人です。
勿論、仕事を完璧にこなす優秀な人もいますが、残念ながらそれはレアケースです。
自信満々で「できます!」という割に、ミスをしてしまう人が多いのが現実なのです。
何度も同じミスを繰り返す人への注意はだんだんキツくなってしまいます。
注意する側も疲れてくるからです。
どんなにキツく注意しても治らない場合は、注意することもなくなります。
最悪の場合だと、仕事を全く渡さなくなります。
あなたは何度も同じミスをしていませんか?
もしあなたが同じミスを繰り返してしまうとしたら、医療事務に向いてないと落ち込む前に、後述の対処法を実践してみてくださいね。
コミュニケーションが苦手な人
仕事をする上で、人とコミュニケーションを取ることは必須スキルです。
必要最低限のコミュニケーションを取れないと、上司や同僚に仕事の問題点などの説明を的確に行うことができません。
また医療事務は女性社会です。休憩中等の女性だけの空間で孤立してしまうのは、仕事にも悪影響を及ぼしかねません。
特に女性はおしゃべりが好きな人が多いので、コミュニケーション能力が低い人は苦労します。
あなたは、職場の人とコミュニケーションは取れていますか?
人見知りだから…、みんなの会話に入れないから…、と最初から距離を取らずに、なるべくほかの事務員さん達の輪に入る努力をしましょう。
辞めても行き先があるってわかるだけでも、心に余裕が持てるので、意外とおすすめです。
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医療事務に向いてない人のタイプ別解決策
上述した特徴に当てはまるあなたは、このように不安に思っているかもしれませんね。
これらの問題を抱えたあなたも、努力次第で解決できます。
その解決策をご紹介しましょう。
忙しそうな人にも思い切って声をかける
気が弱いあなたは、忙しそうな人に声をかけるタイミングを失いがちなのではないでしょうか。
ですが、忙しいのはお互い様ということを念頭に置いて、相手の迷惑など考えずに思い切って話しかけましょう。
相手も仕事だからしょうがない、と割り切っているはずです。
勿論「今、忙しいから後にして!」など、怒られる場合もあります。
その結果、依頼したい仕事があるけど、怖くて頼みたくないな…と委縮してしまうこともありますよね。
このような場合は「では、お手すきの際は声をおかけくださいね」と一声かけましょう。
しかし、実際に相手の手が空いたとしてもあなたに声をかけるのを忘れてしまう人もいます。
この方法なら余程のことがない限り忘れられることはないでしょう。
医療事務職で働くうえで、気が弱いあなたは精神面での苦労が絶えないかと思います。
医療事務に向いてない、と気持ちが落ち込むこともあると思いますが、病院勤務は特殊な職場環境なので慣れも必要です。
最初から気を強く持つことは中々できないでしょうが、上記の対策を実行して徐々に病院で働くことに慣れていきましょう。
忙しくてもメモを取ることが最優先
あなたは、忙しい現場でもメモは取れていますか?
メモが取れず仕事が覚えられないことで、医療事務に向いてないと思っているのではないでしょうか。
メモを取っていないと、結果的に何度も同じことを先輩に聞くことになります。
仕事が立て込んでるときに何度も同じ質問をされると、先輩も嫌な気分になってしまいます。
それでも新人さんが、最も優先すべきはメモを取ることです。
万が一、教育のスピードが速くてメモが追い付かない場合は、「メモを取りますので、少し待ってください」と頼んでみましょう。
それで怒る人はいません。
また、新人のうちは残業がそんなに多くないので、早く帰宅できた日には以下のことをやってみましょう。
- 汚い文字は清書する
- メモを分かりやすくまとめてマニュアル化する
- そのマニュアルを読み返して復習する
このような努力を重ねれば、あなたが先輩たちから認められる日もそう遠くはないですよ。
努力は必ず実を結びます。
急ぎの書類とそうでない書類を分ける
このように、部署によっては仕事量が多すぎて今日中に処理できない…その結果、デスクが散らかってしまうケースが多々あります。
そんな時に、あなたも医療事務に向いてないかも…と思ってしまうかもしれません。
実は、簡単でとても効果の高い対策があるんです。
それは、早急に処理するものと急ぎでないものを分けて、クリップでまとめてメモを貼っておくことです。
書類を探す時間も少なくなり、混乱もしないのでお勧めです。
また、電話で予約を取ったものの、時間がなくてパソコンに入力できなかった、という場合はパソコンで仮予約を押さえてメモは厳重に保管しておきましょう。
