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着付け師の仕事のすべて|一日の流れや仕事場所、魅力まで完全解説

誰もが1度は着る機会がある着物。
夏のイベントで活躍する浴衣や成人式の振袖、紋付袴など、この記事を読んでいるあなたも着たことがあるのではないでしょうか。

その華やかな場を支えているのが、私達着付け師なのです。
着付け師と聞くと着物を扱うので、一見華やかそうな仕事に思えますよね。

実は着付け師はあなたが思っているよりもずっと地味で、いわゆる縁の下の力持ちのような存在なのです。

今回は、知られざる着付け師の仕事内容について紹介いたします。
着付け師の仕事場所、一日の仕事の流れ、仕事の魅力についても解説しますのでお楽しみに。

着付け師として日々奮闘している私がお伝えします。

着付け師の仕事の概要

着付け師って具体的にどんなことをするの?

主に依頼を受けたお客様の着付けがメインです。その他事務作業などもこなさなければいけないので、内容は多岐に渡ります。

着付け師は着物を着付けてハイ、終わり!というわけではありません。
着付けの前日までには必要な物を準備し、場所を確保する場合はきちんと取れているかなどを確認し、またお客様の情報も頭に入れておく必要があります。

着付けが終わった後も事務所や店舗などに戻り事務作業をしなければなりません。
またブライダルなどは着付け後も式が終わるまで待機をする場合があるので、一瞬たりとも気が抜けないのです。

この他にも会社勤めの場合は店内の掃除なども業務に入ります。
フリーランスで活躍している場合は集客なども自分で行う必要があるので、ホームページの更新やSNSアップなども行わなくてはなりません。

着付け師は案外労働時間が長く、やることもたくさんあるんです!

着付け師の各職場での仕事


着付け師は様々な場所で活躍しています。
その中でも代表的な職場を4つ紹介します。

呉服店

着付け師が活躍している場所と聞いてまず思い浮かべるのが、呉服店ではないでしょうか。
呉服店は主に着物の販売がメインなので、接客する中でお客様に着付けを行い、着姿をイメージしてもらいやすくします。

この時に帯や帯締め、帯揚げ、半襟なども一緒にコーディネートする場合が多いので、一人当たりの接客時間は1時間~4時間ほどになります。
お客様と密にコミュニケーションを取るので責任は大きくなりますが、その分とてもやりがいがある仕事なのです。

また店舗での販売だけでなく、顧客向けの着物展示会なども定期的に行います。
その会場のセッティングやDMの発送、会場に来たお客様の案内もしなければならないので、意外にも体力勝負な面もあるんです!

着付け教室

着付け教室で、講師として働く場合もあります。
仕事に慣れるまではベテラン講師のアシスタントをしながら授業の流れを学び、慣れてきたら一人でクラスを受け持ちます。

説明をしながら実演をしたり、生徒全員を見て回るので要領が良くないと難しいでしょう。
フルタイムの場合だと午前のクラスと午後のクラスを受け持つこともあるので、体力的にもハードな仕事と言えます。
(平日は夜間クラスがある教室もあります。)

この他に着物を着てお出かけをするイベントや(花見や観劇、食事会など)、講習会、染色体験など行事もたくさんあるので、その準備などもしなければなりません。
また成人式や卒業式などの繁忙期には大きな会場で着付けを行ったりもするので、早朝から着付けを行う場合もあるのです。

式場

主にブライダルの会社に所属し、新郎新婦や両親の着付けを行います。
パートや業務委託などの雇用体系であれば着付けメインで活躍できます。

正規雇用であれば着付けの他にドレスのフィッティングやヘアメイクの技術も問われるので、着付け以外の技術も身につける必要があります。
ブライダル業界で活躍する場合は、着付けの技術だけでなく、ウエディングプランナー等の資格も保有していることが必須になってきます。

独立開業する

独立して着付けを行う場合もあります。
一般的に独立するには、

  • 着付け教室から免状をもらい、自身で着付け教室を開業する
  • 呉服店や式場と提携し、依頼に応じて着付けをする

大きく分けてこの二つが挙げられます。
大手着付け教室は一定の資格取得や必須科目を修了すると、着付け教室を開業するための免状が授与されるのです。
(事前に申請しないと受け取れません)

独立は自由度が高く縛られない働き方が魅力ですが、全責任を負わなくてはならないことを頭に入れておきましょう
経営に関する知識も身に付けてから開業した方が吉と言えます。

なお着付け師は派遣で働くことが多いです。
着付け師が派遣で働く理由とメリットについて、以下の記事で詳しく解説しています
どうぞご参考になさってください。

着付け師が派遣で働く理由とメリットは?派遣会社選びのコツも解説着付け師のお仕事って、どのような形態があるのでしょう。 お仕事の形態と聞くと正規雇用の社員を想像しますか? もちろんそういったな...

