コールセンター業務に興味があるあなたは、実際働くにはどんなスキルが必要か疑問をお持ちではないでしょうか。
コールセンターは未経験でもスタートできる仕事です。
ですが実は活かせるスキルや、あると役立つ資格もたくさんあります。
今回はコールセンター5か所で働いた経験がある私が、コールセンターで活かせるスキルと役立つ資格について、あわせて7つ厳選して解説します。
また、コールセンターで得たスキルを活かしたキャリアチェンジについてもご紹介します。
コールセンターで活かせるスキル
こちらではコールセンターに転職するには実際にはどんなスキルが業務に活かせるのかを解説します。
3つあげましたので参考にしてみて下さい。
コミュニケーション力
コールセンターは接客業で培った経験が大いに活かされる場です。
対面しないコールセンターでは、会話をしてお客様の求めていることを把握します。
そのためコミュニケーション力は、最も重要なスキルと言えるでしょう。
私はコールセンターの前は接客業をしていたのですが、お客様の中にはあまり言葉が通じない外国籍の方もいました。
その時に相手に応じたわかりやすい言い回しなどを創意工夫した経験がオペレーターをする上でとても役に立ったと感じています。
円滑なコミュニケーションは対応時間の短縮の他にもクレームを防ぐことができます。
ですから接客業で磨いたコミュニケーション力はコールセンターで働く上で大きな武器になると言えます。
ブラインドタッチ
オペレーターの仕事はお客様と話をするだけではありません。
- 過去の対応履歴
- 問い合わせ内容入力
- 問い合わせに対する調べもの
これらのパソコン操作を通話をしながら行います。
それはお客様をお待たせしない為、そして通話後の作業時間を短縮するためです。
もちろん正確さにより注意を払うべきなので、私はブラインドタッチを必須スキルだとは思っていません。
しかし、どのコールセンターでも必ずPC操作は行います。
ですからできればそれだけ自分が楽になる事は間違いありません。
タイピングを練習できるインターネットサイトや検定試験もありますので、苦手なら練習するといいでしょう。
専門知識
一見コールセンターと関係がなさそうなスキルや経験が活かせるケースもあります。
例えば私の場合ですと、海外経験があったので多言語センターで働く事ができました。
この他にも保険関係や医療系の経歴など、一見コールセンター業務と関係がないスキルが仕事に結びつくことがあります。
- 英会話・・・多言語センター、電話通訳など
- 保険会社の勤務経験・・・保険会社の事故受付や相談員など
- 看護師などの医療資格・・・健康相談窓口など
- PCスキルやMOS検定・・・テクニカルサポートなど
コールセンターで役立つ資格
ここではコールセンターであると役に立つ資格や検定を紹介します。
コールセンター未経験ならオペレーターにとってプラスになるものばかりですので、ぜひチェックしてみてくださいね。
CSスペシャリスト検定
CSスペシャリスト検定とは顧客満足に関する知識を問う検定です。
私はこの検定については社内研修で学びました。
そしてコールセンターで働く上で知っていると役に立つ知識だと感じました。
なぜなら「CSとはなにか?」を理解すると、お客様目線で物事を考えやすくなるからです。
ですからこの検定はCSマインドの知識をより深めたい場合はもちろん、特に接客業の経験がないなら尚更おすすめしたいものです。
電話応対技能検定(もしもし検定)
あなたが社交的であったり接客業の経験があっても電話はちょっと苦手で・・・ということがあるかもしれません。
実は私もそのうちの1人でした。
私の場合は、苦手に感じる理由は電話マナーを理解せずなんとなく受け答えしていたのが原因でした。
いざお客様と話すと、「この言い方であってるのか?」「こういう時はどうしたらいいんだろう」と不安になってしまうのです。
ところがこの電話応対技能検定を勉強することで、頭の中が整理されて自信を持って応対に臨めるようになりました。
もしあなたが電話への苦手意識があるのならば、1度この検定を受けてみることをおすすめします。
タイピング技能検定
タイピング検定とは、その名の通りタイピングの技能向上をはかる検定です。
タイピングを練習するだけならインターネット上でもできますが、この検定のメリットは級が設けられてる点です。
自分がどのくらいのスキルがあるのかの目安になりますし、より上のレベルを目指すモチベーションにもなります。
上級レベルである特級・1級・2級については、履歴書に書くと十分タイピング能力のアピールになります。
それ以前にパソコン操作はどんな仕事でも必要です。
ですから、あなたが今後オペレーターの仕事をした後も役に立つ、一生もののスキルになるでしょう。
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
MOSとは、エクセルやワードなど、マイクロソフトのオフィス製品のスキル試験です。
MOSはマイクロソフト公式の資格ですし、実技試験なので実践的なスキルがある事を証明できます。
コールセンターでは主に専用ソフトを使用するので一般オペレーターの段階ではあまりオフィス製品を使用する機会はありません。
ですが管理者になるとシフト管理や研修の資料作成で使う機会があります。
ですからコールセンターでキャリアアップを見据えるなら取っておくべき資格だと言えます。
なおMOSの資格の取り方については、以下の記事で詳しく解説しています。
どうぞご参考になさってください。
コールセンターで多くのスキルを持っているメリット
コールセンターで多くのスキルを持っているメリットは、主に以下の3つがあげられます。