急ぎの予約でなければ、正式な入力は後日でもいいです。ただし、本予約を忘れてしまうと大ごとになるので、なるべく早く入力するように努めてくださいね。
同じミスを繰り返すなら「自信がない」と正直に言う
注意されても同じミスを繰り返してしまうと、先輩は「本当にこの人に仕事を任せて大丈夫かな?」と不安になってしまいます。
ですが、ミスを繰り返す人の特徴として、本人が自分の仕事に自信を持っていることが多いのです。
こういった人の場合、周りの人間からするととても厄介です。
もしあなたがこのような疑問を持っているとしたら、あなたの仕事の方法が間違っているのかもしれません。
また先輩から同じミスを指摘されたら、あなたの仕事のやり方を今一度見直してみましょう。
例えば、「この仕事できる?」と聞かれた時は見栄を張らずに、「自信がないです」と正直に答えることも一つの手です。
そうすればあなたの仕事を先輩がチェックする、などの提案をしてくれます。
あなたがどこでミスをしているのかを先輩に確認してもらえれば、改善方法が見つかる可能性もあります。
何度も同じミスをして注意されるから医療事務に向いてない、と思うのであれば、上記の対処法をぜひ実践してみてくださいね。
ですが、どんなに努力をしても仕事の向き、不向きだけはどうしようもないこともあります。
その場合は、転職するのも一つの手です。
医療事務は周りもピリピリしている環境なので、もう少しプレッシャーの少ないドラッグストアの薬局部門はおすすめです。
その際、登録販売者の資格を持っていると優遇されますよ。
資格が取れる通信講座については、以下の記事をご参考になさって下さい☟
まずは聞き役に徹する
あなたがこのような悩みを持っているとしたら、コミュニケーション能力が低くて孤立してしまうタイプかもしれません。
前述の通り、医療事務は女性が多くおしゃべりな人が多いので、会話が少ないとなかなか職場に馴染むことができないですよね。
ですが、仕事以外にも、趣味や家族のことを話せるようになると、同僚との距離もぐっと近くなって打ち解けやすくなります。
あなたから話題を広げるのが苦手なのであれば、聞き役に徹しましょう。
他の人が話してることに相槌を打ったり、笑ったりすれば、相手も気分が良くなります。
ドラマの話題がよく出る時は、実際にそのドラマを見て「昨日の話面白かったですよね~」と返すと、その話題は一気に広がることでしょう。
人とコミュニケーションを取ることにも努力と工夫が必要になりますので、気長に頑張りましょう。
しかし、周りの人間全員が親切な職場は中々ありません。
気が弱く、コミュニケーション能力が低い人は最悪の場合、いじめの標的になることもあります。
その場合は、医療事務が向いてないというよりは、職場環境が問題です。
人間関係で悩んで疲れてしまう前に転職する、という手段もありますので、無理をしない程度に頑張りましょう。
なお、事務職に限らずに仕事を探したいあなたは、気軽に転職エージェントに相談してみると良いですよ。
きっと力になってくれるはずです。
転職エージェントについては、以下の記事をご覧になってください。
医療事務に向いてない人のまとめ
医療事務の仕事は常に忙しく、神経を使うので大変なのですが、慣れてしまえばとてもやりがいのある仕事です。
今は医療事務に向いてないと思っても、あなたの努力次第ではいずれの欠点も克服することができます。
そうすれば、きっとあなたは「医療事務に向いてる人」になれるはずです。
- 気が弱くて声をかけるタイミングを逃すなら
- 忙しそうな人にも思い切って声をかける
- 要件を書いたメモを残す
- メモを取らず仕事の内容が覚えられないなら
- 忙しくてもメモを取ることが最優先
- メモを清書、マニュアル化して復習する
- デスクの整理整頓ができないなら
- 急ぎの書類とそうでない書類を分ける
- 仮予約を押さえる
- 同じミスを繰り返すなら
- ミスを繰り返す仕事は「自信がない」と伝える
- プレッシャーが辛いなら、医療事務以外への転職を考える
- コミュニケーションを取るのが苦手なら
- まずは聞き役に徹する
- 職場環境が合わないなら、他の病院に転職を考える
「医療事務員に就職してみたけど、自分には向いてないから転職しようかな…」と考えてしまうのは当然の成り行きです。
けれど、せっかく医療業界に就職したのですから、まずはご紹介した対策を実践してみてください。
特別な資格がなくても医療業界に就職できるのが医療事務の良いところです。
病院で働くという経験は、あなたの人生でかけがえのないものになるはずです。
なお、調剤薬局事務の仕事に関しては、以下の記事をご参考にどうぞ☟