【着付け師】一日の仕事の流れ

続いて、着付け師の一日の流れを説明します。

着付け師は実際どんな一日を過ごしているのでしょうか。
今回は呉服店など店舗で勤務する場合を例に説明いたします。

9:30~出勤、店内の掃除、朝礼

10:00~開店

開店直後は入店が少ないので、やり残した店内の掃除や品出し、発注作業などをします。

11:00~品出し、お客様の接客

荷物が届いている場合は、品出しを行います。
見栄えよく並べる必要があるので、意外に神経を使います!

また、お店に来店してくださったお客様の接客にあたります。
お得意様の場合は世間話や近況報告などに花を咲かせながら接客するので、時間があっという間に過ぎてしまいます。

13:00~昼休憩

お昼は交代で回します。
接客時間がまちまちなので、必ず同じ時間にお昼休憩が取れる訳ではありません。

14:00~お客様の接客、事務作業

基本はお客様の接客を行います。
日によっては閑散としている時もあるので、店内の掃除をしたり、新しく入荷した商品の知識を叩き込みます。

もっと時間が取れたらトルソーに着物を着付けるディスプレイも行います。
私はコーディネート力も身につけながら、自身の知識をアップデートさせたりしています。

18:30~終礼、退勤

1日お疲れ様でした。

上記はほんの一例です。
呉服店は接客がメインのため、接客が長引けば当然残業することもあります。

呉服店に限らず、着付け師はお客様と接する仕事のため、終わり時間はまちまちになることが多いのです。
着付けも請け負っている企業だと早朝から出勤して着付けを行うこともあるので、臨機応変に対応しなければなりません

着物展示会のイベントがある場合は朝から会場入りしてお客様の案内をするため、休み時間が取れないこともあります。

店舗責任者等役職に就くと、商品の買い付けや研修などで地方出張に出ることも多くなってきます。
染物や織物など、色々な商品を実際に見られる絶好の機会です。
商品知識をもっと深めたいと考えているのであれば、店舗責任者を目指すのもありですね。

着付け師という仕事の魅力


着付け師は体力も必要でハードな仕事、というニュアンスで説明してしまいました。
おそらくこの記事を読んでいるあなたもただ馬車馬のように働かされるのでは…と不安に思ったかもしれません。

着付け師の魅力は、なんといってもやりがいが大きいところにあります。
着付け師はささやかですが、お客様の幸せな瞬間や門出をお祝いする気持ちを込めて着付けをします。

うまく着付けができることはもちろんですが、お客様の大切な瞬間に立ち会える喜びも大きいです。
また直接感謝されることも多くあります。

ありがとうと言われたいから着付けをする訳ではないのですが、やはり感謝の言葉をいただくと今までの苦労が吹っ飛ぶぐらい嬉しいのです。
着付け師をやっててよかった!もっと頑張ろう!と思える瞬間でもあります。

着付け師の仕事まとめ


ここまで着付け師の仕事はどんなものか説明してきました。
最後に、もう一度おさらいしましょう。

着付け師の各職場での仕事
  1. 呉服店
    • 百貨店や複合施設などの店舗で働きます
  2. 着付け教室
    • 大手着付け教室で着付け講師として働きます
  3. 式場
    • 主に結婚式場で新郎新婦の着付けを行います
  4. 独立開業
    • 着付け教室の開業や着付けの業務委託を行います

着付け師は着付けをする以外にも様々な仕事を並行して行うことがおわかりいただけたと思います。
着付けはとても難しく、技術を身に付けるまで相当の時間がかかります。

ただ、一度身に付けた技術は一生物です!
あなたが日本のどこへ行っても通用するものですし、なり手が減っている今はとても重宝される技術なんです。

着付け師は着物離れが進んでいる今だからこそ、なくてはならない仕事なのです!
なお着付け師が持っておきたい資格について、以下の記事で詳しく解説しています。
どうぞご参考になさってください。

着付け師が持っておきたい資格6選|特徴やメリットと取得法まで解説私たちの大切な日に欠かせない、着物。 成人式や結婚式など、日本人にとってなくてはならない装いです。 現代では、着物は着付け師に着...
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神奈川在住の自由人。 呉服業界に長く身を置き、紆余曲折しながら着付け師の資格を取得。着物好きが仇となり、しゃべりすぎて周囲から引かれてしまうこともしばしば。 また、趣味のハンドメイドで作家デビューも果たします。 現在はそれらの経験を活かし、ライターとしても活躍中。 うさぎ1羽、ハムスター1匹の奴隷業もこなしながら日々を過ごしています。
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