- 業務の幅が広がる
- 時給が上がる
- 転職する時に選択肢が増える
ここでは具体的にどういう例があるのか解説していきます。
業務の幅が広がる
多くのスキルがあると、会社から任せてもらえる業務の種類が増えます。
持っているスキルにもよりますが、例えばコールセンターだと特別な知識を要する回線を任される機会が増えます。
私の場合だと一般回線の他に英語回線を担当した経験が該当します。
またオペレーターをサポートする巡回業務や教育担当など、キャリアアップの道に抜擢されるケースもあります。
時給が上がる
任される仕事の種類が増えると技能手当がつく場合があります。
技能や経験で変わるのであくまで一例ですが、時給につき100円プラスされればフルタイム勤務で約1万6000円です。
100(円)×8(時間)×5(日)×4(週)=16,000(円)
同じ時間の勤務でも多くのスキルがあることでこれだけの差が生まれます。
転職する時に選択肢が増える
多くのスキルを使った業務を任せてもらう事で、さまざまな実務経験を積めます。
そうすると転職時には経験者として応募ができるようになります。
そのため転職の時に選択肢が増えるのもメリットのひとつです。
コールセンターにMOS検定というエクセルやワードなどの資格を持っていた私の同僚がいました。
彼女は多くのスキルを持っていたので、オペレーターと事務方を兼任させてもらっていたんです。
そして彼女はコールセンターより好待遇の事務職に転職していきました。
後日話を聴くと、コールセンターでの事務経験がなかったら転職は不可能だったそうです。
多くのスキルは業務の幅を広げ、ひいてはその経験値が多ければ多いほど転職にプラスになるということです。
コールセンターで得たスキルを活かせる転職先4選
オペレーターとして経験を積んだあなた。
転職する場合、コールセンターで得たスキルはどのような仕事に活かせるのかをご紹介します。
接客業
接客業はコミュニケーションスキルを活かせる仕事です。
電話応対を通して身に着けた、相手の感情やニーズを察知する力や状況に応じた言葉遣いも大いに役に立つでしょう。
特に携帯会社のコールセンターから携帯ショップ店員への転職は、コミュニケーションスキルと合わせて業務知識をもそのまま活かせる仕事であり一石二鳥といえます。
なお、接客業への転職におすすめの職種については以下の記事をご覧になってください。
データ入力
タイピングスキルに自信があるあなたにはデータ入力をおすすめします。
電話を取る必要がない分、集中して入力に取り組めます。
ですからコツコツと仕事ができる人が向いています。
タイピングは得意だけど、実際どれくらいのスキルが必要なのかな?と疑問に思うかもしれませんね。
私の場合は、派遣登録時にデータ入力の仕事にも興味があると担当者に伝えしました。
そうしたところ、派遣会社で入力スキルを計測してもらえて、実力に見合った仕事を提案して頂きました。
事務
事務職なら電話応対スキルやパソコンスキルを活かす事ができます。
パソコンスキルとはタイピングなどの基本操作からワードやエクセルなどのスキルのことです。
コールセンターではパソコン操作は日常的に行います。
嫌でもパソコンスキルはつきますので、事務に活かせます。
気配りのできる電話対応もコールセンターで十分身につきますから、事務職の電話対応に威力を発揮することでしょう。
なお、未経験で事務職に転職を検討する際は、以下の記事をご参考になさってください☟
他のコールセンター
別のコールセンターへの転職なら、培った経験をそのまま活かせます。
それでいて待遇や勤務形態など自ら働きやすい環境を求めることができます。
私も実際このパターンでの転職を経験しました。
実はコールセンターは流動的な職場で、よりよい待遇を求めて別のセンターに転職する人も少なくありません。
転職先でかつての同僚に再会したことが何度かありました。
実務経験があればたくさんの求人に巡り合えますので、現状に何らか不満を感じているのであれば検討してみて下さい。
コールセンターで役立つスキルと資格まとめ
今回はコールセンターで役立つスキルと資格について解説しました。
以下まとめで振り返ってみましょう。
- コールセンターで役立つスキルは
- 接客業で培ったコミュニケーションスキル
- 円滑に業務を進めるためのブラインドタッチ
- 語学、PCなどの専門知識が活かせるケースもある
- 持っているとコールセンターで役立つ資格は
- 顧客満足について学べるCSスペシャリスト検定
- 電話応対の知識やスキルを証明できる電話応対技能検定
- タイピングスキルを証明できるタイピング技能検定
- ワードやエクセルの実践的なスキルを提示できるMOS
- コールセンターでスキルがあるメリット
- 任せてもらえる仕事の種類も増えて業務の幅が広がる
- 業務の幅が増えると時給が上がる
- さまざまな業務を経験する事で転職する時に選択肢が増える
- コールセンターで得たスキルを活かせる転職先4選は
- コミュニケーションスキルを活かした接客業
- タイピングスキルを活かしたデータ入力
- 事務電話応対スキルやパソコンスキルを活かした事務職
- コールセンターの経験を活かして他のコールセンターへ
コールセンターは未経験でも働きやすいゆえに、ただ働いているだけではすぐに埋もれてしまいます。
しかしスキルがあれば会社から必要とされる人材になり得るでしょう。
この記事を通して自分の強みや身につけるべきスキルを見つけてください。
そして代わりのきかない存在になりましょう!
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